金融事務の仕事内容をご紹介!向いてる人の特徴やこの仕事の良いところ教えます!
金融事務正社員について今回は詳しくご紹介させていただきます。
事務職を探している皆さんにとって、「事務」とはどんな業務を任されるのか未知の世界ではないでしょうか。
しかし「事務」と言っても、業種によって求められることは変わります。
今回は正社員事務求人の中でも少々特殊な金融事務についてお話しさせていただきます。
金融事務の資格や給料事情など必見です。
尚、主にクレジットカード業界を中心に書いていますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
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目次
閉じる金融事務(クレジットカード会社)の正社員はどんな仕事?
クレジットカード会社の場合、「内勤」として業務を行います。
業務内容は、幅広く事務をするよりも「専門職」として働くことが多いです。
クレジットカード会社での事務は未経験や知識がなくても始めることができますが、スキルアップしていくには当然専門知識を身につけていかなければなりません。
電話対応や伝票整理、入力業務、現場のスタッフ管理・指導など業務内容は多岐にわたりますが、正社員は基本的に全ての業務を把握する必要があります。
専門職とは言えスペシャリストである必要はありませんが、オールマイティに業務を行えるようになった上で現場を管理することが、金融事務での正社員の仕事となります。
金融事務(クレジットカード会社)の正社員はこんな人に向いている!
求人情報を見ると未経験可と書いてある求人が多いかと思いますが、クレジットカード会社でのお仕事はただ電話対応ができれば良い、ただパソコンが使えれば良い、というだけでは務まりません。
ではどのような人が金融事務の正社員に向いているのでしょうか。
コンプライアンス遵守意識が高い人
金融事務では多くの個人情報を扱います。
取扱いには細心の注意を払わなければならないため、「個人情報を取り扱っている」という意識を強く持って仕事をしなければなりません。
顧客の情報をSNSに投稿することはなどは当然ですが、社外の人(家族も含む)に話してしまうこともコンプライアンス違反となります。
会社の情報をSNSに投稿してしまった、仕事で知り得た個人情報(誰々が来た、誰々が申し込んだ、誰々はどこに住んでいる等)を軽々しく口外してしまった、という報道が近ごろありますね。
こういった情報漏洩事故が起きると、自身が責任を問われ懲戒免職になるだけではありません。
会社にも大損害を与え、時には倒産に繋がり、当事者以外の大量失業や投資家の破産など多くの人の人生を壊すこともあります。
どこの企業で働いてもコンプライアンス遵守は基本中の基本ですが、個人情報を多く取り扱っている会社では情報の取り扱いに特に注意が必要です。
コミュニケーション能力・調整能力が高い人
クレジットカード会社では沢山の部署で業務が行われており、自分の部署だけで仕事が完結することは少ない業界です。
そのため正社員として働く場合は、他部署やクライアントへの確認、運用の調整が頻繁に必要になります。
また現場の部下(派遣社員やアルバイト)への指導や管理もあるため、対人スキルはとても重要です。
決められた業務を行う立場(派遣社員等)であれば高度な対人スキルは必須ではありません。
しかし正社員となると、業務を円滑に回すため対人関係を上手く築ける人が求められます。
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金融事務(クレジットカード会社)の正社員でよくある募集内容とは?
クレジットカード会社の「正社員」はどのような条件で募集されているのか、ご紹介していきます。
給料相場
新卒採用の場合の初任給は月給で大体20万円〜21万円前後です。
これはどこの配属になっても一律の金額であることが多いですが、会社によっては営業成績や所属の業績で加算されることがあります。
また、特別な資格があれば資格給が支給されることもあります。
シフトの入れ具合
クレジットカード会社での勤務の場合は、お客様の電話対応があるためシフト制になることが多いです。
発行状況がどうなっているか、カードを利用しているが不具合があった、紛失してしまったなど、様々な部署でお客様からの問い合わせが発生します。
ただし、郵送物発送や受け込みが業務に関わる部署、銀行とのやりとりが発生するような部署については、取引先に合わせて土日祝日が休日になる場合もあります。
シフト制の場合、一般的な企業のように月曜日から金曜日まで働いて土日はお休みをするというようなサイクルにはなりません。
しかし、平日にお休みを取りたいときには、シフトの調整次第で休むことができます。
勤務時間
クレジットカード会社の事務部門では、お客様からの問い合わせ対応時間に合わせての出勤が基本です。
会社によって違うと思いますが、大体9:00〜18:30くらいの間で7時間30分という勤務時間が多いのではないでしょうか。
また、部署によっては早番・遅番などの交代制になることもあります。
休日休暇
シフト制の部署もあるので部署によりますが、年間休日数は「120日」が一般的です。
土日祝日休みの部署と同じ休日日数になるように、ゴールデンウィークや夏休みの休日分を、各月にバランスよく割り振っていきます。(大体月々の休日数が9日〜10日になります)
クレジットカード会社は女性従業員が多いということもあり、産休や育休、介護休暇などの休暇制度も充実している会社が多いでしょう。
労働組合がある会社は休暇や福利厚生が充実していますので、そのような「働きやすさ」という面から探してみるのも良いですね。
求められる人物像
クレジットカード会社の事務職として採用された場合は、現場の部下たちに指導することがとても多くなります。
繁忙時には現場のスタッフたちと同じ業務を行うこともあります。
そのため、どの業務も満遍なくバランス良く取り組むことができる人物が求められます。
また、社内外やお客様とのやりとりをする機会が多いため、コミュニケーション能力が高い人を求めています。
いかに周囲を巻き込んで話を進めていけるかがとても大事です。
採用試験の際にグループ面接やディスカッションなどの機会があると思いますが、「自分が自分が」と自己主張するだけではなく、周囲の人を巻き込んだ話の進め方ができるかを見られると思います。
必要なスキルや資格、経験
金融系ということもあって、入社前に資格取得や勉強をしておいた方が良いのか、と不安な人もいるかと思います。
金融系の知識はあるに越したことはありませんが、入社してからつけることもできるため、入社前に資格を取る必要はありません。
新卒入社の場合、内定後入社式前や入社後に資格取得を求められることがあります。
正社員は派遣やバイトとどう違う?
これまでに説明した通り、正社員は派遣社員と同じような仕事をしていでも評価はされません。
では、正社員としての役割は何なのでしょうか。
仕事の量や責任の度合いは変わる?
仕事の量については、正社員と派遣社員は役割が異なるため、一律に比べることはできません。
正社員の仕事は一つ一つの量は多くないものの、細かい知識や幅広い対応が求められるため、忙しさの質が違います。
派遣社員だけでは終わらない業務がある場合は正社員も一緒に業務を行うことがあるため、仕事の量は必然的に正社員の方が多くなります。
また、正社員と派遣社員とで責任の度合いは全く異なります。
現場でトラブルがあった場合や派遣社員がミスを起こした場合には正社員がお客様に連絡を取ったり、場合によってはお客様のご自宅に伺ったりします。
また、派遣社員が分からない部分を質問してきた場合は対応しなければならないため、高度な知識も求められます。
資格を取って責任者として登録する場合もありますので、正社員で入社をする場合は最初から「責任者」という意識を持ったほうが良いのです。
仕事内容は変わる?
派遣社員やアルバイトは現場で与えられたルーティンワークや雑務が主な業務です。
それに対して正社員は指導や進捗管理、社内外との連絡、業務改善など「考える」「調整する」のが仕事です。
ただ、経費削減のために派遣社員を減らす場合、派遣社員が行なっているルーティンワークを正社員自身が行うこともあります。
それぞれ求められるスキルは?
派遣社員・アルバイト
派遣社員やアルバイトは、金融業界の知識がほとんどなくてもできる入力業務や手紙作成、いわゆる「誰でもできる」業務を行います。
したがって、求められるスキルは以下の内容になります。
- 大量の作業を手際よく行えるかどうか
- 入力業務がメインの部署ではいかに早く入力できるかが鍵となるため、タッチタイピングのスキルは必須
正社員
クレジットカード会社の正社員(事務職)に必要なスキルは、一つの業務だけが特出してできるだけではなく、バランス良く業務を行うことが求められます。
したがって、求められるスキルは以下の内容になります。
- パソコン操作(入力以外のワード、エクセル、パワーポイントの操作スキルは最低限必要)
- 周囲への指導能力
- 業務改善のために仮説を立てる思考力、行動力
- トラブルや問題解決のための倫理的思考力(ロジカルシンキング)
収入面は?
正直なところ、正社員の初任給と派遣社員の月給にはあまり大きな差がありません。
しかし、年収や社会保障・福利厚生など長い目で見ると大きな差が出てきます。
会社の業績によって変わってくるため一概には言えませんが、比較してみました。
正社員
クレジットカード会社の正社員の月給は大体20万円〜21万円くらいです。
交通費や住宅手当、福利厚生費の補助、退職金制度などがありますので、給与総額で考えると派遣社員・アルバイトとは大きく異なります。
加えて年に2回ボーナスが加わりますので、年収にすると初年度は300万円前後が一般的な給料になります。
また、正社員の場合は年に1回〜2回給与査定がありますので、実績を出せばその分給料も上がります。
派遣
派遣会社によって支給される時給に差がありますが、大体1,200円〜1,400円程です。
大体1日に7時間〜7.5時間×22日くらいとすると、18.5万円〜23万円程と少々差がありますね。
派遣社員の場合は出勤日数に左右されます。
また、交通費は出ないことも多いため、月間の収入は多くても、年収にすると正社員とは差があまりありません。
バイト
時給は派遣社員よりも低いことが多く、大体1,000円〜1,200円程です。
その代わり、会社の直接雇用のため、通費が出ることが多いようです。
また、その会社の健康保険に入ることができ、有休も付与されます。
金融事務の正社員になるために他にも知っておきたいこと
資格取得について
正社員の事務採用で入社するため、入社前に資格を取得したほうが良いのか気になるところですね。
実は入社にあたって特別な資格や知識は必要ありません。
会社に資格取得を求められた時に取得できれば、将来のキャリアにも問題ないでしょう。
もちろん個人で勉強しておくのは良いことですが、入社後に業務を行いながら勉強していくことができるので、そこまで心配する必要はありません。
また資格取得のために会社が勉強や金銭面でサポートしてくれるところもあるので、じっくり取得していくことができます。
自分に合った金融事務正社員の求人の選び方や注意点
ここまで一般的なクレジットカード会社での業務について紹介してきましたが、実際にどのように会社を選べば良いのでしょうか。
【選び方①】雇用形態から探す
クレジットカード会社の求人を探すと、意外と契約社員の雇用が多いです。
ただし、会社によっては契約社員から正社員を目指す道もありますので、その会社の制度などをリサーチしてみると良いと思います。
【選び方②】職種から探す
金融事務の募集は沢山ありますので、事務希望の場合は「事務」で検索しましょう。
何も記載のない求人は営業の可能性もありますので、応募前に確認が必要です。
また正社員の場合、入社後に別部署に異動することもありますので、事務だけを担当したいなら入社後の異動があるかも入社前に確認しておきましょう。
【選び方③】会社の業態から考える
クレジットカードを扱っているブランドの名前がついていたとしても、「金融・クレジット」部門であるとは限りません。
求人情報の部分に「クレジットカードの受付・事務業務」などと言うキーワードがあることを必ず確認してください。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
給与や福利厚生は生活していく上でとても重要です。
昇給があるか、交通費や補助、残業代が出るかの確認はとても大事です。
また、働きやすい職場を選ぶには、労働組合が強いかどうかもポイントです。
【選び方⑤】エリアから考える
クレジットカード会社は大体首都圏に本社があり、コールセンターやオペレーションセンターなどは地方にある会社が多く、勤務地の選択肢はそこまで狭くありません。
長く勤務するために通勤時間も重要です。
職場までの通勤時間も重視しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、金融事務(クレジットカード会社)の正社員について解説してきましたが、求められる人材や正社員の心得はどこの会社でも通用するものです。
女性が多い業界であるため、女性特有の空気というのもあります。
しかし、女性の管理職も多いため、女性管理職を目指すにはとても働きやすい職種とも言えるでしょう。
今は様々なクレジットカード会社がありますので、自分が重視する条件を確認しながら自分に合いそうな会社を探してみてください。
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