ネットスーパーで働くにはどうしたらいい?仕事内容や自分に合った求人の選び方教えます!
ネットスーパーは自宅に居ながら買い物ができる、ネット社会ならではのサービスです。
子育てで手が離せない、高齢で車もなく買い物に行けないなど、あまり外出できない人に役立つサービスです。
いわゆる「宅配サービス」ですね。
中でも、共済や組合などを持つスーパーの宅配サービスが有名です。
しかしその実態は働いてみないと分かりません。
また仕事である以上、適性が求められるのも当然です。
意外に続かない人もいるような、ある意味難しい仕事でもあります。
ではそのネットスーパーの仕事を、宅配サービスであるという側面を交えて紹介します。
意外に知らないことが多い仕事を根掘り葉掘り見ていきましょう。
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(正社員希望の人限定)
目次
閉じるネットスーパーの仕事はどんな仕事?
お客様の注文をインターネットで承り、ピッキング、梱包、発送までを一括で担当する仕事です。
その他にも顧客管理や注文画面のメンテナンスなど、ネットスーパーに関することを1から10まで担当します。
ネットスーパーの仕事の大まかな内容
まずは専用のサイトでお客様の注文を受けます。
1日に何件の注文があり、何を注文しているのかを決められた時間帯ごとに集計します。
それを1つのデータとしてまとめ、レジュメとして出力します。
そのレジュメを元に商品をピッキングします。
この際、商品の鮮度や品質に細心の注意を払います。
ピッキングしたものは作業場にまとめて持っていきます。
それらを食品、衣服などのジャンルごとに分けておきます。
次はこれをお客様ごとに分けます。
複数のお客様の商品を一気にまとめて梱包するので、誰が何を何個注文したのか、誰もがしっかり把握しておく必要があるのです。
二重三重のチェックをしてから、お客様ごとの別々のコンテナに梱包します。
この作業を1日に4回〜6回繰り返し、1回の作業が大体2時間で終わるように回していきます。
1日の終わりには、1日分の売上の集計やサイトのメンテナンスなどを行います。
また、配送の仕事もあります。
2時間ごとに梱包したものを持っていき、同じく2時間単位でお客様のお宅まで配達します。
梱包したものを地域ごとにまとめて持っていくので、こちらの業務では誤配達や商品の渡し間違いに細心の注意を払わなくてはなりません。
1日の終わりには売上金を内勤担当者に渡します。
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ネットスーパーの仕事はどんな人に向いている?
主に性格的な問題ではありますが、ネットスーパーの仕事にも向き・不向きはあります。
長続きすると10年以上は勤められる仕事ですが、やはり時間が経つとふるいに掛けられていき、仕事を離れる人も出てくるのです。
その中で、ベテランになれる人、ネットスーパーに向いている人の特徴を挙げていきます。
お買い物上手な人
日々のお買い物の中でより安いもの、より良いものを探せる人は、ネットスーパーの仕事に向いています。
つまり目配りの力、選別眼の両方揃っている人です。
お客様も自分と同じく安くて良いものを買いたいと考えています。
そのお客様の代わりにお買い物をするのですから、自分の目利きに自信のある人にはおすすめです。
頭の良い人
ピッキングにはそれほど頭を使うことはありませんが、頭の回転が速いに越したことはありません。
また事務作業もありますが、これにも頭を悩ませるようなことはそれほどありません。
配送担当も然りです。
とは言え、いずれも頭の回転の速さが活かされます。
ネットスーパーは人の代わりに買い物をするので、より良いものを選ぶ必要があり、また仕事なので素早く選別する必要があるのです。
ここで代わりの商品の提案や商品の目利き、事務作業であれば処理の早さや判断力、配送であればルートの記憶や代替ルートの提案など、素早い判断ができると仕事の効率が一気に上がります。
明るい人
お笑い芸人のような明るさは必要ありません。
ニコニコした明るく人当たりの良い人は、ネットスーパーでも活かされます。
少なからず接客もあり、また同僚たちとのコミュニケーションもあります。
年数を重ねれば、後輩を指導する立場になることもあるでしょう。
こういう時にハキハキと話せる人が有利です。
面倒見のいい人
ネットスーパーの仕事はチームワークの仕事です。
周りに常に誰かがいる状況で仕事をするので、協調性のある人が向いています。
それに加えて、新人や後輩、部署異動をしてきた人など他人の面倒を見ながら仕事ができる人は更に向いています。
またネットスーパーはインターネットありきの仕事です。
インターネットは日々変わっており、ネットスーパーも日々変わっていきます。
変化に柔軟に対応しそれを伝達できる人は、チームリーダーを任せられるくらい重宝する人材です。
一方でネットスーパーの仕事に向いていない人の特徴は?
ネットスーパーの仕事に向いている人もいれば、その反対の人も残念ながらいます。
個人の能力の問題ではなく、こちらも性格的な側面が強いです。
実際に仕事が続かなかった人、続きそうにない人の特徴をまとめて見ていきます。
一匹狼な人
仕事である以上、誰かが同じ作業場にいる以上は仕事仲間への同調は必要です。
プライベートにおいてまで親しくベタベタする必要はなく、人間同士の向き・不向きも当然あります。
しかし、少なくとも仕事だけでも、誰かと一緒にできることは必要です。
「馴染めない人」ではなく「馴染もうとしない人」では、チームワークであるネットスーパーの仕事は億劫に感じるでしょう。
独りよがりな人
一匹狼な人が「自分から馴染もうとしない人」であるのに対し、独りよがりな人は「馴染めるけど自己満足である人」や、「自分は馴染んでいるつもりであるのに空気を乱している人」です。
暴走気味である人、思い込みで行動してしまう人、勝手な行動を取ってしまう人です。
繰り返しですが、ネットスーパーの業務はチームワークと言えます。
チームの輪を乱す人は気付かない内に周りの人の足を引っ張ってしまい、結果的に失敗にも繋がりやすいです。
調べ物が苦手な人
ネットスーパーにせっかく入ったのに続かない人の特徴として、「ネットスーパーという仕事に対する知識不足」が挙げられます。
「とりあえず採用されたから入ったが、何をする仕事なのか分からない。しかしそのまま入った」というタイプです。
そのため理想と現実のギャップに直面し、「想像していた仕事と違う」と言って辞めてしまう傾向があります。
今はネット社会であるため、分からないことは調べれば出てきます。
日頃から分からないことをそのまま放っておいてしまうクセがついていると、こういったタイプになりやすい傾向があります。
好奇心を広く持って、ある程度で良いので知識を持って臨むことがとても大切です。
短気な人
配送専門の男性に多い傾向があるのですが、時間がない時や焦っている時に、乱暴な言動をとる人がいます。
また、物の扱い方が乱暴で、お客様の商品を壊してしまう人も実際にいます。
男性は女性より気性が荒い傾向が少なからずあるので、イライラして乱暴になりがちです。
こうした感情を上手く抑えられる人であれば良いのですが、爆発してしまうタイプだと問題を起こしやすいでしょう。
ネットスーパーの仕事をするために活かせる、今までの経験は?
ネットスーパーは、着の身着のままで始められる簡単な仕事です。
そのため、何も知らないまま裸足で飛び込んでも、適性があれば続きます。
しかしそれだけでは、「仕事」はできますが「活躍」はできません。
どうせ働くのであれば会社の役に立って、楽しく働きたいものです。
そこに活かされるものは、実は何よりも「経験」なのです。
社会人経験
雇用形態・業種・現場は問いません。
とにかく仕事をしたことがあるかどうか、特に自分以外の誰かと仕事をした経験があるかどうか重要です。
繰り返しますが、ネットスーパーはチームワークです。
誰かと同じ目的を達するために仕事ができたという経験が重要であると言えます。
事務でもコンビニのアルバイトでも何でも構いません。
通信販売の利用経験
これまでの人生の中で、インターネットを介した通信販売をしたことがあるかどうかも重要です。
今は日本国内どこにいても、大体の場所の大体の物は手に入ります。
こうしたネットショッピングのシステムや性格を理解できていると、ネットスーパーの仕事に大いに役に立ちます。
発注側と受注側、送ってもらう側と送る側、どちらの立場も知っているということはネットスーパーの仕事において大きな財産です。
パソコン経験
画像加工や映像編集、アニメ制作など、そのような技術は全く要りません。
WordやExcelも少し分かる程度で良いのです。
文字を打てて印刷ができてシャットダウンの仕方が分かるというくらいで、充分仕事ができます。
ショートカットキーは分かっていなくても良いのですが、コピー&ペーストだけでも知っていると仕事の効率が上がります。
ネットスーパーで働くことのメリットとは?
通信販売の仕組みが分かる
送る商品が食品や日用品に限定されるだけで、仕事内容は通信販売会社のそれと同じです。
日々自分が通信販売を利用している中で、「こうやって発送されているのか」「こうやって商品は動いているのか」と知る機会は滅多にありません。
また通信販売の流れを知ることで、自分が消費者になった時にお得に買い物できる方法も分かってしまいます。
まさしく「経験者のみぞ知る」と言えます。
パソコンに強くなる
ネットスーパーのある現場に、孫がいるような初老の女性がいました。
アナログ世代であるその人は、勿論パソコンが大の苦手。
キーボードの打ち方があまり分からず「づ(du)」を打てませんでした。
引っ越しを機に3年程で辞めてしまいましたが、その頃には「づ」はもちろん「どぅ(dwu)」も打てるようになっていたのです。
些細なことかも知れませんが、パソコンを使えるということは現代社会では必須と言えます。
文字の打ち方を覚えるだけでも立派な功績なのです。
判断力が付く
お客様の注文の商品がない、自主回収の対象になっているなどの理由で、商品を用意できないことが必ずあります。
本来はあってはならないことですが、こうなってしまった場合どうして良いか分かたないことも当然あるのです。
しかしネットスーパーで働いて時間が経つと、こうした時の判断ができるようになります。
代わりがあるのであれば代わりを出し、それが適切であるかどうかを判断できるのです。
これは日々の買い物だけでなく、様々な場面で「代替案」を出す力が身につきます。
また配送担当者も、道路の混雑や突然の封鎖にも柔軟に対応できるようになります。
いずれも「経験」から学びとることができるのです。
その後のキャリアについて
この仕事でのキャリアアップの道は?
ネットスーパーの仕事は非常に簡単な傾向にある仕事なので、本格的に仕事が活かせるかという点では疑問符がつきます。
直接的にネットスーパーの仕事だけで立身出世できるかと言えば、そんなことはほとんどありません。
もしキャリアアップを目指すのならば「チームワークが問われる職種で、仲間と協力して目標を達成するための力がネットスーパーの仕事で身につく」と捉えると良いでしょう。
一方で、配送担当者は大いに道が開かれます。
道路事情や交通情報に明るいと、様々な仕事でとても役に立つのです。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
事務職やパソコンを主に使用する仕事で想像以上の成果が臨めます。
パソコンが少しでも分かっているかいないかは、大きな違いです。
特に大きく変化が出るのが配送担当者です。
ネットスーパーの配送ドライバーになれば、地域の道路は一方通行の場所から隠れた裏道まで何でも覚えられます。
ここまで道路に詳しい人はあまりいないので、この知識は大きく活かせます。
配送担当は未来が広がりやすい
その後のキャリアまで含めて考えるならば、配送担当がおすすめです。
一定の地域に根ざしたサービスであるネットスーパーで配送を務めると、地域の道路はどこからどこまででも隅々まで覚えられます。
「工事があるからここを通る」「パレードがあるからここを通る」「ここの道は一番近道」「ここは一方通行」と何でも分かります。
また運転も上手くなります。
何しろお客様の荷物の配送ですから、丁寧な運転を心がけなくてはなりません。
交通法規をしっかりと守ったり安全運転の正しい車の乗り方が身につきます。
更に、ある程度の年齢まで働けます。
そのため、他の仕事を引退してネットスーパーの配送ドライバーになるといった逆のキャリアでも良いのです。
ただし管理職になると寝る時間のない激務になりやすいので、自分の体調と相談して、無理のないように働くことを第一に考えましょう。
まとめ
繰り返しますが、ネットスーパーは簡単な傾向にある仕事です。
しかし、仕事である以上そこには責任も伴います。
その責任を一身に背負い、お客様の目となり手となるこの仕事は、簡単なように見えてとても複雑です。
とは言え、難しく捉えることはなく、経験していけば気楽に楽しく働ける仕事でもあります。
向き・不向きも紹介しましたが、心の持ち方次第でどうとでもなるものばかりです。
これからますます拡大していく仕事ですから、的確に正しく楽しく、お客様も自分も満足できるように働きたいものです。
実際にネットスーパー求人を探す時は、こちらの記事を参考に!