超高齢化社会となり、介護や福祉の仕事に興味を持っている方も多いと思います。

すでに国全体で介護士の需要が高まっており、資格を取得することで職に困らないために介護士を目指すことを検討している方も多くいます。

しかし、正社員として介護士で働く場合、どのような勤務先やどのような働き方があるのか良くわからない方も多いのではないでしょうか。

また、これまでの世間一般のイメージから、介護士として働くことへの不安や疑問をお持ちの方も多くいらっしゃることと思います。

そこで今回は介護士正社員求人でよくある募集内容や働き先の種類・おすすめ求人のポイント、そして最後には多くの方が気になる疑問について解説していきます。

介護士正社員のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

介護施設などで、高齢者や障害を持つ人の生活介助や身体介助を行ないます。

入浴や食事のサポート、お話相手となって会話をしたりレクリエーションを楽しむこともあります。

また、時には着替えや排せつの介助をすることもあります。

高齢者の方の生活全般をサポートし、医療行為以外はできる限りの介助を行なう仕事です。

高齢者の家族が施設を訪問した際に状況の説明や助言を行うこともあります。

介護士正社員の仕事は会社でどういう役割を求められる?

介護士は正社員として勤務する場合と、アルバイトなどで曜日や時間を限定して働く場合があります。

正社員の場合にはアルバイトなどの管理も行いますし、フロア全体を見渡し、常に状況を広い視野でみておくことが求められます。

また、シフト管理や各介護士と高齢者の相性や状況などにも目を配るなど、自分の仕事だけでなく施設全体を見ることが求められるのは正社員の役割と言えます。

介護士正社員の働き先の種類にはどんなところがあるの?

それでは、介護士として正社員で勤務したいと考えた場合、働き先の種類にはどんなところがあるのでしょうか。

いくつか見ていきましょう。

介護老人保健施設

要介護1~5程度の高齢者が、施設に入居し生活の介助やサポートを受けながら、いずれは自宅へ戻ることを目指し過ごす場所です。

医療ケアを受けたり、理学療法士や作業療法士などのリハビリテーションを受けながら、概ね3か月以内には退居することを目指しています。

介護士は食事や入浴、排せつなどの介助を行ないつつ、医師や看護師と共に3か月ごとに自宅へ戻ることができる状態かを確認します。

特別養護老人ホーム

要介護3~5程度の高齢者が、終身利用を目的とし入居する施設です。

自宅での生活が難しい高齢者の方が多く、介護士は健康管理や療養上必要な介助を中心として行います。

その特性上看取り介護を行なうことも多くあります。

介護付有料老人ホーム

民間企業が運営する高齢者の方が日常生活を送る施設です。

介護老人保健施設や特別養護老人ホームは介護保険制度が適用されますが、介護付有料老人ホームは各企業ごとに独自のサービスを提供しています。

エンターテインメント性を強く打ち出した老人ホームや、高級志向のリゾートホテルのような老人ホームもあります。

デイサービスセンター

老人ホームに入居していないけれど、日中の食事や入浴などの介助を必要とする高齢者の方や、リハビリテーションを受ける高齢者の方が自宅から通ってくるタイプの施設です。

レクリエーションやコミュニケーションを提供し、高齢者の方が自宅でひとり孤立してしまうことを防いだり、週何度か通うことで前向きに生活を送れるようになることを目指しています。

介護士は、通ってくる高齢者の方の介護や、時に送迎バスでのご自宅への送り迎えをすることもあります。

リハビリテーション・センター

障がいを持つ方リハビリを受けるために通ってくる施設です。

介護士は、理学療法士、作業療法士や医師や看護師とともに、リハビリや施設での介助、また家族への助言やサポートを行います。

訪問介護ステーション

介護老人保健施設に入居するほどの要介護度ではないけれど、自力でリハビリ施設に通院するのが難しい高齢者の方や、身体機能の低下などにより起き上がったり、自宅での炊事や掃除が難しく、日常生活に援助を必要とする高齢者の方に、自宅を訪問しリハビリや介護サービスを行います。

多くの場合、介護士や理学療法士、医師や看護師などが車や自転車などで決まった曜日・時間に高齢者の方の自宅を訪問します。

介護士正社員求人でよくある募集内容とは?

それでは、具体的に介護士正社員求人でよくある募集内容についてみていきましょう。

給与相場

給与相場は月給の手取りが約15〜17万円前後、年収にすると250万〜400万くらいであることが多いです。

各勤務業態によって給与の差があることはありませんが、多くの場合は経験とともに昇給することが多く、役職などにつくことで役職手当てがつき、給与が上がっていきます。

勤務時間や休日、残業

特別養護老人ホームと特別養護老人ホームでの勤務の場合はシフト制です。

夜勤などもあるため、月ごとのシフトで休日や勤務時間が異なります。

残業はほとんどありませんが、高齢者の方の体調が急変したり、事故などの緊急事態が発生した場合には対応や引き継ぎなどで残業することもあります。

しかし、基本的にはシフト制のため各時間帯に必要な人数がいるので、ほとんどないと思って良いでしょう。

訪問介護ステーションの多くは平日の8時~18時ごろまでの間の勤務であることが大半です。

土日が休みとなります。

各ご自宅への訪問日時が決まっているため、残業はありません。

しかし、月~金の中に祝日があったとしても祝日は関係なく出勤となります。

デイサービスセンターやリハビリテーション・センターなどは、基本的には土日休みかつ、高齢者の方が通ってくる時間が決まっているため、残業もありません。

福利厚生

一般的な企業と同じように福利厚生があります。

介護士ならではの福利厚生は特にありません。

求められる人物像

「人と接することが好き」であること、特に「高齢者と接することに抵抗がない」ことが大前提となります。

さらに、「人の役に立ちたい」と考える方や、奉仕の精神を持っている方であればやりがいをもって仕事につくことができるでしょう。

また、どのような相手に対してもリスペクトの気持ちを持って接することができることはとても大切です。

高齢者の中には、要介護状態となっても介護士や看護師などから子供に話しかけるような言葉で接してくることを嫌がる方も多くいます。

「介護してあげている」といった態度ではなく、人生の先輩として敬う気持ちを忘れない精神を持っていることは介護士をしていくうえでとても重要です。

さらに、自分では経験したことのない、高齢となることにより身体の不自由さが発生することのもどかしさや、障がい者の方の気持ちを理解し、想像力と推察力を働かせながらひとりひとりに寄り添い、思いやりの心を持って接することが求められます。

会話が難しい方であっても、その体の動きや反応から相手がどう感じているのか、どうしてほしいと思っているのかを読み取りながら信頼関係を築き、コミュニケーションをとることはなかなか難しいものです。

また、常に高齢者の方や障がい者の方の体調や言動を把握し、不慮の事故や急なアクシデント、さらにはノロウィルスやインフルエンザなどによる、集団感染が起きることの無いようにそういったことを事前に防ぐことも求められます。

必要なスキルや資格、経験

多くの介護施設では、以前はホームヘルパーと呼ばれていた、「介護職員初任者研修」、もしくはさらに実践スキルを習得した「介護職員実務者研修」のいずれかを保有していれば介護士として勤務することができます。

さらに経験を積み、スキルアップを目指す方は試験を受け、介護施設での実務経験3年以上と実務者研修を修了することで「介護福祉士」の資格を取得することができます。

介護士正社員のおすすめ求人のポイント

介護士正社員として勤務する際には何を見るべきなのでしょうか。

おすすめの求人を見極めるポイントをお伝えします。

夜勤があるかどうかはチェックしよう

介護士の多くは夜勤での勤務が発生します。

しかし、体力的な問題やプライベートの事情などで夜勤での勤務は難しいという方も多いことでしょう。

そこで、夜勤は避けたいという場合には「夜勤無し」と記載のある求人を選ぶか、訪問介護ステーション、デイサービスセンターやリハビリテーション・センターなどでの求人を探すことをおすすめします。

しかし、少しでも給与を上げたいと考える方は夜勤での勤務を行なうことで夜勤手当がつくため、給与のアップが期待できます。

自分の理想とする働き方や給与水準に合わせて求人をチェックしましょう。

人間関係や介護士の数は見学をして確認!

介護士としての業務はどの施設も概ね同じではありますが、その環境を大きく左右するのは人間関係や介護士の数です。

介護士の数が少なければ、時には残業が発生したり、少ない介護士で多くの高齢者の方のサポートをしなければならず、余裕がなくなってしまいます。

余裕がなくなればそれだけ人間関係もギスギスしてきます。

事前に勤務している介護士の数や、職場の雰囲気などが確認できるようであれば必ず確認しましょう。

入居している高齢者の方の人数に対し介護士の数が足りているか、介護士同士や理学療法士、作業療法士、看護師などとの関係は良好で協力しあう関係かどうかを確認しておけると安心です。

介護士正社員についてよくある疑問

最後に、介護士正社員についてよくある疑問についてご紹介します。

福祉や介護に興味を持つ方はとても多くいますが、どうしてもイメージや不安などが先行しがちな職種ではあります。

多くの方が持つ疑問を解消しましょう。

給与が安いイメージがありますが実際どうなのでしょうか?

給与相場の部分でも前述したように、決して多いとは言えないのは事実です。

しかし、各施設ごとにも給与水準は異なりますし、夜勤を入れることで一般的な年収レベルを目指すことも可能です。

さらに、高級特別養護老人ホームなどであれば一般よりも高い水準の給与が提示されることもあります。

ただ、一般の職種と異なり、年次とともにどんどん昇給をするというわけではないので、経験を積みながら役職につき自らスキルアップをする必要はあります。

福祉の仕事は3K(危険、汚い、キツイ)と言われますが本当なのでしょうか?

高齢者の身体介助をするという仕事上、どうしても3Kと呼ばれるような状況は発生することがあります。

当然食事や排せつの介助もありますので、そもそもそういったことへの抵抗がある場合には介護士としての勤務は厳しいかもしれません。

また、お風呂の介助時や、ベッドから車いすへの移動の際などには自ら起き上がることのできない高齢者の方を抱きかかえて持ち上げることもありますし、自分よりも体の大きい人を支えたりと、体力が必要とされることも事実です。

介護士はパートなどでの募集もありますが、正社員として入るメリットはありますか?

介護士として勤務する場合、週5日のパートやアルバイトとして勤務する選択肢がある場合もあります。

しかし、福利厚生や諸手当などが発生するのは正社員のため、長く勤務することを想定しているのであれば、正社員として勤務する方が良いでしょう。

多くの場合、パートなどでの勤務であっても正社員としての勤務であっても業務内容は変わりません。

そのため、多少全体を管理したり把握していることは必要とされますが、安定や福利厚生、給与待遇面などでは正社員として勤務することのほうがメリットが大きく、おすすめです。

まとめ

今回は介護士正社員求人でよくある募集内容や働き先の種類・おすすめ求人のポイント、そして最後には多くの方が気になる疑問について解説しました。

超高齢化社会である現代においては介護士不足は深刻な問題です。

しかし、キツイというイメージや、給与が安いというイメージが強く、なかなか介護士になろうという人が少ないのも現実です。

今後国としても介護士の待遇改善が求められていくことが考えられるため、福祉の仕事で人の役に立ちたいという想いを大切にしながら介護士の仕事にチャレンジしていただければと思います。


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