診療放射線技師になるには?持っておくべきスキルや勉強しておくべきこと、なり方を解説します!
診療放射線技師になるには国家資格を持っていることはもちろんですが、それ以外にも重要なことはいくつかあります。
どの職業に就くにしても自分ができることを把握しておくことは重要です。
ここでは診療放射線技師として必要なこととは何か、また持っておいた方が良いスキルに関してもお伝え致しましょう。
放射線技師は難しいかもと思っている方はぜひこの記事で詳しく知って、思っていたよりは身近な職業と感じていただけたらと思います。
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診療放射線技師の仕事ってどんな仕事?
診療放射線技師の仕事内容に関してですが、レントゲン検査、MRI検査、CT検査、超音波検査やマンモグラフィ検査を行う仕事だと思ってください。
主に検査業務ですね。
ほとんど機械を用いた検査を行う仕事になるのですが、検査だけではなく、放射線治療や放射線の管理も行います。
患者さんを誘導したり、多少なりコミュニケーションを取る必要はありますよ。
診療放射線技師になるには?
診療放射線技師になるには国家資格が必要です。
ただ免許を取ればそれで終わりという話ではありません。
必要になるスキルや勉強しておかなければいけないことをお伝えしましょう。
診療放射線技師になるためにもっておくべきスキルとは?
診療放射線技師になるために持っておいたほうが良いスキルはコミュニケーション能力やパソコンの知識ですね。
この辺は必要最低限ではあるのですが、その他のスキルとして注意力と慎重さを持っておくことをおすすめします。
医療系の仕事は全て注意力散漫や大雑把にしてしまうと、患者さんの命を救うことができないからです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はある程度必要ですね。
患者さんを誘導したり、検査の説明を行ったり、次にどういうことをするのかを言ったりする必要があります。
ほとんどの病院やクリニックでは、来院患者さんが同じというわけではないので毎日人は変わるのですが、透析内科や場所によっては通院患者さんが同じという場所もあるのです。
筆者は透析内科のクリニックで働いていたのですが、その時他院からアルバイトとして診療放射線技師に月2回来てもらっていました。
診療放射線技師の人柄が良かったため様々な人から信頼され、また頻繁に通院している患者さんも診療放射線技師と親しげに話していましたね。
淡々と検査を進める診療放射線技師や他のスタッフに対して横柄な態度を取る診療放射線技師もいましたが、患者さんからの評判が悪く「辞めさせろ」なんていうクレームもあったほどです。
病院など一見さんであればそこまで問題視されるようなことはないでしょうが、あまりに対応が悪いと二度とこの病院には行きたくないと思われてしまうこともあるのです。
相手が何を求めているかなども重要な判断になるので、気をつけた方が良いでしょう。
大体の患者さんは検査を受ける時緊張しているので、リラックスさせるようにする、次に何をするのかを伝えることも大切です。
パソコンの知識
パソコンの知識は必須であると思ってください。
診療放射線技師が扱う機器自体パソコンを使用します。
そこまで難しいソフトではないのですが、レントゲン写真などのデータを保存したりCDに焼いたりするので、基本的なパソコンの知識は必須です。
大体同じことの繰り返しであるためそこまで難しいわけではありませんが、上手く写真を撮るにはパソコンの知識がないと下手くそな写真しか撮れないのでこの辺は慣れておく必要がありますね。
注意力
診療放射線技師に必要なものは慎重さ、そして注意力です。
注意力というのは常に集中している状態を指します。
どの仕事も適当にしていれば良いという問題ではないのですが、診療放射線技師は放射線の量に注意する必要があります。
当たり前のように使用しているのですが、放射線は人体に悪影響を及ぼすことはご存知でしょう?
放射線の量に注意しておかないと、患者さんが過剰な被爆をしてしまう恐れがあります。
その他にも撮影するタイミングを間違えてしまうと、病巣が見えない位置で撮影してしまったり病気を見逃してしまったりすることもあるので、常に神経を集中させておかないといけません。
業務の一つとして放射線機器の点検を行うのですが、中には、点検を適当にしてしまう人がいます。
医療系で一番やってはいけないことが適当にすることなので、そういう人は診療放射線技師に向かないどころか患者さんや自分自身の健康を危険に晒してしまうでしょう。
勉強しておくべきこととは?
医療系の知識、パソコン技術などは必須ですね。
パソコン技術自体はある程度慣れれば問題はなくなるのですが、医療系の知識は日々勉強が必要となります。
そしてできれば観察力を養うことですね。
患者とのコミュニケーションを取る際、診療放射線技師は結構デリケートに接しなければいけないのである程度気をつけておいた方が良いでしょう。
医療知識
医療知識に関してですが、これは診療放射線技師に限った話ではなく全ての医療従事者に言えることでもあります。
何故医療知識が必要であるかということですが、病気や治療方法は毎日変わるものです。
ずっと同じことだけをすれば良いというわけではなく、数年後違った治療法や検査が増えていくこともあるのです。
日々様々な症例などが増えているため、これだけ医療知識があれば充分ということはないと思ってください。
常に切磋琢磨していかないといけない状態です。
観察力
観察力を養うことは何故必要なのか?
患者さんの状態を見ることですね。
検査に来る患者さんは、不安な気持ちになっている方が多いです。
血液検査であればまだ良いようですが、レントゲンやMRI検査のようなものは不安に感じている方がいるのです。
例えば、MRI検査では狭いトンネルの中に入って検査を行うため、閉所恐怖症の方は検査を行うことが難しいです。
実際、閉所恐怖症の方は結構いるのですが、自分が閉所恐怖症であると言えない方もいるので不安になっていたら診療放射線技師が自ら声を掛けることも必要です。
やはりMRIなど普段やらないような検査には不安になる方も少なくないと思っておいてください。
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診療放射線技師の仕事の探し方とは?
診療放射線技師の仕事の探し方についてですが、一押しのサイトや応募するときに気をつけたほうが良いポイントについてご紹介しましょう。
求人サイトなんてどれも同じでは?と思うかもしれませんが、サイトによって異なります。
同じように見えて実は全然違います。
仕事以外でもこういうものは下調べをしておかないと上手くいくことはありません。
診療放射線技師の求人情報はココをチェック!
放射線技師人材バンクがおすすめですね。
https://www.jinzaibank.com/hjb/
何故このサイトをおすすめするのかというと、サービスに対して丁寧な対応を取ってくれるからです。
エス・エム・エスキャリアという大手企業が運営しているサイトでもあり、サービスが良いという口コミがとても多く、実際使った人から対応が素晴らしかったという意見を聞きました。
他にもサイトはあるのですが、何を重視しているかにもよりますね。
応募するときに気をつけたいこと
私が反対におすすめしないのが、祝い金ありと書かれているサイトですね。
祝い金ありという謳い文句のあるサイトはとても多いのですが、この祝い金ありというのは曲者であると思ってください。
祝い金というのはその職場に入職した場合、サイトからいくらかお祝い金を利用者に送るというものなのですが、サイトからすれば何のメリットがある?ということですよね。
全部とは言い切れませんが、祝い金があるという場所は人気がない職場でもあります。
サイト側としては早くさばきたいという気持ちがあるため、お金を多少出したとしても損をすることはないから利用者に行ってほしいという下心があるのです。
診療放射線技師の仕事に役立つ経験は?
診療放射線技師の仕事に役に立つ経験と言っても、分かりにくいものですよね。
基本的に生きていて無駄なことなんて一つもありません。
実はちょっとしたことでも意外と役に立つことも多いです。
写真撮影や接客業などをしていた方は診療放射線技師の仕事にも役立ちます。
診療放射線技師の仕事内容を考えていくと理解できるでしょう。
写真撮影
写真撮影というのが何故重要なのか?
実際診療放射線技師の仕事というのは写真を撮影することにあります。
ご存知ない方も多いでしょうが、レントゲン検査やMRI検査の写真は適当に撮影しているわけではないのですよ。
写真って普段何気なく撮っているかもしれませんが、何もこだわりがない方だと結構適当に撮っています。
こだわる方であればカメラの向きさえ気をつけていればとか、もう少しこうした方が良いと粘るのです。
診療放射線技師は写真が上手く撮れることにやりがいを持っています。
人によって写真の撮り方が違ったり、感じが変わったりするので難易度は高いですね。
写真を取り慣れている方の方が上手く撮れたりするので、見えにくい位置にある病巣を捉えたりすることができます。
何故そんなものが必要なのかというと、レントゲン写真やMRIなどの画像を実際に見て診断しているのは医師だからです。
医師が正確な診断をできるように、分かりやすい写真を撮ることが大切なのです。
接客業
接客業のメリットは人馴れをすることです。
診療放射線技師は単に機械を遣えれば良いというわけではなく、患者さんとのコミュニケーションを取らなければいけません。
老若男女問わず検査を行います。
人見知りの診療放射線技師だと相手に緊張が伝わってしまい、患者さんが不安に感じてしまうのです。
接客業の人馴れをするというところは、コミュニケーションをうまく取れるという意味で将来的に有利ですよ。
診療放射線技師の転職事情とは?
診療放射線技師に限ったことではないのですが、転職事情は医療系にありがちなことですね。
どちらかというと診療放射線技師はスキルアップをしたいから辞めたいという理由はほとんどないです。
大体は人間関係、結婚退職でしょう。
結婚退職は女性のみに多いことではあるのですが、これはまだ救われる転職事情かもしれませんね。
人間関係
残念ながらどこの医療系の職場でも人間関係のトラブルで辞めてしまうような方は多いです。
現在医療系において昔のように派閥などはなくすようにしています。
よくドラマなんかで派閥があると聞きますよね?
今は人間関係の方が優先的になっているので派閥はなくなっています。
他の職場はあるかもしれませんが、医療系の仕事は個人プレイではなくチーム医療であると思ってください。
チームで連携を取らないと話にならず患者さんの命にも関わってしまうので、派閥とかパワーハラスメントをしているような人が問題視されるようになっています。
正直人間関係が原因で辞めてしまうような人はどこに行っても結局同じ末路だったりもします。
結婚によるもの
結婚によって仕事を辞める人がいます。
共働きで辞めてしまう人もいるのですが、夫の働く場所などを考慮すると継続できないという方が多いのです。
現在は産休や育休制度を考慮する方もいるので、お互いの職場から近い場所に住むという方も増えています。
昔のように専業主婦になりたいから辞めるなんて人は少なくなっています。
ただ、子供が理由で辞めたりすることはあるようです。
ある程度認識や理解のある同僚であれば問題ないのですが、中には子供が熱を出して休んだなどの理由で悪態をつく人もいます。
他のスタッフに迷惑がかかるため辞めるといういう選択をする人もいるのです。
まとめ
診療放射線技師になるために必要なものは、コミュニケーション能力やパソコン技術は最低限度必要であると思ってください。
若い方であればパソコン技術は学校でも習っているのでそこまで問題ではないでしょう。
重要なのはコミュニケーション能力の方ですね。
病院のように大きい場所であればそこまで問題はないのですが、地域密着型の病院ですとクレームが起きたりするので対応には充分気をつけないといけません。
単純に免許を持っているから偉いわけではないのです。
診療放射線技師として働いていく以上、常に自身を磨く努力をしていきましょう。
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