ケアマネージャーを辞めたいと思う4個の理由とその乗り越え方とは?
ケアマネージャーで正社員になりたい方は必見です。
「将来はケアマネージャーになりたい」
「せっかくケアマネージャーの資格を取ったのだから、一度はケアマネージャーとして働いてみたい。できたら正社員で!!」
このような考えを持った方は多いのではないでしょうか?
福祉の業界に身を置く私が考える、ケアマネージャー正社員の年収事情や良い求人の探し方、具体的な業務内容などをお伝えします。
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目次
閉じるケアマネージャー正社員の仕事内容とは?
仕事内容はどこで生活している利用者の方を対象にするかで重要視される点が異なります。
自宅で生活する方を対象にするケアマネージャーは「居宅ケアマネージャー」、介護保険施設等で生活する方を対象にするケアマネージャーは「施設ケアマネージャー」と呼ばれます。
ケアプランの作成・変更
施設ケアマネージャー、居宅ケアマネージャーとも必ず行うメインの仕事になります。
介護認定を受けた方(要介護1~5、要支援1,2)がサービスを利用する際にはサービス計画書、通称「ケアプラン」が必要になります。
その計画を立てる事がケアマネージャーの仕事です。
同じ介護度であったとしても、その人その人で置かれている生活状況は異なり、生活に対する希望も異なります。
ケアマネージャーは、その人が希望する生活を送れるようになるために必要な介護サービスを考え、計画を立案します。
計画は一度立案しただけで終了する事はありません。
ご本人様の状態が変わったり、希望が変わったりした場合等には計画を変更しなければなりません。
そのために必要な情報収集などを常に行っていく事を求められます。
介護サービスの利用調整
ケアプランを作成するだけでは介護サービスを利用する事はできません。
介護サービスを利用するための契約はご本人様やそのご家族様が行いますが、ご本人様に必要な介護サービスを利用するまでの調整はケアマネージャーが行います。
各事業所に空き状況を尋ねたり、利用条件等を調べた上で、ご本人様達に必要な情報を提供し、利用につなげていく事が求められます。
介護相談
生活する中で困りごとを抱える方の相談を受ける事が多くあります。
ケアマネージャーは自分の経験や知識を基にして、その相談事を解決できるよう支援する事が求められます。
ご本人様・事業所間の調整
介護サービスの利用を開始した後に、トラブルが発生する事もあります。
ケアマネージャーは間に入り、両者の関係を調整していく役割を求められます。
例えば利用者の方が施設に不満を持っており、自分ではうまく伝える事が出来ない場合などに、ケアマネージャーが間に入って事業所に伝えたりする事もあります。
その際ご本人様に不利益が及ばないよう調整する役割も求められています。
ケアマネージャーの仕事内容は、こちらの記事を参考に!
ケアマネージャー正社員はこんな人に向いている!
要介護状態になった方が、できるだけその人らしく生活できるようなお手伝いをさせて頂く事がケアマネージャーの仕事になります。
では、ケアマネージャーに向いている人とはどんな人でしょうか?
ポイントをまとめてみました。
人とコミュニケーションを取る事が得意である
ケアマネージャーは相手の方の望む生活を聞き取り、それに近づけるようなケアプランを立案します。
人と話をするのが嫌いであれば、当然要望を聞き取る事はできません。
誰とでもコミュニケーションを取る事が得意な方は、ケアマネージャーに向いていると言えるでしょう。
相手の方の価値観を認める事ができる
ケアマネージャーは様々な人と関わります。
相手の方が歩んできた生活は様々であり、中には自分が苦手とする生き方をされてきた方とお会いする事もあります。
差別や偏見の目で相手を見ず、一人の人として相手の方の価値観を認める事ができる人は、ケアマネージャーに向いています。
几帳面な性格である
ケアマネージャーは介護保険法に基づいて仕事をしています。
ケアマネージャーはその法律の中で、様々な書類を作成する事が義務付けられています。
書類が正しく作成されなければ、介護サービスを開始する事ができず、ケアプラン作成料も支払われません。
行政による指導監査も定期的に行われており、その際には必要な書類が揃っているかどうかのチェックもされます。
必要な書類が揃っている事をその時に示すことができなければ、ケアプラン作成料の返還命令が出る事もあります。
必要な書類を正しく作成し、きちんと整頓してしまっておく事がケアマネージャーには求められます。
几帳面な性格の方はケアマネージャーに向いていると言えるでしょう。
向上心がある
介護保険法は定期的に改正があり、それに基づいてケアマネージャーは業務を遂行する必要があります。
過去には必要なかった書類が必要になっていたり、制度が変わったことで、以前は利用できた介護サービスが利用できなくなったりする場合もあります。
利用者の方に最新の知識を間違いなく伝える事ができるようにするためには、向上心を持って新しい情報を吸収するよう意識していく必要があります。
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ケアマネージャー正社員でよくある募集内容とは?
施設ケアマネージャー、居宅ケアマネージャーとも正社員求人があります。
施設は職員配置基準が決められているため、施設ケアマネージャーは多くが正社員求人です。
対して居宅ケアマネージャーは正社員だけでなく、パートの求人もよく出ています。
年収相場
平成29年賃金構造基本統計調査によると、毎月定期的に支払われるケアマネージャーの平均給与額は265,300円とされています。
賞与の平均は591,200円です。
年収の平均は3,774,800円となります。
施設ケアマネージャー、居宅ケアマネージャーとも300万円代の求人が多くあります。
勤務時間や休日、残業
居宅ケアマネージャーの勤務は基本日勤帯で、夜勤はありません。
事業所が加算を取っている場合は緊急連絡用の携帯電話を当番制で持つ事はあります。
休日は日曜祝日はお休みの事が多く、土曜日は交代で出勤する事業所が多いです。
学校行事等で日曜祝日休みが良いという方は、居宅ケアマネージャーの仕事が適していると思います。
残業もあまりありません。
対して施設ケアマネージャーはケアマネージャー専従か、他の職種を兼務するかで働き方がかなり変わってくると思います。
相談員等事務方の職種と兼務している場合は日曜祝日のお休みは多くなりますが、介護職との兼務だとシフト制になります。
事業所によっては夜勤や宿直業務等も入ってきます。
ケアマネージャーのメイン業務であるケアプラン作成を業務時間内にできなくなる事もあり、残業もその分多くなります。
ケアマネージャー業務専従であれば、日勤帯の勤務時間が多くなります。
福利厚生
各種社会保険の加入と、事業所によってはケアマネ手当もあります。
居宅ケアマネージャーの場合、利用者宅を訪問しますが、自家用車を使う場合に手当を支給している事業所もあります。
勤務場所
居宅ケアマネージャーの場合、居宅介護支援事業所内で仕事をする事になりますが、所属している人数は比較的少ないです。
5名以下で仕事をしている事業所が多く、1人だけという事業所もあります。
自分のペースで仕事をしたい方には都合の良い環境と言えるでしょう。
施設ケアマネージャーの場合は、ケアマネージャーとして働いている人は少ないですが、同じ施設内に他の職種の方がたくさんおり、協力して業務を進める事ができます。
正社員として求められるものとは?
ここではケアマネージャーとして求められる事、その中でも正社員では特に求められる事はどんな事なのかを書いていきます。
営業能力
特に居宅ケアマネージャーに求められる能力です。
居宅ケアマネージャーの担当人数に上限はありませんが、40件以上を担当するとケアプランの作成料を下げられてしまいます。
そのため、会社はケアプラン作成料金が下げられるギリギリの人数を担当する事を求めます。
なるべく上限数に近い人数を担当できるよう、営業活動をして担当人数の維持をする事が求められます。
仕事の正確さ
正確な仕事を行わなければケアプランの作成料が支払われず、会社の運営に支障が出ます。
仕事内容を正確に行う事と併せて、仕事の期限を守る事は重視されます。
ケアマネージャー正社員のおすすめ求人の特徴とは?
たくさんケアマネージャーの求人があるけれど、どこを選んだら良いか分からない。
そんな方のために、私が考えるおすすめ求人の特徴を書いていきます。
経験豊富なケアマネージャーが在籍している
ケアマネージャーは一人ひとり困りごとが異なる方の支援をする事を求められます。
時にはケアマネージャー自身が支援方法を思いつかず、壁にぶち当たってしまう事もあります。
経験豊富なケアマネージャーがいれば、支援方法の相談やアドバイスを受ける事ができます。
未経験または経験が浅いケアマネージャーは、経験豊富なケアマネージャーが在籍している事業所を選ぶ事をお勧めします。
在籍しているケアマネージャーの基礎資格に偏りがない
ケアマネージャーになるための試験を受けるには、国家資格等を取得してから5年以上の経験が必要となります。
その資格を基礎資格とよびますが、基礎資格となる資格は色々あります。
自分の基礎資格と異なる経験を持つケアマネージャーは、得意分野が異なるため、見立てが変わってくる事が多々あります。
支援が困難な方を担当した時に、違った視点からの意見がもらえるため、問題解決に繋がる糸口を見つけられる可能性が高くなります。
提示されている給与が高すぎない
ケアマネージャーの平均給与を先程提示しました。
ケアマネージャーの収入はケアプラン作成料がほとんどです。
ケアプラン作成料は要介護度によって異なりますが、要介護の方で月々1件1万円~1万3千円くらいになります。
その枠を超えて異常に高い給与を提示されている場合は、ケアマネージャー業務専従ではなく、他の仕事も並行して行うよう求められるようになると思われます。
また、併設している事業所がある場合は、ご利用者の方があまり望んでいなくても、自社の事業所を勧めなければいけないというノルマを課している会社もあります。
求人内容に出ているおおよその担当人数と照らし合わせ、並外れた給与を提示されている場合は一度検討しなおす事を勧めます。
事業所の評判が良い
当たり前と思うかもしれませんが、応募を検討している事業所の評判はぜひ確かめてみて下さい。
インターネットサイトの口コミや、その事業所がある地域での評判を聞き、良い評判が聞かれる事業所を選ぶようにしましょう。
前項でも書きましたが、事業所に所属するケアマネージャーは、担当しているお客様を自社サービスに繋げる事を少なからず期待されています。
自社サービスの評判が悪い事が分かっているのに、自分の担当するご利用者の方をそのサービスに繋げる事は抵抗を感じる事でしょう。
自信を持って自社サービスを紹介できる評判の良い事業所に勤める事で、仕事を長く続けていく事ができると思います。
ケアマネージャー正社員になるために他にも身につけておきたいこと
介護保険法以外の法律知識
ケアマネージャーは介護保険法に基づいて仕事をしていますが、現代社会の複雑化・多様化によって、利用者の抱える問題も複雑化しています。
介護保険の知識だけで問題を解決できる事ばかりではないため、他の分野の法律に精通する事も必要となります。
法律知識をたくさん持っているケアマネージャーは多様なケースに対応できるため、おのずと担当依頼が増えていくと考えられます。
実践的な介護技術
特に自宅で生活している人を支援する居宅ケアマネージャーを目指す人は役に立つと思います。
自宅での生活環境は、施設とは異なり、住環境が整っているとはいえない家が多くあります。
限られた資源や環境の中で、ご本人様やご家族様にできるだけ負担をかけない介護方法の提案や実践ができるケアマネージャーであれば、ご本人様やご家族様からの信頼を得る事ができるでしょう。
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まとめ
いかがでしたか?
ケアマネージャーに求められるスキルはたくさんあり、業務内容も複雑です。
しかし、介護サービスを必要としている人の言葉を聞き、その希望を叶えるお手伝いができるため、非常にやりがいが感じられる職種でもあります。
この記事を読んで、少しでもケアマネージャー正社員を目指してみたいと思っていただけたら幸いです。
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