人事辞めたい人の4個のよくある理由とそれの対策とは?
転職を考えている方の多くが、「前職よりもメリットの多い職場に転職すること」を目標としていることでしょう。
しかし実際に転職しても、現職よりメリットの少ない転職先であれば「良い転職をした」とは言えません。
今回は、「人事職」への転職について、給与・年収の相場感、また給料アップを目指す転職術などをご紹介します。
転職で年収アップを目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
人事の給料の相場はどのくらい?
正社員で新卒入社した場合の人事の給料相場
正社員で新卒入社の場合、総支給額の平均は月額18万円~20万円になります。
この場合は基本給換算として給与が算出されるため、入社する企業によって給与に違いが生じます。
人事の給与は比較的高い方ではなく、「事務職」と同じ程度と考えて頂ければイメージしやすいのではないでしょうか。
入社して勤続年数が長くなるほど、昇給や賞与に影響が出てきます。
正社員で転職した場合の人事の給料相場
正社員で転職した場合、「前職での経験」や「資格」、また転職時の年齢にもよりますが、基本的に総支給額の平均は月額18万~25万円になります。
もちろんもっと貰っている方も多くいます。
転職する際に給与に差が出るポイントは、ずばり「人事の経験があるかどうか」「人事関連の資格があるかどうか」です。
もちろん実務経験や資格がある方は給与が上がりますが、未経験からの入社となると給与のスタートは新卒入社と変わらないケースが多いようです。
パート・アルバイトの人事の給料相場
では、パート・アルバイトなどの雇用形態で入社した場合はどうでしょうか。
パート・アルバイトの時給としては相場が950円~1,100円、日給では8,000円前後となります。
契約社員・時間単位のアルバイトなど、雇用形態によっても給与額に違いが出てきます。
年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?
賞与
賞与は入社した月から、会社規程に沿った「一時金の査定月」に合わせて支給されます。
また、「労働組合」がある企業、「小規模」な事業所や労働組合が発生しない「法人」「公職」など会社の形態によって賞与の支給額も違います。
基本給や労働賃金などの「月収額」は労働基準法によって「最低賃金」を守ることが硬く法律で決められていますが、「一時金」にあたるボーナス・賞与については規程がありません。
そのため、会社によって賞与の額は違いが出てきます。
昇給
昇給についても、会社によって昇給額が異なります。
昇給の詳細は求人広告で記載されない場合もありますが、よく見られるのは「○○歳・・・○○万円」といったモデルを表記しているケースです。
年齢や給与幅によって違いが出てきます。
各種手当
こちらは例えば家族手当や業績手当などがあり、基本給に手当がつくことで給与の違いに大きく関わってきます。
求人広告では「○○手当」と紹介されている箇所が、これに該当します。
どのような手当がつくのか、確認が必要な部分です。
給与が高い人は何が違うの?
同じ人事職に就業していても給与が違うということはよくある話ですが、なぜ給与に差が生じるのでしょうか。
それには、様々な条件からくる理由があるのです。
スキル
給与に差がつく理由の一つとしては、もちろん「経験、スキル」が大きく影響します。
同じ職場・同じ業務に就業する人同士でも給与が違うということは往々にしてあります。
特に、転職したときに同じ年齢なのにどうして違うのだろうかと不思議に思う方も多いようです。
その理由は、まさに「以前人事職を経験しているかどうか」です。
役職
同じ職場でも「役職」が付くなど管理職の立場になると、給与に違いが生じます。
役職が付くと管理責任が伴うため、マネジメントが必要な業務や責任ある仕事を任されることが増えます。
そのような責任を請け負う分、「給与」に差がつくのです。
勤続年数
役職同様、給与に差がつくのが「勤続年数」です。
昇給等が関わってくるポイントとなりますが、勤続年数が長ければ長いほど経験・スキルが豊富とみなされるため、入社したばかりの方と比べると給与に差が生じます。
地域
意外と知られていないのが、「地域手当」などの手当金になります。
こちらは会社によって支給していないところもありますが、住んでいる地域によっては地域手当が支給されることもあります。
また勤務先が都市部か郊外かによって、「地域差」が給与額への金額差となります。
もちろん都市部のほうが給与平均は高いです。
理由は、企業自体の「運営利益」額の違いによります。
都市部の会社の方が稼働率が高く物価が高いこともあり、人件費等に影響が出るためです。
資格
同じ職場で同じ仕事をしていても、「資格」を持っているだけで「資格手当」として給与に差がつくことがあります。
資格手当を支給されることによって、給与は確実に上がります。
人事の給料の決まり方
基本給
新卒採用の場合、高卒・短大卒・大卒・大学院卒(修士・博士)などの学歴に応じて基本給が変動します。
転職の場合は、学歴に加えて「人事職に関する職務経験があるかどうか」が給与額に影響を与えます。
各種手当
また、各種手当に応じて給与に差額ファ生じます。
扶養している家族がいるなら「家族手当」、会社規定の資格を取得しているのなら「資格手当」など、社員の状況に応じて給与額に差が出ます。
人事で給料を上げるためにやるべき3個のこと
人事職として給与を上げるためには、様々な取り組み方が必要です。
次に、人事職として給与を上げる方法やポイントとについてご紹介します。
現在の勤務先でできること
給料アップの交渉をしてみる
直属の上司や給与交渉ができる役職の方に直接交渉することも、一つの手です。
人事職は給与について直接関わりが深い部署でもあるため、給与交渉や相談がしやすいです。
したがって、上層部と直接交渉することも可能でしょう。
スキルアップを図る
就業しながら資格取得を目指したり、講習へ通って知識を得たりとスキルアップを図り給与に影響させることも、方法としては有効です。
資格を取得することで資格手当を貰うこともでき、一石二鳥と言えます。
思い切って転職する
現職の企業の給与規程上これ以上給与が上がりそうにないと感じれば、転職をすることも一つの方法でしょう。
同じ仕事をしていても他社では給与面で待遇が異なるというのはよくある話です。
実際に求人を見て、より良い条件の企業を探すことも給与アップに繋がります。
経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき
本記事を書いている私は、現職で人事職に勤めています。
実際の経験を踏まえて給与アップの手ごたえを感じたのは、ずばり「資格取得」と「転職」です。
自分が望む給与を貰えるようにするためにも、将来を見据えての資格取得は大きな武器となります。
未経験の人でも資格を取得することで、入社前に様々な知識を得ることができるばかりか、転職時のアピールポイントにもなります。
人事系の資格の中には実務経験がなくても受験できる資格もあるため、興味のある方は転職前にチャレンジしてみることをおすすめします。
雇用形態ごとに違いは出てくる?
雇用形態に応じて、給与に違いが出てくる
雇用形態によって給与に違いが生じるかどうかというと、生じてきます。
雇用形態に応じて仕事の内容も変わってくるため、自分がどのような雇用形態で働きたいかによって給与に違いが出てくるのです。
雇用形態別に見る、給与面以外での違い
雇用形態によっては給与以外にも、「社会保険」や「税金関係」などにおいて違いがあります。
勤務時間や契約期間にも違いがあるため、注意したいポイントです。
正社員
正社員とは、会社に所属する「正規雇用者」のことを言います。
社会保険、雇用保険等が全て完備されている雇用形態のことです。
主に正社員は月収制で、勤務時間も規定があります。
フレックスタイム制でも就業時間を遵守する、「責任ある雇用形態」になります。
将来性を重視する方は、昇給などを踏まえて正社員の雇用形態で働くことをおすすめします。
正社員以外の雇用形態で勤務する場合と比較すると、昇進やボーナス(一時金)において大きな差があります。
派遣
派遣として働く場合、「勤務先の従業員ではないこと」が特徴です。
派遣社員は、「登録している人材派遣会社の派遣社員」に該当します。
つまり、派遣先の企業の正社員ではありません。
それは、特定の派遣先企業にずっと従事しなくても良いということです。
派遣会社によっては数年で派遣先が変わることもあります。
登録した派遣会社によりますが、一般的に担当する業務内容が限定的であること且つ責任の重い仕事ではないため、比較的就業スタイルに関して自由度の高い雇用形態とも言えます。
契約社員
契約社員と派遣社員は似ているように見える雇用形態ですが、契約社員とは「企業に採用され、限定的な雇用期間で就業する人」のことを言います。
派遣社員は他社(派遣会社)に所属する社員であるのに対して、契約社員は「自社に所属するの社員」に該当します。
契約期間が決められているため契約更新はありますが、中には業績不振や評価によって再契約をしてもらえないこともあります。
契約社員は、短期間で様々な仕事に挑戦できること、一定の期間を過ぎたら退職しやすいことなどがメリットとして挙げられます。
アルバイト
アルバイトとは、日給・時間給で働く従業員のことです。
給与も、働いた分だけ支給されます。
主に家族の扶養に入っている人が働く雇用形態としてよく見られます。
また人事職でアルバイトとして働いている方も多くいらっしゃいます。
そのような方の中には、職歴として人事職を経験したことがある方も多くいらっしゃいます。
経験に応じて時給も上がることがあるようです。
まとめ
ここまで人事職の給与・年収の相場感、また給料アップを目指す転職術についてご紹介していきましたが、いかがでしょうか。
今後の求人選びにおいて、人事職が未経験の方も経験者の方も「どのようにして働きたいか」を明確にすることでより良い就職活動ができることでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
関連キーワード
人事求人人事求人についてもっと深堀りした情報を見る
採用企画とはどんな仕事?その仕事内容や役割、なり方など詳しく解説します!
採用企画と聞いて、具体的にどのようなことをするのかイメージ出来る方も少ないはず。採用関連に携わっている人にはお馴染みの言葉だと思いますが、それ以外の方にはあまり馴染みのない言葉ですよね。そこで今回は、採用企画は実際にどのような業務を担うのか、そして、この職業に従事した場合の給与など、採用企画仕事というジャンルを初めて聞いた人にも分かりやすいように解説します。採用企画とはどんな仕事?実際、採用企画とはどういう仕事なのでしょうか。会社が人を採用する場合、大きく分けて正社員として正規採用する場合とアルバイトとして臨時採用する場合があり、前者には新卒採用か中途採用があります。また、状況に応じて、非正規
人事の仕事のやりがいとは?経験者の私が感じる5個のやりがいを感じる瞬間を紹介します
まず初めに私の経歴を紹介します。私は新卒で某銀行に入社しました。最初の仕事は法人営業の担当者で、主な業務は融資でした。それ以外にも、オーナーの個人資産の運用や生命保険の販売など、ここには書ききれないくらいの業務を行っていました。そういった仕事を3年ほど経験した後、人事部に異動し、採用チームに属していました。そこで今回は、人事部の採用チームでの業務内容を簡単にご説明します。また人事部は採用以外にも様々な業務を行っています。そこについても触れながら、人事の仕事のやりがいについて紹介していきます。人事の仕事ってどんな仕事?人事の仕事といっても様々あります。私の部署は「人事部」でした。企業によっては「
人事辞めたい人の4個のよくある理由とそれの対策とは?
皆さんこんにちは。今回はスーパーの人事の仕事を紹介させていただきます。今回のテーマは少し変わっていて、人事を辞めたい人のよくある理由とその対策ということで、特に人事部門で仕事をしている人に対する考察となっています。人事部門はどの企業にも存在しますし、実際に担当している人はもちろん、全く関係のない部署の人にとっても、役職としては身近なものでしょう。そんなどこの企業にもある人事の人知れない悩みについて、今回は紹介させていただきます。人事を辞めたい人の4個のよくある理由とは?人事部門は経営資源である「人、モノ、金」の内最初に来る「人」を扱う仕事として、企業内でも最も重要な役割を担っている部署です。し
人事総務の仕事はどんな人に向いているの?仕事内容や向き不向き、キャリアについて解説します
会社や事業所のほとんどに置かれる部署である人事総務では普段、一体どのような仕事をしているのでしょうか。ここでは、その業務内容から向き不向き、人事総務の仕事で活かせる経験などについてお話ししていきたいと思います。一度人事総務の仕事を経験すると、その後の転職やキャリアにもメリットはたくさんあります。どんな仕事をしたいか悩んでいる方や就職活動にもぜひ参考にしてみてください。人事総務ってどんな仕事?会社の規模によっては人事と総務が分かれている場合もあります。また、地域密着型の小中規模の企業の場合、人事と総務を兼ねて業務を行なっているところも多いでしょう。どちらの形態にせよ、業務としては主に企業全体の労
人事部の仕事内容は?向いている人・向いていない人の特徴もご紹介!良い面・辛い面も教えます
今回は人事部の仕事内容についてご紹介します。皆さんは人事部の仕事というとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?人によって様々と思いますが、概して「冷たい」「会社のために冷静に行動する」等あまり人情味が感じられない部署といったイメージがあるかもしれません。確かに人事の仕事は全社員にとって公正な判断をするために時には冷静に行動しなければならないこともあります。また人事異動や退職勧告など、会社の為に社員の人生を左右するような意思決定が必要となるシーンもあります。しかし本当に優秀な人事担当者は、社員各人の性格や個人的な情報を把握しつつ、全ての社員が幸せに働ける様に理想の実現に向けて知恵を絞っています
人事採用とは?どんな人に採用の仕事が向いている?向いている人の特徴を教えます!
誰もが就職や転職する時にまず面接してもらうのが、人事担当者ですよね。今回は人事採用の仕事について、ご紹介したいと思います。人に関わる最初の仕事である「採用」の仕事とは一体どんな内容なのでしょうか?向き不向きはあるのでしょうか。人事採用の仕事に活かせる経験や働くメリットなどもお教えいたします。企業にとって重要な人材を採用する仕事に興味がある方は是非参考にしてみてください。人事採用はどんな仕事?人事部門のお仕事は大きく分けて3つあり、「採用」「教育」「人事管理」に区分されますが、これら3つのお仕事は独立しているわけではなく、全て繋がっており、人事部門の最終目的である「会社に貢献できる人材を創る」と
人事正社員求人の年収や仕事内容、おすすめ求人の特徴とは?よくある募集内容や正社員として求められることを解説!
人事の正社員について詳しくお話させていただきます。企業の採用試験を受けるときにまず、一番最初に出会う人…それが人事部所属の人です。そのため人事部とは採用関係の業務を担っている部署であることは分かりますが、では他にはどのような業務を担当しているのでしょうか。今回は、人事の正社員として働きたいと希望する人に向け、人事正社員求人のお仕事内容や年収、働くにあたり大切なポイントなどを紹介します。人事の仕事とはどんな仕事?人事とは、企業内における人材の管理を行うだけでなく、経営陣の右腕となる重要な部署です。新しく人材を採用するための業務はもちろん、働いている社員の評価管理、社員のスキルに合わせた社員研修の
人事担当が会社で困っている15個のこと。人事の辛さも分かって欲しい!
現代では、公営から民間まで様々な働く場所で「人事担当者」がいます。実際に人事職に就いてみると、沢山のことを経験し沢山のことを学ぶでしょう。この記事をご覧いただいている方の中には、将来人事職に就きたいと転籍を希望している人や、人事職に転職してみたいと希望している人も多いと思います。では、実際に人事職として働いていると、どういうことが起きるのか想像できるでしょうか?実際に働いてみないと分からないという方がほとんどだと思いますが、人事職に興味や関心を持っている方にとっては気になるところですよね。そこで今回は、人事職とは会社で実際にどのような立場であり、どのような働き方をしているのか、ということについ
人事採用担当の求人の選び方と3個のおすすめ基準
様々な仕事を経験して、「人事」という職に就きたいと思う方も多いと思います。前職で労務関係の仕事を経験された方や人事職に実際に就いていた方、全くの異業種で経験されていた方など、働いている人は様々な形で人事職と関わりがあり、多少なりとも興味を持つことも多いはずです。そこで今回は、人事職に転職したいとお考えの方に、どのように転職ができるかどうかご紹介します。ぜひ、転職活動のご参考までにご覧ください。人事部門で採用担当のお仕事をお探しの方へ本来人事職に携わる人の特徴としては、従事している会社で勤続年数の長い人が移動するという形が一般的に多いとも言われています。時々入社一年目から人事職に携わる人もいます
人事が転職で成功するために注意すべき8個のこと
民間企業に勤めている方から公務員として働いている方など、この社会には様々な形、様々な場所で「働いている人」がいます。その社会人が働いている場所には必ず「人事職」があります。人事職は人を選別する仕事が主となるわけです。細かく言うと、総務的業務、経理的業務など、労務関係の業務に携わる一会社の雇用の基盤にもなる職種です。その職種に転職をしたいと思う人も多いと思います。やりがいのある仕事です。しかし現実は甘くありません。人事職としての転職は可能でしょうか、それとも無理難題なのでしょうか。そこで、今回は「人事職の転職」についてのポイントをまとめつつ、少しでも「人事職の転職」に有利に傾くよう解説していきま