人の悩みを聞くことが仕事の社会福祉士は、とってもストレスフルでもあります。

人の役に立ちたい!と高い志を持って、社会福祉士を目指したものの、理想と現実のギャップに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

人の相談にのってばかりで、自分が悩みを抱えてしまっては本末転倒です。

世の社会福祉士たちは、どんなことに悩み・どう解決しているのか?

社会福祉士に多い悩みとその解消法をまとめてみました。

社会福祉士の悩みで多い5個のこととは?

まずは、社会福祉士はどんな悩みを抱えやすいのかを見てみましょう。

孤独を感じる

社会福祉士は、施設や病院に何人もいる訳ではなく、1人で業務をこなすケースも少なくありません。

そのため、職場に相談相手がいない。

業務の分担や協力ができない。

現場の介護職員などからは、「事務作業ばかりで楽。」などと誤解される。

などと、近くに分かり合える仲間がおらず、孤独を感じやすい仕事でもあります。

責任が重すぎる

社会福祉士は相談を受け、相談者と必要なサービス・制度などの社会資源を結び付けていくお仕事です。

時にはその助言やアドバイスが、相談者や家族の人生を大きく左右することもあります。

しかし、必ずしも相談者や家族の希望に添えるわけではなく、感謝されるばかりとも限りません。

自分の助言でこの人の人生が変わる。

と思うと、責任の重さに頭を悩ませてしまうことも多いようです。

他の専門職と比べ社会的な認知度や評価が低い

社会福祉士は相談援助の専門職であり、立派な国家資格でもあります。

しかし、一緒に連携し働く機会の多い医師や看護師・ケアマネージャーなどと比べると、まだまだ認知度や評価が低い職業です。

実際、医療や福祉分野以外の方に「社会福祉士です。」と言っても、資格や仕事の内容を知っている方は多くはありません。

必要な仕事。

需要が高まっている仕事。

などと言われていますが、仕事量の多さや責任の重さに対しての社会的な評価が伴わず、お給料も他の専門職に比べ低い傾向にあります。

そのため、モチベーションの維持が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

業務内容が曖昧

社会福祉士の業務内容は、働く施設により様々です。

特に高齢者や障害者施設で働く社会福祉士は、「何でも屋」や「便利屋」などと揶揄されることが多く、業務内容にばらつきがあります。

社会福祉士の主な仕事は、相談業務ですが、実際に施設で働く社会福祉士は、現場での介護はもちろん雑務もこなさなければなりません。

結局は誰でもできるような雑用や面倒な仕事を回されしまうことも多く、本業以外の仕事ばかり増えてしまいます。

せっかく取得した資格を活かせず、専門職としての自信を失ったり価値を見出せなくなってしまいがちです。

人間関係に疲れてしまう

社会福祉士は、色々なタイプの方と接するため、時に怒鳴られたり、嫌味を言われることも少なくありません。

しかし、どんな理不尽な態度をされても受容し、意見を尊重しなければならないとされています。

更には、専門職としてのプライドが高い看護師やケアマネージャーとも渡り歩かねばならず、気苦労も絶えません。

人間関係が嫌になり、辞めていく社会福祉士も少なくない現状です。

悩みを解決する5個の方法

社会福祉士は人の悩みに向き合うプロですが、自分の悩みにはどのように向き合っていったら良いのでしょうか?

悩み解決の糸口を探っていってみましょう。

自分の意思を明確にする

1度仕事を引き受けてしまうと、次からは「やって当たり前。」と思われてしまいます。

社会福祉士として果たすべき仕事は何かを明確にし、「できないことはできない!」と断る勇気も必要です。

まずは、今行っている仕事を全てリストアップします。

負担が大きい場合は、上司などに相談し正直に自分の意思を伝えてみましょう。

投げやりな態度はいけませんが、1人で抱え込んでしまうと、逆に良い支援はできません。

周りに協力を求めることも大切ですよ。

人間関係を割り切る

アドラー心理学の中に「課題の分離」と言う考え方があります。

人間関係の悩みは、自分で解決できる「自分の課題」と自分では解決できない「他者の課題」とに分けられます。

例えば、自分は人からどう思われているのか?

これは、とても気になることだと思います。

しかし、相手が自分をどう思うかは、相手の自由。

人の気持ちは自分にはコントロールできないので自分では解決できない「他者の課題」と考えます。

自分でどうすることもできないことは、気にしないで良いのです。

つまり、仕事は仕事でしっかり行えば、変に周囲の顔色ばかり伺う必要はないということになります。

こう考えると、少しは精神的な負担も減らせるのではないでしょうか。

介護職員との信頼関係作りを

生活相談員は、介護職員の手助けなしにスムーズに業務を行うことはできません。

日中、相談員としての事務仕事に専念する場合は、介護職員からの理解が必要です。

社会福祉士だから事務仕事を優先させて当たり前!と思わずに、余裕のあるときは率先して現場に出てみてください。

介護職員との信頼関係を築くことで、相談員の業務も行いやすくなりますし、介護職員からの情報に助けられることもあるでしょう。

また、勉強会などにも積極的に参加し、同業者の仲間を作るのもおすすめです。

同じ立場だからこそ分かり合え、愚痴も盛り上がりストレス発散に繋がりますよ。

勉強会などに参加し知識と自信を高める

看護師やケアマネージャーなどと対等に仕事をするためには、知識と経験が必要となります。

看護師は医療のスペシャリストですし、ケアマネージャーは介護保険のスペシャリストです。

それに対し、社会福祉士は専門分野が広すぎるため、知識が浅くなってしまいがちです。

そのため、自信をつけるためにも勉強会や研修などには積極的に参加してみましょう。

知識があれば、自分の意見にも自信が持てますし、説得力も増します。

他の専門職に気後れすることがなければ、意見に振り回されることもなく、仕事もスムーズに進めやすくなるでしょう。

趣味を見つける

趣味を楽しんでいる人は、時間の使い方や効率的に作業する能力が高いと言われています。

例えば、仕事の後に自分が楽しみにしている予定があると、いつもより仕事に気合いが入りスムーズに取り組めたりしませんか?

このように何か楽しいことが待っていると、自ずと仕事に取り組む姿勢も前向きになれたりします。

趣味=ストレス発散や気分転換と言うイメージが強いですが、仕事を行う上でも趣味を楽しむことは大切なのです。

何でも良いので趣味を持つと、自分の作業能力を高め、仕事に対するモチベーションも高めて行けるのではないでしょうか。

まとめ

どんな仕事にも悩みやストレスは付き物ですが、人の悩みに向き合う社会福祉士の精神的負担は、特に大きくなりがちです。

対人関係の仕事である相談業務は、自分の精神的安定なくしては成り立ちません。

他人を思いやる気持ちも大切ですが、自分を思いやることも忘れず、上手に悩みと向き合っていってください。