特別養護老人ホームの仕事内容を今回は具体的にお話していきたいと思います。

近年の長寿大国日本において、特別養護老人ホームは増加傾向にあります。

その為、特別養護老人ホームの求人も数が多くなっています。

他の老人ホームと比べ、特別養護老人ホームは何が違うのかを私の経験からご紹介します。

介護業界で働きたい方は介護施設の選び方で業務内容も変わってくるので自分に合う職場を見極めましょう。

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まずは「特別養護老人ホーム」の仕事例をチェック

特別養護老人ホームの大まかな仕事内容

特別養護老人ホームの一般的な業務は「身体的介護一般」です。

身体的介護一般とは「排泄・食事・清潔の介護」となります。

オムツ交換やトイレの介助、毎食の食事介助、週2~3の入浴介助が一般的な介護になります。

仕事上の役割とは?

特別養護老人ホームの仕事の役割とは、日々の介護を管理するリーダーと、施設全体の介護を管理する役職と分かれます。

介護の仕事をしている上で日々の介護リーダーになる事はあります。

実務経験と施設でどれくらい介護に携わっているかでなる事が出来ますが、役職はなかなかなる事は出来ません。

しかし役職は責任も大きくなり為、精神的な大変さが生まれてくるでしょう。

下記で主な業務についてご紹介します。

特別養護老人ホームの8個の業務

ケアプランの作成

特別養護老人ホームに入居されている要介護者の皆さまは、介護認定後、担当のケアマネージャーの作成した「ケアプラン」に基づいて介護の提供を行っています。

その為、特別養護老人ホームには、その施設に入所されている人の為のケアマネージャーがいる所が多いです。

その為、自分の担当の要介護者のケアプランを作成し、最終的にケアマネージャーが確認する事があります。

もちろん自分の担当のケアプランが立てられるという事は、観察力が必要となってきますが、しっかり自分の担当の要介護者を見る良い機会にもなるでしょう。

バイタルチェック

バイタルのチェックは、看護師の仕事なのではないかと感じる人も多いでしょう。

しかし老人ホームでは介護者がバイタルサインをチェックする事はざらにあります。

看護師がバイタルサインをチェックする施設のほうが少ないかもしれません。

介護者がバイタルを測る事で、要介護者の体調を把握する事が出来ます。

特別養護老人ホームの看護師は内服や処置をする事が多く、介護者が測ったバイタルを確認し、把握する事が業務となります。

食事介助

特別養護老人ホームの要介護者は基本的に介護度が3以上の人が多く、食事に関しても食事を飲み込む際に肺に入らないように考慮する事が大切になります。

その為、要介護者に合わせてゆっくり介助をしなければならない人や、時間をおいて介助する人もいらっしゃるでしょう。

人に合わせて介助する事を基本姿勢として頭に入れておきましょう。

薬の管理や投薬

薬の管理はほとんどの特別養護老人ホームで看護師の役割となりますが、実際に投薬するのは介護者が関わる事もあります。

もちろん投薬まで看護師が行う事が望ましいですが、なかなかそう出来ない事が現状としてあるのです。

その為、投薬にはかなりの集中力と確認が必要となります。

もし投薬を間違えてしまうと、命に直結してしまう事もある為です。

もし自分の勤務する特別養護老人ホームで投薬をする事となれば、確認をしっかり行いましょう。

口腔ケア

食事の後は、歯を磨く作業を行います。

特別養護老人ホームではほとんどの人が義歯を使用しているでしょう。

義歯を洗う事は、肺への感染症を防ぐ意味でも大切な事です。

また、歯磨き粉にはほとんど全部に「研磨剤」が入っています。

この研磨剤は義歯を傷つけ、義歯に細菌が繁殖する原因にもなります。

その為義歯を洗う時は流水で洗う事を忘れないでおきましょう。

トイレ介助やオムツ交換

車椅子の人や歩行器を使用する人のトイレ介助や寝たきりの要介護者のオムツ交換は、食事と同じように重要な事です。

しかしこのオムツ交換に慣れる事が出来ずに介護を辞めてしまう人が多い事も現実です。

トイレ介助では、高齢者は基本的に膀胱内にたくさんの尿をためる事が出来ない為、回数が多くなります。

トイレの介助も何度も行う事になりますので、めんどくさいと思う人は特別養護老人ホームの介護が辛くなってしまうでしょう。

入浴介助

毎日ではありませんが入居者の入浴介助を基本的に全員行う事が原則です。

どんなに寝たきりで、感染症があっても入浴の介助は入らなければなりません。

これは入居している要介護者にとって当たり前に保障される事でもある為です。

もちろん入浴する事自体大変になりますが、自分の体に置き換えて考えると、入浴したいと思う事が普通だと感じるでしょう。

ご家族との面談

御家族と面談する事はほとんどの場合「上司が行う事」となるでしょう。

面談となれば、入居の際に行う事が多い為です。

面会の対応や普段の様子を軽く会話する程度ならば自分の担当の要介護者の事を話す機会もあるでしょう。

他の介護施設との仕事内容の違い

他の介護施設との1番の違いは、介護度が高い事から、生活の援助が主な仕事内容になる事です。

介護度が低い介護施設では、レクレーションやリハビリ等の援助もたくさん行う事が出来ますが、特別養護老人ホームでは、トイレの介助や食事の介助等の一般的に「もっとも必要な身体介助」が主になる為、介護者は、介護する時間も長く、自分の体にかかる負担の大きくなります。

特別養護老人ホームの仕事が向いている人の特徴

特別養護老人ホームの業務についてご紹介してきましたが、では実際にどんな人が向いているのかご紹介します。

高度な介護経験を積みたい人

他の老人ホームと比較しても特別養護老人ホームは介護度が高い人がたくさんいらっしゃいます。

その為日々行う介護も高度なものになっています。

オムツ交換1つでも、拘縮がある人が多いですし、入浴介助にしても機械浴の人が多いです。

その為、自分でも知らないうちに介護のレベルが格段に上がっていきます。

たくさんの経験が出来るのも特別養護老人ホームの強みとなるでしょう。

長期的に利用者さんと関わりたい人

特別養護老人ホームに入居される人は他の老人ホームに比べ、転居する事がほとんどありません。

なぜかというと、特別養護老人ホームに入居する事自体が困難になってきている為です。

その為、特別養護老人ホームに入居される方はほとんどが「終の住処」として考えていらっしゃいます。

長期的に利用者さんと関わりたいと思う人は、特別養護老人ホームが1番良いでしょう。

しかしここで注意するべき事は、長期的に担当の利用者さんを介護してきたからと言って家族になれる事ではない事を頭に入れておきましょう。

いつか必ず別れが来る事もきちんと頭に入れて介護していかないと、もしもの時に立ち直れなくなってしまいます。

人の事を思いやれる人

介護は「誰かを助けたい」という気持ちが大切です。

介護は誰かのお世話ですが、世話をする事で要介護者を助ける事に繋がります。

しかし業務だけこなす事しか考えていない人は、思いやりを持って仕事をしている人と比較しても介護の質に大きな差が出来ます。

オムツ交換ひとつにしても丁寧にする人と時間を気にしながらただただ交換するのでは、要介護者が気持ちが良い介護と業務としか感じない介護と全く違ってくる事でしょう。

自分の介護に満足しない人

介護には目標がたくさんあります。

自分の介護はここまでだとラインを引いてしまう人は、介護の質がある程度しか上がりません。

自分の介護をここまでだとラインを引かず、満足せず学ぶ姿勢がある人は、よりよい介護がたくさん出来ます。

高齢者が好きな人

特別養護老人ホームでは高齢者が好きな人が向いているでしょう。

高齢者が好きな人は高齢者の為に何が出来るか自分で考える事が出来ます。

要介護者の為に自分がなにが出来るのか自分で考える事が出来る人は時別養護老人ホームで活躍する事が出来るでしょう。

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特別養護老人ホームの仕事で活かせる経験

特別養護老人ホームではたくさんの業務がありますが、ここではその特別養護老人ホームで活かす事が出来る経験について、私の考えと経験をもとにご紹介します。

運動部で鍛えた鍛錬と努力

私は小学・中学と運動部でした。

体力には自信があった私でしたが、初めての介護職の仕事は仕事が終わるとほとんど、バタンキュウ状態でした。

初めて仕事をする緊張と、覚える事が多いプレッシャーもあったのでしょう。

しかし辛く、体力も使う仕事の中で、部活で鍛えることができた鍛錬をする事と、自分のしたい事に対しての努力を惜しまない事は、特別養護老人ホームで働く事に活かす事ができました。

自分の祖父母を大切に思う事

特別養護老人ホームで働く事は「老人の介護をする事」です。

自分の祖父母を大切に思う事は介護の基本の考え方となります。

私が考える介護の考え方は「自分が今介護している人は誰かの家族であり、誰かの大切な人である」と言う事です。

その考え方が出来るようになる為には、自分の祖父母を大切に出来なければうまれない考え方です。

祖父母に育てられたわけではありませんが、家族を大切に思う事は誰にでも出来ます。

この思いは、介護をする上で基本的な大切な気持ちを学ぶ事が出来るでしょう。

特別養護老人ホームで働くメリットとは?

家族以外で自分にとって大切な人が出来る

介護をする事で、自分の家族以外に自分の担当の要介護者は大切な存在になります。

もちろん感謝される為に介護をしているわけではありませんが、担当の要介護者の生い立ちや大切に思っている事を共有する事によって感情が生まれ、家族のように大切に思うようになるでしょう。

しかしここで注意が必要なのは、感情のコントロールを上手く活用していかないと、担当の要介護者が亡くなった時に自分がしてきた事が無駄になったように感じてしまいます。

介護技術の上達が早い

特別養護老人ホームでは他の老人ホームに比べ介護技術の上達が早くなります。

それは介護の量が段違いで高い為です。

介護の量が多いという事は日々たくさんの介護に携わるという事です。

たくさんの介護に携わる事は自分の介護の技術がたくさん短い時間で取得する事が出来るという事です。

他の老人ホームでは介護をする事は変わりませんが介護の質も量も違ってきます。

人生の考え方が変わる

少し大げさな表現ですが、自分の人生の考え方が変わってきます。

それは、たくさんの人生の先輩にたくさんの事を教わる事が出来る出来ます。

自分が経験した事が無い事も、これから経験する事もたくさんの経験を聞く事が出来ます。

それは自分が今まで考えていた事がどれほど小さくて狭い所で考えていたのかを思い知る事にもなります。

素直に自分の考えを否定し、介護をする要介護者の答えを受け入れる事が出来れば、これからの人生の分岐点で自分の利益になる考え方が出来るようになるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

どんな人が特別養護老人ホームに向いているのかをご紹介してきましたが、特別養護老人ホームで働く事は介護度が高い人が多くたくさんの難しい介護に直面する事です。

もちろんオムツの交換やトイレの介助等の、人が嫌がる事も躊躇無く行う事が大切です。

介護に躊躇するようならば特別養護老人ホーム介護の仕事をする事は出来ません。

自分が介護者として仕事をする覚悟と意識をしっかり持つ事が大切になるでしょう。

介護を受ける人を敬い、自分の介護に満足せず、たくさんの経験をする事で介護について深く学ぶ事が出来るでしょう。




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