魚屋の仕事にはどのような役割があるのか、知っているようで案外皆さんが知らないことも多いのではないでしょうか?

朝早いとか寒そうとかきついとか上下関係が厳しそうとか、そういったイメージが先行してるのではないでしょうか?

そんな魚屋の仕事内容について私の経験を含めて解説させていただきたいと思います。

魚屋の仕事は大きく3個の役割に分けられる

魚屋の役割は大きく分けると、基本的には3個だと思います。

その中で会社や店舗によって取り扱っているものの違いなどで、さらに細かくやることがあるといったイメージを持っていただければいいと思います。

仕入れ、注文

早朝に市場に行ってその日に必要な鮮魚などを仕入れてきます。

朝早い市場の時間に合わせるので、市場までの距離によってはものすごく早くトラックなどで市場に向かいます。

その日の魚の状態などの見極めなど魚に対する知識や、水揚げ高で変動する価格などをにらみながら、当日の店舗で売れそうなものや売れ残らないように出来るだけギリギリのラインの数を予測したり、臨機応変に対応しなければいけないので、店長などの責任のある役職の人や、経験豊富な人が任される仕事です。

私が働いていた店舗でも店長ともう一人はベテランの人が担当していました。

また市場ですべてが仕入れられるとも限らず必要なものはそれに応じて注文なども入れます。

加工、調理

仕入れてきた鮮魚などを切りつけてサクにしたり、開いたり、おろしたり、さばいたりして、刺身にしたりなどして、あとはパック詰めしたり、必要なら盛り付けをしたり、店頭に並べる形にします。

他にも店舗によっては寿司部門があり、ネタを切って、寿司を握ったり巻物を巻いたりします。

さらに店舗によっては、惣菜を取り扱っているところがあります。

その場合は惣菜加工の担当もいます。

てんぷらやフライなどをはじめ鮮魚を使った惣菜はとても人気になる場合もあります。

店頭販売

「いらっしゃいませ」と声を出してお客さんの注目を集めでお店に来てもらったり、魚をお勧めします。

お客様からの魚についての質問などの説明をしたり注文を受けたり、レジをうったりします。

お客様とのコミュニケーションをとること、魚のことをいろいろと知ってもらうことも大切な仕事である魚屋にとっては、とても重要でその店舗の顔となる仕事です。

仕入れ、注文の業務

開店前

早朝に市場に行って、仕入れをします。

役割も所でもあげましたが、市場の時間にあわせて行かなくてはならないので、魚屋はただでさえ朝が早いのに、もっと早くなります。

私が働いていた店舗でも朝の4時くらいには出発していました。

市場につくと魚の状態や値段などを見て、当日の店の売れ筋などをはじめ、いろいろな予測をして、数や種類を考えながら買っていきます。

買ったものをトラックの荷台などに積み込む作業もあります。

開店中

開店中は状況に応じて注文を入れることがあります。

市場ですべてがそろうわけではないのでその分を注文したり、日中であまりにも早く売り切れてしまった場合はほかの店舗からまわしてもらうこともありました。

閉店後

今日の売り上げの状況から、明日の売れ筋などを予測したりして、明日の仕入れの時に必要な種類や数をまとめておいたりすることもあります。

必要ならば注文も入れます。

加工、調理の業務

開店前

前日からの作り置きなどはできないのがほとんどなので、開店の数時間前の朝早くから出勤することが多いです。

私が働いていた店舗では、まず出勤してやることは掃除です。

とにかく生の鮮魚を扱うわけですから、何よりも衛生面は大事ですし気を使わなくてはいけない部分で、やりすぎということはないです。

基本的には、仕入れのトラックが帰ってくるまでやっていました。

トラックが帰ってきたらまずは荷下ろしを手伝っていました。

なかには魚の大きさや入っている量などで重いものもありますので、結構きつい時もあります。

その後はそれぞれ開店のための準備です。

鮮魚加工なら、魚を売る状態にして行きます。

寿司調理なら、寿司ネタを切り始めます。

惣菜加工も下ごしらえを始めます。

1匹1匹、1つ1つ時間がかかります。

パック詰めやトレイへの盛り付けなどをして、値札をはったりします。

また店頭に出す品物だけでなく、寿司などの注文が多い場合この段階から作り始めることもあります。

繁忙期などは出勤はさらに早くなることが多いです。

開店中

店頭で品物の売れ行きを見ながら、少なくなったものをどんどん補充します。

夕方になるとどんどん補充してしまうと売れ残ってしまう可能性も出てきますので、そこは調整していきます。

来店されたお客様に直接注文を受ける場合もあります。

希望する切り方とか、大きさなどや、寿司の詰め合わせる希望のネタの種類とか、その場その場で臨機応変に対応していきます。

仕事がない場合はその他の役割で必要ならヘルプをします。

それも必要ない場合は掃除をしてました。

閉店後

残った魚などの後始末や後片付けをやります。

冷凍庫にしまったり、その日のでもう駄目な場合は、私が働いていた店舗では従業員がもらって帰ることができました。

その後は掃除します。

開店前もやりますが閉店後も入念にやります。

とにかく時間があれば掃除はやってたと思います。

店頭販売の業務

開店前

出勤してまずは他と同様掃除をします。

店の床を磨いたり、商品を並べるところも入念にふきます。

加工、調理が終わったパック詰めされた商品を店頭に並べていきます。

こちらで値札をはる場合もあります。

あとはポップを作ります。

チラシの売り出しの品物などやおすすめの品などにお客様の目を引くようにするためにとても重要です。

開店中

開店中は店頭で「いらっしゃいませ」と威勢のいい声で客引きをします。

お客様に商品をお勧めします。

お客様からの質問に対して答えるのも重要な仕事です。

旬な魚をお勧めしたり、魚のおいしい食べ方やその魚のおいしい調理法などを紹介したり、とても重要な仕事です。

あとはお客様からの注文を受けることもあります。

その場合は担当の部署にそれを伝えに行きます。

あとはレジを売ったり、ない場合は暗算で対応したりします。

店全体を見て商品が少なくなっていたらそれを補充するように担当部署に伝えます。

出来上がったものを店頭に並べます。

閉店後

残った品物の撤去をします。

こちらも私が働いていた店舗では廃棄になる品物は従業員がもらって帰ることができました。

その後は他同様に店内を入念に掃除します。

魚屋の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

魚はみなさんの家庭の食卓に頻繁に並ぶとても身近な存在でもあります、ですが知らないこともたくさんある存在でもあります。

だからこそ魚屋の仕事はみなさんの生活に直結しているとも言えると思います。

だからこそのやりがいがあると思います。

そんなやりがいを少しあげさせてもらいます。

お客様から褒めてもらえた時

何度か紹介させていただいてますが、魚屋はお客様とのコミュニケーションあっての仕事です。

他の仕事でもお客様とのコミュニケーションはあると思いますが、重要性に関してはとても高いと思ってます。

お客様からの魚に関する様々な質問や切り方などの注文など、それにきちんと答えられてその後にまた店舗に来ていただいて「こないだ教えてもらった食べ方で食べたら本当においしかった」などと言われたら最高に嬉しかったですね、それから頻繁に来ていただけるようになっていただけたらなおさら嬉しかったです。

始めたころは何もできなかった私にとっては、その瞬間を味わえるのはとてつもないやりがいになってました。

任される仕事が増えた時

私自身は魚に対する知識も全くなく、包丁も使えるわけでもない状態で仕事を始めたので、最初のうちは本当に何もできなかったです。

それでも店長をはじめベテランさん達が時間をかけて何度も教えてくれました。

もちろん失敗して包丁で指を切ったりしてしまったこともありますが、その結果1人で1通りのことができるようになりました。

だから1人で仕事を任せてもらえるようになった時はとても嬉しかったですし、私自身にとって包丁の技術は決して簡単なものではなかったので、それをきちんとこなせた時にはとてつもないやりがいを感じました。

仕入れを任された時

任された仕事が増えた時ともつながるのですが、これは同じ職場にいた人に聞いたのですが、仕入れを任された時はとてもやりがいをを感じたそうです。

何度か紹介させていただいていますが、仕入れは魚の様々な知識はもちろんのこと、水揚げ高などでその日その日と変化する魚の値段や店の売れ筋などをよんで、量や種類などを決定するとても経験のいるとともに責任も重い仕事です。

だから任された時は、それだけ店に自分の経験や知識や仕事ぶりが評価されたんだと思いやりがいを感じたそうです。

面白いポイント

魚屋は身近ですが、とても特殊な環境であることわかっていただけたと思います。

では魚屋で働いている中で、何が面白いポイントだったのかも、私の経験から少しあげさせてもらいます。

様々な世代の従業員との交流

魚屋は男女問わず様々な世代の従業員がいます。

多くの会社は歳を重ねれば上の方の立場になっていることも多くなかなか簡単に交流できないこともあると思うのですが、魚屋はそれまで料理等の現場で働いていた包丁の技術がある人が転職で入ってくることも多く60過ぎの人が現場で働いていることもいます。

そういう人から技術を教えていただく中で、仲良くなり、その人の話を聞いたりするなどしました。

普段交流のない世代の方や職人として生きてきた人の話などを聞くのはとても面白かったです。

これは高校生アルバイトから60過ぎのベテランまでが現場で働く、魚屋ならではの面白いポイントの1つだと私は思います。

お客様とのやりとり

すでに何度かあげさせてもらいましたが、お客様とのやり取りは、とても多い職場だと思います。

いろいろなお客様がいます、厳しいことを言うお客さまもいますが、中にはとても楽しいお客様もいます、そういったお客様とのやりとりはとても面白かったです。

お客様に鍛えていただいたんだと思います。

普段の生活においてのコミュニケーションでもとても勉強になることもありました。

魚屋というお客様の毎日の食卓に関わることだからこその面白さなんじゃないかと思います。

朝活

私自身は正直朝はめちゃくちゃ弱かったので、最初のころの早朝出勤はとてもつらかったですが、不思議なもので徐々に慣れていき、余裕で起きれるようになりました。

当時はそんなことなかったんですが、今は朝活がとてもはやっていますよね、いろいろできることも増えているようです。

当時の私自身も朝早く起きていろいろやれるようになりました。

早朝の普段見ない街の雰囲気を味わえて面白かったです。

そんな中、たまに走ったり、散歩したり、コーヒーを飲みに行く、コンビニに行くなどをするだけでもとても面白かったです。

これは開店の何時間も前に出勤する魚屋だからこその面白いポイントの1つだと思います。

包丁を扱えるようになる

普段料理を全然しない私にとっては、全く包丁を扱えなかったわけですから、仕事でその道のベテランの人から直接指導してもらえることは、とても有意義でした。

教えていただいた技術と知識を活かして、普段の食事にも活かすことができました。

練習にもなりますし、自分でも試してみたくなったりもしました。

うまくいっておいしくなるととても嬉しかったです。

これは家庭の食卓と直結している魚屋ならではの面白いポイントの1つだと思います。

まとめ

以上で魚屋の業務についてのその役割、時間帯などを中心に、私の働いていた店舗での経験を含めて、まとめさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

会社、店舗によって、それぞれ細かいやり方の違いはあると思いますが、大きく分けると該当するところは多いと思います。

朝早い、寒い、上下関係が厳しそうなどのマイナスのイメージが先行しがちな魚屋の業務ですが、それだけではなく、それにみあったやりがいや面白さは十分にあると思います。

挑戦してみることによって、みなさんそれぞれのやりがいや面白さをが見つかることを願っています。

この解説が少しでもその役に立てれば、幸いです。


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