介護の転職理由には何がある?年収・人間関係・身体的な辛さなど。でもやっぱりやりがいはありますよね!
介護の転職と一口に言っても、現在進行形で介護士をしており別の施設へ移りたい方もいれば、全く異なった業種からの転職を希望される方もいると思います。
実を言うと、介護士になるためには経験は関係ないことが多く、就業者も10代から60代まで様々で、40代50代から介護士になる方も非常に多いのが特徴です。
有効求人倍率が非常に高いので、働きたいと思えば即日働くことも可能な業界だからこそ、注意をしなくてはなりません。
今回は長く介護士として活躍できるように注目ポイントを挙げていきますので、ご参考にしてください。
介護の転職で注意すべき13個のこと
誰が運営をしているのかを調べる
介護施設は株式会社の参入が認められているので、現在では大手居酒屋チェーンやカラオケ店等、介護業界と関係ない業界からの参入が多く見られます。
運営している会社が多い分、自分できちんと調べておく必要があります。
資格取得に協力的であるか否か
介護士は資格がなくても働けます。
給与面では他業種よりも少ないと言われていますが、実は資格を取得すると、それに対しての手当が加算されていきます。
しっかりとスペシャリストとして働いてもらいたい施設では、資格を取得するための金銭面の援助をしてくれる所もあります。
しかし、この資格取得援助は全ての施設で行われているわけではありません。
ですので、きちんと確認するようにしましょう。
事前に見学をさせてもらう
これは一番重要です。
入所者の障害の程度は見てみなければ分からないですよね。
要介護度2までの方しか受け入れていない施設と紹介されて入ってみたら、実際は看取りまでする施設だったという話は珍しくありません。
もしフロアで働いている方に少しお話を聞ける機会があれば、聞いてみることをおすすめします。
自分のライフスタイルに合っているか
介護施設で働くと、日勤と夜勤の2交替制のシフトと更に早番と遅番を加えた4交替制のシフトがあります。
日勤ですと朝から夕方までお仕事ですが、夜勤ですと夕方から朝までの仕事となります。
夜勤があっても大丈夫な方は重宝されます。
日勤だけしか出られない方は施設によりますが、受け入れてくれる所もあります。
また夜勤専門の介護士もいますので、介護士は意外と自分の希望通りに働き方を選択できます。
その職種に必要な資格を持っているか(もしくは取得できるか)
資格がなくても仕事ができます。
しかし、資格がない場合には手当が付かないので、給与は最底辺となります。
ですのでできるだけ取得することをおすすめします。
働く上で取得すべき、または努力して取得することでキャリアアップになる資格をご紹介します。
介護職員初任者研修
一番簡単な資格です。
学校へ通って最短1ヶ月で取得できますので、介護施設で働くことを決めているのであれば最短で取得することをおすすめします。
働き始めてからでも土日コースなど4ヶ月ほどで取得できるコースもあるので、自分のライフスタイルに合わせた方法で取得が可能です。
介護福祉士実務者研修
初任者研修の上に該当する資格で、更に一歩踏み込んだ業務をこなせるようになります。
この資格は受講料が10万円以上かかりますが、施設が一部、または全額を負担してくれる場合があります。
働きながら取得を目指す場合には、事前に施設側がサポートしてくれるのかを確認しておきましょう。
介護福祉士
この介護福祉士だけが国家資格となっているので、是非とも取得してほしい資格です。
介護福祉士実務者研修を修了していること、そして実務経験が3年以上という条件がありますので、今までの資格よりもハードルが高い分だけ資格を取得できれば仕事の幅も広がり、収入も仕事のやりがいも大幅に向上します。
ケアマネージャー
要介護者等が適切なサービスを受けられるように市区町村とサービス提供者の間に入ってプランを立てたり、プラン通りに行われているかをチェックできる資格です。
介護職の中で高難易度として知られ、実務経験5年が条件となっています。
ここまで取得できれば、介護業界のスペシャリストです。
施設職員の離職率が異常に高くないか
面談や面接の際にお訊きになるのが良いと思います。
ただし、施設の規模に対して求人が多い時や常に様々な媒体で求人を出している時は、離職率が高い、条件面が悪くて働いてくれない等の理由が考えられます。
一番気をつけるべきなのは、給与が周辺よりもかなり高い水準であることです。
働き手がいないから少し高めにして求人を出している場合はありますが、明らかに高い場合は要注意です。
要介護度が上がればお世話をする際に精神的にも肉体的にもキツくなりますが、それに応じて補助金も上がるので、職員への給与が上がることになります。
働いている人は、一緒に仕事をしたいと思える人か
長く働く場合にはこれが一番重要な要素となるので、要チェックです。
相手に悪意があるかないかに関わらず、自分と合わない人がいるのはどの業界でもあることでしょう。
ですが、あからさまに若手をいじめる人がいたり仲間に入れてもらえない等の状況下に置かれた場合には、上司と話し合って別のフロアに移してもらう等の早めの対策が必要です。
勤務形態は希望に合っているのか
自分の希望は働く前にしっかりと伝え、確認しておきましょう。
欠員が出たりインフルエンザで数人が出てこられない等の緊急を要する場合には、出勤依頼を断りにくい場合もあります。
勤務時間は自分の希望に合っているのか
余程劣悪な介護施設で働く場合を除いてはあまり残業はありませんし、半月か1ヶ月のシフトが予め提示されます。
収入アップに繋がる道があるか
とにかく基本給が安いです。
他の業種と比べると悲しくなる程ですが、資格を取得すると手当が付きます。
フロアリーダー等の役職にも就くことができれば、想像しているよりは年収を確保することができます。
キャリアアップに繋がるのか
介護福祉士やケアマネージャーといった資格を取得できれば、施設になくてはならない存在になります。
特にケアマネージャーになれば、独立して働くことも可能です。
休暇は取りやすいか
休暇は取りやすい方もいれば、取りにくい方もいます。
身内の不幸であれば休暇を取ることはできますが、入居者に対して何名の職員というのが決まっているので、休暇が取りにくくなります。
休暇が取りやすい方はお子様を育てている女性職員です。
予め休暇を取ることがあると事業者に伝えてありますので、お子様が急病で休暇を取りたいという場合に優先されます。
一方で独身の男性職員はなかなか休暇を取りたいと言い出せない状況が生まれてしまいます。
欠員が出てしまい、休みの日でも急に呼び出されるなどは日常的に起こり得るのです。
お盆やお正月でベテラン職員が休暇を先に取ってしまうと、フロアを空けるわけにはいかないので、若手が駆り出されることもあります。
優良事業者か?
予定通りの休みをもらえて、資格を取得したいと思えば援助もしてくれる事業者は、極めて理想的な優良事業者だと考えて良いでしょう。
離職率を調べる
面談、面接の際に訊くのが良いでしょう。
間に転職エージェントや派遣会社を通しているのであれば、しっかりと聞き出してもらいましょう。
転職エージェントを利用する際に注意すべきなのは、介護業界は応募すると直ぐに採用される業界で、まともに取り合ってくれずに電話面談だけで一方的に採用させられてしまうなどの話も聞きますので、必ず担当者と直接会いましょう。
転職エージェントを利用する時は、こちらの記事を参考に!
労働環境に力を入れているか
現在では有効求人倍率が高くなっており、退職されたら次の職員を確保するのに時間がかかってしまいます。
なので、休暇を取りやすくしたり、給与面でも周辺の施設よりも優遇してくれる等のことを実施してくれるようになってきています。
方針など事業者が目指している目標が明確であるか
系列の病院と一緒になって看取りまでを考えている施設から、できる限り健康体を維持するのが目的の施設まで様々です。
この辺りを明示していることが重要です。
会社の思い描いているビジョンに共感できるか
介護報酬の減額等が危惧される介護ビジネスの中において、入所者をどのようにおもてなししたいのかを考え将来を担う職員の教育に力を割いている事業者はしっかりとしたビジョンを持っていると言えるでしょう。
利益を優先しすぎていないか
基本給が少ないのは仕方がないと思っておかなければ働けない業界ではありますが、しっかりと資格を取得した職員や長年働いてくれている職員に手当を出してくれる施設なのかを見極めましょう。
介護の仕事の良いところ
介護は求人が多いので希望に合った求人が見つけやすい
有効求人倍率が5倍に迫るという需要過多な業界です。
職員として招き入れたいと考えていても、20%の施設しか人材を確保できないのが現状です。
フロアの人間関係であったり給与面の不安があっても、知識と技術があればブランクを作らずに次の仕事がすぐに決まるというのは、介護の仕事としての利点と言えるでしょう。
介護の資格は持っていた方が良い!
介護の仕事は資格がなくても働け、更には超売り手市場です。
しかし、働き手が少ない理由は大前提として給与が低いことが挙げられます。
資格を持っていれば給与に関しての問題は解決できます。
なので、持っているに越したことはないでしょう。
給料が上がりやすい
介護の資格は「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」は持っていても裁量権が大きく広がるわけではありませんが、手当として基本給に上乗せされていきます。
また、資格を持っているとフロアリーダー等の役職に就く機会も高くなります。
選べる求人が増える
求人には「未経験者可」とあっても、「介護福祉士」や「ケアマネージャー」の資格を持っている方への月収提示ではかなり大きな差があります。
これは事業者側にとっては未経験の人材にお金を使わずに済むという利点と、フロアで働くだけの存在として求人を出しているのではなく、フロアリーダーやゆくゆくは経営者側に立ってもらいたいとの期待も含まれています。
「介護職員初任者研修」だけを持っていたとしても、扱いはかなり変わってきます。
転職に有利
未経験でも簡単に働くことができますが、「介護福祉士」や「ケアマネージャー」の高難易度の資格があれば引く手あまたです。
介護業界から他の業界に転職する場合にも有利になります。
介護用品会社へ転職をした場合にも営業で説得力が出て有効ですし、「ケアマネージャー」ですと独立することも可能でしょう。
取った方が良い資格の種類
実務経験がなくても取得できる資格と、実務経験と他の資格を有していないと受験させてもらえない資格に分かれます。
特に介護士として活躍したいと意欲を持っているのでしたら、「介護福祉士実務者研修」を取得して、その先の「介護福祉士」の取得を目指してください。
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)
講義と講習を130時間受講し試験を受ける必要があります。
通信では40.5時間分は認められていますので、働きながら取得する際には実際の講習と通信を併用して勉強していくのが人気です。
この資格は持っていても持っていなくても変わりませんが、高齢者への接し方や介護業界での基本的な知識や技術を学べるため、長く働きたいのであれば取得すべきです。
福祉住環境コーディネーター
東京商工会議所の民間資格の一つであり、介護施設で働く場合には不要な資格です。
取得していても別途手当が付く資格ではありませんが、リフォームブームで工務店の社員や福祉用具の貸し出しをしている営業が取得することが多いです。
将来的に介護施設から福祉用具関連の企業や、ケアマネージャーとしての独り立ちすることを考えている方はキャリアアップの一環として取得してみても良いかもしれません。
健康運動指導士
国家資格ではありませんが需要が高まっており、将来有望の資格の一つと言われています。
栄養学や糖尿病、トレーニング方法についてなど多岐にわたる知識を得ることができるので、フィットネスクラブや学校にいたるまで需要があり、介護施設以外の面でも役立つ幅広い資格です。
有効期限は5年間ですが、所定の講習を受けることで更新ができます。
介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
「介護職員初任者研修」よりも上の資格となります。
450時間の講義と講習の他に医療的ケアの講義と講習が16時間ありますので、合計466時間かかります。
しかし、介護職員初任者研修の資格を持っていれば、介護福祉士実務者研修では共通科目の130時間は免除になります。
かなり時間がかかりますが「介護職員初任者研修」を経ていなくても取得することができますので、時間がある方でしたら「介護福祉士実務者研修」を直接取ることもおすすめです。
ただし、働きながらですと時間も費用も掛かる為に、資格取得に協力的な事業者でないと厳しいと言えます。
こちらの資格は「介護福祉士」の受験に必須な資格となりますので、キャリアアップを目指しているのであれば取得は必須です。
介護福祉士
こちらは未経験では取得が不可能な難易度の高い資格で、介護現場において唯一の国家資格となっています。
最初から介護業界を目指している福祉系学校の学生さんは当てはまりませんが、福祉系学校を卒業せずに就業した場合には、受験する条件として「介護福祉士実務者研修」と「実務経験3年」の二つの壁があります。
こちらの資格を取得できれば、介護士としてはスペシャリストと胸を張って良いでしょう。
「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」等のそれぞれの資格手当を全て加算してもらえる場合もあれば、その中で一番手当が大きい資格の手当だけを貰える場合もあってまちまちですが、手当が付かなくて納得がいかない場合には、別の事業所へ移ることも容易になります。
無資格でもできる仕事
働くのは資格がなくてもできます。
資格があってもなくても仕事内容に差はありませんので、給与面やキャリアアップを考えていないのでしたら無資格でも充分戦力として働いてもらえます。
働きながら資格取得を応援してくれる会社もある?
事業者にもよりますが、最近は資格取得に協力的な場合が多いです。
資格を取得するための費用を全額負担すると約束して求人を出している事業者も多く目にします。
これはせっかく確保した職員の人材流出を防ぐ目的があります。
しかし、資格を取得した後に人材流出のケースもある為に、無利子で資格取得に必要な金額を融資し、〇年以内に退職の場合には返還させる等のケースもあります。
費用の負担はできないながらも、土日の講義と講習に出席できるようシフトを配慮してくれる等、資格取得の支援の形は様々です。
気になった施設の雰囲気を知るには
求人が出ている施設には正式に応募する前に面談や訪問を求めましょう。
訪問を断る場合はほとんどありません。
入所者への接し方やご家族への話し方等、その施設の雰囲気等が分かります。
求人を出している企業に訊いてみる
電話で興味を持ったことを伝えましょう。
人手が足りないので丁寧に説明をしてもらえるハズです。
もし対応に不快感を覚えたら熟考して応募するかを保留にしても良いでしょう。
見学を申し出る
見学を申し出た場合には、無下に断ることはほぼないでしょう。
見学を断られた場合はそれほどの激務なのか、見られたら来てもらえないと考えるほどの施設である可能性を考えてください。
実際に見学をしてみると、人間関係やどのくらいの障害がある入所者を受け入れているのかが30分もしない内に分かってきます。
入所者同士に会話等のコミュニケーションがあるかや入所者の顔は清潔なのかは注目すべきです。
身なりのお世話もできていないのであれば、オムツを穿きっぱなしにさせているなどの可能性も考えた方が良いかもしれません。
ネットでの評判を見る
今ではインターネットの口コミでも色々と見えてきますね。
元職員や元入所者の家族の口コミの場合には何かしらの不満があり、悪いことしか書かないかもしれません。
また事業者側が良いことを書き込んでいる可能性もあります。
悪い口コミでも自分にとっては普通のことと思える場合もあります。
派遣募集して入れば短期間で働いてみて様子を見る
介護の派遣会社の中には一定期間派遣させて、期間が過ぎると事業者と派遣職員の双方の同意があれば正社員と雇わせてくれる場合もあります。
施設が合わないと思えば正社員になる必要はないですし、期間内であっても他の施設を紹介してほしいと頼んでも良いでしょう。
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