ガイドヘルパーになるには?どんな仕事?必要な資格や勉強・転職や就職についてもご紹介!
ガイドヘルパー求人に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
ガイドヘルパーに就職すると、お給料はどれくらいなのか、未経験でも大丈夫なのか、そんな疑問がある方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はそんな方々に向けて、ガイドヘルパーになるにはどうすればいいのか?や、具体的な業務内容についても詳しくご紹介します。
気になる方は、最後まで是非ご一読いただけたらと思います。
自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)
目次
閉じるガイドヘルパーのおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
まず、ガイドヘルパーは3種類あります。
「知的障がい」「全身性障がい」「視覚障がい」の3つ、それぞれ該当する方の外出・余暇活動を支援するのがガイドヘルパーです。
正式には「知的障がい」「全身性障がい」のガイドヘルパーについては「移動支援従事者」、「視覚障がい」のガイドヘルパーは「同行援護従事者」といいます。
以前はガイドヘルパーという名称だったのですが、正式名称が変更されました。
ただ、以前の制度から関わっていた事業者や利用者にはガイドヘルパーという呼称が馴染み深く、求人でもよく使われるため、この記事でもガイドヘルパーで統一することとします。
さて、この3種類のガイドヘルパーのうち、求人が公開されることがあるのは通常、知的障がいのある方向けの支援となるガイドヘルパー業務です。
全身性障がい、視覚障がいの方を支援するお仕事もあるのですが、例えば「介護施設内でそのガイドヘルパー資格が必要になった時に、既に働いている介護職員が講習を受け、ガイドヘルパー資格をとって従事する」というケースが多く、ガイドヘルパー専従の求人があることは少ないのです。
従ってこの記事では以下、知的障がいのある方向けのガイドヘルパーに限定してご紹介します。
前置きが長くなってしまいましたが、知的障がいのある方向けのガイドヘルパーの仕事は、該当するご利用者さまの外出や余暇活動を支援することです。
例えばご利用者さまが平日、学校や作業所での予定を終えた後、夕方から食事やカラオケをして過ごし自宅に帰ってくるまでを共に過ごしたり、週末に朝から夕方までかけて水族館や動物園に遊びに行くのに随行します。
そしてそれらの外出・余暇活動を問題なく行えるようにサポートするのが、ガイドヘルパーの大まかなお仕事です。
ガイドヘルパーは会社でどういう役割を求められる?
外出・余暇活動をサポートするというのは、具体的には、例えば食事などの際の注文や会計、電車に乗車する際の切符購入や正しい駅での降車、施設でのチケット購入や会計など、ご利用者さま本人では対応が難しい内容について、ガイドヘルパーが代わって対応する、又はご本人が対応されるのをフォローするといった支援を行います。
最も重要なのは事故が起きないようにすること、安全に外出していただくことです。
そして、ご利用者さまご本人に余暇活動を目いっぱい楽しんでお過ごしいただくことも、とても大切な事です。
そのために、ガイドヘルパー自身も一緒になってご利用者さまの余暇活動を楽しむことが求められます。
ガイドヘルパーの求人にはどんな種類があるの?
ここからはガイドヘルパーの求人について説明します。
まず、求人側がどのような施設、事業形態なのかといったところから確認していきましょう。
ガイドヘルパーの求人募集でよくある施設や事業形態のパターン
ガイドヘルパーの業務のみを行っている事業所
このケースではガイドヘルパーの業務のみを行っているため、他の仕事を求められるということはあまりないでしょう。
ショートステイやグループホーム運営など、近接領域も扱っている事業所
ガイドヘルパー業務だけでなく、ショートステイ(1~3泊程度の短期の宿泊滞在施設)やグループホーム、さらには子ども向けの放課後等デイサービス施設など、知的障がいや精神障がいのある方の生活に係る近接領域事業も行っている事業所もあります。
こういった事業所では、これらの運営業務も合わせて求められる場合があります。
どういう事業形態が良いか決まっていますか?
上述のように、ガイドヘルパー業務だけを行う場合と、他の事業も行っている場合とがありますので、それぞれ希望により、外出・余暇活動支援だけをしたい場合には前者、他の業務にも関わりたい場合には後者に該当する事業所の求人に募集するといいでしょう。
自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)
ガイドヘルパーの求人でよくある募集内容とは?
ここまではガイドヘルパー業務を行う事業所のパターンについてみてきました。
ここからはいよいよ、求人について、よくある募集内容を確認していきましょう。
給与相場
正社員であればおおよそ年収260万円から400万円くらい、他の障がい者福祉のお仕事と同じくらいの金額が相場です。
パート・アルバイトであれば時給1,000円~1,300円が相場といえるでしょう。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は日中であるのが通常ですが、ご利用者様を支援するという仕事の特性上、朝8時など少し早い場合もあれば、夜10時など、少し遅めに支援が終わる場合もあります。
それとは別に、正社員であれば事務作業も発生するため、特に月末月初は残業が発生することがあるでしょう。
また、上述のようにショートステイやグループホーム事業を行っている事業所の場合、夜勤が発生することも考えられます。
休日は正社員であれば4週6休、又は4週4休であることが多いです。
勤務時間について補足しますと、ガイドヘルパーのシフトは、ご利用者さまのリクエストと勤務可能なヘルパーを事業所がマッチングして決めることになります。
その結果、1~2時間のような短い時間の業務が割り当てられることもあれば、朝から夜まで続くような業務が割り当てられることもあります。
また、事業所によっては短い時間となるご利用を受け付けないようにしていることもあります(ヘルパーが集まらなくなってしまうことを避けるため)ので、パート・アルバイトで1日当たりの業務時間の長さについて希望がある場合には、面接の際に確認するといいでしょう。
福利厚生
法定福利厚生として、正社員又は条件を満たした場合には健康保険、厚生年金保険、雇用保険といった社会・労働保険に加入します。
また、保険料が全額事業主負担である労災保険に加入します。
年次有給休暇や育児休業といった法定休暇・休業についても取得可能ですが、規模が小さく人員体制がギリギリの事業所では正直、あまり歓迎されない可能性もあります。
また事業所によっては慶弔休暇、慶弔金支給といった法定外福利厚生制度が整備されていることもあるでしょう。
他の福祉のお仕事同様、必ずしも処遇に恵まれているわけではありませんので、福利厚生も同様に最低限のものとなっている場合も少なくありません。
勤務場所
ガイドヘルパー業務はご利用者さまの外出・余暇支援ですので、当然勤務場所はオフィスではなく屋外となります。
時には映画やテーマパークに行くなど、色々な所に出かけられるのもこのお仕事の魅力です。
求められる人物像
障がいをお持ちのご利用者さまに対する理解があり、敬意をもって接することができる人であることはもちろん、具体的に以下のようなことを期待されます。
時間に正確であること、ゆとりを持って行動できること
ご利用者さまは独自のこだわりをお持ちであること、また余暇活動をとても楽しみにしておられることから、遅刻は厳禁といえます。
また、それぞれのご利用者さまはガイドヘルパーを使える時間が月に何時間までと決まっていますので、各回の終了時間もきちんと守ることができるよう、時間に余裕をもって支援することが求められます。
ご利用者さま個別のこだわりを理解し、柔軟に対応できること
例えば移動経路ひとつとっても、経済的でもなく最短距離でもないルートを選択されることがよくあります。
このように障がい特性から自身のこだわりを強く発揮されることがあり、戸惑うこともあるでしょう。
そのような場合でも柔軟に対応して、ご利用者さま主体での余暇活動の時間を過ごすことが大切です。
自閉症など、精神障がい・発達障がいについても理解しようとすること
ご利用者さまの中には、自閉症などの精神障がい・発達障がいもある方がいらっしゃいます。
上述のこだわりとも関係ありますが、こういった障がいについての理解もあることも大切でしょう。
ただ、知識があるというよりは、障がいについて理解しようという姿勢があることが大切です。
様々な障がいについての理解は、お仕事を始めてから自然に身につきますので、今はまだ知識がありません、という人も心配なさらないで下さい。
必要なスキルや資格、経験
ガイドヘルパーとなるには、知的障がい者移動支援従事者養成講座の修了が必要です。
この講座は誰でも受講することが可能となっています。
また、既にガイドヘルパーの業務経験があれば歓迎されますが、未経験でもすぐにお仕事を覚えられますので心配はいりません。
ガイドヘルパーのおすすめ求人のポイント
ここではおすすめ求人のポイントをご紹介します。
給与、それから給与以外の処遇についてのポイントです。
給与
やはり、なるべく高額であることが望ましいです。
正社員であれば年収400万円、パート・アルバイトであれば時給1,200円以上であればおすすめといえます。
給与以外の処遇
休暇は4週6休以上(正社員の場合)、交通費支給有り、食事(昼食や夕食)を伴う業務の食事代補助などの条件があることがおすすめです。
ガイドヘルパーの雇用形態による違い
正社員求人の場合、給与は月給で示されると思います。
ボーナスもおおよそ確認できると良いでしょう。
また、パート・アルバイトの場合には時給制であることがほとんどです。
正社員とパート・アルバイトでは福利厚生が大きく違う場合が多いです。
気になる場合には面接時などに確認されるといいでしょう。
ガイドヘルパーの求人についてよくある疑問
ここでは、ガイドヘルパーの求人について、応募方法や面接で聞かれることなど、よくある疑問や質問に答えていきます。
応募方法
求人広告誌・紙やインターネット上の求人広告、又は事業所ホームページの求人ページに求人情報が記載されています。
そちらに応募方法も記載されていますので、その通りに応募していただければ問題ないでしょう。
一般的には、まず電話をかけて問い合わせをすることが多いと思います。
そこで面接の設定をしてもらえたら、履歴書、移動支援従事者養成講座修了証コピーなど、指定された書類を持参して面接に行くようにして下さい。
未経験でも可能か
未経験でもガイドヘルパーの資格(移動支援従事者養成講座の修了)さえあれば全く問題はありません。
通常、採用後はまず研修として、正社員など教育担当者がついて実際の支援の現場でOJT訓練を受けることになるはずです。
そこで一通りの注意事項や、業務の流れについて指導を受けられますので、安心して応募してください。
丁寧にお仕事内容を教えてくれると思います。
応募動機
面接では応募動機について必ず聞かれることでしょう。
しかしながら、特別な回答でなくても構いません。
ありのままに答えてもらえればいいでしょう。
立派なことを言おうとか、事業所の理念を理解している必要があるとか、そのような心配をすることはありません。
知的障がいや精神障がいに対する知識が十分でなくても大丈夫か
こちらも心配ありません。
移動支援従事者養成講座で学んだことを思い出しながら、最低限注意すべきこと、具体的には事故、第三者への加害、ロスト(迷子)などが起きないように気をつけながら経験を積んでいけばいいでしょう。
大切なのはご利用者さまを尊重、信頼しながら余暇活動を楽しんでいただくという気持ちです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ガイドヘルパーは障がいのある方向けに外出・余暇活動を楽しんでいただくための支援を行うという、責任が重いだけでなくとても社会貢献性が高く、やりがいもあるお仕事です。
この業務に関心がある人もいらっしゃるでしょうし、多くの人に経験してもらいたいお仕事です。
この記事を読まれて、もしガイドヘルパーのお仕事に対する興味が増してきたら、ぜひ条件に合う求人に応募して、お仕事をしていただければとても嬉しいです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。