2021年2月20日

貿易事務の求人はよく見かけるけれど、どれを選べば良いのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。

今回の記事で貿易事務のおすすめな求人情報のポイントを確認して、今後の職探しに役立てましょう!

そして、貿易事務になるにはそれなりのスキルが必要です。

自分の身の丈に合った募集内容や雇用形態を見極めて、自分に合う業務を見つけましょう。

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貿易事務のおおまかな仕事内容

貿易事務は、海外との取引に際し、様々な書類を作成しながら取引先やメーカー、仕入元、海貨業者、販売店などとお金と商品のやり取りを行う仕事です。

貿易事務の仕事を行うためには、語学力、契約書等を読んだり貿易書類を作成する知識、対人スキルや調整力が必要です。

一人前になるには時間がかかるため、最初は補助業務から入ることになります。

貿易事務でよくある募集内容とは?

貿易事務は無期雇用である正社員、有期雇用の非正規社員の両方に様々な条件の求人が出されています。

給与相場

正社員の給与は同じ企業内でも学歴や経験年数等によって変わってきますが、貿易事務の給与は一般事務よりも高いのが相場です。

非正規社員の募集を見ますと、補助的な書類作成業務のみを行うのか、取引先との交渉も行うのか、求めるPCスキルはどれくらいかなど業務内容が細々と書かれており、その内容により給与が変わってきます。

もちろん給与が高いほど、求められる経歴や能力の水準も高くなります。

また派遣社員の場合では、同一企業の同一作業であるにも関わらず、派遣会社ごとに提示する時給が異なることがあります。

一見時給が高い方が良い条件のように見えますが、派遣会社の福利厚生の有無が原因であることもあります。

幅広い情報収集を心がけましょう。

勤務時間や休日、残業

残業は1ヶ月に20時間程度と記載されることが多いようですが、商材によっては季節毎に忙しさが変動します。

繁忙期は休日出勤があったり残業が多く発生したりする一方で、それ以外の時期は残業がなく、休暇も取得しやすいという職場もあります。

いずれにしろ、長期での就業を希望される方は休暇の取得率にも注意を払ってください。

また、非正規社員ですと隔日勤務やパートなどもあり、給与にこだわらなければ様々な働き方を選ぶこともできます。

福利厚生

福利厚生と言えば、厚生年金や健康保険組合への加入等を思い浮かべるかもしれません。

それ以外にも、住宅手当、スポーツクラブや語学教室との提携、様々な名目の特別休暇等があります。

これらは企業が社員の満足度向上を図るためであったり、社員の能力向上のために用意されているものです。

正社員を目指される方であれば、その企業が育児や介護、財産形成への支援を用意しており、社員のライフステージの変化に対応できる企業かどうかも確認しておきたいところです。

勤務場所

貿易事務の勤務場所は、輸出業務では商社やメーカーの営業職と同じ場所に勤務し、連携しながら手続きを進めることが多いです。

また船舶会社や航空会社ですと、港の近くや国際空港の近くに勤務場所が集中します。

希望する地域に需要があるかどうかを調べると、案外少なかったということもあり得ます。

応募先や面接は本社で行われても勤務先は別の場所ということもありますので、確認が必要です。

求められる人物像

貿易事務は中途からの転職にも門戸が開かれている職種です。

事務職ですので、コミュニケーション力があり細かい作業を次々と正確にこなせる方に向いています。

そして語学や海外への興味があり、様々な知識を吸収する学習能力や勤勉さを持っている方にも向いています。

必要なスキルや資格、経験

ほとんどの職場で英語を使いますので、これから英語学習を開始される方は少し学習を進めてから応募されることをおすすめします。

応募条件にTOEICのスコアや英語検定が表記されることが多いのですが、TOEIC400点や500点程度と初心者が応募できる案件もあります。

逆に言えば、貿易事務の仕事が未経験でも英語が堪能であれば強力な武器となります。

語学力に自信がない方でも、営業事務などの事務経験や経理の知識、IT関連のスキルがあればそちらの経験で補える場合もあります。

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貿易事務のおすすめ求人のポイント

ここで、貿易事務の求人においてチェックすべきおすすめ求人条件をご紹介します。

拠点がいくつもある

正社員をお考えであれば、長い人生、結婚やパートナーの転勤に伴う転居等の事情や、はたまた人間関係が原因で当初の勤務先に勤め続けられない場合があります。

転職しても、未知の土地や企業で一からキャリアを積み直すのは案外大変なものです。

そのような場合でも、様々な土地に支店や営業所があるような企業であれば、退職することなく勤続できる可能性があります。

社内公募がある

最初は貿易事務として就職しても、他の業務に興味を覚えることがあるかもしれません。

そのような時、新規プロジェクトなどの公募がある会社であれば、上司と相談し応募することができます。

案件の中には語学力や経理の知識が応募条件として提示されていることもあると思いますので、それまでの経験を役立てることができます。

教育支援制度がある

貿易事務として語学や法令をもっと学びたい、様々な分野について知識を吸収し仕事の幅を広げて行きたい等の希望を、会社が後押ししてくれる制度です。

社費で留学させてくれたり、勤務時間中に会社のお金で講座を受講できたり、通信講座の費用を負担してくれたりと、支援の形態は様々です。

貿易事務の雇用形態による違い

貿易事務は正社員の募集はもちろんですが、派遣社員やアルバイトの募集も多く見られる職種です。

多くの派遣会社が研修を開講しているので、他の職種に比べて未経験者がチャレンジしやすい職種です。

正社員

正社員としてのメリットは、何と言っても収入が安定することです。

不景気になっても企業は可能な限り社員の雇用を守ってくれます。

雇用環境が安定することで社員は長期的な視点で自身の生活や成長を設計することができ、企業も目標管理や支援制度などで社員の成長を後押ししてくれます。

非正規社員との仕事内容の違いとして、正社員は新入社員や非正規社員への教育や作業の取りまとめを行ったり雑務や未経験の作業も引き受けなければならないなど、貿易書類を作成する以外の役割や責任も負うことになります。

契約社員

契約社員は働きたい企業と直接契約を結ぶので、有期契約ではあるものの正社員と同じ勤務時間で同じような作業をこなす方が多いようです。

契約期間終了後に再度契約できるとは限りませんが、正社員に比べて採用されやすく、意に沿わない仕事であれば契約を更新しなければ良いというメリットがありますので、一定期間経験を積みたいという方に向いています。

ボーナスのある会社であれば契約社員にも支給される場合がありますので、契約時に確認しておきたいところです。

派遣社員

派遣社員は派遣会社と契約し、派遣先の企業で契約範囲内の作業を行うという働き方です。

毎月マージンを差し引かれた給与を受け取ることになりますが、労働条件が整った案件から安心して仕事を選ぶことができますし、就業後のトラブルにもある程度対応してもらえます。

また、期間限定の案件や短時間勤務、週3回勤務なども、派遣会社に依頼すればフルタイムではない働き方も選択できます。

しかし雇用契約は有期で、ボーナスや退職金も通常はありません。

派遣に関する法令は改正が重ねられており、同じ職場に勤続できる年数に制限があったり、逆に一定年以上勤続すれば派遣先で正社員になったり、派遣会社で定年まで契約を続けられる制度もできています。

パート・アルバイト

派遣社員にも短時間勤務はありますが、異なる点はハローワークや求人誌で仕事を探して企業に直接申し込み雇用契約を結ぶということです。

勤務先と直接働く条件を交渉することができますし、手数料を取られることもありません。

雇用も有期契約であることもあれば期間の定めがないこともあり、柔軟に働き方を選べる雇用形態と言えます。

自分に合った貿易事務求人の選び方や注意点

ご自分に合う貿易事務の求人を選ぶ際は、どの条件を一番優先したいのかを決めましょう。

【選び方①】給与や雇用条件から考える

給与が高ければボーナスも高くなると思うかもしれませんが、注意すべきは基本給が高いかどうかです。

通常ボーナスや残業代、退職金等は基本給から計算されます。

低い基本給の上に様々な手当てを付け手取りを高くしている会社がありますが、このような会社では思っているほど収入を得られないかも知れません。

基本給が低めに設定されている会社に就職をお考えの方は、まずは冷静にボーナスを含んだ年収を計算し、その他の雇用条件や離職率もよく確認して下さい。

事前に会社から雇用条件を書面にしてもらえるはずですので、詳しくない方はハローワークの相談窓口で意見を聞きましょう。

【選び方②】アクセスの良さから考える

通勤は毎日のことですので、通勤時間が短いほど疲れが溜まりにくくなります。

電車通勤をされる方は乗車時間や乗り換え回数、途中下車して習い事や買い物に立ち寄ることを考慮すれば、より快適に通勤することができます。

自動車で通勤される方は自分で駐車場を探すように言われたり、会社から何分も歩かないといけないような駐車場を指定されたりする可能性もありますので、事前に確認しましょう。

バイクや自転車で通勤される方は、勤め先に駐輪場があるか、盗難されにくいか、屋根は付いているかの確認も必要ですし、ヘルメット類の保管場所も考えなくてはなりません。

雨に濡れたり汗をかくこともありますので、更衣室を事前に見せてもらって着替えられる環境であることを確かめておくと安心です。

求人選びの注意点

求人情報を選ぶ際、ハローワークや人材紹介業者のウェブサイトを利用される方が多いと思います。

もし転職経験があまりない方であれば、応募する前に複数の第三者の意見を聞きに行かれることをおすすめします。

相談窓口はハローワークだけではなく、人材紹介会社や派遣会社でも登録すれば無料で応じてくれます。

労働関係の法令を学び日ごろから様々な転職者に接している担当者は、業界情報を教えてくれたり、相談者の向き不向きなどを指摘してくれたり、自分では思ってもみなかった案件を紹介してくれることもあります。

貿易事務についてよくある疑問

貿易事務に応募する方法や面接では一体何を訊かれるのか気になることと思いますので、私の経験や見聞きしたことを基にお話します。

どうやって探せばいい?

ハローワークの他、貿易事務案件を多く扱う派遣会社に相談するという方法もあります。

ハローワークは若年者向けや母親向けなどに特化したものもあり、パートなどの情報を得たい方は足を運んでみると役立つかもしれません。

派遣会社はホームページに自社の案件を公開していますので、短時間でも眺めてみると地域や職種の得意分野が分かります。

派遣会社は正社員を希望する方向けに紹介予定派遣も行っています。

面接でよく訊かれることは?

業務が未経験の場合、それまでの職歴を質問されます。

これまでの経験が今後の仕事に役立つかどうかの判断材料にされますので、海外とのコミュニケーションや取引経験、経理やIT等の経験があればアピールして下さい。

貿易事務と言えば英語のイメージがあるかもしれませんが、むしろそれ以外の分野の経験者を求めている場合もあります。

また、こちらからも訊きたいことがあれば遠慮なく訊きましょう。

英語はできた方がいい?

貿易事務の仕事が未経験でしたら、語学系の資格があった方が有利です。

もし、英語ができなくても構わないという職場でしたら、貿易事務のアシスタントとして業務を開始し、海外とのやり取り以外の部分を先に覚えてしまうこともできます。

その間に英語も学習し簡単なメールの返信や電話の取次ぎ程度まではできるようにしておくと、その後の仕事に繋がりやすくなります。

残業はしないといけない?

募集要項に残業時間が書かれている場合は残業はあるものと思わなくてはなりません。

もちろん残業ができない日もあるでしょうから、丁寧に周囲との調整を行いましょう。

できるだけ残業はしたくないということであれば、基本的に残業はないという職場を探すか、面接時にその旨を伝えておきます。

まとめ

貿易事務のよくある求人やおすすめポイントについて述べてきましたが、ご参考になったでしょうか。

この記事を読まれた方がより快適な職場環境に出会える助けとなれば幸いです。

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