老人保健施設でパートをやってて良かった3つのこと
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リハビリ目的の入所施設である老人保健施設(略して老健とも言います)。
ここで、私は約4年間パートで働きました。
老健パートはとても忙しく、辞めたいなんて思った日もあれば、やってて良かった事もたくさんあったので、とてもやりがいの持てる職業でした。
今回は私の経験を踏まえて老人保健施設の業務内容やメリットなどを詳しくお伝えしたいと思います。
目次
閉じる私はこんなところで老人保健施設のパートをやりました
私が働いていた老人保健施設は、4フロアに分かれて100床ありました。
そのうちの20床がショートステイ用のベッドです。
系列病院である脳神経外科の病院から回ってくる入所者が多く、脳卒中で要介護状態になられた方が多かったです。
老人保健施設ではありますが、3ヶ月で退所してもらうという事は無く、比較的長く入所されている方もいました。
仕事内容は、正職員もパートもほとんど関係なく、同じような仕事をしていました。
老人保健施設のパートの仕事内容ってどんな内容?
正職員とほぼ同じ仕事でしたので、パートだからといって楽に働けるとか、そういった事はありませんでした。
ですので、以下にあげる業務は正職員と同じように行っていました。
介護業務全般
トイレ誘導、食事介助、入浴介助、整容や就寝・起床介助です。
トイレ誘導に関しては、入所者の半分程度が何らかの介助を必要とされていました。
軽度の方ですと声かけのみ、少なからず立位が取れる、座位保持ができる方は、昼間に関してはトイレ誘導を行います。
全く座れない方のみオムツ交換になり、これは10名おられるかおられないかでした。
食事は、100名が一階の食堂に集まって一斉に食べましたので、まずその食堂に誘導するまでが大変です。
配膳を行い、必要な方には食事介助、下膳の後、各フロアにまた入所者を誘導します。
入浴介助は週四日。
50名づつ、週二日入ることができるように調整していました。
大浴場に誘導し、着脱を行う外介助、浴室内介助を行う内介助に別れて行います。
その他、歯磨き、洗顔や、起床介助、就寝介助もおこなっていました。
リハビリの補助
本格的なリハビリはPTが行いますが、時間はごくわずかですので、職員が空いた時間に体操を行ったり、フロア歩行を見守ったりしていました。
レクリエーション
毎日行う事は難しいのですが、日中時間が空いたときには入所者を集めてレクリエーションを行います。
体を動かすゲームの他、脳トレや習字なども行っていました。
入退所業務
ショートステイを含め、入所や退所の対応も仕事でした。
持ち物の確認や書類・カルテ作成、施設の説明や、退所してすぐに入所者がいる場合はシーツ交換をしたり、かなり大変な作業ですが、私が働いていた所は全て遅出の仕事でした。
多いときには一日に複数人が入退所をしますのでものすごく忙しく、業務時間内に仕事が終わらず残業する事もありました。
老人保健施設のパートの時給は?
最低時給よりは少し高い程度です。
地域にもよりますが、900円前後が相場です。
老人保健施設のパートをやってて良かったこと
私自身は老人保健施設での経験は本当に良かったと思っています。
その理由をご説明します。
たくさんの入所者に出会えた
老人保健施設はとにかく入所者の入れ替わりが激しい上に、100床の施設でしたので、とにかくたくさんの入所者との出会いがありました。
当たり前の話ですが、同じような病気をして同じような病状であっても、皆さん全く違います。
食堂に100人が集まって食事をする施設でしたので、配膳の為に全員の顔と名前を覚えなくてはいけません。
フロア毎に職員は違いましたが、利用者の情報を共有するために情報交換したり、休憩室に新規の入所者の情報を書いておいたりしていたので、ほとんどの方の状態も把握していました。
これだけのケースに出会えた事は、後の介護人生でとても役立っています。
生活リハビリを学ぶ事ができた
着替えや食事、歯磨き等、職員が介助するのは簡単ですが、それでは入所者のリハビリになりません。
こういった症状の人にはこうしてもらって、ここの筋力を向上させる等、常に教えてもらえたので勉強になりました。
いろんな職種と仲良くなる事ができた
看護師は24時間常在で、PT等のリハビリ職、栄養士、時には医師や薬剤師等、老人保健施設ではたくさんの医療従事者が働いています。
一緒に仕事をしていくうちに仲良くなる事ができて良かったです。
老人保健施設のパートで身についたこんなスキル
では、老人保健施設でパートとして働いてみて、どういった事が身についたのかご説明致します。
医療関係の知識
これは本当にその後の介護職人生で役立ちました。
医療職と混じって仕事をすると、どうしても医療用語を使われたり、病気や薬の事、処置の事等、矢継ぎ早に指示されたり質問されたりします。
そこで、分からないから教えて下さいと言ったり、自分で必死で調べたりしている内に、本来介護の資格では習わないような医療の知識がたくさん付きました。
介護技術
とにかく色んな入所者と接しますし、介護量の多い方も多かったので、介護技術はかなり上達しました。
これに関しては、上達するには数をこなすしかないと思うので、そういった点ではとても良かったです。
残存能力を生かし、できる事は自分でしてもらう、を前提に介護をする技術が付いたので、その後も過剰介助をしないように気を付ける事ができました。
他の施設や病院の知識
系列の病院の他にも、近隣の病院や他施設から入所して来られます。
パートは入所面談等を行う訳ではないので、そういった所には行かないですが、入所者さんから「あそこはこうだった」「ここはこうだった」と得る情報が多く、プライベートでも役立ちました。
老人保健施設のパートはこんな人におすすめです!
では、どんな方におすすめかをまとめてみましょう。
たくさんの利用者に出会いたい人
とにかく出会いはたくさんあります。
とても気の合う入所さんと出会える確率も高いです。
人とのふれあいが好きな人にはぴったりです。
医療・リハビリの知識をつけたい人
たくさんの施設の中で、これは老人保健施設が一番です。
医療の知識を得て看護師に興味を持ち、介護職を辞めて看護学校に入った人もいました。
忙しくテキパキと働きたい人
とにかく忙しい施設です。
それは間違いありません。
でも、その分時間が経つのが早く、あっという間に一日が終わります。
まとめ
老人保健施設の仕事は少し大変で忙しい所もありますが、いい所もたくさんあります。
パートでしたら、施設によっては日勤帯のみ働く事も可能です。
興味のある方はぜひ挑戦してみて下さい。
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