レンタルビデオ店で働くには、正社員とアルバイトの2つの選択肢があります。

アルバイトは、駅前の無料の情報誌や求人サイトに求人内容が掲載されているので、年齢などに該当すれば誰でも応募できます。

一方で、正社員になるには、レンタルビデオ店の運営元の新卒採用や、中途入社の求人もありますが、アルバイトからの昇格もあるので、今回はアルバイトを中心にご紹介します。

レンタルビデオ店のおおまかな仕事内容

レンタルビデオだけに特化すれば、DVDやブルーレイの貸し出し(レジ)、会員登録、陳列棚への返却、掃除が主な業務です。

慣れてくると、返却催促の電話、商品の入荷、棚卸業務、コーナー新設などもあります。

とはいえ、最近のレンタルビデオ店、とくに大手では中古品の買取と販売、新作ゲームなどの予約受付など多岐にわたるため、店舗によって仕事内容は大きく異なっています。

レンタルビデオ店の求人にはどんな種類があるの?

レンタルビデオ店は全国各地にたくさんあるので、求人内容もさまざまあります。

先述の通り、業務内容の幅が異なるケースもありますが、今回は施設の形態別で見てみましょう。

レンタルビデオ店の求人募集でよくある施設

よく見かけるレンタルビデオ店を思い出してみると、店舗の規模や入っている施設も異なっていることがわかると思います。

東京・渋谷のTSUTAYAは有名ですが、あの規模だとレンタルだけで3フロアです。

一方、街角にあるレンタルビデオ店ではDVDだけの取り扱いで小規模です。

どちらが楽というのは一概には言えないので細かく見てみましょう。

路面型店舗

路面型店舗は小規模なことが多いですが、24時間営業の傾向があります。

24時間営業だと、深夜給を稼ぎやすいというメリットはあるものの、棚卸なども営業時間中に並行して行わなければならないため、多忙になることが考えられます。

正社員の場合は、深夜シフトの担当者が欠員すると自分で出なければならず、大変です。

日勤と被るなんてことも…。

また、結構盲点なのが掃除です。

商店街などにあるお店だと、普通にトイレ掃除の業務があったりします。

これが苦手とは言いづらいと思うので、よく確認しましょう。

客層は街の雰囲気に寄ります。

飲み屋街が近ければ酔っ払いはくるでしょうし、大学が近ければ学生が多い、静かな町なら夜の来客は少ない、といった具合です。

商業施設併設型店舗

ショッピングモール内にあったり、地域の買い物を一手に引き受けるような大型スーパーに併設されているタイプです。

更衣室が店舗内にあるか、商業施設全体で総合のロッカールームがあるかどうかは、場所によって異なります。

トイレは施設で従業員用とお客様用に分かれていることがほとんどで、掃除を担当することはまずありません。

商業施設併設型の場合、閉店時間は施設の閉店時間と合わせるので、深夜営業になることは少ないでしょう。

とはいえ、棚卸など年に数回の特別なときだけは、施設側への事前申請で閉店はしていても作業を続けることはあります。

客層はファミリーやカップルが多めです。

駅前型店舗

駅前といっても駅に近いだけでは路面型とほとんど変わりません。

強いて言えば、近隣住民ではなく勤務地として駅を利用している人の来店もあるというくらいです。

この点を考えると大変なのが、貸し出した商品に不手際があった場合です。

近隣なら代替商品をお詫びに届けに行きやすいものの、勤務地が近いだけの人だと遠くへ帰ってしまっているので、お届けにも時間がかかります。

不手際をした人ではなく、時間帯責任者や店長がお詫びに行くことがほとんどですから、その間、お店の責任者が不在になることもあるでしょう。

レンタルビデオ店求人でよくある募集内容とは?

レンタルビデオ店の求人情報でよくある内容をまとめてみました。

あくまで平均的な話になるので、希望する店舗の情報はよく確認してくださいね。

給与相場

地域の最低賃金と比べて50~100円高いくらいが相場です。

ただし、駅前などの忙しいお店ではもう少し高い設定になっている傾向があります。

また、22時以降は25%アップ、正月などはシフト確保のために50%アップになることが多いです。

勤務時間や休日、残業

店舗に勤めると、アルバイトも正社員もシフト制です。

店長と店長候補など数人の正社員が店舗に所属しているときには、正社員はアルバイトの人の希望シフトが足りない日に入ったりします。

アルバイトは基本的に自己申告制なので、好きなときに働けますが、面接時に働けると言った曜日に働かなかったり、募集要項に「週3回~」と書いてあったにも関わらず週1~2しかシフトを希望しないと指摘されます。

とはいえ、学生の場合、試験期間中は考慮してもらえる傾向にあるため、事前にしっかり相談しておきましょう。

残業もあるときはあります。

強制されるものではありませんが、お店が回っていないときなどに頼まれるケースです。

また、棚卸や仕入れなどが立て込む予測がついている日は、あらかじめ残業を見越したシフトが組まれることもあります。

福利厚生

学生のアルバイトの場合は福利厚生を考えることはほとんどありません。

せいぜい交通費と労災保険くらい。

労災保険は業務中や通勤路でケガをした場合に保険金が下りるというものです。

学生以外の場合は、月給8.8万円以上、週20時間以上で社会保険が適用されます。

そのほか、店側が用意したメリットとして、店員は安くレンタルができるといった制度が設定されていることもあります。

求められる人物像

さまざまなタイプの人が働いているので、アルバイトをするだけであれば、特に適性は考えなくて大丈夫です。

ただ、時給アップを目指す場合や、アルバイトから正社員になりたい場合には、ある程度の適正はあります。

もちろん店や地域の特色によっても評価される人物像に違いはありますが、平均的なものをご紹介します。

物怖じしないタイプ

レンタルビデオ店というのは、どういうわけかヤンキーや強面の人、悪質クレーマーが集まりやすいようです。

見た目が怖いだけの人なら、内面はめちゃくちゃ優しいということも多いので、怖がらなければ大丈夫ですが、問題は悪質クレーマーです。

悪質クレーマーは、価値観が一般の方とは異なっている人が多く、店舗側の対応者が大声などを怖がる人だと、相手の良いように言いくるめられてしまいます。

彼ら(彼女ら)は、100円から数百円でDVDを借りていることから、借りた商品の本来の価値を忘れています。

そのため、破損したものを平気で返却してきたり、延滞しても借りた金額以上は払いたくないとダダをこねるのです。

ブラックリスト入りにして、悪質なクレームの回数がかさむとレンタルできないようにはできますが、出入り禁止をくらうまで懲りずにやってくるので、堂々と対処しなければいけません。

記憶力に自信がある人

返却時のスピードを上げるためには記憶力が必要です。

パッケージにジャンルとタイトルのラベルは貼ってありますが、どの棚のあたりに何のDVDが置かれているかを把握しておきましょう。

不思議なもので、数か月も働けば1万本くらいは、どこに何があるか全て覚えられるようになってきます。

人当りが良さそうなタイプ

実際に人当りが良いかは別として、パッと見で人当りが良さそうな雰囲気を醸し出せていることが大事です。

困ったときに質問しやすい雰囲気とでもいいましょうか。

また悪質クレーマーに対しても、出入り禁止になるまでは極力優しく丁寧に接するのが基本なので、「またアイツがきた!」と思っても、表には出さないように気をつけましょう。

言葉選びも同じように注意が必要です。

「毎回毎回破損してるのはそちらですよね?壊したら弁償するなんて小学生でもわかりますよね?」は正しいですが、接客としてはアウトです。

「破損時におケガはございませんでしたか?申し訳ございませんが、DVDの取り扱い方法を今一度見直していただけますでしょうか。破損時には弁償いただかなくてはいけませんので…」と相手を気遣うフリをしつつ、人当りの良い感じで伝えます。

作品に偏見や好き嫌いがない

「うわぁ…この人こんなの見るのかよ…」なんて思ってしまう人はNGです。

需要があるから商品になっているのであって、そもそも、その考え方が間違っています。

食事に行ったレストランで「よくこんな味のもの食うよな」って言われたら嫌ですよね。

口が固い

誰が何を借りたかが全部わかってしまうのが店員ですから、それを他言するのは絶対にNGです。

下手をすると訴えられてしまいます。

もちろん匿名であってもSNSに書きこんだりするのはもってのほかですし、閉店後に従業員同士で話してしまうのもダメです。

また、大手だと全店の会員の貸し出し履歴を検索できるのですが、それはあくまで、過去に一度借りたものがないかを尋ねられたときなどに使用するものですから、知り合いのことを検索したりしてはいけません。

単純作業が好き

接客が主な仕事ですが、単純作業もたくさんあります。

ひたすらラベルを貼り続けるとか、棚卸のときは店中の商品のバーコードを、ひたすら読み取り機でピッとする仕事があったりと、単純作業が定期的に訪れるからです。

深夜帯に多い仕事でもあるので、単純作業が苦ではなく集中力が持続する人に向いています。

必要なスキルや経験

接客業をやっていた人であれば、あとは業務内容を覚えるだけでそつなくこなせるでしょう。

特別なスキルや経験は必要ありません。

レンタルビデオ店のおすすめ求人のポイント

レンタルビデオ店は店舗数が多いので、いつもどこかしら募集がかかっています。

求人内容もさまざまなので、見るべきポイントをおさえておきましょう。

業務内容がはっきり書いてあるかどうか

レンタルビデオ店ではあっても、取り扱う幅が広いと仕事も多いです。

レンタルならDVD、CD、コミック。

販売はゲーム、CD、DVD。

中古品まで取り扱うなら買取もありますし、店舗によっては古着まで取り扱っています。

レンタルだけだと思っていたら、買取業務などがすこぶる大変…ということもあるので、イメージだけでなく実際に店舗に足を運んでみたり、求人内容が曖昧でないかどうかを確認しましょう。

時給アップや交通費が記載されているかどうか

たとえば時給が「950円~」になっている場合、基本的には950円据え置きです。

「時給アップあり」と書いてあれば、評価軸に合わせて時給がアップする制度が設けられています。

合わせて交通費の支給も見ておきましょう。

お店によっては交通費の支給がないこともあるからです。

時間帯別で募集があるかどうか

「高校生歓迎!」と書いてあるのに、募集要項のメインが深夜帯ということがあります。

採用されても高校生は深夜帯不可ですし、深夜帯以外はシフトが埋まりがちになっているため、そんなに稼げません。

それよりもよく見ておきたいのは、特定の時間帯ではなく、営業時間の全てで募集がかかっているかどうかです。

特定の時間帯だけの募集なら、そこだけ人手不足ということなので、前後の時間帯で仕事を捌けている可能性が高いですが、全時間帯募集だと慢性的な人手不足を示しています。

この場合、従業員1人あたりの負荷が増大する傾向にあるので、注意が必要です。

レンタルビデオ店の雇用形態による違い

店舗なら正社員かアルバイトかの違いだけです。

派遣や業務委託などはまずありません。

各店の正社員は大体店長ともう1人くらい。

店の経営を任されているため事務仕事も多いです。

定期的に本部での会議があったり、エリアマネージャーの査定がきたり、他店のヘルプに行ったりすることもあります。

自分にあったレンタルビデオ店の求人の選び方や注意点

では最後に、求人の選び方と注意点を記載します。

どれも基本的なものばかりで、特殊なことはありません。

【選び方①】雇用形態から探す

アルバイトか正社員しかないので、あまり意識することはないでしょう。

募集要項に最初から「店長候補」と書いてある場合には、アルバイトから始めても正社員になれる可能性が高いです。

【選び方②】店舗の形態から考える

序盤で記載した店舗の種類を参考に検討しましょう。

あとは大手が運営しているなら、マニュアルや本部への問い合わせが可能、個人店の場合はイレギュラーな対応が多いという傾向があります。

【選び方③】給与や雇用条件から考える

最低賃金よりは比較的高い時給を設定されていますが、バイトリーダークラスにならないと、そんなに時給アップは見込めないので、自分が稼ぎたい金額を達成するためには何時間働かなければいけないか、計算しておきましょう。

また、自分が働けない曜日や時間帯は明確に伝えておくことをおすすめします。

これを誤魔化して働き出しても店舗の要望と合致していないと迷惑をかけてしまうからです。

【選び方④】エリアから考える

通いやすいところにしましょう。

移動だけでも億劫になってしまうのでは、働く意欲が失せていきます。

また、交通費の支給上限を上回るなら損です。

あとは、店舗のある地域の治安もチェックしておくと安心できるでしょう。

【選び方⑤】好きなお店から考える

これが一番です。

好きなお店なら楽しく働けます。

できれば面接の前に一度お店に行ってみて、従業員の雰囲気をチェックしてみましょう。

取扱い商品自体には興味を持てても、なんとなく居心地の悪そうな雰囲気なら、別のお店にするのが無難です。

注意点

レンタルビデオ店は基本的に危ないところはないので、要注意ということはありませんが、業務の幅と交通費くらいはしっかり見ておきましょう。

まとめ

レンタルビデオ店は比較的、アルバイトを初めてするという人でも働きやすく、力仕事もそんなにないので男女問わず採用されます。

夜間営業、24時間営業も多いですから、深夜給でガッツリ稼ぎたい人にもおすすめです。

学生も多く働いているため、年度の変わり目などは募集がかかりやすい傾向にあります。

映画など作品への知識がつくのはもちろん、社割の利用で安価にレンタルできることもありますから、これを機にたくさんの作品を楽しんでみましょう。