介護のお仕事を始めようと思っても、いくつも形態があって分かりにくいとよく言われます。

今回は『施設介護』と『訪問介護』の違い、更には『訪問介護』にどのような形態があるのか、実際にどんな仕事をするのかを分かりやすく説明させていただきます。

「介護の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

介護の仕事は、訪問介護と施設介護に分けられます それぞれの仕事内容とは?

施設介護

施設介護は施設に入所していただいて、常にお世話をさせていただくサービスです。

働くことに関しては訪問介護よりも大きい施設で動き回りますし、同時に何人もの入所者と接する必要がある点は忙しいですが、メリットとしては訪問介護のように一人で回ったり、各利用者に合せて計画が大きく変わるという事が無い点です。

基本的には夜勤もシフトに組まれますが、夜勤無しでも働ける施設もあれば、夜勤専門で働ける場合もあります。

着替えや口腔ケアなど衛生面の介助

歯磨きや爪切り、散髪等は身体整容といい、着替えと共に重要なサービスの一つです。

他者に見られることに対しての刺激を与えることにより、より若々しく居ようとの意識が芽生えます。

歯磨きに関しては現在、問題となっているのが歯周病菌が原因の誤嚥性肺炎です。

大げさでもなんでもなく、歯周病菌によって命が脅かされてしまう事があるのです。

歯磨きは死に直結してしまうことが最近になって意識され始めたので、職員会議でも周知徹底がなされるようになりました。

また、散髪に関しては免許を持った者でなければおこなってはならないとの理由から、介護職員はできませんので、施設に出向いてくれる理容師さんにお任せします。

このように、原則的に介護職員がやってはならない部分もあるので注意しましょう。

食事や服薬の介助

食事と服薬介助が一番負荷が大きいと言われることもあるぐらいですので、これも十分気をつけなければならない業務のひとつです。

食事はテーブルで食べる場合と、ベッドで食べる場合がありますが、誤嚥を防ぐために深く椅子に座らせて、垂直または前傾姿勢を保たせる必要があります。

ベッドの場合も45度から80度を保たせるなど、入所者に応じてしっかりと対処しなくてはなりません。

また、認知症が進んでいる方の場合は、より一層の配慮が必要となってきます。

服薬に関しては、入所者のほとんどが何らかの薬を飲んでいますし、既往病で決まった回数、決まった量を飲まなくては命の危険がある方もいらっしゃいます。

全員の薬を管理して、決まった時間に決まった量をお出しする訳ですが、これは一人でおこなわず、必ず複数でチェックをしてミスを防ぐよう努めます。

決まった量をしっかりと飲むところまで確認をしなくてはならず、飲んだと思ったら床に落ちていた等は良くある話ですので、服薬介助の時間も気を抜くことができません。

排泄の介助、おむつ交換

リハビリパンツやおむつの交換は立ったままできる方の場合と、寝たきりの方の場合に分かれます。

自分でトイレへ行けて立ったまま交換できる方には、一緒について行って、介助が必要な部分だけお手伝いをします。

一方、寝たきりの方は、衣服を脱がせるところからすべておこないますが、介助をするときは、ひとつひとつお声がけをするようにします。

寝たきりですと床ずれをしていたり、それが悪化することもあるので、この時に確認をしておきます。

排泄の介助では洗浄や肌の観察などを丁寧に行わないと、不衛生から病気になったり、病気やケガを見逃す可能性もあるので、責任を持っておこないます。

入浴の介助

まず入浴の前には血圧のチェックがあります。

食後の血圧があがっている間はもちろん禁止です。

また、入浴前にトイレで排泄を行っているのかもチェックしなくてはなりません。

皮膚の異常や持病は事前に把握していますので、少しでもおかしいと感じたら入浴の順番を最後に回したり、少し時間をおいてから状況を観察します。

入浴時の注意点としては、いきなり浴室へ入ると温度差で倒れる場合がありますので、まずはシャワーで浴室全体を暖めておくことも必要です。

入所者にお湯の温度を確かめてもらい、了承を得てからシャワーを浴びてもらいます。

そしてこのときに身体中を洗いながら、くまなく調べることができるので、前回調べた時の異常が悪化していないか、頭皮に異常がないかまで注意を払います。

また、浴槽への出はいりの際には倒れて怪我をしないようにしっかりと介助をします。

入浴後は少しずつ水分補給をしてもらいます。

入浴時に関しては入所者が裸の状態なので、身体の異常を察知することができる貴重な時間ですが、転倒したり、持病のある方がヒートショックを起こしたりといった可能性があるので気を抜くことはできません。

移動の介助

入所者自身での歩行が可能な場合にはできるだけご自身で歩行していただくことになりますが、移動距離が長かったり、体調が悪い場合には、職員がベッドから車いすに乗せて移動の介助をします。

大前提として職員は腕時計や指輪等の装飾品は禁止ですが、これはもちろん、こういった介助の際に入所者に怪我させないためです。

また、職員はボディメカニクスという運動機能についての知識を利用して、最小限の力で入所者を動かす方法を身につけていますが、もしこれを知らないと、介助の際に腰を悪くしてしまったり、入所者にも無理な負担が掛かってしまう事があります。

是非ともこの内容は初任研修か実務者研修でしっかりと身につけてください。

また、資格を取らない場合でも大切なことですので、先輩からしっかりと教わるようにしましょう。

他には車いすのストッパーやフットレストの重要性等を良く理解しておく必要がありますし、動かないようにストッパーが効いているのを事前に確認することを怠らない等の行動が必要となります。

趣味・娯楽活動の補助や運動の指導

入所者は外で自由にウォーキングやランニング等ができませんので、基本的に室内で行える活動となります。

それぞれの要介護度に合わせた活動になりますが、定番なのは将棋や囲碁、折り紙、オセロ等です。

なかには麻雀や一円パチンコ店に連れて行くなどの施設もあります。

また、動ける方でしたらゲートボールやグラウンドゴルフ等ができるのであれば、体も頭も使うのでより効果的です。

その他にはレクリエーションとしてお花見や紅葉見物に行くこともあります。

健康管理や安全面への配慮

施設内で感染病が起きると最悪の場合、入所者の命に関わってきますので、まずは職員が徹底した手洗い消毒をすることです。

排泄介助や入浴介助の際は、その都度の手洗いをしたり、テーブルや椅子等の手で触れる可能性のある場所には毎日必ずアルコール消毒をしたりします。

そして少しでも汚れているようであれば直ぐに掃除をします。

また、食事の前に必ず歯磨きをすることで、歯周病菌による誤嚥性肺炎のリスクを低下させることができるということからも、歯磨きは健康管理において重要視されています。

安全面に関しては、角が尖った物を使わない、入所者が誤って階段から転落することが無いように柵を設ける等の対策はされていますが、職員が少しでも危険性を予見できる部分があればすぐに改善するように声を発することが重要です。

また、ナースコールが重なってしまうと気持ちが焦ってしまうと思いますが、焦りは思わぬミスや事故につながります。

どんなベテランでも慌ててしまうとミスをする可能性がありますので、忙しいときはいつも以上に注意を払い、決められたことをしっかりやるよう心がけます。

訪問介護

訪問介護は最も利用されている在宅サービスで、お仕事の内容は多岐にわたります。

一軒一軒利用者のご自宅へ赴き、利用者一人一人の程度に合せてお仕事をしなくてはなりませんので、介護施設で働くよりも大変だと仰る方が多くいます。

要介護度が高い利用者は身体介護の比率が高くなりますが、要介護度が低く、ある程度の事は自分で行える利用者には買い物などの生活援助が高くなります。

時給ですと訪問介護の方が高いのですが、施設で働く際には夜勤がありますので、月収を考えると訪問介護の方が低くなります。

また、移動時間は勤務時間に含まれませんので、拘束時間が長い割には働ける時間が短いことも収入が低くなる大きな原因となります。

子育て中の主婦の方には日中がメインのお仕事ですので、ライフスタイルの中に組み込みやすい場合もあり、メリットもあります。

買い物

生活援助の中でも買い物をメインで頼まれることが多いです。

また、金銭を扱うことになるので、十分な配慮が必要な仕事のひとつになります。

あくまでも日常生活で必須となる商品を買うためですので、近所のスーパーマーケット等へ買いに行くことはできますが、遠くのスーパーマーケットで安売りをしているから買って来てほしいという要望や、嗜好品の買い物等の要望は受けることができません。

また、前日に買い物をして持ってきてほしいとの要望があり事前にお金を預かる場合は、金銭トラブルになる可能性もあるので、自衛措置として事業所でお金を預かってもらうようにしましょう。

ちなみに訪問介護ではお自宅へ伺ってから給与が発生しますので、その前に買い物をして持って行く場合には給与が発生しません。

掃除

掃除といっても、生活ごみの片づけばかりではありません。

こちらも幅が広く、トイレ掃除やお風呂掃除も含まれます。

利用者の自宅へ持ち込むのはゴム手袋くらいで、あとは利用者のご自宅にある道具を使わせていただきます。

道具を借りる際や掃除機をかけるためにコンセントを使用する際は、必ずお声掛けをして了承を得る必要があります。

自分の掃除の仕方と違うことを不満に思われる利用者もいますから、利用者から手順を指定されたらそれに従いましょう。

洗濯

まずは利用者が洗濯機洗い、または手洗いのどちらをお選びになるかをお聞きします。

晴れの日や雨の日にどこにどのくらいの時間干しておくのかを考える必要はありますが、みなさんも自宅で洗濯はするでしょうから、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

衣類を畳んで指定の場所へ収納するまでを行いますが、ボタンがとれていた場合などには修理もします。

食事の支度

食事は生きる上で欠かせない重要な部分ですので自分にできるか心配になる方も多いのですが、自宅で自分が作る料理でいいのです。

栄養面に関してはレシピ本を持ち込んで作れば十分ですが、味付けで苦労する場合も多いです。

特にお醤油とお味噌は今までの味に慣れてしまっていますので、利用者のご自宅でどこのメーカー品を使っているかくらいは把握しておきたいですね。

また、要介護度が低くても、利用者と一緒に料理をする際は、火や包丁の使用には十分に注意をしてください。

「介護の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

介護士、ホームヘルパーとして働ける場所

特別養護老人ホーム

通称『特養』と呼ばれ、自立生活が困難な方が入所する公的施設のことです。

入居一時金が掛からず、公的施設ですので月に10万円程でも入所ができます。

この特養は要介護度3以上が入所の条件となるのにも関わらず、なかなか空きが無くて入所ができない方が多くいらっしゃるというのが現実です。

そこから見えてくるように、要介護度が高い方が多く入所されますので、専門的なスキルやいざと言う時の的確な判断を求められます。

介護老人保健施設

通用『特老』と呼ばれ、病院と自宅の中間に位置する公的施設となります。

こちらは特養と違い、要介護度1以上の方で、入院までは必用は無いけれど自宅での生活には支障があるかもしれない方が対象で、入所期間は3か月から6か月となります。

次の有料老人ホームを見つけるまでの仮住まいの方もいらっしゃいますし、リハビリを行ってご自宅で元気に生活をされる方もいらっしゃいます。

要介護度が低い方が多く、病院と併設されての施設も多いのが特徴です。

有料老人ホーム

有料老人ホームは3種類あるので、一番多い『介護付き有料老人ホーム』を例に挙げると、主に民間企業が経営をしています。

そのため某大手居酒屋チェーンが参入したり、カラオケ店や全国的に名の知れている工務店、建設会社などの異業種が次々に参入してきています。

それぞれが一から施設を設計・建築して一貫したサービスを提供しているのです。

働くことを考えると、有料老人ホームは求人が多く、ご自身で見学をして働きたい施設を選ぶことができる状況ですので、比較的、敷居は低いでしょう。

特養と仕事内容に差はありませんが、有料老人ホームは看護師が24時間常駐してくれるといった施設もありますので、いざという時に頼りになる方がいることは心の支えになるかもしれません。

認知症グループホーム

入所者は「要支援2」か「要介護度1以上」が対象となり、グループホームがある市町村に住民票がある方に限られています。

少人数での共同生活をすることで、自立や生活を支える仕事ですので、医療ケアは行わない事が基本です。

料理や洗濯、掃除等、入所者ができるところを行ってもらうのですが、認知症に対する専門知識を随時吸収して行かなくてはならないスペシャリストとしての働きが必要となります。

デイサービス

デイサービスは、施設に入るほどの要介護度ではない方で、日中は家族の仕事や育児のために在宅介護が困難な方が利用する施設です。

ここでは食事や排泄の介助、入浴の介助、機能訓練を行うサービスを提供します。

また、利用者を車で送迎しますが、渋滞にはまってしまうこともありますし、向かった先で準備が出来ていなかったときは再度お迎えに上がるなどの咄嗟の計画変更等が必要になることもあります。

そのほか、利用者のご家族様への報告書に、お昼ご飯の主食とおかず、おやつをどのくらい食べたのか、血圧や体温、身体に異常があるかないか等の記録を付けて毎回お渡しします。

仕事をする時間が決まっていますので予定は立てやすいですが、その反面、限られた時間内で臨機応変に動き回ることになりますので、体力と集中力が必要です。

デイケア

デイサービスと名前が似ていますが、内容は異なり、デイケアの目的はリハビリサービスです。

時間の流れはデイサービスと同じです。

デイケアでは病院に入院して体力が落ちたり、気分が落ち込んだ利用者等へ親身になって深くかかわることが、大変な面でもあり、やりがいでもあります。

機能の維持や低下を緩やかにするのが目的ではない為、少しずつ利用者のリハビリが進んで、歩けなかった方が歩けるようになったりする場面に立ち会える一方で、なかなか回復しない事でストレスを溜めてしまう利用者もいらっしゃいますので、誠意をもって根気よく寄り添う能力が必要となります。

利用者様のご自宅(訪問介護)

訪問介護は利用者のご自宅へ自分から出向くサービスで、生活面だけの介護と、身体介護がありますが、もちろん身体介護の方が時給が良くなります。

子育て中の主婦や、自分の親の介護をした経験から、訪問介護の世界に入る方もたくさんいらっしゃいます。

訪問介護では、利用者のライフスタイルに合わせた働き方をしなければなりませんので、大変な面もありますが、一度仲良くなれれば家族のように接することができる場合もあります。

反対に、利用者が担当者とどうしても合わないと、担当者をかえて欲しいと言われることもありますが、落ち込まずに気分を切り替えていくことが重要です。

初めのうちは利用者との信頼関係を築けるように努力をしなくてはなりませんので、人見知りが激しかったり、人と話すのが苦手という方には向かないかもしれません。

介護求人の職種や働き先についてはこちらも参考に!

介護職に就く前に知っておくべき4個のこと

プラス面

介護職をやっていて良かったと思うとき

やはり感謝をされたときが、一番うれしい瞬間です。

もちろん、理不尽な要求や利用者のご家族からのクレームがくることもありますが、それ以上に感謝されることの方が多いのがこの仕事です。

更には自分のスキルが向上していくのが実感できますし、年数や経験を重ね、資格を取得していくと、国家試験に挑むこともできます。

この業界は人の人生に深く携わりますので、自分が人に必要とされていると実感できます。

就職しやすい

現在の介護職は、ほかの職種に比べ有効求人倍率が高いことからも分かる通り、深刻な人手不足です。

人材の確保が難しいと考えている介護事業者が多く、以前よりも働き手が有利な状況が生まれてきています。

給与面や休暇などの待遇面、資格手当の有無などを考えて、働きたいと思える場所に勤めやすいのが現状です。

正社員、派遣、パート・アルバイトと、雇用形態も様々

雇用形態としては2交替から4交替の夜勤を含めた正社員や、夜勤無しの正社員もあります。

また、大手の介護士派遣の会社や週1日からでも可能なパートやアルバイトなど様々な形態がありますので、自分に合った雇用契約を結べます。

なかには夜勤専門の正社員契約もありますし、給与面を重視するなら夜勤を含めたり、プライベートを重視するなら日勤を選ぶといったことも可能です。

自分の家族の介護をするときに役立つ

自分の家族が介護の必要性が出た時には、自分はプロですので手際よく介護できます。

家族で介護している家庭では負担が大きいこと等が叫ばれていますが、それはどのように介護をしていいのかの知識が全くない、または介護の勉強をしようと考えていないから起こります。

介護士として働いていれば、利用者や入所者だけではなく、自分の親や家族の介護もできるようになります。

マイナス面

介護業界は人手不足で、仕事の大変さから辞めてしまう方も少なくありません

介護業界の人手不足は深刻です。

有効求人倍率が高く、働き手有利の状況が生まれていたとしても、働いてくれる人の数が圧倒的に少ないので、しばらくは人手不足の解消は難しいでしょう。

介護業界は施設ですと入所者と職員の数が決められていますが、人が集まらないために職員の負担が大きくなる施設も少なくありません。

入所型の施設だと24時間365日入所者がいますので、必ず誰かが施設に居なくてはなりません。

また、せっかく介護の勉強をしたりスキルを習得したとしても、腰や手首などを痛めてしまい、仕事に支障が出て辞めざるを得ない場合もありますので、まずは自分の健康管理がとても重要です。

経験者が介護職を辞めたいと思う瞬間は、こちらの記事を参考に!

様々な施設利用者様、入所者様がいらっしゃいます

要介護度、家庭事情、性格、好みなど、みなさんそれぞれ違います。

それに合わせてひとりずつ対応していかなくてはなりませんし、ときには、こちらがやってはいけない範囲のことまでお願いされる場合もあります。

また、人間同士ですから合う合わないもありますが、尊敬の念を持って接していくことが大切です。

介護職の外国人労働者が増えています

人手不足だからと誰でも安定した仕事や給与が得られるかと問われると、そうでは無くなりそうです。

国内での人手不足解消のために、最近ではフィリピンやインドネシアから人を呼んで働いてもらおうという取り組みが始まっていて、今後は海外からの介護労働者の受け入れ枠が拡大されるのではないかと言われています。

それにより、介護職の給与も変わってくる可能性があるのではないでしょうか。

どの業界もですが、絶対に安定しているということはありません。

介護福祉士、ホームヘルパーの違いを詳しく説明します

介護福祉士

介護福祉士は働き方の名称ではなく、資格保有者のことを指します。

介護資格の中では唯一の国家資格となります。

働く場所は訪問介護や介護施設ですので、資格のある人とない人の基本的な業務内容はそれほど変りありませんが、介護福祉士は現場レベルのリーダーとして扱ってもらえます。

生活援助や身体介護の他にも相談や助言、更には介護計画の作成も行います。

介護福祉士の資格を持っていると現場で働く職員の中心となりますので、経験の浅い職員への指導やサポートもすることになります。

この資格を取得したい場合には、『介護職員実務者研修』の資格と『実務3年』の両方の条件をクリアした上で、介護福祉士の国家試験を受けることになります。

ホームヘルパー

ホームヘルパーは正式には『訪問介護員』と言います。

利用者のご自宅へ伺って、生活援助と身体介護を行います。

施設では資格を保有している職員がいるので、資格を持たない人も働くことができますが、ホームヘルパーとして働くためには『介護職員初任研修』か、もう一つ上の『介護職員実務者研修』の資格を保有していることが条件となります。

これは一人で訪問する事があるため、自分で資格を有していなければならないということなのです。

施設よりも利用者一人一人との信頼関係が、より必要となる仕事です。

有資格者と無資格者の仕事範囲の違い

無資格でも介護施設では働くことができます。

一方、初任者研修は基礎的な勉強をするだけで、行える業務の範囲が拡大するわけではありませんが、保有していれば訪問介護のお仕事ができるようになります。

実務者研修になると喀痰吸引等の医療行為ができるようになります(実際の現場では看護師が行います)。

また、ケアマネージャーの作成した『ケアプラン』に基づいた訪問介護計画書や利用者の契約書の作成、職員のシフトを作成するなどの『サービス責任者』の業務を行えるようにもなります。

介護福祉士になると職員の中心として、他の職員の指導や採用を担当する等の権限を持つことができます。

「介護の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

介護職のキャリアアップ

ケアマネージャーになる

今までは10年以上の実務で試験を受けることが出来ていましたが、2018年から大幅に変更され、医師や看護師等の『法廷資格』保有者または『相談援助業務』かつ、『実務5年(900日以上)』が試験を受ける上での必須条項となります。

介護現場からは介護福祉士を取得後、5年の実務で同様に試験を受けることができます。

筆記試験に合格した場合、87時間の実務研修を受けることでケアマネージャーになれます。

生活相談員になる

生活相談員という資格は無く、働き方の一つです。

介護現場からは『介護福祉士』と『ケアマネージャー』の資格を保有していれば生活相談員として働くことが可能となります。

自治体によって生活相談員として働ける条件が様々で、神奈川県川崎市では介護現場での実務が2年以上の条件や、愛知県ですと保育士の資格でも生活相談員になれますので、ご希望の勤務地の条件を調べておく必要があります。

訪問介護のサービス提供責任者になる

サービス提供責任者は重要な役職ではありますが、そこまで難しい資格は必要ありません。

初任者研修でもなれるのですが、事業所の介護報酬が30%減額されてしまいますので、初任者研修の資格ではなれないと考えておいた方がいいでしょう。

実務者研修の資格は費用と時間がかかりますが、試験自体はありませんので誰でも取得することができます。

実務者研修と介護福祉士ですと介護報酬の減額対象にはなりませんので、サービス提供責任者を目指すのならば実務者研修以上は必須となります。

介護求人の選び方

職場見学をさせてもらい、施設の雰囲気、利用者の方や職員の方、実際の労働状況などを自分の目で確かめる

介護の求人はバイト情報誌でも積極的に正社員募集で掲載されるほど人手不足が深刻な状況です。

自宅から通うのであれば通える範囲を設定して、求人が出ている施設を候補として挙げてみます。

あとは自分の働き方に合っているか、給与面や資格を取得しての手当を貰えるのか等でスクリーニングしましょう。

その後、残った候補の中から電話をして施設見学を申し込めば、まず断られることはあまりないと思います。

この時に電話対応が悪かったり、少しでも対応に疑問を感じたりしたなら、候補から外すことも考えたほうがいいでしょう。

施設の見学にいった際は、しっかりと入所者の安全面を考慮しているか、衛生環境が整えられているかをまず確認しましょう。

また、入所者の表情や、職員同士が会話をできる環境なのか、それとも忙しくて会話すらできないのか等は30分も見ていれば伝わってきますね。

見学をして、ここで働いてみたいと思えば、採用担当の方と給与面や待遇などの確認したり、夜勤ができない、特定の曜日は仕事ができない等、希望の条件を相談したりしましょう。

候補の施設の口コミなどがあれば参考にする

転職の企業研究と違って、介護施設は規模が小さいことが多いので口コミが出てこない事がありますが、インターネットで検索すれば、介護施設利用者の口コミサイトも出てくるので、施設の雰囲気などを知るのに役立つと思います。

未経験で介護職に就くのなら、忙しい現場でも丁寧な研修や指導をしてもらえるかも大事

介護施設であれば無資格、未経験でも働くことができます。

しかし、忙しい現場では、働いて覚えるのが基本です。

資格が無くても働きたいと思えば、本を読んで少しでも知識をつけておいたり、気になった事や分からない事はメモをして先輩に積極的に尋ねたりすることが重要です。

先輩が教えてくれたことは真摯に受け止め、しっかり覚えましょう。

万が一、聞いても教えてくれる暇がないほど忙しいような施設ですと、長く勤められず自分のキャリア形成の為にもマイナスになりかねないので、施設見学の際に確認しておくと安心です。

資格取得支援をしてくれるところもおすすめ

働きながら資格の勉強ができることをうたっているCMを目にすることがあると思います。

この仕組みは、派遣社員として一定期間働いてもらう代わりに、資格の費用を負担してくれるというシステムです。

例えば3か月間派遣として施設で働く代わりに、介護職員初任者研修の費用を全額負担してくれるというものがあります。

お金をもらいながら資格を取らせてもらえますので、これから介護の道で働きたいと考えている方には有効です。

【介護転職を考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください】

介護の転職で成功するために注意すべき13個のこと