福祉の仕事って女性が多いイメージはありませんか?

確かに、圧倒的に女性が多い職場も存在するのは確かです。

でも職場によっては男性の方が多かったり、男性だからこそ活躍できる仕事もあります。

社会福祉士を目指す男性の皆さん、ぜひこれを読んで、福祉の現場で活躍してくださいね!

社会福祉士の仕事についておさらいしておこう

そもそも、社会福祉士の仕事って、どんなことをするのでしょうか?

簡単に言うと、社会で「困りごと」を抱えている人たちや地域を対象に、困りごとが解決できるよう支援する仕事です。

主に障害者や高齢者、患者さんなどが対象となることが多く、彼らや家族から相談を受け、困りごとが解決できるような適切な期間に結び付けます。

相談に乗るというと、カウンセリングのようなイメージを思い浮かべるかもしれませんが、社会福祉士のすべてが相談室に配属されるだけではありません。

現場で障害のある方たちと一緒に軽作業を行うなど、実際に身体を動かしながら支援を行う場合もあります。

男女ともに活躍できる仕事がたくさんありますし、これからも需要は高まっていく見込みなので、長く働き続けることができる業界と言えます。

社会福祉士は女性が多いのはなぜ?

社会福祉士を目指す方や、福祉の現場で働く方の中で、女性の割合が多いのは確かです。

しかし各職場で活躍する男性の社会福祉士だって沢山います。

なぜ女性の仕事というイメージなのか、解説していきます。

「介護=女性」は世間のイメージ

もともと家族の介護は女性や主婦が担ってきた部分が大きいので、世間的には介護=女性の仕事というイメージが定着しているのかもしれません。

しかし高齢者領域でも、力仕事が多いのもあって、男性も多く働いている方はたくさんいらっしゃいますので、介護は女性の仕事というのはもはや偏見に過ぎません。

また、保育士や看護師など、人のお世話をする仕事は、歴史的に女性が多かったですね。

でも今では、男性保育士や男性看護師も普通に見かけるようになりました。

それと同様、誰かのお世話をするというイメージだけ持っていると、女性が多いと思われる方が多いようです。

実習に行ったりするとお分かりになるかもしれませんが、男性の社会福祉士もたくさんいます。

著者も社会福祉士と精神保健福祉士の試験を受ける前に、病院や障害福祉サービス事業所など計3回、実習に行きましたが、実習指導者は3人とも男性でした。

女性支援は同性が多い

性被害やストーカー被害、DV被害に遭った女性を支援するのも、社会福祉士の仕事の一つです。

女性の支援を行う職場では、やはり相談のしやすさなどから、同性の社会福祉士が多く配置されています。

性被害やストーカーはトラウマになりやすく、加害者と似た世代や風貌の男性を見ただけで、気持ち悪くなってしまう人もいるので、支援の特性上、女性が多いと言えます。

しかしストーカー被害やDV被害者の中には男性も増えているので、男性だからこその悩みを共有できる強みがあるでしょうし、今後はDV被害者への支援でも、男性の社会福祉士が増えていくかもしれません。

長く働ける

社会福祉士を目指す女性の多くが、資格取得を目指す理由の一つとして、長く働きやすいことを挙げます。

男性に比べて女性は、出産や育児などで自身のキャリアが途絶えやすく、家庭の都合によって退職や転職をしなければならない機会も多いです。

そうした現実を目の当たりにして、何も資格を取らずに一般企業に就職した女性が、改めて何か資格を取りたいと思った時に、比較的取得しやすく、仕事も沢山あるのが社会福祉士なのです。

そして国家資格があれば、子育てがひと段落した時にも、再就職しやすいのが特徴です。

転職や再就職をしやすいから、資格を取りたいというのも立派な動機ですので、ぜひ若いうちに資格をお取りになることをお勧めします!

職場によっては残業が少なく、有休が取りやすいということも、一般企業よりも働きやすいという面があるのだと感じます。

小規模な事業所は女性が多い!?

職場によってはキツイ仕事の割に待遇が良くないところもあるので、結婚を機に家族を養うことを考えて、転職する社会福祉士もいます。

福祉業界の中でも全国展開する会社や待遇が比較的良い職場もあるので、福祉業界で働いた経験を生かして、そういった好条件のところにステップアップする人もいます。

また社会福祉士の資格を強みに、安定した就職先として人気がある行政や大きな病院に転職する人もいます。

男性が抜けてしまい、結果的に小規模の職場では女性がほとんど…というところもあります。

社会福祉士は男性でもできる?

もちろん、福祉の仕事は基本的には性別は関係ないので、男性も沢山活躍できる場所はあります。

男性だから不利、女性だから有利ということも、同性による支援や同性介助を抜かせば、ほとんどないでしょう。

ちなみに同性による支援の具体例は、女性が自身の健康問題や家族の問題、性的な問題を、同じ女性の社会福祉士に相談したいと希望する事などです。

同性だからこそ、理解しやすかったり、なんとなく受け入れてもらえそうという安心感があるからでしょう。

もちろん男性による男性への支援もあります。

同性介助とは、主に入浴や睡眠、トイレなどの介助において、同じ性別の職員が対応することです。

職場の考え方や環境によっては、異性が介助することもあります。

男性でも社会福祉士ができる理由

どんな仕事にも共通して言えることですが、大切なのは性別よりも人柄や、仕事に対する熱意です。

男性が続けにくいとすれば、やはり仕事は面白いから続けたくても、待遇面で家庭を養えないという話はよく聞きます。

そんな方は自分自身で福祉施設を立ち上げ、経営する方もいます。

雇われるよりも起業した方が圧倒的に稼ぎは良いですし、自分自身で収入を上げやすいでしょう。

職場を和ませる

女性ばかりの職場ではいざこざが起きやすいので、男性がいてくれた方が職場にとっても良い場合があるでしょう。

著者が以前訪れた中年の女性ばかりで運営する事業所はどこか、ギスギスした雰囲気がありましたが、きっと男性職員が1人いると和やかになるのではないかと思います。

職員も利用者さんも人間ですから、より良い支援を提供するには雰囲気も大切ですね。

異性による支援

同性による支援や介助もありますが、異性による支援も大切です。

例えば、不登校の息子について相談したい母親が、男性の社会福祉士を希望する場合などです。

社会福祉士は課題を抱える本人以外にも家族から相談を受けることもあるので、必ず女性は女性同士が良いとも限りません。

自分で事業所を立ち上げる

ある程度の自己資金があれば、法人設立が条件とはなりますが、福祉事業所は比較的立ち上げやすくなっています。

そして国の補助金が収入源となるので、普通に飲食店などを経営するよりも、安定した収益を得られやすいのも特徴です。

なので5年以上福祉現場で実務経験を積んで、「サービス管理責任者」や「サービス提供責任者」の資格を取り、事業所を立ち上げる男性は珍しくありません。

事業所立ち上げの実例

著者の知人の理事長は40歳ですが、若い時に病院でソーシャルワーカーとして勤めた後、その時同僚だった男性2人に声をかけて障害者向けの就労継続支援事業所(B型)と、就労移行支援事業所を立ち上げました。

今は、さらにグループホームも作ろうと意気込んでいました。

雇われながら仕事をするよりも、自分の好きなように仕事を進められるので、とてもやりがいがありそうです。

実務経験を積んでいるうちに、少しずつ貯金をしておいて、計画的に自己資金をためておくことが大切でしょう。

社会福祉士で男性ができること

女性が多いイメージの福祉の職場ですが、男性ができることは、もちろんたくさんあります。

福祉の現場では、体力が必要な仕事や運転業務があるところが多いので、なにかと頼りにされることも多いでしょう。

「男性だから○○をしなければならない」ということはありませんし、それがまかり通ってしまったらセクハラになりかねませんが、男性職員が現場で期待される面は多くあります。

体力が必要

障害者の就労支援では利用者さんと一緒に作業をするので、体力が必要になります。

重たい荷物や書類を運んだり、パンやクッキーを作ったりと、それぞれの作業所によって内容はまったく異なりますが、力仕事も意外と多くあります。

女性よりも力のある男性は、何かと頼りにされるでしょう。

大型車の運転

職場によっては、社会福祉士自ら事業所で使う資材を大型車や軽トラで運ぶこともありえます。

障害者や高齢者のデイサービスでは散歩に出かける際に車椅子のまま乗れるワゴン車や、大型車を運転しなければならないことも多いです。

男性の方が免許を持っていることが多いので、自然に頼りにされることになります。

もちろん専門職の相談員として採用される場合は、運転業務はない場合もあります。

男性への介助

やはり男性利用者さんへの介助は、男性職員が担当することが多いです。

トイレ、入浴はもちろんですが、同性同士の方が髭剃りや散髪など、生活面での動作について何かと話が通じやすい部分が大きいからでしょう。

著者が勤める障害福祉施設では、年に一回、利用者さんとの旅行があります。

そこでも、ヘアワックスを使って男性利用者さんの髪を整えたりするなど、女性職員でもできないことはないですが、男性職員の方がやりやすいので、同性同士の方が助かります。

男性社会福祉士だから大変だったこと

男女雇用機会均等法が施工されてから何年もたつのにも関わらず、働く現場では男女ともに、男性だから、女性だから・・・という理由で仕事が大変ということはあるかもしれません。

社会福祉士の仕事では、基本的に仕事上で男女差別はあってはなりません。

しかし現実的に、大変と感じたり、苦労したりするのは性別が関係しているのかな?と感じることもあるでしょう。

そんな一例をご紹介します。

気遣いができるかどうか

福祉の仕事では、利用者さんの変化に気づいたり、施設内外で利用者さんが動きやすいように配慮することが大切です。

どうしたら利用者さんが自由に動き回ることができるのか、常に相手の目線に立って発見したり気遣いをしなければなりません。

利用者さんが軽作業や散歩、食事などの活動をただこなすことができれば良いというわけではなく、できるだけ居心地の良い空間を作るにはどうしたら良いか、考えるのも仕事です。

一般的には女性の方が、特に主婦や子育て経験のある方は、細かい点によく気付きやすいことが多いように感じます。

もちろん男性の中にも元から心配りが上手な方もいますが、苦手と感じる方は意識しておくようにしましょう。

女性への介助

女性の利用者さんの入浴やトイレ介助は女性職員が基本的に行ってくれるところが多いと思います。

しかし眠っている利用者さんを起こしたり、食事のお手伝いをしたりするなど、日常の関わりはあります。

著者の男性の同僚は、一緒に活動している際に身体が偶然触れてしまったりするので、異性はやりにくいことがあると漏らしていました。

あまり気にしすぎる必要はありませんが、頭の隅っこに入れておくと良いかもしれません。

女性利用者からの転移

社会福祉士は利用者さんから生活上の困りごとについて、相談を受けることが多い仕事です。

経験がある方がいらっしゃるかもしれませんが、相談を受けたり、相談に乗ってもらったりすると恋愛感情を持ちやすいですよね。

医療・福祉の世界ではこの関係を転移と呼んでいます。

特に女性の利用者さんや患者さんが、男性医師や社会福祉士など専門職に相談する際に、頼りになることから、転移へと発展することがあります。

ベテランのソーシャルワーカーになると転移に気がついて、その感情を支援に上手に活用する人もいますが、最初は戸惑うことも多いです。

個人情報だからといって1人で抱え込まずに、先輩に相談することが大切です。

まとめ

福祉の仕事は女性が多いイメージかもしれませんが、もちろん男性も沢山活躍できる場があることをご紹介してきました。

社会福祉士を目指す男性の皆さん、いかがでしょうか?

看護師や介護士と同様、女性が多いからこそ、貴重な戦力として期待されることも多いと思います。

女性も男性も、これから社会福祉士を目指す皆さんが現場で活躍されることを祈っています!


関連キーワード

社会福祉士求人

社会福祉士求人についてもっと深堀りした情報を見る

社会福祉士の転職を成功させるために!狙い目な会社の3個の特徴と上手に転職するための注意点

安定した仕事がしたいとか、人の役に立ちなどといった理由から、社会福祉士を目指す社会人の方は多いですよね。福祉の仕事の経験がなくても、社会福祉士に転職することは可能なのでしょうか?著者も会社員を続けながら大学に通い、社会福祉士の資格を取ったので、その経験を基に解説していきます。社会福祉士への転職で狙い目な職場の特徴とは? 社会福祉士の職場と言っても、多種多様な仕事があります。転職する際にはどんな職場を狙ったらよいのでしょうか?具体的に見ていきましょう。前職の経験を生かせる福祉の現場では、福祉系専門学校を出た後にずっと福祉職場で働いているという方も多くいます。もちろん専門職として続けているのは素晴

社会福祉士の年収はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

誰かの役に立ちたいという高い志をもって社会福祉士を目指しても、実際のところ、低賃金ではなかなか仕事を続けられない…と考える人は多いと思います。将来結婚したり、子育てをしたりたいと考えている人にとっては、生涯年収がご自身のライフプランに密接にかかわってきますから、当然のことです。資格を取ってしっかり稼いで、理想に近い人生を目指しましょう!社会福祉士の給料の相場はどのくらい?社会福祉士の一般的な年収は250万円~500万円ほどと言われており、残念ながら高給取りとは言えません。しかし勤務地や勤続年数などの条件によっては、年収アップも見込めます。どんな働き方だと給与がよいのか、確認してみましょう。正社

社会福祉士の仕事はどんな人に向いているの?向き不向きやキャリアについて解説します

社会福祉士は、福祉全般を範囲とする、福祉の専門職です。社会福祉士が担当する分野は多岐にわたり、そこで接する人や抱える問題も様々。そんな社会福祉士の仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。社会福祉士の仕事内容を踏まえながら、向き不向き・活かせる経験などをご紹介します。社会福祉士にはどんな仕事があるの?社会福祉士が働く分野は、「病院」「介護」「障害」「子ども」「地域」「公的扶助」と、広い分野を担当します。主に、生活上での悩みを抱える相談者(クライエント)との面談を行い、支援の計画を立てていきます。これを「相談援助」と呼び、社会福祉士の仕事の中心となる業務です。支援計画を立てて終わりではなく、


社会福祉士求人に関するコラム

社会福祉士は楽しいばかりじゃない。辞めたいと思う6つの理由とその乗り越え方とは?

老人、子ども、障害、医療、地域、公的扶助など、福祉全般の職場で働く社会福祉士。時代の変化とともに、社会福祉士が担当する案件や、社会的な問題は複雑化、そして需要が高まってきています。そんな社会福祉士の仕事の中で、「仕事を辞めたい」と感じる瞬間は、どのような時でしょう。直面する問題と、その乗り越え方について、実際に現場で働く社会福祉士の声をもとにご紹介します。社会福祉士を辞めたいと感じた6つの理由と乗り越え方とは?社会福祉士の仕事は、生活上の問題を抱える相談者や、施設の利用者、時にはその家族と寄り添う仕事。相談技術はもちろん、制度や法律などを勉強し、その上で支援を行わなくてはなりません。そんな社会

社会福祉士は女性に向いている?向いている点、できること・大変なことなどを解説します

福祉の職場は、女性が多いイメージが強いですが社会福祉士もまた、たくさんの女性が活躍しているお仕事です。人に寄り添う仕事である社会福祉士は、女性に向いているお仕事なのか?社会福祉士が女性に向いている点女性社会福祉士ならではの出来ること女性が社会福祉士として働く上で大変なことなど、社会福祉士を目指す女性に役立つ情報を解説していきたいと思います。社会福祉士とはどんな仕事? 社会福祉士は、生活する中での様々な困り事や悩み事を解決に導くお仕事です。困り事や悩み事の相談にのり、どうしたら解決できるのかを一緒に考え、使える福祉サービスや制度を提案していきます。相談の内容や対象者は、多岐にわたり、高齢者の介護

社会福祉士として働くメリットとは?私が感じた良いところをまとめました

福祉職はまだまだ、「きつい・きたない・きけん=3K」と言うイメージが根強いお仕事です。しかし一方で福祉職を目指したくなるような魅力溢れるお仕事でもあります。私は、社会福祉士として10年間、様々な職場で経験を重ねてきました。人間を相手にするお仕事ですので、人間関係に悩まされること。自分の力の無さに福祉職を辞めようと考えたことも何度もありました。それでも、社会福祉士として働き続けてきた理由は何なのか?私が感じた、社会福祉士として働くメリットと、働いてきて良かった点をご紹介していきます。社会福祉士の仕事ってどんな仕事?社会福祉士の仕事の軸となるのが「相談業務」です。問題や悩みを抱えた人の相談にのり、

社会福祉士の派遣が向いている人の4つの特徴や必要なスキル・適正、働く上での注意点まで。

社会福祉士も正社員やパートなど、様々な働き方があります。他の職業と同様に、派遣会社から出向いて働く派遣社員の社会福祉士も、もちろんいます。社員が育休中で人手が足りない時などに、来てもらうことが多いようです。では、社会福祉士として派遣社員になったら、どんな仕事をするのでしょうか?一緒に見ていきましょう。社会福祉士の派遣社員の仕事とはどんな仕事?社会福祉士として派遣社員になったら、多くは福祉施設や病院で働くことになると思います。仕事内容はその施設によって異なりますが、具体的に見ていきましょう。社会福祉士の派遣社員が得意な人の4つの特徴とは?同じ社会福祉士の中にも、派遣社員として働くことが得意な人と

社会福祉士の服装ってどうあるべき?様々な会社における服装から、あるべき姿まで

社会福祉士の国家資格を持っている方の仕事の一つに相談業務というものがあります。高齢者分野で言えば、地域の高齢者の方もしくは高齢者の方を介護している家族より生活に関する相談が寄せられます。その相談内容について伺い既存のサービスを提案する事で、解決するきっかけを作っていく重要な役割を担っているのが社会福祉士です。相談業務という事は相手との信頼関係をどれだけ作れるのかがポイントになってきます。関係性を作るためには当然相談援助スキルなども必要になってきますが、それ以前に服装などの外見もとても重要な部分になります。ここでは社会福祉士の服装などを中心に記していきます。社会福祉士の服装ってどうあるべき?地域