レンタルビデオの仕事に興味のある方は必見です。

レンタルビデオ店のバイト募集は、数が多いため、求人広告ではよく目にすることでしょう。

店舗ごとに社員が必要なこともあって、バイトから正社員を目指す人にもおすすめです。

そこでこの記事では、レンタルショップのバイトの具体的な業務内容から向き不向きまで解説します。

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レンタルビデオ店ではどんな仕事をするの?

当たり前の話ですが、レンタルビデオ店はビデオを貸し出すことが主な仕事です。

今時はビデオよりDVDやBlu-rayが主流ですが、便宜的にビデオと呼びます。

とは言え、最近のレンタルビデオ店の多くはビデオ以外にCDや漫画のレンタル、そしてゲームを含めた物販も取り扱っています。

中古買取販売を行う店も多いです。

取り扱う業務の幅が広ければ、それだけ覚えることも多くなります。

レンタルビデオ店の大まかな仕事内容

レンタルだけでも数多くの仕事があります。

レンタル商品の入荷、陳列、レジ、返却商品のチェック、商品棚への返却、入会登録作業、延滞者への催促電話に商品の動作確認、電話対応などです。

特に大変なのは、どこにどの商品があるかを概ね把握しなければならない点でしょう。

基本的にはジャンル別の50音順で並んでいるのですが、頻繁に変わる特集コーナーなど、都度把握しておかなければならないことも多いです。

仕事上の役割とは?

社員とアルバイトで役割は異なります。

アルバイトは先述の業務全般です。

社員の場合はアルバイトと同様の仕事に加え、シフト作成、売上等の経理業務、本社への報告義務、重大なクレーム対応、エリア内での助っ人などを行います。

エリアマネージャーになれば、各エリアにある全店舗の統括をしなければなりません。

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レンタルビデオ店の仕事はどんな人に向いている?

レンタルビデオ店の仕事には特別な資格もスキルも必要ありませんが、向き不向きはあります。

下記の特徴のいずれかに当てはまっていれば、働くことを検討してみましょう。

何かしら好きなものが合致している人

映画、音楽、アニメやドラマなど、何かしら好きなものが合致している人は楽しく働けるはずです。

帰りがけにレンタルすることもできるし、店員だけが使える割引サービスもあります。

逆に全く興味がないと苦労するようです。

商品棚の位置を把握するだけでも最初は大変ですし、お客さんに「○○はありますか」と言われても毎回検索してみないと分からないのでは、仕事が遅くなります。

体力がある人

レンタルビデオ店は寒暖差こそないにしても、見た目より体力を使う仕事です。

レジばかりやっているわけにはいかず、返却作業はスピード勝負ですし、閉店後の棚卸業務や棚替えなど何かと動き回ります。

そしてもちろん立ちっぱなしです。

体力的にキツいと長続きしませんから、足腰に自信のある人に向いているでしょう。

モラルがある人

レンタルビデオの大手チェーンの場合、ツールで全国の会員の情報を検索できてしまいます。

モラルがない人が知人や有名人の個人情報、レンタル履歴を検索して問題になったことがありました。

検索するにはまず自分の店員情報を読み込んでからでないとツールを使えないので、不必要な検索をしている人はすぐに発覚してクビになりますから、モラルがない人には向いていないでしょう。

感情が表に出ない人

学生時代のアルバイトから社会人に至るまで、様々な仕事を経験してきた筆者の所感ですが、レンタルビデオ店は悪質クレーマーが多いです。

クレーマーどころか変態もやってきます。

自分で商品を壊したのに子供がその破片でケガをしたという人、女性店員ばかりを狙ってAV作品を検索させる人、延滞したのに自宅まで取りに来いという人…挙げたらキリがありません。

感情が表に出てしまうと更なるトラブルを招くので、何が起きても笑顔でいられるメンタルの強さが必要と言えます。

レンタルビデオ店の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

特別な経験の必要性はないので、アルバイトが初めての人でも取り組みやすいのがレンタルビデオ店の魅力です。

とは言え、活かせる経験はあります。

接客業

接客業の経験がある人は、多少のクレームに出会っても表情を変えずに対応できることが多いです。

また、飲食店などの接客メインの経験はもちろん、その他のお店でレジ業務をやっていた人も活躍できるでしょう。

レンタルビデオ店はレジ業務を素早く行い、合間で返却作業をしなければならないからです。

テレオペ

レンタルビデオ店の仕事の中でも特に慎重さが求められるのは、延滞者への電話連絡でしょう。

返却の催促と延滞金の支払い通告をしなければならないのですが、逆ギレする人が結構います。

テレオペの経験がある人は電話口での声のトーンや言葉の選び方が的確ですから、安心してこの業務を任せられるはずです。

レンタルビデオ店で働くメリットとは?

社員割引を適用してもらえる

店によって異なるかもしれませんが、筆者が働いていたところは旧作だけ社員割引が使えました。

普通のお客さんよりも短い期間での貸し出しでしたが、気になっていたドラマや映画、CDアルバムを制覇できました。

人間関係に耐性がつく

働いていた当時は悪質クレーマーに辟易していたものの、後になって考えればあの経験をしておいて良かったと思う日々です。

本当にびっくりする理論を展開してくるクレーマーの存在を知っていると、その後どこで働いても「アレに比べればまだ良い方だ」と思えます。

とは言え、店舗によっては素晴らしいお客さんしかいないこともあるでしょうから、そういう時は恵まれた環境に感謝しましょう。

話題が増える

本編を見なくても、毎日映画やドラマのパッケージを見ていると自然にその作品の知識がついてきます。

出演俳優、大体のあらすじ、人気具合や借りる人の年齢層が分かるため、初対面の人とでも話題作りに苦労しなくなります。

また、それまで気に留めていなかったジャンルにも興味が湧いてくることがあるでしょう。

作品との思わぬ出会いから、自分にはなかった価値観を得たり、やりたいことが見つかったりする人は少なくありません。

「根性」とか「やる気」などと言われない

映画好きやアニメ好きなどが集まるせいか、スタッフは割と落ち着いている人が多いです。

声を張り上げての挨拶や、正社員がアルバイトに対して「根性」とか「やる気」の強制をしてこないことが多いです。

また、大学生とフリーター、主婦などアルバイトスタッフの幅も広く時間帯が住み分けられているため、無理矢理シフトを入れられる心配も少ないです。

比較的清潔

レンタルビデオ店には食べ物がないため、基本的に虫がいません。

空調も効いているためあまり汗をかいたりもせず、何日か同じ制服を着ても臭くなることはないでしょう。

トイレも大型施設内にある店舗なら清掃業務はありませんし、そうでなくてもお客さんの使用頻度は少ないため、貸し出してもあまり汚されずに済みます。

頭髪や服装規定が緩い

接客業によっては茶髪NGなところもありますが、レンタルビデオ店はわりと明るめな頭髪までOKなところが多いです。

ピアスも沢山ついていなければ大丈夫という店が多く、制服の下に着るTシャツは全部隠れるので、比較的自由になっています。

繁忙期は大幅な時給アップが狙える

筆者が働いていた当時は最低賃金が今より低かったのですが、それでも時給は基本900円はありました。

ゴールデンウィークやお盆休み、クリスマス前後、年末年始は、従業員確保のための時給アップがあり1,000円を超えます。

更に深夜は時給1,200円になったので、結構稼げました。

また、定期的に訪れる棚卸は閉店後の作業で、店舗が大型だったこともあり、明け方まで行ったりもしました。

終電の関係で電車通勤のスタッフが先に帰るため、近所に住むスタッフだけで行ったことが長時間になった理由ですが、おかげで深夜給+8時間以上勤務手当をガッツリ稼げたのは良かったですね。

経験者が語る!レンタルビデオ店で働いていて、やりがいを感じた瞬間3個

経験者だからこそ、輝くようなやりがいばかりを期待しないでほしいと、まず断言しておきます。

大きなプロジェクトを成功させたときのような達成感、汗をかきながら協力した爽快感といったものはありません。

しかし、日々の小さなことで自分の成長を感じたり、スタッフたちと連携できたときの「やってやった」という感じはしっかりあります。

疲労困憊せずに稼げる

体力が要るとは記載しましたが、様々なアルバイト経験の中では比較的楽な方でした。

工場などの勤務は暑さや寒さで疲れますし、住宅街にはないので移動だけでも一苦労でした。

その点、レンタルビデオ店なら生活圏内にある上に空調もしっかりしているので、足腰さえ丈夫ならなんとかなります。

そして、先述のような時給アップ期間ほどやりがいを感じました。

イベントを楽しみたい人がシフトを外すため、人数も少なめで忙しいのですが、ガッツリ稼ぎやすいです。

筆者の場合、学費を稼がなければならないという目的もあって、預金通帳を見る度に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

知識が増えたと実感したとき

お客さんから「○○さんという俳優が出てる映画なんだけどタイトルが分からない」と言われたスタッフがいました。

なんとなくのあらすじは伺えたものの、レンタルビデオ店専用の検索ツールは主演かタイトルでしか検索できず、どうもその俳優さんは主演ではないようでした。

そこでスタッフは困ってしまい、ダメ元で筆者に訊ねてみたわけです。

そのスタッフよりは長く働いていた私は、その頃には店内にあるおおよその作品のあらすじを把握していました。

今でこそ思い出せませんが、その当時は不思議と覚えていたんですよね。

そこで、おそらくこの作品だろうと思ったところへ案内すると、合っていました。

このときは、何事も続けていると知識がつくのだなと思ったものです。

少ないスタッフでも円滑に業務をこなせたとき

人手が少ない日に限って、セールや新作解禁だったりします。

そうすると、レジに長蛇の列を作らないようにしつつも返却業務や入荷業務をこなさなければならず、とても大変です。

働いていた店舗は新装開店時のスタッフとして入っていたので、最初の頃はとてもじゃないですが回せる状態ではなく、返却が溜まっていく一方でした。

しかし、働き出してから数ヶ月もすると、少ないスタッフでも円滑に業務をこなせるようになります。

それぞれが今すべきことを理解し、特に言葉にしなくてもチームワークを発揮することができたのです。

たったそれだけのことでも、忙しい時間帯を乗り越えられると達成感を得られました。

そういう日の閉店後にスタッフたちとラーメンを食べて帰るのは、結構楽しかったです。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

アルバイトからバイトリーダー、正社員、店長、エリアマネージャー、本社勤務というキャリアアップが可能です。

ただし、誰しもがそうなれるわけではなく、各段階を進むにつれて採用人数は絞られていきます。

いずれにしても本人の努力次第です。

また、平のアルバイトからバイトリーダーになるには、長時間勤務が基本です。

8時間勤務を月20日はできる人でないと、選ばれにくい傾向があります。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

接客業やテレオペなどの経験がレンタルビデオ店で働くことに活かせるのと同様に、レンタルビデオ店の経験もまたそちらの仕事で活かせるでしょう。

一方、筆者は映像制作の進行管理や営業の仕事に就いた口ですが、活かせたというほどのエピソードはありません。

ですが、人間関係に耐性がついたことと数多くの映画やドラマを見ていたことで、面接時や営業先のお客さんとの会話は盛り上がりました。

大学生が多いため皆それぞれの道へ進む

レンタルビデオ店のアルバイトは大学生が多くいました。

そのため、店長も試験の時期は人手不足になることを見越して、フリーターや主婦を中心にシフトのお願いをしてくれます。

しっかり勉強する時間も確保できるため、レンタルビデオ店と学生生活の両立はしやすいと言えます。

卒業後は皆それぞれの道に進めるでしょう。

まとめ

レンタルビデオ店は学生のアルバイトとしてはおすすめです。

就職の面接で語れるような大きなイベントこそ発生しませんが、基本的な接客の知恵、チームワークの大切さを学ぶことができます。

また、主婦やフリーターにとっても、時間調整しやすく疲れすぎない仕事であることから、他のアルバイトとの掛け持ちや家事育児との両立も可能です。

未経験者でも働きやすい仕事ですから、興味のある人は応募してみましょう。

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