この記事では、銀行の仕事内容を簡単に説明し、その上で、銀行で働くにはどのような方法があるのか、どのような求人があるのか等をご説明したいと思っています。

銀行、特にメガバンクは全国に支店があり、支店運営のためにかなりのマンパワーを必要としていますし、銀行業界は相対的に見て離職率が高めであるため、常に人材を募集しています。

また、銀行員は高給取りとのイメージもあり、銀行への就職を目指す人も一定数います。

そこで、銀行で人事の仕事経験した筆者が、実際の面接ではどのような質問をされるのか、どのような部分をチェックされているのかなども解説したいと思います。

銀行のおおまかな仕事内容

銀行の仕事内容は、大まかに分けると支店業務と本店業務に大別されます。

支店業務は、窓口と営業に大きく分かれます。

本店業務は、プロジェクトファイナンスのようなビックディールに携わることもあれば、銀行本体の収益を稼ぐためのディーリングなどの業務もあります。

または主計部のような決算をまとめたり、人事部、財務部など銀行全体の運営をサポートする部署もあります。

それぞれ、もう少し詳しく書いてみましょう。

支店業務

前述のように、支店業務は窓口と営業に大別されます。

新入社員はまず、この支店に配属になることが多いです。(一部は本部に配属ということもあります)

この支店運営は銀行によって様々ですが、私が働いていた某メガバンクは、窓口は基本的には「一般職」、営業は「総合職」となっていました。

一般職と総合職の違いは後ほどご説明します。

窓口業務

窓口業務は皆さんのイメージの通り、来店されたお客様の対応をします。

具体的には預け入れ、引き出し、振込、両替などです。

他には住所変更や住宅ローンの申し込み受付、投資信託・保険の販売も業務となっています。

これらはあくまで、来店されたお客様へのサービス提供となります。

銀行は基本的に15時で閉店しますので、窓口業務の仕事は9時に始まり15時に終わります。

その後、後処理をし、18時頃には退社するケースが多いと思います。

営業業務

営業業務は、お客さまのところにお伺いしサービスを提供したり、契約をもらってくる業務です。

融資であったり、投資信託の販売がノルマになることが多いですが、お客様に関わる金融サービスを取り次ぐこともあります。

具体的には、企業の振込や通帳記帳などの依頼を受け、担当者が書類を持ち返り、支店でオペレーションするようなイメージです。

支店の営業はノルマとの闘いになりますので、この部分でストレスがかかってしまうことになります。

本店業務

本部業務といっても内容は様々です。

私が本部業務を簡単に説明するとしたら、支店をサポートする業務、銀行の運営を考える業務、の2つに分けられるのではないかと思います。

支店サポート業務

支店がノルマを達成するために商品を開発したり、特別なノウハウを蓄積し、お客さまのところに同行するなどの業務があります。

銀行の運営を考える業務

こちらは、財務部、経営企画部、人事部などがあります。

経営層がこれらの部署の知見を結集し、これからのビジョンを考えます。

その結果、支店がビジョンに沿った運営を行っていく、というようなイメージとなります。

本部は基本的に専門部隊です。

支店はオールラウンダー、本部はスペシャリストとなります。

どのようなキャリアビジョンを考えているかによって、希望する部署はおのずと分かれてくると思います。

銀行の求人にはどんな種類があるの?

銀行の求人には、たくさんの種類があります。

先ほども記載しましたが、銀行は離職率が高めであるため、人材は常に不足気味です。

大きく銀行の求人を大別すると「一般職」と「総合職」があります。

一般職

支店であれば窓口業務や営業担当のサポート、いわゆるミドルオフィスやバックオフィスです。

本部部署であればミドルオフィスやバックオフィスです。

異動はほとんどなく、転勤は伴いません。

異動するとしても、自宅から通える範囲となります。

そういった仕事内容なので、総合職に比べると、給料は低く設定されています。

ちなみに男性の一般職はいないといっても過言ではありません。

私が見たことがないだけかもしれないですが。

総合職

転勤あり、ノルマもあり、仕事内容も責任がある仕事が多いです。

その分キャリアとしては支店長・部長、役員まで進むことが可能です。

これらの内容を踏まえ、就職活動をすることが必要です。

専門家コース

一般職・総合職のほかにも、専門家コースというものがあります。

私が知っているのは「アクチュアリーコース」や「システムコース」、「バイリンガルの人用のコース」などです。

アクチュアリーコース

銀行の販売する保険の開発にはアクチュアリー(数理人)が必要です。

この数理人は、司法試験や公認会計士試験のように、非常に困難な試験を突破しないとなれません。

そのため、いきなり異動で配属になっても、とてもじゃないですが対応できないので、あらかじめアクチュアリーを目指すということで募集します。

このコースは理系人材が申し込むことになります。

システムコース

銀行もたくさんのシステムを保有・運営しています。

これらの保守には多大なコストがかかっているのですが、銀行も一からシステムエンジニアを育てています。

もちろん中途採用も行い、充実を目指しています。

このように大きく分けては一般職・総合職。

そのほかに専門家コースを用意しているのが銀行の求人です。

新卒で銀行に就職する場合の求人の探し方

新卒で銀行に就職したい場合、基本的には就活サイトを利用することになります。

世間で有名なマイナビ、リクナビなどに登録しておけば間違いないでしょう。

これは、銀行としてもできる限り採用にかかるコストを抑えたいと思っているので、有名な就活サイトに募集広告を出しておけば、大体の就活生の目には留まるだろうといった考えによるものです。

総合職の求人も一般職の求人も基本的には同じです。

エントリーの開始時期にリクナビやマイナビを利用してエントリーし、あとは案内される通りにエントリーシートを提出し、面接を受けるといったものです。

私がおすすめするのは、インターンシップや企業説明会にできる限り多く通うことです。

採用担当者は、就活生が「どれくらい自分のところに興味を持っているか」を判断する一つのファクターとして、インターンシップや企業説明会への参加数を見ます。

私のいた銀行では、実際に、たくさん参加しているほうが、内定が出やすくなっていました。

最近は銀行の人気が落ちてきているので、説明会に参加していない就活生も採用するようになってきていますが、たくさん参加しているという事実は、銀行員の大好きな「数字の根拠」となりますので、本気で銀行への就職を目指す場合は、積極的に参加するようにしてください。

中途採用で銀行に就職する場合の求人の探し方

総合職

中途採用の場合は、新卒と同様、マイナビやリクナビも使うところは変わりませんが、紹介・推薦といったこともあり得ます。

いわゆるヘッドハンティングです。

銀行業界は、似たような仕事をしている人たちが多数いるので、同じ業界であれば、転職しやすいと思われます。

なかでも専門家は価値が高いです。

それは銀行が、「採用した就活生を一から育てて専門家にするには多大な時間とお金がかかる」ことに対して、中途採用であれば少し高い給料を出すことで、時間とお金を大幅に圧縮することができるからです。

一般職

一般職の求人は、総合職とは少しちがいます。

一般職の中途採用を目指す方は、昔銀行で働いていた方がパートとして就職するケースや、旦那さんの転勤で一旦退職したものの、生活も落ち着いてきたいので改めて銀行で働きたいといったケースかと思います。

このような場合は、銀行のホームページにアクセスすれば求人ページがあり、希望エリアや業務内容が細かく開示されていますので、仕事と生活のバランスを考えながら、就職活動が可能となります。

銀行で働くに当たって必要な心構え

銀行で働く際の心構えですが、他の仕事に比べ、「辛い局面は多い」ということを最初から考えておくことだと思います。

銀行員の給料は他の職種に比べて高いと言われます。

それは業務内容や責任の重さ、辛さが給料に反映されているものだと思います。

よって、大前提として、甘くないと思っておいたほうが良いと思います。

加えて銀行業界は今、苦境に立たされています。

某メガバンクは大きな人員削減を打ち出しています。

そのような中、銀行に就職するということは、これまでの安定したキャリアは望めないということです。

常に自己研鑽を続ける必要がありますし、オールラウンダーよりはスペシャリストが求められています。

なかでもITの知識は、これから必要になってくるものと思われます。

そのような、他者との違いを備えていないと、銀行の中で生き残っていくことは難しいと考えられます。

銀行の採用面接で聞かれる2個のこととは?

次に、「銀行の採用面接で聞かれること」について考えていきたいと思います。

メーカーであれば、少し変わった経歴や質問が好きな傾向があります。

メーカーはクリエイティブな仕事のため、様々なアイデアが必要なので、ひねった質問を出してきます。

例えば、「自分自身を家電に例えたら何か」などが挙げられます。

その点銀行は、オーソドックスな質問が多いと感じていました。

頑張ったこと

まず質問されることとして一番多いのが、学生時代に何を頑張ったかというものです。

この質問に対し、馬鹿正直に、例えば「野球」などと答えていてはだめです。

野球の何を頑張ったのか、なぜそれを頑張ろうと思ったのか、そもそもなぜ野球を選んだのかなどを、論理的に説明できなくてはなりません。

オーソドックスな質問を通して、人物の論理性や問題意識とその解決能力を測るわけです。

この「論理的」ということは、銀行員に求められるスキルの一つです。

そして、回答に「周りを巻き込んだ経験」を盛り込むことができれば、なお良いと思います。

銀行では、自分自身のみで進んでいく仕事はほとんどないので、自分の問題意識に対し、「いかに周りを巻き込んでいくか」ということは重要なスキルとなります。

よって、頑張った経験にこの要素を加えると、採用担当からの評価も高くなるわけです。

辛かったこと

その次に「辛かった経験」や「挫折経験」を聞かれます。

これは、銀行員の仕事はストレスがかかることが多いことによるものです。

これまで順風満帆の人生を歩んできた学生と、壁にぶつかっても何度も立ち上がってきた学生を比較して、どちらが仕事を長く続けてくれるでしょうか。

まずはこういった観点でチェックし、そのうえで挫折経験に対する対応を見ます。

どのように工夫したのかが重要です。

ここでも論理的に考え、周りを巻き込んでいればなお良いです。

少なくともこの2つの質問に対する答えを準備しておきましょう。

銀行の採用面接で、人事担当者はここをチェックしている!

銀行の採用担当がチェックする部分をご紹介します。

基本的には先ほど記載した質問で評価をしますが、もちろん印象は大事です。

まず、皆さんの就活生のイメージを思い浮かべてください。

男性であれば黒または濃紺のスーツ、就活用のカバン、黒い革靴で、きれいにそられたヒゲ、ワックスで整えられたヘアスタイルなど。

女性であれば黒または濃紺の就活スーツ、スカート・パンツスーツ、髪型もきっちりとゴムやピンで整えられた状態、そして薄めの化粧など。

これらから大幅にはずれていなければOKです。

目立とうとしてはいけません。

銀行員は非常にクレームを受けることが多い仕事です。

その際に、お客さまからの無駄な突っ込みどころは作っておくべきではありません。

また、皆さんが自分の大事なお金を預けるとき、どのような人だったら預けたいと思いますか?

そういったことを考えるとおのずと、服装は見えてくるのではないでしょうか。

銀行の採用面接での受け答えのコツとは?

銀行の採用面接での受け答えのコツは、採用担当が「この人と一緒に働きたい」と思うかどうかです。

暗いよりは明るいほうがいいですし、ハキハキ答えていれば問題ないかと思います。

時には、答えることが難しい質問が来ることがあります。

ひねったというよりは、今までその観点では考えていなかったといった場合です。

その時は「少し考えていいですか」などと言い、考える時間をもらいましょう。

正直に「わからない」と言ってしまうこともいいと思います。

とにかく「まじめで正直で明るい」という人柄が、採用になるケースとして多いです。

まとめ

いろいろと説明してきましたが、銀行員はストレスがかかる職業です。

求められている人材は「まじめで正直で明るい」、そして「前向き」などがあります。

このような人材像に合うように、自分を見せればよいだけなのです。

質問もオーソドックスなものが多いので、それに対する答えの準備も簡単です。

銀行への就職を目指す場合は、ぜひ参考にしていただければと思います。

実際に銀行求人を探すときは、こちらの記事を参考に!


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