学生さんや社会人の方で社会福祉士を目指している方は、資格が取れたらどんな仕事に就こうか、ワクワクしていらっしゃるのではないでしょうか?

実際、どんな分野で活躍できるのか、おすすめの求人ポイントをお伝えします。

社会福祉士の仕事内容とは?

社会福祉士の仕事は、その名の通りですが、社会の中で困りごとや課題を抱えている方達に対して、生活しやすくなるよう、本人や家族、本人が属するコミュニティや地域に働きかけていくことです。

対象となる方はとても幅広いので、ざっくりとですが、一つ一つ見ていきましょう。

児童福祉

発達に心配があるお子さんを放課後や夏休みにお預かりして、療育を行う放課後等デイサービスの職員として働く社会福祉士もいます。

子供達と一緒に遊ぶ中で社会性を身につけてもらったり、買い物をすることで計算の練習をしたりします。

また児童相談所勤務になると、虐待を受けた子供達を保護したり、虐待を防止するために警察と連携することが業務となります。

児童虐待の増加により、政府は今後、児童相談所に配置するソーシャルワーカーを増やす方針を打ち出しているので、これから需要が増える見込みです。

若者支援

スクールソーシャルワーカーとして、不登校の子供達が通級できるよう支援したり、場合によっては家族にも働きかけるのが役割です。

不登校までは至らなくても、担任の先生1人では対応が難しい問題や、いじめなどが原因で休みがちな児童や生徒を支援することもあり得ます。

話し合いの必要なケースについては、個別に関係者を集めて会議を開き、ソーシャルワーカーが音頭を取る事が多いです。

また児童養護施設を出たものの、社会で生きていくにはまだ支援が必要な若者が共同生活を送る自立援助ホームも、社会福祉士が働くフィールドです。

引きこもり支援

引きこもりの問題もいまだになくならず、特に長期にわたって働いたことがない40~50代の方への支援が急務となっています。

当事者の方は、引きこもりの背景に家庭環境や発達障害が隠れていることが少なくありません。

当事者の社会参画を促すだけではなく、引きこもりは怠けや怠慢によるものではないということを、社会に対して理解を訴えていくことも広い意味では仕事になります。

母子支援

近年DV被害者が増加傾向にあることから、安全な場所に被害者と子供を保護する活動も活発です。

被害者をシェルターに保護し、今後の生活を再建していくための相談に乗ったり、行政への手続きを支援したりするのが社会福祉士の役割です。

被害者に対しては、安全な場所で暮らしてもらうとともに、心のケアを行うことも大切です。

ジェンダー支援

女性への性差別の問題やセクハラ、性暴力被害は後を絶たず、まだまだ支援が必要な状況です。

社会福祉士は女性支援センターなどに配置されており、相談を受け付けます。

性暴力の被害者は被害体験がトラウマとなり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむことも多いので、心のケアも必要です。

被害者の状況は一人ひとり違いますが、加害者と被害者が同じ職場だった場合、本人が何を望んでいるのかを聞くのも大切です。

そして、被害者が自分自身の課題を乗り越えていけるよう適切な機関に結びつけ、サポートしていきます。

性的マイノリティ支援

同性愛者など性的マイノリティと呼ばれる方々の多くは、生きづらさを抱えていることがあります。

同じゲイやレズビアンの方で、特に困りごとがなく本人の力で生き生きと暮らせる方に対しては現段階では特段支援する必要がありません。

しかしもし生きづらさを感じているのなら、ソーシャルワーカーの支援対象となります。

生きづらさを抱える人全員が対象

社会福祉士は、生きづらさが本人の責任や怠慢によるものではなく、社会の問題と捉え、支援します。

誰もが安心して暮らせる社会づくりに貢献することが社会福祉士の務めだからです。

実際、同じ課題を抱えている人は、単純にひとくくりしてはいけませんが、共通する悩みや不満を感じていることが多いです。

その際、社会福祉士が専門的知見から支援するだけではありません。

同じ病気や障害を持つ方々同士が悩みを相談し合う「ピアサポート」の活動を陰で支えることも、社会福祉士の仕事です。

性的マイノリティの支援で言えば、マスコミに周知して性的マイノリティの人権を特集してもらったり、シンポジウムを開いて市民の方々に問題を知ってもらったりすることを、ソーシャルアクションといい、社会福祉士が取り組むべき任務の一つです。

需要の掘り起こし

社会福祉士は、障害者や高齢者の施設で働くイメージがあるかもしれません。

しかしそれだけではなく、国の制度では支援が行き届かない方もいらっしゃいます。

例えば、障害が軽いために障害者福祉手帳を交付されないまま普通学校を卒業したものの、コミュニケーションが苦手で生きづらさを感じている方などです。

そういった方たちがまだ福祉制度のサービスの利用をしていない場合は、制度の内容について分かりやすくお伝えし、悩み事の相談に乗って、ご本人の希望に添えるように関係機関と調整します。

また困りごとを抱えているにも関わらず、支援を拒否する場合があります。

そうした方に対しても、ご本人の意見を聞く根気強さと、相手の考えを受け入れる力が必要です。

社会福祉士求人でよくある募集内容とは?

福祉の仕事って、どんなイメージでしょうか?

人の役に立つ、体力勝負、夜勤がある、給与が安い・・・など、漠然としたイメージがあるかもしれません。

社会福祉士でよくある募集内容を見ていきます。

年収相場

若手では年収は地域によってかなり異なりますが、250万円~400万円程度のところが多いようです。

ただし行政や病院に長年勤めると、年収は450万円~500万円程度まで上がっていきますので、一か所で勤めあげるというのも、年収を上げる手ですね。

福祉の仕事で、年収の高さをうたっている求人があったら、なぜそんなに高いのか、一度考えてみた方が良いでしょう。

求人をよく読むと、休日出勤が多かったり、夜勤・残業が多いということが多いと思います。

夜勤専従職員は1回の夜勤で1万6千円以上入るところもあるので、福祉の仕事ではかなり稼げる仕事と言えます。

体力に自信のある方や若い男性には人気があります。

パートやアルバイトだと、それぞれの地域の「最低賃金+200円~400円程度」の時給で働くことが少なくありません。

ただし無資格で働ける福祉の職場よりも、社会福祉士限定で募集しているところの方が、年収も高くなる傾向にあります。

その代表格が行政や病院なのです。

勤務時間や休日、残業

高齢者や障害者の入所施設では、夜勤があるところが多いです。

早出や遅出などの会社が定めるシフト制で働くことになりますが、夜勤手当がつけば普通の会社員と同等またはちょっと高めの給与が入ることもあります。

グループホームを運営する会社では、「夜勤専従職員」を募集しているところもあり、毎日おおむね17時~翌朝9時が勤務時間となります。

ただ夜勤シフトは体調を崩す人が少なくないので、日勤のみで探している求職者も多いと思います。

そこで、求人票でも「日勤のみ」とアピールしているのがよく見受けられます。

勤務時間は普通に9時~18時など、会社員と同じことが多いです。

残業は月々10時間までなどと、求人票に目安が書かれていることが多いので、チェックしましょう。

福利厚生

正社員の場合は、ほかの一般の会社と同じく、「交通費支給」、「社会保険完備」、「有給休暇」、「扶養・時間外手当あり」、「昇給年1回」、「賞与年2回」などと明記してあるところが多いです。

昔は法人格を持たずに障害者を集めて作業所を運営していたところも多くあり、今のような国からの補助金ではなく、寄付金や1年単位の助成金でやりくりしていたので、収益がかなり不安定でした。

福利厚生に恵まれていない場合も多かったですが、今は法人格を持ち、福利厚生もほかの企業と同じようなところが増えています。

勤務場所

行政や社会福祉協議会、病院などに就職すると、ごく普通のオフィスのようなところで、パソコンに向き合って仕事をすることもあります。

ただそうした職場でも、当事者の方のいる施設や養護学校、自宅などに出向いてご本人や家族から話を聞く仕事もあるので、外勤も入ってくるでしょう。

また関係者会議に出席するときは、会議室でほかの機関に所属する方々と話し合う場面もあります。

病院のソーシャルワーカーは、ご家族と本人が診察を受ける前にこれまでの経過について話を聞き、要点をまとめて医師に伝える仕事(インテークと呼びます)があります。

こうした業務ではプライバシーがとても大切なので、個室の狭い空間で話を聞くことが多いです。

病院の事務室や医療相談室で資料をまとめることもあるので、自分の机やパソコンを与えられて仕事をすることもあります。

福祉施設勤務になると、オフィスのようなところでの仕事はほとんどなくなる可能性もあります。

職員室がある職場もありますが、自分の机やパソコンはなく、同じ部署で一つのパソコンを共有して使うということもあります。

普段の業務も利用者さんと一緒に作業をしたり、創作活動を行うので、イメージとしては保育士や幼稚園教諭のような職場環境ですね。

ただ法人によってもかなり異なるので、求人を見て面接を受ける前に、見学させてもらうとよいでしょう。

正社員として求められるものとは?

福祉の仕事で正社員として働くには、利用者さんの日常について責任を持つことが最も特徴的なスキルと言えると思います。

と言っても、利用者さんも成人していればご本人で自分の行動に責任を持っていただくことが多いのですが、業務中に発生したことや、業務に関わる行動については、職員が責任を持たなければいけないことも多くあります。

例えば、認知症や重度の障害がある方は、自分で安全確認することが難しい方もいらっしゃいます。

散歩中に車に接触しないように気を付けることはもちろんですが、屋外での活動中に転んで擦り傷を負うことも考えられます。

けがをしてしまったときは、パートさんよりも正社員が現状を確認し、傷の手当てを行った後に速やかに上司に報告、ご家族に連絡することが大切です。

そうした、福祉の仕事の中で何かあった時に適切な対応ができるということが、正社員には求められます。

利用者さんと散歩するのが仕事なんて、楽そうでいいな・・・と思われることもありますが、職員は楽しんでいるように見せてしっかり仕事しているのですね。

必要なスキルとは?

運転業務(オートマチック限定OK)や、福祉の仕事経験者歓迎というところが多いです。

運転が必要な理由は、仕事で利用者さんのご自宅に伺ったり、利用者さんを送迎することがあるからです。

人を乗せて走るのはとても責任が重いことなので、運転が苦手と感じる人は、事前に運転業務がどの程度入ってくるのか確認するとよいでしょう。

本当に近所だけを走る場合と、長距離運転が入ってくる場合とでは全然違ってきますし、運転ルートをしっかりと教えてもらえる体制は整っているかどうかも、初めて運転業務を行う人にとっては大切です。

福祉の仕事は社会福祉士の資格が必須なの?

社会福祉士の資格は持っていなくても、入社後、本人の経済的負担なしで資格の取得を応援してくれる職場もあるので、上手く活用できるととてもお得ですね。

資格がなくても、社会福祉士の受験資格だけ持っているという場合も、採用に有利なことがあります。

またサービス管理責任者は福祉事業所に必ず配置しなければならず、人材が特に不足しています。

社会福祉士の資格を取ったら、次はサービス管理責任者やサービス提供責任者の資格を目指すと、好待遇の求人が見つかりやすいでしょう。

求人票だけでは分からない

ただしどんな分野の会社もそうでうが、求人票に書かれていることがすべてではありません。

有休があったとしても、実際は全く使えないということは、福祉以外の仕事でもよく聞きますよね。

また女性にとっては、産休・育休制度が整備されているかどうかだけでなく、これまで取得実績がどれくらいあるのかについても、採用担当者に聞いておくとよいでしょう。

育休があると聞いて入社したのに、先輩女性社員はみんな結婚や出産を機に辞めてしまっていたということが、後から発覚することもあります。

社会福祉士のおすすめ求人の特徴とは?

社会福祉士の資格が無事取れたら、無資格で働くよりも好条件で働ける仕事を見つけたいですよね。

おすすめの求人の特徴と、求人を見る際のチェックポイントをご紹介します。

残業はどれくらいか

福祉の仕事は、IT業界や医療関係、マスコミなどと比べれば、過労死に至る程の残業時間があるということは、少ないでしょう。

それでも、会議やイベントなどの関係で、残業することはあります。

「残業は月に10時間以内」などと、求人雑誌にしっかりと書かれていると、ポイント高いですね!

著者の友人は月給が高いことにひかれて入社した訪問介護の会社で、残業が毎日3時間を超えたそうです。

毎日3時間ということは、残業だけで月々60時間程度になりますね。

基本給が低いのに、月収が高いとうたっている場合は、時間外手当や会議・研修が多い可能性があります。

本格的に採用される前に「時間外はどれくらいあるのですか?」と事前に聞いてみましょう。

勤務先は一か所か

福祉施設が運営するグループホーム勤務になると、人手不足のため、同じ地域にある複数のグループホームをあちこち回って勤務することがあります。

というのも、パートの世話人さんや夜勤者が確保できなかった場合に、正社員が補う形で、シフトに入るためです。

そのため、対応する利用者さんの数が多かったり、働く環境が日によって変化することがあります。

勤務先は一か所で、落ち着いて働ける環境の方がおすすめです。

慣れるまでは少し大変かもしれませんので、事前に確認しておきましょう。

新人のサポート体制

人手不足の職場では、仕事の資料を手渡されていきなり「やっておいて」なんてこともあります。

運転業務でも、住所と地図を渡されて、「利用者さんのお迎えに行ってきてね」なんてことも・・・。

もちろん仕事ですので、慣れないことにもチャレンジすることはある程度必要ですが、福祉の現場では新人職員が自分一人で先輩たちに相談しにくいこともあります。

新しい仕事の丸投げも限度を超えてくると、新人を追い込んでしまうことになりますよね。

「慣れるまで先輩がマンツーマン指導を行います」と求人に書いてあれば、多少安心材料になると思います。

引継ぎを行う体制

著者の場合は、職場の毎年恒例のイベント係になったのですが、前年度の資料を渡され、昨年と同じ流れでやれば大丈夫と言われるだけで、ほとんど引継ぎが行われなかったことがあります。

前年度担当した先輩も、あまりの忙しさに引継ぎの時間を取る余裕がなかったのでしょう。

全く参加したことのないイベントを取り仕切るのは、具体的なイメージが湧かないまま準備を進めなければならないので、かなり苦労しましたし、トラブルも発生するのでストレスもたまりました。

求人には書かれていなくても、面接などで、引継ぎをしっかり行ってもらうよう、頼んでみるとよいと思います。

社会福祉士になるために他にも知っておきたいこと

社会福祉士として働くことを決意したら、業界や社会福祉士ならではの事情を知っておきたいですよね。

著者が社会福祉士として働いて感じることも含めて、転職事情や働き方について、解説していきます。

転職するなら、春がおすすめ

多くの方が様々な都合で退職するのが、区切りの良い年度末です。

したがって、4月から働ける人材を探す福祉系の施設や病院、企業も多く、就職フェアも盛んに行われます。

社会福祉士として日々忙しく働く傍らで転職活動を行うのは大変かと思います。

転職サービスや求人サイトに登録するのも良いでしょう。

最近は社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士など有資格者を中心とした福祉系の転職サイトもいくつかあります。

そうしたサイトに登録しておけば、希望に合致する求人情報だけがスマホやパソコンに届く仕組みになっているので、効率よく情報を集められるでしょう。

前職の経験を生かす

もし今、福祉とは全く違う仕事をしていて、社会福祉士を目指しているのなら、今の経験は生かせないと感じていませんか?

実は福祉業界では、他分野の仕事を経験されている方も大活躍しているのです!

その理由は、色んな世界を知っている方の方が、利用者さんと接していて、広い視野で物事を見られるからだと思います。

著者は前職では編集の仕事をしていましたが、社会福祉士の仕事でも文章を書く機会がとても多いので、生かせていると感じます。

また福祉の職場では、文章を書くのが苦手な方も多いので、得意分野があることはとても強みに感じています。

アパレルの仕事の経験があるなら、接客の仕事をしたいと希望している障害のある利用者さんに対して、その仕事の楽しさや大変さについて伝えることができるでしょう。

著者の周辺ではほかに、パチンコ屋さんの店員や小学校の先生、保育士から転職した同僚がいます。

それぞれ、前職の経験が活きている部分が感じられ、多様性が織り成すからこそできる支援があると感じます。

新卒なら色々なバイトを

もしも転職ではなく新卒で社会福祉士を目指し、就職先も医療や福祉関係出会った場合は、福祉関係以外のアルバイトを学生時代に経験することをおすすめします。

学生時代の関わりが全て福祉関係だと、どうしても社会全体よりも福祉の視点から物事を考えがちです。

例えば、障害のある利用者さんがなかなか就職がうまくいかない時に「なぜどこ企業も雇ってくれないんだ?」とばかり考えてしまうかもしれません。

でも一般企業で働いた経験がある方なら、実際に障害のある方たちと働くにはある程度覚悟が必要なことも理解できますよね。

そうすると、企業と利用者さん双方の考えを理解しながら、ソーシャルワーカーとして橋渡しをスムーズにできるようになるのです。

ヘルパーなどのアルバイト経験があれば、福祉関係の就職には有利かもしれません。

しかし広い視野と経験にも基づいた支援を行うためにも、社会の事をもっと広く知っておいた方が長い目で見たときには良いでしょう。

アルバイト以外にも、NPO法人が行っている議員インターンシップや、環境関係のボランティア、留学などもおすすめです。

著者も学生時代は開発途上国を旅したり、飲食店や百貨店などでアルバイトをしました。

一見福祉とは全く関係の無いことのように思えても、全ての経験が社会福祉士の仕事に生きていると感じます。

社会福祉士は「社会」という言葉が資格の名称に付くくらいなので、世の中のことを広く知っておいた方が幅広い支援に対応しやすいと言えます。

社会福祉士の資格を取ると現場から離れる?

保育や福祉の職場でよく聞く話ですが、資格を取って昇進すると、支援の現場から離れて統括する立場となることがあります。

そうなると、利用者さんと触れ合う時間が減り、個別支援計画や役所に提出する書類を作ることで精一杯になってしまうという事態が発生しがちです。

そのほか家族からのクレーム対応や関係者会議への出席、来客者の対応など仕事は山積みです。

役職についているスタッフからは「利用者さんと作業する方が楽しいのに~」という声が聞こえてきます。

しかしどんな仕事でも、偉くなると現場を離れて若手を育成する立場となっていくのは同じです。

忙しい中でも時間を上手に使って、利用者さんと触れ合うことはできるので安心してください。

本当に管理職が向いていないと思ったり、自分のやりたい支援をしたいと思ったら、自分で施設や訪問介護サービス事業所を立ち上げる方もいます。

社会福祉士の仕事に関するよくある疑問

社会福祉士として働きたいという気持ちはあっても、その仕事に就いたことがないと、分からないことってとても多いですよね!

よくある疑問について、社会福祉士として働く著者が答えていきます。

激務と聞くけども、実際はどう?

ソーシャルワーカーが主人公のドラマや漫画がいくつかありますが、そういったメディアのイメージで、困難を抱える利用者さんと向き合う仕事って、とても根気が必要で大変そう・・・というイメージがあるかもしれません。

しかし、職場をきちんと選べばそんなことはありません。

その職場が激務かどうかは、事前の下調べが大切ですね。

ただ言えることは、医師や弁護士も高収入と言われていますが、激務なので時給換算すると、そんなに高くないという話は聞いたことがあるかもしれません。

給与が高かったり、待遇が良い求人には「夜勤専従」など、それなりの理由があると思った方が良いでしょう。

資格以外に、どんなスキルが求められるの?

社会福祉士の資格を取れたとしても、高齢者や障害者、児童、母子支援など、幅広い分野について、全て分かっているということは、ほとんどありませんよね。

むしろ国家試験用に勉強してきたので、今度は現場で使える知識や技術を身に着けることが求められるでしょう。

福祉の制度も日々変わっていくので、週末も無理のない範囲で勉強をし続けることが大切です。

地域によっては講習会や研修会が開かれているので、積極的に情報を仕入れて、興味があるものに参加してみるとよいでしょう。

福祉の知識以外で必要なことは?

もし高齢者のデイサービスや、障害児のデイサービス、障害者福祉事業所で働きたいと考えている場合は、手芸やモノづくりが得意な方は重宝されるでしょう。

高齢者のデイサービスでは手先の機能を維持する目的で、障害児デイサービスでは夏休みの宿題を作る目的で、手芸や工作を取り入れることがあります。

病院のデイケアでも作業療法士さんが手芸や工芸を行うのと、似ていますね。

手芸の種類は施設によって様々ですが、基本の手縫いやミシン、編み物などを取り入れているところが多いようです。

障害者の就労支援事業所では、パンやお菓子、焼き物や手芸作品の販売を行っているところが少なくありません。

著者の知人は、障害者の生活介護事業所で織物を取り入れているので、入社してから織作業を一から学んだそうです。

社会福祉士を目指すにあたって、就職が決まっていない段階で身に着けておく必要はありませんが、職場によっては勉強しなければならないので、頭に入れておきましょう。

そのほか、ものづくりだけではなく、スポーツや水泳、カラオケやピアノ演奏会なども行っているので、スポーツや楽器が得意な職員は職場で頼りにされることがあります。

まだ社会福祉士のイメージが湧かないのですが?

もっと社会福祉士の仕事について知りたいという方には、映画やドラマ、漫画はいかがでしょうか?

低所得者を対象としたコミュニティ・ソーシャルワーカーに限定されますが、NHKテレビドラマ「サイレント・プア」がおすすめです。

高齢者領域で言うと、漫画「ヘルプマン」も、現場の描写や利用者さんの実例がとてもリアルに描かれています。

心の病気に興味がある方は、漫画家の娘が統合失調症の母親の闘病を描いた「うちの母はビョーキです」が分かりやすく、新聞などでも紹介された有名な作品です。

映像や漫画を通じて仕事を学ぶと、とても心に残りますし、そこで見たことは社会福祉士として働くうえで、役に立つことが多いですね。

大きな書店に行くと、ソーシャルワーカーが書いた本もたくさん並んでいます。

ぜひ一度、手に取って見てみてください。

福祉職場の現場を見ることはできるの?

百聞は一見に如かずと言いますので、情報を集めるだけでなく実際に見学させてもらうのもお勧めです。

「福祉の仕事に興味があるのですが・・・」と事情を説明すれば、福祉施設の方はたいてい見学を受け入れてくれますし、丁寧に説明してくれます。

福祉施設の方も、地域の皆さんに利用者さんたちのことや施設のことをもっと知ってもらいたいと感じているからです。

病院は個人情報の問題があるので、福祉系大学のOB・OG訪問でない限りは、ちょっと難しいかもしれません。

ただボランティアを受け入れている病院が増えているので、ボランティア体験をしてみるのも良いでしょう。

著者の同僚は、求人が出ていないのに「ここで働きたい」と思った施設に出向いて、雇ってもらったそうです。

気になる施設があれば、一度電話をかけて、見学のお願いをしてみましょう。

まとめ

社会福祉士の求人でよくみられる条件や、働く前の疑問について、解説してきました。

社会福祉士の働く現場について、少しでもイメージはつかめましたか?

無事資格を取って、長く働き続けられるよう、祈っております。


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