2020年7月6日

販売業の頂点であり、ショッピングモールなどとは一線を画すのが「デパート・百貨店の販売員」です。

デパートの販売員は優雅な立ち振舞いや丁寧な言葉遣いで私達に商品を販売してくれています。

迷ったり悩んだりした時には親身になって考えてくれるデパートの販売員たちは接客のプロでもあります。

実は、そんなデパートの販売員たちの中には、企業の直接雇用ではなく派遣社員として働いている人たちが多くいるのをご存知でしょうか。

もちろんお客様にとってはどちらも店頭に立つ販売員に代わりはありませんが、派遣社員の販売員たちに求められるスキルや労働条件、待遇などは正社員とは異なります。

求人数も多いデパートの販売員に挑戦してみませんか?

今回は「派遣」と「デパートの販売員」に注目して見ていきましょう!

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デパート販売員はどんな仕事?

デパートの販売員たちは「接客販売」と呼ばれる職種です。

プロの販売員として、お客様に気持ち良くお買い物を楽しんでいただけるようにアドバイスをしたり、時には商品と関係のない会話をしたりもします。

デパートは様々な有名店が出店しており、一度である程度のものが揃う場所です。

働くお店の商品に精通し、疑問や質問にも的確に答えてくれます。

基本的には接客販売やレジなどが主な仕事になりますが、お化粧品の販売員であればメイクをほどこしたり、アパレル関係のお店であればファッションアドバイザーのような役割も果たしたりします。

デパート販売員派遣求人でよくある募集内容とは?

派遣社員としてデパートで接客販売を行うには、まず「派遣会社」への登録が必要です。

派遣会社によって販売業を得意とするところ、事務の仕事数が多いところ、外資系に強いところなど特徴があります。

デパートの販売員を目指す場合は販売業に強い派遣会社に登録をしましょう。

そうすると、驚くほどの数の求人数が見つかります。

都市部であれば、ありとあらゆるデパートの販売員が募集されています。

よくある求人内容をチェックしていきましょう。

時給相場

時給は地方によって差がありますが、東京都内は1,500円以上で見つけることができます。

地方都市では1,250円〜1,300円が相場と言えるでしょう。

全く同じ仕事でも派遣会社が提示している時給が異なることがあるので必ず見比べてから応募しましょう。

月給制の派遣が多く、働いた時間分が給与になります。

シフトの入れ具合

フルタイムでの派遣の場合は、その企業の正社員と同じ出勤日数になります。

中には週3回〜4回出勤という契約もあるので、都合の良い方を選びましょう。

シフト制を導入しているお店がほとんどで、朝オープン前に出勤し準備をする早番とオープン後から締めの作業までを行う遅番に分かれています。

早番も遅番も拘束時間は9時間、実労8時間のところが多いです。

一つの店舗に所属する人数は多くなく、大きな店舗であっても5人前後でしょう。

正社員が一人、後はパート・アルバイトやほとんどが派遣社員というお店も少なくありません。

シフトの希望は比較的通りやすく、毎週でなければ土日休みや祝日休みも取得可能です。

しかし、デパートの繁忙期に当たるゴールデンウィークやお盆、年末年始などの長期休暇の取得は難しいと考えておきましょう。

求められる人物像

派遣は基本的に即戦力を求められますが、デパートの販売員は「明るく感じ良く接客できること」が絶対条件です。

取り扱う商品は初めてでも、接客販売の経験があれば優遇されるでしょう。

それ以外の商品知識や技術などは働く内に身につけていけば良いという派遣先が多いので、比較的応募のハードルは低いのではないでしょうか。

必要なスキルや資格、経験

派遣でデパートの販売員として就労を目指す場合、特別な資格やスキルは必要ありません。

どんな業種でも接客の経験があれば応募することができます。

デパートは入社して実際に店頭に立つ前にマナーや振る舞い方、言葉遣いについての教育が行われます。

そこでしっかりと学ぶことができるため、心配することはありません。

パソコンを使う業務も多少は発生しますが、難しい技術を必要とするものではありません。

派遣先は就業先を探している多くの登録者の中から経歴やスキルを考慮して企業に労働者を紹介するので、全く接客をしたことがない方は派遣として働くのは難しくなるかもしれません。

それでもデパートの販売員として就労したい場合は、派遣先の担当者に相談をしてみましょう。

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派遣やバイトは正社員とどう違う?

続いて派遣社員は企業の正社員や企業に直接雇用されているアルバイトとはどう違うのでしょうか?

仕事内容や責任の重さなどを詳しくご紹介していきましょう。

責任の度合いは変わる?

フルタイムの派遣社員の場合、正社員との責任の度合いは大幅には変わりません。

接客販売が基本ですから、お客様に対しての責任の度合いは全く同じだけあると考えましょう。

普段は残業が発生することはほとんどありませんが、繁忙期には稀に1時間程度の残業があります。

その場合も正社員が残業をし、派遣社員は時間通りに仕事を終えることができるでしょう。

「派遣は気楽」とよく言われますが、確かに企業に対しての責任は正社員より軽くなりますがお客様に対しては同じと言えます。

仕事量・仕事内容は変わる?

仕事量も正社員・派遣社員ではほとんど違いがありません。

もちろん企業にもよりますが、私がデパートで派遣社員として就労していたお店は正社員と全く同じ仕事内容でした。

同じように発注業務をこなし、トラブルが発生した際の本社とのやり取りも行っていました。

パート・アルバイトに比べると派遣社員の方が任される仕事は増えます。

フルタイムであれば労働時間も正社員と同じです。

派遣は同じ会社に登録し、働きだして半年で有給が付与されます。

その有給を消化し始めるまでは、派遣社員の方が正社員より出勤日数が多いことも珍しくありません。

それぞれ求められるスキルは?

派遣社員と正社員の大きな違いは「デパート側との関係」でしょう。

派遣社員はデパートと企業のやり取りに入ることはほぼありません。

デパートから今後の販売計画や月の売上目標などの提出を求められることが定期的にありますが、派遣社員はそのような仕事は請け負いませんので正社員からの報告を受けるのみです。

収入面は?

収入面はもちろん企業にもよりますが、正社員として働く販売員もそこまで給与が高いわけではありません。

実は派遣社員とほとんど変わらないくらいか、本当に人手が足りず困っているお店であれば派遣社員の時給を高くせざるを得ないために派遣社員の方が高くなる場合もあります。

特に残業が発生する職場であれば月給は派遣社員の方が高くなるでしょう。

派遣社員の契約時間外の労働は割高です。

例えば私の契約の場合、普段の時給は1,300円で残業は一時間1,650円に値上がりします。

350円もの差があるので、残業が繁忙期に残業が続けば総支給額は高くなります。

しかし、正社員はボーナスの支給があるので年収にすると多少の差が出てくるでしょう。

デパート販売員の働き先の見つけ方とは?

派遣のデパート販売員の仕事探しはまず派遣会社への登録から始めましょう。

その時にチェックするポイントをご紹介して行きます!

販売業に強い派遣会社に登録する

先述しましたが、派遣会社にはそれぞれ得意とする分野があります。

販売業に強い派遣会社であれば一つの契約が終わっても、また同じデパート内で働いたり同じ企業の違う店舗で働けたりと契約終了に伴う仕事の一新が少なくなります。

同じ就業先、同じ企業内であれば派遣社員への負担が少なくなるのでおすすめですよ。

販売に強い派遣会社かどうかは求人の案件を見れば一目瞭然です。

派遣会社の仕事探しでフリーワード「販売」と入れて検索をしましょう。

時給で選ぶ

しっかりと稼ぎたい方は、同じ派遣会社でも時給の良い案件を選ぶようにしましょう。

時給が安くとも交通費が支給されたりもするので、案件をよく見ましょう。

労働条件・契約内容で選ぶ

フルタイムで働きたい人、残業も積極的にこなしたい人がいる一方、週に3回〜4回、限られた時間でしっかり稼ぎたいと言う人もいるでしょう。

派遣の販売員はその人に合った働き方ができます。

フルタイムの募集が多く見られますが、時間に限りのある方は派遣会社に相談してみて下さい。

間に入る派遣会社が企業との交渉を請負い、出勤日数などの条件から契約の内容までを決めてくれます。

間に派遣会社が入ってくれることで、直接は申し出にくい昇給についてや労働条件の変更なども求めやすくなります。

デパート販売員はこんな人に向いている!

デパート販売員は特別なスキルが必要な仕事でありません。

誰でも簡単に応募ができますが、向き不向きははっきりとしています。

続いてはデパート販売員に向いている人の特徴を見ていきましょう。

明るく人あたりの良い人

何よりも大切なのは、明るく人あたりの良いことです。

デパートの販売員がお客様に失礼なことを言ったり、冷たく接客したりというのは絶対に有りえません。

実はデパートにはお客様からのクレームがあまりにも続く販売員がいた場合、その販売員を「出入り禁止」にすることができます。

もちろん正社員であれば企業と、派遣社員であれば派遣会社と企業双方との相談になりますが、クレームが何かの間違いであると証明されない限りはデパートに「出入り禁止」を言い渡されることがあります。

一度「出入り禁止」になってしまえば、そのデパートで働くことは他店であってもできなくなります。

接客を重視しているデパートは、その他の小売業よりも厳しく社員教育を行っています。

明るく人あたりが良いのは当然の条件と言えるでしょう。

真面目な人

真面目に仕事をこなせる性格であることも大切です。

デパートの仕事は動きが少なく、接客を楽しむことができないとつまらなく感じてしまう人もいるでしょう。

商品説明やレジ、商品の受け渡しが主になる仕事ですからサボろうと思えば手を抜けてしまう仕事なのです。

お客様のご来店数が少ないと手持ち無沙汰になってしまいますが、そんな時にも何か仕事を見つけて決められた時間はきちんと仕事をこなす真面目さが必要な職種です。

デパート販売員に向いていないのはこんな人!

次にデパート販売員に向いていない人の特徴を見ていきましょう。

当てはまってしまうからといって落ち込まないでくださいね。

改善できることばかりです。

楽をしたい人

先程の販売員に向いている「真面目」という要素とも繋がりますが、少しでも楽をしてお金を稼ぎたいと考えている方はデパート販売員には向きません。

確かに動きは少ない職種ですし、日によってはご来店客数が少ないこともあります。

しかし、そんな時こそご来店されるお客様への丁寧な接客が求められます。

「お客様の数が少ないから、店舗の売上が悪い」と考えてしまう人は向いていません。

健康に不安のある人

デパート販売員の仕事は全て立ち仕事です。

座って行う仕事はありません。

一日8時間の立ち仕事は思っている以上に体力のいる仕事です。

よって、体力や健康面に自信のない人にはおすすめできません。

感情の顔に出る人

デパートでお買い物をされるお客様はプロの接客を求めています。

個人の小売店でよく行われるフランクな接客や親しく話をする接客方法などはご法度です。

中には販売員に対して「プロなんだから、少しワガママを言ってもいいだろう」と考える方もいます。

そんなお客様に対しても、笑顔を絶やさず対応しなければいけません。

負の感情が顔に出てしまう人や、眉間に皺を寄せてしまう人は向いていません。

デパート販売員のやりがいとは?

最後にデパート販売員のやりがいについて見ていきましょう。

直接お客様とやり取りできる

接客が好きな人はお客様の力になれることがやりがいに繋がるでしょう。

デパートには特別なプレゼントを探しに来られたり手土産などを探しに来られる方が多いです。

それぞれの事情に相応しい商品をおすすめし、お客様の手助けをするのが販売員の仕事です。

お客様から頼りにされる

特にお菓子の販売員は、特別なお菓子には熨斗をかける作業があります。

日本のマナーである熨斗はとても複雑で、少し間違えてしまうだけで渡す相手に失礼になってしまうこともあります。

販売員はお客様に代わり失礼のない商品を用意するので、頼りにされることも少なくありません。

まとめ

今回はデパート販売員についてお話をしました。

「派遣」としてデパートで働くのはとても良い経験になります。

特に接客が好きな方や営業職を目指している方などには将来役に立つ仕事と言えます。

求人数も多いので、ぜひ探してみて下さい。

派遣として企業の人手不足を補い、お客様からも頼りにされる販売員を目指しましょう。

リクナビNEXTに会員登録をした後、自分の経歴やキャリアプランを匿名で登録してみましょう。そうすると、企業から好条件のスカウトを受けることがあるのでお得です。転職の成功確率も上がりやすくなります。

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