介護士として転職したい!転職した方が良い6個のケースと、転職活動で気を付けた方が良いこととは?
介護の仕事は、近年多くの求人で溢れています。
介護士として就職する人もいれば、転職して今の施設を離れる人もいるでしょう。
現場では、転職や介護自体を辞めてしまう人も多くいます。
ここでは、現在介護士として働きながら転職を考えている人を対象に、どのようなことに注意をして転職をするべきなのか、また転職を成功させる為に必要なことを、私の体験を基に幾つかご紹介します。
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介護士の転職で注意するべき3つのこと
自分の介護理念と合う職場を探す
介護士として働くことを決めた時「自分の理想とする介護士像」というものがあるはずです。
介護自体のスキルアップをしたいと思っている人や介護が必要になった人達への日常生活の援助がしたいと感じた人。
介護をしていきたいが、排泄の介助はあまりしたくないなど、自分が理想とする介護を細かく言えばキリがないでしょう。
しかし、自分の理想とする介護士の働き方と遠い職場に就職してしまっては、介護の仕事は長続きしません。
例えば介護のスキルアップを目的としていても、介護付き高齢者住宅に就職してしまっては家事援助が主な仕事になってしまい、基本的な介護のオムツ交換や器械を使った入浴などはほとんどありません。
また、逆に家事援助をしながら少ない介護をしたい人が特別養護老人ホームに就職してしまっては、忙しい介護に追われ、介護士になった自分の理想も考えられなくなってしまうでしょう。
自分がしたい介護とギャップがある所に就職すると、自分の介護に対する気持ちややりがいが見出せなくなってしまいます。
やりがいのない介護はとても辛いです。
自分がどんな介護をしたいのかしっかりと考えて、介護施設を探しましょう。
事前の見学を忘れない
自分がこれから行こうとしている施設の事前の見学を行うことはとても大切です。
事前の見学で見えてくることも沢山あります。
まずは、少しですが施設全体の雰囲気を見ることができます。
勿論、施設の雰囲気の全部が見えることはありませんが、介護士の言葉遣いや、介護士に笑顔があるかどうかは見てすぐに分かります。
介護士の言葉遣いは見学が来ているからと言って変わることはあまりありません。
介護士が施設の入居者に対して汚い言葉を使っていたり、要介護者を説得しているようなら、あまり良い施設とは言えないでしょう。
介護士は説得させるのではなく、要介護者を納得させるような言葉がけをしなければなりません。
勿論納得させることは簡単ではありません。
納得して頂くために、要介護者に向けて優しい言葉をかけていたり、車椅子の要介護者の目線に合わせて腰を下して話しているような介護者が多い施設は、教育制度もあり、要介護者のことを考えている介護者が多いと思って良いでしょう。
事務の応対が良い
介護施設での事務の役割は介護そのものではありませんが、介護の施設にいるので勿論高齢者の相手をすることはあります。
その為見学者や面接時に言葉遣いが悪かったり電話の待ち時間があるようでは、相手のことを考えていない人が事務にいるということになります。
介護をする上で自分の考えや苦情を言う時は、必ず事務を通します。
事務の人が思いやりがなければ、介護の現場の改善もできません。
電話の対応や笑顔があるのかなど表情を見ることも大切です。
転職を成功させるためには何をすれば良い?
2つ以上の求人サイトを見て比較する
介護の施設を探す時には、ハローワーク以外に「介護求人のサイトを閲覧する」方もいるでしょう。
しかし一つの求人サイトでは、同じ介護施設しか載っていなかったり、同じ施設が名前を変えて載せていたりします。
名前を変えるということは「特別養護老人ホーム○○」「グループホーム○○」「デイサービス○○」などです。
こういう場合は同じ所で経営している介護施設で複数求人を出している事になります。
複数の求人を沢山出す所は介護職員が少ないということが分かります。
そういう介護施設では職員の入れ替わりが激しく、介護自体も大変な介護施設だと思って良いでしょう。
しかし、多数の求人を一度に出す求人は必ずしもそうとは限りません。
ここで注意するのは創立年数です。
新しい介護施設では、開業に合わせて沢山の求人を出すことがあります。
求人サイトを利用するときは、こちらの記事を参考に!
ハローワークで施設の評判を聞く
直接求人施設のことを訊くことはなかなかできませんが、「どのくらいの期間求人が出ているのか」「求人が出てどれくらいの人が応募しているのか」を訊ねることは可能です。
そういうところを訊くと、介護施設の評判を知ることができます。
小さいことでも知っておくことによって、施設見学をする際の印象と比較することができます。
求人が長い間出ていても、施設の印象が良いこともあります。
どうして長い間求人が出ているのか。
応募数が少ないのか。
ということを頭に入れた状態での見学と入れていない状態での見学とでは、施設を見るポイントも変化してくるでしょう。
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介護士の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
ケアマネージャーの資格を取る
介護では「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」「ケアマネージャー」というランクがあります。
勿論ランクが上がるにつれてお給料も変わります。
初任者研修者とケアマネージャでは年収を比較すると100万円以上違うこともあります。
ケアマネージャの資格を取得することで、介護施設のお給料はガラリと変わるでしょう。
基本給の高い職場を探す
基本給は介護施設によって全く違います。
勿論要介護度の高い人が入所している施設の方がお給料は高くなります。
要介護度が高いということは、介護に必要な技術も介護に費やす時間も多い為です。
介護施設は、必ずしも国や都道府県の管轄というわけではありません。
個人経営の大きな施設もあります。
勿論介護自体は国が管理していますので、個人経営している施設の提供する介護の質は悪いということではありません。
言ってしまえば、どれだけ国が経営している施設でも介護自体が行き届いていないところはありますし、個人経営の小さな施設の方が行き届いた介護をしていることもあるのです。
その為、お給料も一定ではなく「会社自体で決定できる」ようになっています。
しかし、お給料が高すぎる介護施設では「何かある」と考えることも忘れてはいけません。
どれだけ忙しくても良いのでお給料がとにかく高い所に行きたい方は、お給料だけで就職先を決めても良いと思います。
しかし、一概にお給料が高い所を選べば良いわけではないことを頭に入れておきましょう。
同じ所で長く勤務する
同じ所で長く勤務すると「昇給」があります。
しかしここで注意すべき点は、どれだけ長く勤めても昇給がない所では意味がないということです。
昇給がないということは賞与にも関係してきますよね。
特に個人経営の介護施設に多いのですが、経営不振の為賞与が減るということもあります。
賞与が下がる所は、昇給はほとんどありません。
しかし、そういう内部情報は働いてみないと分かりません。
そういう時は、面接の時にしっかり訊いておくことが大切になります。
訊きにくいですが、きちんと訊いておかないと自分の理想とする介護施設への就職から遠ざかってしまいます。
就職する自分の為、そしてこれからの自分の為にしっかり訊いておきましょう。
自分に合った介護士求人の選び方や注意点
介護施設の選び方についてご紹介してきました。
では、介護施設が決定した場合、どのような雇用形態が自分に合っているのか、求人を見てからの働く時間の状態など細かい部分の求人の選び方についてご紹介します。
【選び方①】雇用形態から探す
雇用形態は施設によって違います。
夜勤をしなければ8時間勤務をしていても正社員になれなかったり、正社員でも時間短縮が認められたりと、自分に合った雇用形態を見つけることも大切になります。
子供がいたり自分には夜勤はできないと感じているのに、正社員になる為に無理をして夜勤に入ると、介護は続かないでしょう。
自分が働く時間と雇用形態は、求人情報からだけではなく面接でもしっかり訊いておきましょう。
【選び方②】職種から探す
介護の現場では介護士だけではなく、看護師やケアマネージャー、介護事務、介護士でも認定介護士や認知症専門介護士がいます。
グループホームでは認知症の認定介護士、特別養護老人ホームでは看護師の資格と介護士の資格を持つ人が広い範囲で活躍することができるでしょう。
自分が取得している資格を思う存分使える施設を選ぶことも、仕事に対してのモチベーションが変わることに繋がるでしょう。
【選び方③】会社の業態から考える
会社の業態や母体がどこかということは大切です。
病院が母体の介護施設は医療法人に入っている所が多く、お給料や昇給が比較的安定しています。
個人経営の介護施設では、創業年数、介護士と入居者数の比率を考慮して見てみましょう。
介護士が極端に少ない所は、子供の急な発熱や自分の急な病気に対応してくれない場合があります。
個人経営の介護施設に多いのですが、創業年数が短い所は経営状態がまだ回復していなくてお給料でも昇給がなかったり、業務自体も落ち着かず介護しにくいなど、要領が悪い施設の場合があります。
求人情報に記載されていることが多い為、しっかり細かいところまで確認しましょう。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
お給料や雇用条件は自分に合った所を選ぶことが大切です。
いくらお給料が高くても自分の働ける時間以外も働かなければならない場合や、週40時間以上働いていても正社員になれない所もあります。
家族の為にパートタイムの求人を探しているのか、できるだけお給料が高い所に行きたいのか、自分の条件をしっかりまとめた上で求人情報を確認しましょう。
また女性に多いのですが、結婚や出産により就職した時と同じ時間では働けなくなるという人も多いでしょう。
正社員で働いていて時間の短縮ができなかったり出産前の夜勤ができなくなってしまっただけで、正社員からパートタイムに雇用が変更されたりする所もあります。
雇用形態が変化する条件もしっかり確認しておくことが大切です。
【選び方⑤】エリアから考える
自分が行きたい施設が遠すぎたり、通勤する際に電車が通っていなかったりすると、通勤が嫌になってしまいますよね。
通勤が嫌になってしまうと、介護の業務自体が嫌いになってしまうことがあります。
どうしても勤めたい介護施設があるなら、引っ越しや単身赴任を視野に入れてみるのも良いでしょう。
仕事は自分の自由に選ぶことも大切です。
妥協できる部分を妥協することも大切ですが、引っ越してでも働きたい介護施設があることはとても良いことです。
自分にとって一番良い働き方を考え、勤務できる時間とそれに応じた距離の介護施設に就職しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
介護の現場は日々様々な出来事が起こります。
それは介護施設はほとんどの人が「終の住処」として契約する為です。
その人が死を迎える前に最後に楽しく過ごすことができるかは、介護士の力量によって決まってしまうと言っても過言ではありません。
介護とはそれほどに大変な仕事なのです。
誰でも最後の住処が住みにくい所であってはほしくないはずです。
自分が働きやすい介護施設が見つかるということは、要介護者に良い介護を提供することができる第一歩なのかもしれません。
これからの自分の為、これから自分が介護するであろう要介護者の為に、自分が納得できる介護施設に就職することは大切ですね。
そして、自分の納得いく介護施設が見つかった場合は、長く勤務できるように自分の介護技術を上げることもできるでしょう。
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