2021年3月8日

正社員の求人を見ていると「事務職」の募集をしている企業が多いと感じることはありませんか?

事務職は社外での仕事や出張が少なくデスクワークの業務が多いため、数ある求人の中でもとても人気がある職種になります。

そのため、新卒の就職活動でも転職市場でも「事務」の求人は沢山あるものの、競争率も高くなっています。

今回は「事務」のお仕事についてご説明いたします。

「事務」の仕事とは?「正社員」の事務と「派遣やバイト」の事務の違いとは?など、私の経験を交えながら詳しくお話させていただきます。

事務にはどんな種類があるのか?

「事務」と言っても実際にはどんな業務をするのかよく分からないと思いますので、ご説明させていただきます。

事務は、大きく「営業事務」「一般事務」「経理事務」「医療事務」に分かれています。

業界によっては「アシスタント業務」として事務の業務を行うこともあります。

では、詳しく「事務」の種類についてご説明します。

営業事務

「営業事務」は、簡単に言うと「営業のサポート業務」です。

日中は、外回りで社内にいることが少ない営業の方の代わりに請求書作成、営業リストの管理、資料の整理、電話応対などの事務作業を行うことが多いです。

営業担当者が社外に出ている時にクライアントから問い合わせがあった場合は、営業事務の方が代理で対応するということもあります。

一般事務

どの企業にも必要とされる「一般事務」。

電話応対、データ入力、資料作成など、会社のほとんどの事務作業をすることを「一般事務」と呼んでいる企業が多いかと思います。

企業によっては「営業事務」や「OA事務」も「一般事務」として求人を出していることもあるので「一般事務」の求人に応募する際は念入りに「業務内容」を確認しておきましょう。

経理事務

企業全体のお金に関することの業務を行っているのが「経理事務」です。

経理事務はデータ入力や電話応対などをしますが、営業事務や一般事務と違うのは「企業のお金を扱っている」ということです。

企業の中には、従業員の給料を管理していることもあります。

初心者の方でも経理事務はできますが、簿記の資格やお金に関する知識があると経理事務の仕事に就きやすいかと思います。

医療事務

医療事務は、一般事務、経理事務、営業事務とは全く異なった業務内容です。

病院の窓口で患者対応、会計、カルテの管理など病院に関する事務作業を行うので、医療事務の資格や知識が必要になってきます。

医療事務の資格は人気があるため、医療事務の求人倍率も高くなっている傾向があります。

どんな業界で事務の求人はある?

どの業界にも、どの企業にも必要なのが「事務」です。

事務の業務をできる人がいないと、企業が成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

業界によっては、一般事務のことを「アシスタント」と言っていることもあります。

「アシスタント」となると専門的なスキルが必要になるかと思いますが、求人の業務内容を確認すると「資料作成、データ入力、電話応対」と一般事務と変わらないこともあります。

事務正社員でよくある募集内容とは?

正社員雇用の「事務」の求人でよくある募集内容についてご説明いたします。

「事務」の求人には様々な募集内容がありますので、念入りにチェックをしておくべき箇所についてもお話します。

給与相場

事務の給与相場は月収で「約18万円」です。

事務の仕事は初心者でもできる作業が多いので、営業職や人事職などを比べると給料は少し低い傾向にあります。

正社員ですと、経験やスキルがつくと給料が上がる可能性もあります。

過去に事務職で昇給があったかどうかも応募企業に確認してみるのも良いと思います。

また、正社員の場合はボーナスをいただける企業もあります。

正社員で事務職に就きたい場合は、ボーナスがあるのかどうかもチェックしておきましょう。

勤務時間や休日、残業

事務職の勤務時間、休日、残業は企業によって異なります。

「平日のみで7時間~8時間勤務、残業なし」の企業もあれば「繁忙期には休日返上での勤務や残業が発生する」という企業もあります。

また、子育てをしている方は短時間勤務ができるという事務の仕事もあるので、自分が事務職でどんな風に働いていきたいかをじっくり考えながら求人を見るようにしましょう。

福利厚生

正社員として事務職に就いた場合は、勤務先の企業の福利厚生を受けることができます。

福利厚生は社会保険、交通費支給、健康診断など企業によって異なりますので、求人内容をしっかり確認しておきましょう。

正社員雇用で社会保険が完備されてない、残業手当がないなど福利厚生が整っていない企業はブラック企業の可能性もあるので、注意が必要です。

正社員として必要なスキルや資格

正社員の事務は、医療事務を除けば特別なスキルや資格はなくても業務をすることができます。

その理由は仕事をしながら覚えていく業務が多いからです。

事務の業務をしていく中で「簿記の資格や情報処理の資格、秘書検定を取った方が良い」と思えば資格を取得するようにしましょう。

事務職の雇用形態による違い

事務職は正社員はもろろんのこと、派遣社員やアルバイトという契約がある雇用でも就くことができます。

派遣やバイトと違うことは?

企業によって異なりますが、事務職は雇用によって業務内容が違うということはほぼないと思います。

正社員と派遣、バイトの違いは「責任があるかどうか」「昇格や昇給」だと思います。

正社員は、責任感がある仕事を任されることが多い

派遣やバイトの場合は上司の指示やマニュアル通りに事務作業を行いますが、正社員の場合はマニュアルの更新作業を行ったり、派遣やバイトの方が分からないことがあったりミスをしたらフォローをしていく、クレームの電話があれば対応するなど、責任感がある仕事を行うことが多いです。

正社員は昇格や昇給がしやすい!?

派遣やバイトでも時給が上がることはありますが、雀の涙ほどだったという経験をしたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。

正社員の場合は、企業により異なりますが経験やスキルをつけていくと昇給したり、リーダー職や課長など昇格することがあります。

事務職では正社員でもなかなか昇格や昇給がしにくいと言われていますが、簿記の資格を取得したり会社に貢献する仕事をしたりと頑張り次第で可能性は広がります。

事務の仕事がおすすめな理由

事務は会社の基盤となる業務が多く、やりがいがあり、魅力溢れる仕事の一つだと思っています。

私が、事務職をおすすめする理由を具体的に紹介します。

誰かの役に立てる充実感を味わえる

事務は、会社全体を支える経理や売り上げなどを管理する業務や上司や先輩のサポートをするための業務が多く、「誰か」のための役に立っていると感じることが多いです。

私は正社員としてマニュアルや議事録の作成やデータ入力などの事務作業をしていたことがあります。

誰もができる事務作業ではありますが、忙しい先輩に「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけて資料作成のお手伝いをしたり、自ら率先して「この業務には課題管理表やマニュアルが必要だ」と考え上司に相談しながら資料を作成することで、同じ作業をしている人たちから高評価をいただけたことがあります。

自分のスキルや経験が誰かの役に立つと思った時はとても嬉しく、充実感がありました。

誰かの役に立って充実感を得ながら働くことができるのは、事務職の魅力の一つだと思います。

週末の休みを確保できることが多い

企業によって異なっていますが、事務職は「平日」に勤務することが多いです。

アパレルやサービス業ではなかなか週末に休みを取ることは難しいですよね。

週末に休みを取りたい方にも事務職はおすすめです。

体力がなくても長く続けられる

事務職は基本的には「デスクワーク」が中心となります。

そして残業が少ない企業も多いので、体力に自信がない方、怪我をしてしまって長時間の立ち仕事ができないという方は、事務職に向いていると思います。

社会人未経験の方にも仕事ができる

事務職の多くは「業務をしながら覚えていく業務」が多いので、まだ社会人として働いたことがないという方にもおすすめできます。

「未経験者歓迎」と求人を出している企業もあります。

未経験者を受け入れている場合は、先輩からしっかりと業務を教えてもらえる体制が整っていることが多いです。

パソコンに少しでも触れたことがある、タイピングに自信があるという方なら、事務の仕事や職場にも慣れやすいと思います。

事務正社員になるために必要なこと

事務の仕事は誰もができる業務が多いため、新卒の就職活動でも中途者の転職活動でも人気があり求人倍率が高くなっている傾向にあります。

事務職として採用されるためには、他の人より自信があるスキルや経験が必要になります。

どんなスキルや経験があった方が良いのかなど、事務の正社員として採用されるコツを伝授します。

経験を積んで有利な資格を取得する

仕事探しに有利になるのは、やはり「資格」を取得していることです。

経理事務を希望している方は「簿記」といった経理に関連する資格、一般事務を希望している方は、「秘書検定」などの社会人のマナーがあることが分かる資格や「ワープロ検定、パソコン検定」といったパソコンの業務に問題がないことが分かる資格を取得しておくことをおすすめします。

職探しをしている最中に、なかなか資格の取得できなくても「簿記の勉強をしています」といった資格取得のための勉強をしていることをアピールするのも大事です。

「この人は業務に対しても前向きに取り組んでくれる」ということを企業側に伝えることができますよ。

また「未経験者歓迎」と求人に書いてあっても、すぐ即戦力になる経験者の方が採用されやすいのが現実です。

20代前半で事務職未経験という方は、短期間でも派遣やバイトといった雇用で事務の仕事をしてみるのもおすすめです。

現場で事務の仕事をしたことあるという経験があると説得力があり、正社員として採用される確率が高くなると思います。

幅広く臨機応変に対応できるスキルが磨く

簿記やワープロ検定、パソコン検定、医療事務といった資格を取得することも大事ですが、コミュニケーションスキルや臨機応変に仕事ができるスキルなど社会人にとって大事なスキルがあるかどうかも、正社員として事務職の仕事に就く上では大事なことです。

コミュニケーションスキルが大事!

正社員雇用には企業にとってふさわしい人、一緒に仕事しやすい人を採用しますので、事務職でもコミュニケーションスキルが求められます。

上司が話しかけているのに対応せずに黙々と作業をしていたり分からないことを誰にも訊かずにそのままにしておくという方は、一緒に仕事をしたくないと思ってしまいますよね。

事務の仕事は会社の基盤となるので、コミュニケーション力があり、話しかけやすく明るい人が採用されやすいと思います。

また、コミュニケーションスキルがある方は、事務職に就いてからすぐに業務と会社に慣れることができて高評価をいただきやすいと思います。

今までチームワークが求められる活動や経験をしたことがある方は、是非採用面接でアピールしてみましょう。

コミュニケーションに自信がない方も、笑顔で会話することを心がけるだけでも企業側に好印象を与えることができると思います。

臨機応変に対応できるかどうかも大事!

正社員の事務は作業の効率性、スピード力、正確性などが求められています。

自分から「この作業はもっと効率的に作業するにはどうしたら良いのか」を考えて行動に移したり、トラブルが発生した時には、どのようにすれば解決できるのかを考えることが大事です。

また、「業務をどうすればもっと良くなるか」「ミスをなくすにはどうすれば良いのか」などを常に考えて行動できる人が採用されやすいかと思います。

まとめ

事務にはどんな種類があるのか、正社員と派遣やバイトとの事務の違いは何なのか、どんなスキルがあれば正社員として事務職に就けるのか、などをご説明いたしましたが、いかがでしたか?

正社員の求人の中で「事務職」はとても人気があります。

そのため、正社員で事務職に就きたい場合は、パソコンや経理に関する資格や知識を身につけておきましょう。



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