2021年8月16日

認知症ケア専門士求人に興味のある方は、この記事は必見です。

そもそも認知症ケア専門士とは民間の資格なのであまりご存知ない方も多いかもしれませんが、今後注目されるであろう資格の一つです。

今回は、そんな認知症ケア専門士になるには何を知っておけば良いのかをまとめてみました。

認知症ケア専門士求人のおすすめポイントや募集内容、働き先の種類、気になる疑問について解説しますので、現代の超高齢化社会においてこの資格を活かして仕事に繋げる方法をぜひご覧ください。

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認知症ケア専門士のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

認知症ケア専門士は認知症ケアについて知識と技術を持っている者のことを指し、日々入居者さんへの対応に活かすのはもちろん、研修会等を通して他の事業所の方と意見交換等を通し生涯学習をします。

経験を重ねて事例研究等の論文を書く機会を作ることもできます。

認知症ケア専門士は職場でどういう役割を求められる?

認知症ケア専門士は認知症の疾患を持った人がその人らしい生活を送れるよう支援する役割を求められます。

そのためには認知症という病気だけに捉われることなく、認知症という病気とその人個人を別々にしっかり把握した上で、その人らしい生活ができるように支援します。

例えば「家に帰る」という事柄一つにおいても、その人の培ってきた人生経験と認知症という病気の両方の視点で見ることにより、より尊厳を持ったその人らしい生活を送るための支援をすることができます。

認知症ケア専門士求人でよくある募集内容とは?

認知症ケア専門士は民間資格であるため、この資格を持っていることを条件にした求人はほとんどないと言って良いと思います。

人手不足の介護業界の求人としてはやはり介護福祉士や認知症実践者研修・認知症管理者研修済み等、事業所の人員基準を満たすためや介護報酬取得のために必要な資格が求められます。

ただしあまり認知症ケアの経験者が少ない施設等では、認知症ケア専門士は実務経験を3年以上持っていて様々な認知症の人の支援をしてきた経験を証明する資格であるため、新人教育の部分で一部評価される企業もあります。

給与相場

私の勤めている職場、そしてこれからの転職先でも資格手当は一切ないです。

手当がある資格は介護福祉士と介護支援専門員、そして給与上乗せの要素として認知症実践者研修修了・認知症管理者研修修了者というものが挙げられます。

私の受験経験から申し上げると介護福祉士より認知症ケア専門士のほうが難しく、認知症ケア専門士を持っていれば介護福祉士の資格は比較的容易に取れると思います。

そういう意味では、給与相場は介護福祉士と変わらずで資格手当があるかないかの点が違うかなと思います。

勤務時間や休日、残業

勤務時間や休日は他の介護職と変わることなく、残業も自主的にしない限りは特に発生しません。

認知症高齢者が落ち着かない等のケースで、新人職員が対応の仕方を考える方法の一つとしてひもときシート等の提案や、どういう視点で考えているのか職員から聞くなど、仕事が終わった後に一緒に考えるのが残業となることはあります。

福利厚生

認知症ケア専門士を取ることは、生涯学習をもとに長く介護の仕事をする意思の表れの一つだと思います。

そういう意味で正社員雇用されることも多く、福利厚生はその事業所によるものの正社員としての待遇が用意されていることが多いと思います。

勤務場所

私の場合は、認知症の方しかいないグループホームでの勤務をしています。

グループホームは1フロア5人~9人の認知症高齢者と共に家庭的な生活を共にする場所で、私の職場では1フロアに職員は8人います。

必要なスキルや資格、経験

認知症ケア専門士に必要な受験資格は、認知症ケアの実務経験3年だけです。

更に上級認知症ケア専門士になるためには、認知症ケア専門士として3年の実務は最低限必須条件となります。

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認知症ケア専門士の働き先の種類

認知症ケア専門士の働き先は、認知症の方がいる施設全般と言えます。

私が勤めている認知症の方しかいないグループホームはもちろん、他にも病院や老人保健施設・有料老人ホーム等などがあります。

認知症ケア専門士の募集でよくある施設や事業形態のパターン

介護保険施設やグループホーム

特養・老健・療養病床という介護保険施設での勤務があります。

認知症はせん妄等と間違えられやすい病気で、そういう意味でも対応しながら把握できますし、単純に人手不足という点で需要が多いです。

認知症の方しかいないグループホームは認知症ケア専門士が働く一番の場所と言って良いと思います。

認知症ケア専門士のおすすめ求人のポイント

認知症ケア専門士として働く際の求人のポイントについてご説明します。

資格手当がある

認知症ケア専門士で資格手当がある所はほとんど存在しません。

逆に手当があるということはそれだけ認知症ケアに対して理解ある事業所であり、おすすめの求人だと言えます。

自分に合った認知症ケア専門士求人の選び方や注意点

認知症ケア専門士を今後どのように活かすか?

ということをもとに求人選びすると良いと思います。

【選び方①】雇用形態から探す

現場で働くとしたら正社員として、いずれは指導者としてや学術的に興味あったりしたら非常勤等も考えると良いと思います。

【選び方②】会社の業態から考える

認知症ケア専門士として、多くの利用者さんを大人数の中で穏やかに極力その人らしく生活するための支援をしたいと考えると施設が考えられますし、一人一人最大限その人らしい生活を追及するなら在宅サービスを考えるのも良いかもしれません。

【選び方③】給与や雇用条件から考える

認知症ケア専門士自体資格手当は出ないものの、面接時に考慮して給与に反映してくれるのは当然だと思います。

そういうことが一切ない所は、今後も資格に対して配慮がない所の可能性が高いと考えられます。

【選び方④】エリアから考える

認知症の方への対応について地域で積極的に取り組んでいる所もあれば、ほとんど取り組んでいない所もあり、実に様々です。

例えば認知症カフェが沢山あったり、なかったり等です。

認知症に理解のあるエリアで働きたいのか、認知症に理解のない所に認知症の方が住みやすいような提案をしていきたいのか等によって変わると思います。

注意点

注意点

認知症ケア専門士はあくまで民間資格です。

そのため介護福祉士を先に取るのが良いでしょう。

また認知症ケア専門士は5年更新制で、且つ5年間の内に必要な単位があり講義やグループワーク等通して単位を取らないと更新できないので、注意が必要です。

認知症ケア専門士についてよくある疑問

あまり知られない認知症ケア専門士についての疑問にお答えします。

認知症ケア専門士の求人は多いの?

少ないです。

介護福祉士やケアマネの求人がメインです。

認知症ケア専門士の試験は?

本屋さんでも介護コーナーに受験書類が置いてあったりします。

受験は筆記試験とグループワークです。

この二つに合格すると資格が取れます。

面接でよく訊かれることは?面接合格の秘訣!

面接はグループワークです。

認知症の方へ対応について自分の意見を話し、他の方の意見を聞くという形になります。

私の時は「家に帰るという認知症高齢者に対する対応」でした。

NGワードを言わなければ、まず合格できると思います。

つまり、認知症高齢者や他の受験者に対する否定的な発言…これさえなければ、いつも皆さんが対応している「認知症高齢者がその人らしく楽しみに繋がるケア」であれば正解と言えるでしょう。

正社員、派遣社員、アルバイトの募集があるの?

介護職は、未経験・無資格OKという求人が沢山見られるくらい人手不足です。

全ての雇用形態において募集があります。

残業って多いの?

私の勤めるグループホームでは月1度の会議があるくらいで、残業はほとんどないです。

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まとめ

いかがでしたか?

簡単にですが、認知症ケア専門士についての募集内容を中心にご紹介させていただきました。

またまだ重要視されていない資格ですが、資格を取ることで仕事に就きやすくなるだけでなく様々な人との縁が作れるので、興味のある方は取得されることをおすすめします。



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