介護という仕事は「汚い・辛い・きつい」と言われていますが、介護の仕事はもちろん辛い時もありますが、介護に慣れたくさんの経験や体験を積み重ねる事で、介護の良い所も見えてきます。

ここでは私が体験した事を元にどんな時に介護が辛いと感じるのか、そしてそんな辛いと感じてしまった時にどういう風に考える事で気持ちのリセットが出来るのかご紹介します。

介護士が辛いのはなぜ?

介護の仕事がつらいのは、人が汚いと思う事を日常的に行わなければならないという所です。

1番汚いと感じてしまう事は「オムツ介助」や「トイレの介助」でしょう。

排泄物を処理しなければならないのは、排泄の介助に慣れないと辛いものです。

小便や大便は他に仕事では見ないものです。

自分も排泄をしないと生きていけませんよね。

高齢者の要介護者は、自分で排泄の処理が出来ない為に他人に排泄の処理を任せなければならなくなってしまっている人です。

自分でしたい事が出来ない事はそれだけでも辛いものです。

私たち介護者も始めの頃の排泄の介助は辛いですが、高齢者の要介護者も辛いのです。

その事を考えると介護をする側も要介護者の事をしっかり考えながら介護をしなければならないでしょう。

介護士が辛いと感じる5個のパターンと改善策

介護でつらい事はもちろん「介護自体が辛い」だけではありません。

介護の仕事環境は複雑なものです。

ここでは、高齢者の介護業務以外でも介護の仕事が大変だと感じてしまう出来事や、その出来事についてどう考えれば良いのかを、私の体験と共にご紹介します。

職場の人間関係が悪い

職場の人間関係が悪い事にも種類があります。

まずは上司が自分の事を「認めてくれない」という環境の悪さと、次に同僚と会話が無かったりして、孤独を感じてしまうという2種類です。

上司が自分の仕事を認めてくれない事は、ほとんどの場合同僚や先輩介護士に相談する事で解消しようとしますが、自分の中で上司が嫌いになってしまうと、仕事自体に行きたくないと感じてしまう事が多いです。

私の体験は上司との人間関係が悪かった事が多いです。

嫌いな上司でも、自分が知らない所で評価してくれている上司ももちろんいらっしゃいました。

ですが、自分の仕事内容や、子育て中の保育園からの呼び出しにあからさまに嫌な顔をされてしまう事もありました。

上司が自分の立場や仕事内容を評価してくれない事は、自分の仕事のポテンシャルを下げ、介護の仕事自体嫌いになってしまう可能性があります。

改善策

人間関係が悪い事が解消される事はまず「自分の考え方を客観的にとらえてみる事」です。

自分がその上司だったら、自分が他の介護士だったら自分はどう見えるのかを1度振り返って考えてみる事から始まります。

嫌いな上司や同僚が何故自分の事を評価してくれないのか。

思い切って話してみる事ももちろん良いと思います、自分と違う事を考えていたり、考え方が違っている事が分かると自分でも対処できる事も出てくるでしょう。

次に自分はその嫌いな上司や同僚を「嫌いな人」として接していないか思いだしてみましょう。

嫌いだと思いながら接しているとどうしても態度に出てしまうでしょう。

「憎らしき犬と思えば、犬もまた憎らしき人と見るべし」のことわざの通りです。

上司や同僚の良い所を1つでいいので探してみましょう。

夜勤が辛い

夜ずっと起きているという事は、昼に活動している人間においてとても辛いものです。

活動する時間がずれてしまい、女性はとくにホルモンバランスが崩れてしまう人が多いです。

いくら次の日がお休みと言っても昼の明るい時間にぐっすり眠れる人はなかなかいませんよね。

昼の時間の仕事もあり、夜の時間の仕事もあるのが「介護や看護」です。

人を見るという事は24時間体制になってしまう為です。

これは、慣れる事が1番なのですが、夜の仕事に慣れる為には、昼の時間帯に睡眠が出来るかどうかがカギとなるでしょう。

改善策

この解決策では昼の時間にどうすれば快適な睡眠が出来るかをご紹介します。

まずは自分の本能を利用する事です。

お腹がいっぱいになれば眠くなる人が多いですよね。

これは血液が消化の為に腹部に集まる為、脳の血液が腹部に行く為に眠くなるのです。

夜勤が終わり自宅に帰ってお腹いっぱい食事をしてみましょう。

これでかなりの確率で睡眠に持って聞く事が出来ます。

入浴も効果的になります。

入浴する事で、血液の循環を良くし副交感神経を刺激し、心地よい睡眠を促す事が出来ます。

それでも、どうしても眠れず、辛いと言う人は軽い睡眠薬の服用もおススメします。

これはもちろん最終手段と言うものです。

ですが軽い睡眠導入剤では長時間寝続ける事も無く、深い睡眠が出来る為、すっきりとした目覚めが期待できるでしょう。

夜勤のメリット・デメリットは、こちらの記事を参考に!

職場の待遇に満足していない

職場の待遇は施設で違ってきます。

新卒の介護士は1つの施設しか知らない為、待遇の面は気づかない事が多いですが、転職率の多い介護職は、中途採用の介護士の方が多くなっています。

比較する材料を自分が知っている為、どうしても比べてしまう事もあるでしょう。

しかし施設の待遇についてはなかなか相談できる所が無い為、自分の心に押し込めてしまう人が多いでしょう。

改善策

この待遇についての1番の解決策は自分の上司に直接自分の考えを訴える事です。

待遇について決定するのはどうあっても「上司や施設長」です。

その施設長でも介護の経験者ばかりではありません。

介護の仕事の大変さを知らない経営者もとても多いのです。

ですが言いにくい事になりますので、先輩介護士や直属の上司に1度相談してから、複数で相談する事をおススメします。

家族の介護と仕事で体力的にしんどい

家族の中に要介護者がして、自分の家族を介護する為に介護の世界に入った人も少なくはありません。

しかし介護の世界は24時間体制です。

家族でも例外はありません。

仕事と家族の介護を両立させる事は大変な事です。

もちろん他の家族の協力が無ければ成立しません。

ですが、仕事以外で24時間体制の介護をする事は体力的にも精神的にも辛いものです。

家族の介護が辛くなると仕事での介護も辛くなってしまいます。

改善策

この解決策は自分の勤めている施設に家族の入所を検討するか、自分の自宅で過ごしたいと思う家族であれば、施設のデイサービスを利用し仕事の休みの時間に自分の時間を作る事です。

介護の仕事は辛い事が多い為、自分のストレスの解消をしていないと辛い感情に押しつぶされてしまいます。

また自分が介護をしなければならないと感じてしまう人が多くいらっしゃいますが、介護は誰にでもできる事です。

家族に為に自分だけが介護をしなければならない事は「絶対にありません」

辛くなったり精神的にきつくなってしまう前に誰かに相談し、自分の逃げ場をきちんと作っておきましょう。

妊娠して利用者の介助が思うようにできない

妊娠する事は自分の人生にとって1番の分岐点になります。

しかし介護をしている人では注意したい事もたくさんあるでしょう。

その為に自分の同期や先輩介護士に迷惑になるのではないかと考えてしまう人が多いです。

しかし介護は「仕事」です。

自分の人生の全てではありません。

私の知り合い介護士は、自分が妊娠している事を先輩介護士が怖くて言いだす事が出来ず、妊娠7週で流産してしまった人がいます。

妊娠初期では、重いものを持つ事も怖くなっていしまいますが、人を抱えてしまう介護ではやはり怖くなってしまうのも当然でしょう。

上司や先輩、同期の介護士が妊娠について理解があるかも重要になりますね。

改善策

この解決策は、妊娠した事を上司や先輩介護士に早くに伝え、妊娠についての自分の意志をしっかり伝える事です。

妊娠は自分の人生において重要な事です。

高齢者の命を大切に扱う事が介護ですが、自分の新しい命を大切にする事はそれ以上に大切な事です。

もし、上司や先輩介護士が妊娠に理解が無ければ退職を考えても良いでしょう。

また、介護を続ける場合は自分がどこまで出来るのか、どこまでしたいと思っているのかしっかり伝えましょう。

介護士の私が伝授!辛い時を乗り切るコツとは?

介護は辛い事も多いですが、介護は良い事もたくさんあります。

介護が辛くなってしまった時、自分の中でどのように考えれば辛くなくなるのか。

どのような体験が介護が良い仕事だと思えるようになるのかをご紹介します。

いきなり担当介護者が多くなった

介護の仕事に慣れてくると、上司から担当の要介護者を増やされます。

もちろん書類や介護について今までと違う目線で見なければならなくなります。

担当の要介護者が増えると自分に時間も減り、残業も増えてきてしまいます。

ですが、担当の要介護者が増えるという事は「自分がしてきた介護が認められた」と言う事です。

自分がしてきた介護を上司が認めてくれない限り、仕事が極端に増える事はありません。

ですので担当の要介護者が増えた時は仕事も増え辛くなりますが、自分の介護が認められ、上司が認めてくれた事の証明になります。

担当に要介護者が亡くなってしまった時

自分の担当だった要介護者が亡くなってしまった時は、自分のしてきた介護が悪かったのか、自分は担当の要介護者にもっと良い介護が出来ていただろうか。

と考えてしまう人が多くいます。

私も担当の要介護者が自分の休みの日に亡くなってしまい、お別れも無く会えなくなってしまいました。

もちろんそれは自分の介護のせいなんかではなく「寿命」です。

しかし近しい人が亡くなってしまった時、自分を責めてしまい介護が出来なくなる人は多いのです。

しかし、他人の人生に深く関わり、自分に人が死ぬ事の悲しさや大切な事を生前に教えてもらう事が出来る唯一の仕事です。

他人の死に関わる事は他の仕事では病院以外ほとんど無いでしょう。

介護の仕事を通して人の人生について考える事が出来、自分が出来る人生の最後の手助けが出来る仕事です。

辛い時はその人の事を忘れず、介護の技術を磨き、他の人の介護に生かす事が大切です。

認知症の要介護者の介護

認知症の要介護者の介護はとても大変な事です。

認知症は自分の事も分からなくなってしまいます。

自分が介護されている事も自分が施設に入所している事も忘れてしまう人が多いです。

食べる事も排泄の仕方も分からなくなってしまう人もいらっしゃいます。

私が体験した認知症の介護で1番辛かった事は、排泄物を投げられた事です。

カーテンやベットにも排泄物がついていて、綺麗にしようとしても嫌がられ、暴言を吐かれる事もあります。

このように重度の認知症の要介護者は何をするか分かりません。

自分の想像を軽く超えてきます。

その要介護者を見ていると「怖い」と言う感情が出てきてしまいます。

しかし、認知症に要介護者は自分が正しいと思う事しかしません。

自分の基準で動かれますが、何もかも分からなくなってしまう事は私たちが認知症の要介護者を介護する事と比べても、恐怖でしかありませんよね。

自分の名前も分からなくなってしまい、自分がいる所も分からなくなって、自分と置き換えてみても「恐怖」を感じてしまうのではないでしょうか。

恐怖で支配されている人は誰でも敵に見えてしまうものです。

押しつけるのではなく、認知症の要介護者に笑顔で優しく対応する事で、心を開いてくれる事もあります。

逆の立場になって1度考えてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

介護の仕事について辛い事と、それに対する対応策をご紹介させていただきました。

私は看護師の資格を持ちながら、今は介護の仕事をしています。

高齢者が好きで、介護が好きだからです。

ですが、私も介護の仕事が辛く、きついと感じる事は多々ありました。

認知症に要介護者から髪の毛を引っ張られたり、暴言を吐かれたりもしました。

排泄物が手に付いたり、足に落ちてきたりもしましたが、自分が介護をする事で、家族や要介護者本人から感謝される事がとてもうれしいものでした。

直接「ありがとう」と言われる事も無く、笑顔を向けて貰う事も無い人でも、自分が介護する時に介護抵抗が無かったり、夜勤の時に眠れないのが怖いと自分にだけ思いを話してくれた時に「この人の為に頑張ろう」「自分に出来る事を精一杯やろう」という気持ちになる事ができました。

介護は「ありがとう」の言葉や笑顔も大切ですが、それも出来ない人も多いです。

ちょっとした仕草や表情で要介護者の事が少しでも理解できるようになるように、しっかり自分の介護について向き合っていきましょう。


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