ひと昔前には必ずといっていいほどデパートや百貨店に存在したエレベーターガールですが、近年ではエレベーターの操作が全自動化されてしまい、あまり見かけなくなってしまいました。

それでもエレベーターガールにあこがれている!という方には若干ではありますがアルバイトや派遣社員・正社員での募集をしている場所もあります。

ここでは狭き門を勝ち抜くために、エレベーターガールの仕事はどんな人に向いているのか、その仕事内容や向き不向き、キャリアについて解説します。

エレベーターガールってどんな仕事?

エレベーターガールはその名の通り、デパートや百貨店などでエレベーターの操作とお客様のご案内をする係のことです。

多くの場合は女性が担当することが多いですが、ホテルや観光スポットのタワーなどでは男性のエレベーターボーイも多く存在します。

決まった制服を着用し、白い手袋をはめてお客様に代わりご利用階までエレベーターの操作を行います。

エレベーターの乗降途中には館内のイベントや各階ごとのご案内のアナウンスを行うなど、操作のみならずご案内業務もその重要な役割です。

特に東京タワーやスカイツリーなどの観光スポットの名所内のエレベーターであれば、その名所の案内や由来・高さのご案内などを行うことが必須業務です。

他にも、お客様が迷われていたり、どの階に行けば目的のものがあるか分からない場合にはエレベーターを降りてご案内したり、売り場担当者に引き継いでご案内をすることもあります。

エレベーターガールの大まかな仕事内容

エレベーターガールの仕事内容を具体的に見ていきましょう。

大まかには以下の役割を求められており、どのような施設や観光名所などのエレベーターであっても変わらないことが多いです。

エレベーターの操作とお客様の誘導

エレベーターがマンションなどでも良く見るボタンタイプではなく、旧式のレバータイプのものの場合、必ずお客様に代わりエレベーターの操作を行います。

近年では旧式のレバータイプのものはほとんど見かけなくなりましたが、ボタンタイプのものであっても、お客様を丁寧に扱うという意味で操作をエレベーターガールに任せているデパートや百貨店などもあります。

また、お客様がエレベーターを待っていない場合でも、売り場のエレベーターの近くにいるお客様にお声掛けを行うことで、よりスムーズに売り場を回っていただくためのご案内も行います。

さらに、「館内で休憩できる喫茶店は何階ですか」「屋上では今どのようなイベントを行っていますか」といったお客様からの問いかけにお答えしたり、逆に「6階催事場では北海道フェアを行なっております」とアナウンスすることでお客様を誘導する役割を果たすこともあります。

館内のご案内業務

お客様がエレベーターに乗っておらず、どの階からも呼ばれていないなど特にエレベーターを動かす必要がない場合には、1階でエレベーターを止め、エレベーターの前で待機しておきます。

近くを通ったお客様のご案内や、館内についてのご案内などを行なったり、お客様が上位階に行くためにエレベーターに乗ろうとしたら対応をするなど、混み具合や状況により臨機応変に対応することもあります。

他にも、エレベーターをご利用の方に館内のパンフレットや、催事場のチラシや割引券の配布などを行なう場合もあります。

館内の受付や巡回と兼任の場合も多い

近年ではデパートや百貨店のエレベーターのほとんどを自動運転とし、複数台エレベーターがあってもそのうちの1台や2台のみにしかエレベーターガールを設置していない場合も多くあります。

そのため、エレベーターガール専属として求人を出すのではなく、あくまで「デパートの受付・巡回・エレベーター操作などのお客様対応全般」という募集をしている施設がほとんどです。

特に派遣スタッフとして派遣会社に登録しデパートや百貨店に派遣される場合や、契約社員としてデパートや百貨店と直接契約を結ぶ場合にはそういった求人をもとに応募をすることがほとんどです。

その場合、勤務時間中は1時間~2時間をめどにシフト制で各持ち場を担当することになります。

時間ごとに交代して受付や巡回、エレベーターガールをデパートや百貨店の規模に応じ複数人で順番に行います。

観光スポットの場合は、操作はお客様に任せることなくすべてエレベーターガールが行い、その名所のご案内を兼ねていることがほとんどですが、エレベーターに乗って操作とご案内をする係と、エレベーターにお客様を適度な数乗せたり、列の誘導を行うスタッフの両方を持ち回りで兼任する場合も多くあります。

エレベーターガールはどんな人に向いている?

それではあこがれのエレベーターガールはどのような人に向いているのでしょうか。

3つのポイントを見ていきましょう。

人と接することが好きな人

どのような施設のエレベーターガールであっても、接客業であるため、人と接することが好きな人であることが大前提となります。

販売などと比べれば多くのお客様とお話をする機会があるわけではありませんが、むしろ困っているお客様に自分から声をかけてあげることの出来る人であればより望ましいといえます。

決まった機械の操作やマニュアルの用語を守れる人

エレベーターガールを採用している施設では、お客様により優雅にリッチな気分を味わっていただくことを目的として人件費を割いてエレベーターガールを置いています。

そのため、決められたマニュアルの用語を使うなど丁寧な言葉づかいや、操作の所作に一定のクオリティとルールを設けていることがほとんどです。

そういったマニュアルやルールを守ることができる人であることが望ましいです。

あまりにも自分なりのやり方で自由に崩してしまっては、そのデパートや百貨店などのイメージ全体を崩してしまうことにもなりかねません。

英語が堪能であればなおよし!

デパートや百貨店などの施設、東京タワーやスカイツリーなどの観光名所では多くの外国人観光客も訪れます。

立ち止まり、一定の時間があるエレベーター内では困ったことをエレベーターガールに訪ねてくる方も少なくありません。

そのため、観光客の方から英語で話しかけられてもご案内が出来るだけの英語力があれば、よりご案内がスムーズにでき、役に立つことができるでしょう。

しかし、英語は必ずしも必須で求められるスキルではないので安心してください。

英語や中国語などのパンフレットを用意しているデパートも多く、観光名所であれば決まったパターンが多く存在するのでなんとかなることも多くあります。

逆に、エレベーターガールが向いていない人ってどんな人?

それでは逆に、エレベーターガールが向いていない人というのはどのような人を指すのでしょうか。

2つのポイントでみていきましょう。

乗り物に酔いやすい人、高いところが苦手な人

エレベーターガールは業務時間の大半をエレベーターの操作と、エレベーターに乗り上下して過ごしています。

そのため、乗り物に酔いやすい人や、高いところが苦手な人はあまり向いていないといえるでしょう。

たとえ外が見えないタイプのエレベーターであったとしても、エレベーターと売り場の境目のスキマから下が見えるため、高所恐怖症の人にはとても厳しい仕事場になってしまいます。

方向音痴な人

デパートや百貨店であっても、観光名所などであってもご案内業務もエレベーターガールは多く行います。

そのため、お客様から目的の場所を聞かれたり、駅などの方向を聞かれることも多くあります。

自分が方向音痴であったり、地図を使って的確に説明するのが苦手な方はあまり向いていないかもしれません。

エレベーターガールの仕事で活かせる経験

エレベーターガールの仕事を目指す方が、過去の経験を活かせるものにはどのようなものがあるのでしょうか。

2つ例をあげてご説明いたします。

企業やデパートなどの受付嬢

企業の受付嬢などを経験した方であれば、丁寧な言葉づかいやお客様の誘導・ご案内に慣れているためよりスムーズに仕事に就くことができるでしょう。

さらに、デパートの受付やご案内を経験した方であればより仕事内容が近似しているため、エレベーターの操作さえ習得すれば難なくエレベーターガールの仕事にその経験を活かすことができます。

イベントやアミューズメント施設の誘導スタッフ

多くのお客様を一度に誘導したりご案内しなければならないイベントやアミューズメント施設の誘導スタッフを経験した方であれば、かなりの数のお客様が訪れる観光名所のエレベーターガールであってもあせらずに対応することが可能です。

さらにデパートや百貨店ではそこまで多くのお客様が一度にエレベーターに押し寄せることは少ないため、余裕をもって対応することができるでしょう。

エレベーターガールとして働くメリットとは?

ラグジュアリーな空間を演出する役割を担うことで優雅な所作が身につく

お客様により優雅にリッチな気分を味わっていただくことを目的として設置されているエレベーターガールの仕事を経験すると、自分自身もそのラグジュアリーな空間を演出する役割を担うこととなります。

そのため、自然と優雅な所作や言葉遣いが身につきます。

接客が初めてで不安な方でもハードルが低く、徐々に慣れていくことができる

接客業にチャレンジしてみたいけれど、これまで接客業を経験したことがない方であっても、エレベーターガールの仕事はハードルが低くはじめやすいのが特徴です。

基本的にはエレベーターの操作とアナウンスがメインの業務となり、そこまでお客様からマニュアルにない応用的な対応を求められることがないからです。

そのため、少しずつお客様対応に慣れていきたい接客初心者の方にもメリットのある職場であるといえます。

エレベーターガールのおすすめポイントとは?

エレベーターガールにチャレンジしてみたいけれど迷っている方に、おすすめポイントを2つご紹介します!

外が見えるタイプのエレベーターの操作を担当していれば夜景や夕焼けを仕事中に楽しめる

東京タワーやスカイツリーなど、観光名所のタワーで外が見えるタイプのエレベーターガールのお仕事では、仕事中に綺麗な風景や夜景・夕焼けなどが楽しめます。

特に、冬の澄んだ空が夕方から夜になるにつれ徐々に夕焼けから夜景に変わる様子をエレベーターで上下しながら眺めることができるのはエレベーターガールの特権ではないでしょうか。

お客様に感謝される仕事でやりがいがある

困っているお客様にはこちらからお声掛けをして、ご案内をすることもあります。

また、意外と知られていなかった催事のアナウンスをすることもあります。

そんなときにはお客様にとても感謝されるため、やりがいを感じることができます。

一般的な接客業の中でも、クレームや嫌な思いをすることがほとんどないのも特徴です。

エレベーターガールのその後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

エレベーターガールの仕事を経験したあとのキャリアにはどのようなものがあるのでしょうか。

デパートや百貨店でのエレベーターガールの経験をした場合であれば、そのデパートの受付や誘導などのお客様対応全般を担当することが可能です。

また、より道が開けているデパートや百貨店、正社員での勤務であった場合などは催事の企画などを担当することも可能です。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

エレベーターガールならではの優雅な所作や言葉遣いを活かした仕事として、ホテルや結婚式場のお客様誘導の道に進む方もいらっしゃいます。

他にも、接客経験を身に着けイベントや観光名所のご案内スタッフとして活躍している方も多くいます。

まとめ

昔は女性のあこがれの仕事として人気の高かったエレベーターガールですが、近年はその存在自体があまりいなくなってしまいました。

しかし、たとえエレベーターの操作が全自動となっても、お客様に優雅でラグジュアリーな気持ちを感じて頂くために設置している場所は多くあります。

求人の募集は少なく狭き門であったり、受付や巡回などの業務と兼務であったりしますが、それでもあこがれのやりがいがある職業であることに変わりはありません。

ぜひそのあこがれの気持ちを諦めることなく、チャレンジしてみてください!



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