「求人雑誌を見ていても、社会福祉士の求人ってあまりないんですけど…」と心配になる方がいらっしゃるかもしれません。

社会福祉士を目指すご本人だけでなく、これからお子さんが社会福祉士になるという方にとっても、気になるテーマかと思います。

決して社会福祉士のニーズが少ないという訳ではないんです!

その理由をお伝えしていきます。

社会福祉士の仕事ってないって本当???  

学生の皆さんは求人雑誌を開いてみると、社会福祉士を募集する求人の少なさに愕然とするかもしれません。

求人誌に載っているのは、営業や事務、飲食店や不動産など一般企業が多いですよね。

では社会福祉士の仕事は少ないのでしょうか?

答えはNOです!

社会福祉士は専門職だからこそ、一般の求人雑誌には求人が載っていないことが多いのです。

社会福祉士の仕事の実情とは?

医師や公認会計士などの専門職の方の求人も、そういった雑誌には載っていないのと同じことです。

しかし医師不足の現代では、募集はたくさんありますよね。

それと同じように、募集情報が集まっている媒体で求人を探すことが、社会福祉士の良い求人を見つける秘訣です!

仕事はたくさんある

社会福祉士は福祉施設のほか、行政や社会福祉協議会、病院、児童相談所、刑務所など、多くの現場で活躍が期待されており、公務員の福祉専門職として働く社会福祉士も多くいます。

数ある求人の中から、どんな仕事をしたいか、自分はどんな仕事が向いていそうか自己分析しましょう。

就活の状況は毎年変わりますが、人手不足の状態が続いている間は、「仕事を選ぶ」くらいの気持ちでいて大丈夫です。

AIに仕事が奪われるって本当?

職業は時代によって人気や需要が左右されることがありますよね。

例えばこれまでは、旧国鉄の改札前で切符切りをしていた職員は、今は改札機にとって代わられました。

つまり、改札機の登場によって、その職員たちは別の業務につくことになりました。

今後は、AIによって仕事が奪われるなんて報道もあります。

しかし社会福祉士の仕事は、人間同士が相手を思いやり、相手の立場に立って考えることが大切です。

数字の計算などはAIの方が優れているかもしれませんが、そうした人間の気持ちの機微というのは、AIが非常に不得意としているところと言われています。

したがって、AIが進出しても、AIに社会福祉士の仕事が奪われるということはあり得ません。

むしろAIの技術をうまく活用することで、社会福祉士が行える仕事の幅は広まっていく可能性さえあります。

資格を武器に

福祉の仕事と一口に言っても、様々な仕事がありますよね。

社会福祉士の仕事を探していると、求人票に「社会福祉士限定」とか、「社会福祉士が望ましい」、「社会福祉士の資格があれば尚可」などと、様々な記載があると思います。

この中で最も高待遇で働ける確率が高いのは、「社会福祉士限定」の仕事です。

福祉の現場で待遇が良くないところだと、男性の場合、家族を養っていくのは難しいと感じてしまうこともあります。

将来的な事を考えると、条件が良いところで働くのがオススメです。

「社会福祉士限定」が良い理由

色々な募集がある中で、なぜ社会福祉士限定がオススメなのか、解説していきます!

社会福祉士の仕事には、病院や地域包括支援センターのように、原則社会福祉士を配置しなければならない職場がいくつかあります。

社会福祉士を配置したり、社会福祉士の有資格者が支援したという実績を持って初めて国からの補助金の対象になるためです。

職場としては、早めに社会福祉士を確保しなければいけないので、必ず誰かを採用します。

実際、就労支援事業所など社会福祉士を必ず配置しなくても運営できるところは、人手不足のまま運営している施設もあります。

しかし、地域包括支援センターなどでは社会福祉士は必ずほしい人材であることから、特に都心部ではなく地方では、採用される可能性が高いでしょう。

これは就職においてはとても有利なことです。

無資格の人が事務や営業などの仕事を探すよりも、社会福祉士の求職者にとって有利になる「売り手市場」の要因の一つと言えます。

職場でも、有資格者の専門職として扱われることになります。

社会福祉士の中での差別化

「社会福祉士限定」が条件となっている求人に募集してくるライバルは、当然同じ資格を持っていますよね。

若干名募集の枠で採用されるには、ほかの人との差別化をしておくと良いでしょう。

例えば社会人の方は、「社会福祉士として相談員の経験がある」とか、学生の方は、「学生時代、ずっと体育会系の部活を続けていた」など、アピールポイントがあると良いですね。

具体的にはどんな風に差別化できる?

著者の場合は学生時代、障害者施設でボランティアを続けていたことと、前職で障害者関連の方々とお会いする機会が多くあったので、客観的に福祉業界を見ることができたという2点を強みに、履歴書に記載しました。

社会福祉士の仕事には特に関係のないようなことに思えることでも、留学経験やたくさん転校した経験など、少し珍しい経歴があると、注目してもらえるでしょう。

社会福祉士の仕事はこんな風に探すことがオススメです!

一般の求人誌には、社会福祉士の求人はあまり載っていないと、解説してきました。

それでは、社会福祉士の仕事はどのように探せば良いのでしょう?

資格の勉強がある方は、時間的にも制約されると思います。

効率よく仕事を探す方法をお伝えします。

大学の就職支援センター

社会福祉系の大学に通っている方は、大学の就職支援制度を最大限活用しましょう。

福祉施設や社会福祉協議会など、福祉を学んだ学生を募集しているところは、大学に直接求人を出すことが多くあります。

特に、その大学出身者が働いていたりすると、そのつながりで、求人情報を大学に掲示してもらうこともあるでしょう。

いきなり面接を受けに行くよりも、「大学でポスターを見かけたんですけど・・・」と電話をかけ、とりあえず色々見学してみて、自分に合いそうなところを探してみるのも良いと思います。

大学教授の紹介

大学の先生と福祉系の施設は、実習生の受け入れや卒業生の就職などで、変な意味ではなく、様々な付き合いがあります。

実際、著者が通信制の大学の社会福祉士取得コースで学んでいた時にも、授業の中で、教授から就労支援事業所での支援員の求人案内がありました。

著者はそこには就職しませんでしたが、「○○先生の紹で知りました」と相手に伝えると、信頼感もアップするでしょう。

そもそも施設側から「良い学生がいれば紹介してほしい」と大学の先生にお願いしているので、採用される確率はかなり高いと思われます。

福祉の仕事相談センター

自治体によっては、福祉の求人を専門に扱っている窓口があります。

それだけ、ほかの業種に比べて人手不足の状態が社会問題化しているため、自治体としても力を入れているのですね。

少子高齢化や虐待事件の増加など、社会的背景からも福祉業界で活躍する人材が求められています。

これから社会福祉士の仕事を探す方にとっては朗報ですね!

相談窓口は、福祉人材センターや総合福祉センターの中に入っている場合が多いでしょう。

各自治体によって異なるので、「○○(地名)+福祉の仕事」などで検索してみるとよいと思います。

福祉の求人を閲覧できるところもありますし、就職をサポートする相談員が常駐しているところもあります。

「社会福祉士の試験をこれから受ける」ということや、「社会福祉士の試験には合格したが、福祉の仕事をするのは初めて」など、ご自身の状況を説明すると、それに合った仕事を紹介してくれることもあります。

若い方は仕事が見つかりやすいので、とりあえず行ってみるのもよいでしょう。

ハローワークに登録

ほかの仕事と同様になりますが、ハローワークの求人はインターネットでも閲覧が可能です。

キーワード検索もできますので、働きたいエリアと「社会福祉士 正社員」などのキーワードで検索すれば、効率よく仕事を探せるでしょう。

また働きたい職種が決まっている場合は、「病院 社会福祉士」、「就労支援 支援員」などで検索するのもお勧めです。

求人は何百件、何千件と登録されているので、すべてを閲覧しようとすると、とても時間が足りません。

社会福祉士の資格を生かすことができ、自分の希望に合った仕事を探すようにしましょう。

福祉関係の知人から紹介

福祉施設は人手不足のことが多いです。

でも常に求人を出していると、「すぐに職員が辞めるのかな?」と思われる可能性もありますし、ちょっと印象が良くないですよね。

そのため、施設側が職員に「知人でよい人がいたら紹介してほしい」とお達しが出ることがあります。

その方が求人雑誌に広告を出さなくても済みますしね。

福祉業界は狭いので、「そろそろ今の施設をやめようかな?」と考えている人がいたら、別の施設の職員に紹介してもらうこともよくあります。

実習生をスカウト

社会福祉士や保育士、精神保健福祉士の実習に来た学生さんの中で良い人がいたら、直接スカウトして、採用したいと考えている施設も多くあります。

面接で初めて会う人を採用するよりも、実習を通じてその人となりや仕事への向き合い方などをじっくり見ることができるので、採用する側も安心なのです。

実習が終了した後に形式的な面接を行い、内定を出して、卒業前から少しずつアルバイトに来てもらうというケースもあります。

その方が卒業後フルタイムで働くよりも、仕事を段々と覚えてもらいやすいですからね。

学生さんも「この施設は雰囲気も良くて働きやすそう」と感じたら、「求人は出ていませんか?」と素直に聞いてみると良いでしょう。

これからの社会福祉士の働き方

どこかの機関に所属して、相談を受けたり、支援をすることが、社会福祉士の仕事というイメージをお持ちの方も多いことと思います。

しかし、時代の変化にともない、社会福祉士の働き方も多様になってきました。

まだ一部ではありますが、新しい働き方について、ご紹介します。

フリーランス

最近は自営業という形で、フリーランスで働く人も増えてきましたよね。

実力が求められる一方で、どこかに所属せず、自分の好きな時間と場所で働けるのが魅力です。

医師も企業と契約し、産業医として勤務する人もいますが、社会福祉士もクライエントと契約を交わして仕事をすることは可能です。

成年後見の事務を行う社会福祉士が多いですが、中には「○○社会福祉士事務所」という看板を掲げ、行き場が無く困っている方の相談を受け付けるところもあります。

いったん病院や施設などで働いた後、その経験を生かすというパターンが多いので、就職後のキャリアパスの一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。

福祉の経営コンサルタント

今、福祉施設も経営基盤をしっかりすることや、経営の透明性を確保することが求められています。

福祉業界には、施設の歴史が長くても、そのような経営的視点には疎いところもあります。

また福祉施設を立ち上げたばかりで、運営の仕方に自信がないという施設もあります。

そうした施設側の困りごとに対して、福祉業界で働いてきた経験を生かし、経営改善プランを立てたり、助言する仕事も需要があるでしょう。

実際、地域の福祉施設をターゲットにしたBtoB(buisiness to buisiness)の形を取る企業やサービスも登場してきています。

福祉事業所の設立支援を行うのも一つの手ですね。

福祉の制度に精通している社会福祉士だからこそ、一般のコンサルタントとは一線を画してサービスを提供することが可能です。

独立を目指す

一定の経験を積んだ後、福祉施設を立ち上げる方も増えてきました。

今は社会福祉法人以外にも、NPO法人や株式会社、合同会社や一般社団法人でも、福祉事業所を運営することは可能です。

どのような施設にしたいという強い希望と熱意があれば、設立は比較的簡単です。

著者の知人も「設立は簡単だけど、続ける方がエネルギーを必要とする」と話していました。

経営手腕を持ち、しっかりと運営していくことが望まれます。

まとめ

社会福祉士の仕事がなかなか見つからないと不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、上手に探せば、社会福祉士の仕事はたくさんあるということを確認してきました。


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