
介護事務の仕事内容と6個の業務。どんなことが難しい?つらい?業務内容を確認してみよう!
介護事務求人にはどんな募集内容があるのでしょうか。
ここでは、よくある募集の「業務内容」「介護事務が活躍できる介護施設」「介護事務が向いている人のタイプ」などを紹介していきます。
ちなみに、「介護事務」とは資格名です。
実際は「介護保険の請求事務」が主だった業務内容になります。
またそれに付随する一般事務作業も兼任していることが多いです。
そんな介護事務を検討している方、詳しく知りたい方はぜひ参考までに最後までご覧ください。
それでは介護事務のお仕事内容を詳しく見ていきましょう。
介護保険請求業務は、名称が難しく一般的にはあまり知られていないと思います。ですが、実際の介護の現場では切っても切れないものです。
介護報酬請求業務は、簡単に言うと月に1度当月にどれだけ「介護」を行ったのか、それに相応する保険額を市区町村に請求する手続きを行うのが仕事です。
現代ではパソコンが普及しているため請求ソフトが入っていればどの施設や事業所でも請求自体はデータの入力がメインなのでさほど難しくありません。
基本的には1ヶ月ごとに、何日の何時~何時に入所・退所(利用)したのか、買い物代行や入浴、食事介助などの加算対象となる介助を行ったのか、ベッドや杖、歩行器などの福祉用具を使ったのかを確認し計上します。
また、それらの加算(利用料)の合計及び市区町村に請求する保険請求分はいくらなのか、利用者の自己負担分はいくらなのかを計算し、ケアマネージャーさんとやり取りをしながら確認し市区町村に報告します。
市区町村の方でケアマネージャーさんから提出された書類と事業所から提出された書類を照らし合わせ、間違いがあった場合は不可とされ返戻されます。
可とされたら規定の日に保険請求分が事業所に振り込まれます。
また、利用者の自己負担分を利用者から回収するのも介護事務の仕事に含まれることが多いです。
毎月決まった日に市区町村に提出するため、その前後1週間程は入力作業と確認、ケアマネージャーとのやり取り、訂正などの処理で忙しくなるのが現状です。
一般事務作業も多く、ケアマネージャーからの電話が大半となりますが、電話対応をしたり来客や新規の利用者の見学・案内、受付やお茶出しなども仕事となります。
ケアマネージャーは正式名称を介護支援専門員と言い、利用者ごとにこの人にはこの介助が必要という計画を立てたり、それに基づいた介護サービスを受けられるように調整したり、介護事業所に問い合わせたり、請求業務を行ったりします。
大きな施設だと施設内にケアマネージャーを配置しているところも多くありますが、事業所には配置せずに居宅介護支援事業所のケアマネージャーに依頼することも少なくありません。
施設によって、介護事務の業務と介護職員としての業務を兼任することが多いため介護資格を有する人の方が優遇される事が多いのが現状ですが、施設の規模や資格を持っている職員の割合などで変わりますので、一概には言えません。
介護事務の仕事内容についてはこちらもご覧ください。
介護事務のお仕事は正社員(フルタイム)・パートタイマー・アルバイトと様々な雇用形態がありますが、介護職員との業務を兼任するところが多いため、介護事務のみのお仕事は数少なく、週に2日〜3日といった時間短縮パートタイマーを配置するところも少なくなっています。
また、「事務員」という肩書のためゴールデンウィークやお盆、正月、土日祝日もお休みのところが多いと思われがちですが、「介護」に休みがないため事業所が土日祝日が休みの場合を除くとシフト制としている事業所が多いです。
また、市区町村への請求業務は毎月1日~10日に行われ、この間にケアマネージャーとのすり合わせも行うため、この期間はかなり忙しくなります。
また年末年始や祝日も関係ないため、自動的に介護事務職員は出勤しお仕事となることが多いです。
介護事業を運営している事業所及び施設であれば、どこでも活躍できるでしょう。
また、介護事業と障害者支援事業を同時に行っている事業も多く、障害者支援事業を行っている事業所及び施設でも保険請求業務は行っており、介護保険請求業務と似通った部分が多いため活躍できると思われます。
介護職員は一部を除き基本的には介護資格が必要です。
それに対し、介護事務員は未経験・無資格でも問題はありません。
介護事務の職務は、データ入力ができればさほど難しくないと初めにも記載しましたが、実際の業務より「介護保険制度及び保険請求について」の知識がないと難しいです。
ケアマネージャーさんは別としても、介護の現場にいる職員は国家資格を保持していても介護保険請求業務の細かい部分は知らない方も多いため、独学で勉強している方も多いかと思います。
事業所や会社は介護事務の資格保持の有無はあまり気にしていないところが多いかもしれません。
ですが、資格を取ることで「介護」というものがどう成り立っているのか、具体的に何が介護保険で賄われるの範囲なのか、どこからお金が回っているのか、自分の家族に介護が必要になった時一体いくらあればどんな介護サービスが受けられるのか、といったことを知ることができるため、介護事務の資格はあった方が役立つでしょう。
通信教育でも取得できます。受験資格もないので誰でも受験できる資格なのです。
あくまで平均ですが、通学の場合約70,000円前後で1.5ヶ月~2ヶ月、通信の場合約40,000円前後で4ヶ月~6ヶ月で取得できます。
働きながらでも自宅でレセプトやレポートができれば在宅で取得できます。
通学の場合は講師の方のスケジュールや運営しているスクールの状況にもよる為、期間の短縮や延長は難しいかと思われますが、通信の場合はレセプトやレポートを仕上げ、添削してもらえれば1ヶ月以内での取得も可能です。
自宅でテキストを見ながら受験できるため、お仕事でなかなか続けてできなくても、すぐに思い出しながら受験に臨むことができます。
少しでも介護に関する仕事をしている人、これからしたい人、自分の身近に介護サービスを受けている人がいる人、これから身近な人に介護が必要となりそうな人には介護事務はおすすめのお仕事です。
まだまだ元気!と思っていて急に自分の親に介助が必要になった時、現代ではまだ〝介護=施設=高額〟という観念が根強くあります。
親が家で最期を迎えたいって言うし、施設は高いから自分たちでできる限りはやらなきゃという使命感といくらお金がかかるのか分からないし、こんなことしてくれるのか…と介護サービスについて分からないまま負担を増やしてしまうことも多くみられます。
いくらかかるのか、どんなことをしてくれるのか、これは買わなくてもレンタルできるんだ、など介護をしていく上で些細な悩みも解決されていきます。
そして何より、ケアマネージャーさんや施設の話がよく分かるようになります。
例えば施設に入所する時に、何曜日と何曜日は何をして・契約時に何にいくらかかるとか言われてもピンとこないまま過ごし、こんなはずじゃなかった!となってしまうと介護する側もされる側も困ってしまいます。
介護というものを少しだけ身近に感じたい、きちんとした知識を身につけて介護が必要な周りの人に教えて安心させたい、それだけでも立派なきっかけになると思います。
計算自体はパソコンがほとんどなので、いざという時に計算できれば問題ないですが、パソコン上で数字を見続け、提出期限間近に焦ってミスしないようにスキルを身につけることが大切です。
今の時点では、「実際に介護っていくらかかるか」「その金額は事業者ごとに決まっているのか」など、基本的なことを知らない人も多いでしょう。
しかし誰しも最初は初心者です。
一からしっかりと勉強すれば、介護事務のお仕事を目指すことも可能です。
ここで簡単にですが介護保険の解説をしていきましょう。
介護保険サービスは、大きく分けて以下のような区分けがあります。
「入浴介助」と言えば、一般的によく知られる介護サービスですが、上記の三種類の間で金額差はあるのでしょうか?
その答えはYESです。
それは、個々の利用者にどのくらい介護が必要なのかを段階で表した〝要介護度〟によって差が生まれ、更に入所施設や通所施設では一部を除き、入浴という加算項目があります。
時間に関係なく入浴した場合に加算がつきます。
それに対し、訪問介護では入浴という項目ではなく身体介護〇時間という項目になっています。
そのため、仮に体調不良などの理由で入浴しなくてもそれに代わる身体介護を行った場合は加算されます。
時間でも金額は変わるため入浴=〇〇円というわけではないのです。
つまり訪問介護では、同じ市区町村で同じ介護度で同じ時間、同じサービスを受けた場合は介護サービスそのものの金額は変わりません。
介護事務の仕事内容はイメージできましたでしょうか?
介護はこれからの日本にとっても大事な仕事です。
介護福祉士やケアマネージャーなど、他の介護職のスタッフと一緒に、日本の介護を助ける仕事に就いてみましょう!
そして、現在も介護事務のお仕事に就いていて「年収を上げたい」「職場環境を良くしたい」と思っている人は、ぜひ新しい職場を探してみて下さいね。
全国にあなたの活躍を待っている、介護施設が沢山ありますよ!