ここではキッチンの仕事はどんな人に向いているのか、得意な人の4個の特徴やキャリアについて解説をします。

キッチンの仕事を目指す人にとって、自分は本当に向いているのか、それとも向いていないのか気になるところですよね。

これから紹介する特徴に一つでも当てはまれば、キッチンの仕事に向いていると考えても良いでしょう。

また、得意な人はどのような特徴を持っているかも気になるところだと思われますので、それも紹介していきます。

人間の欲の中の一つとして数えられる「食欲」を満たすキッチンの仕事を細かく見ていきましょう!

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キッチンの仕事はどんな仕事?

キッチンの仕事はどんな仕事でしょう?

キッチンは料理を作ることがメインになります。

お客さんは食べたいものをホールのスタッフに伝えます。

ホールスタッフはそのオーダーをキッチンに伝え、特記事項があればそれも補足します。

キッチンスタッフはその情報をもとにお客さんが美味しそうだと思えるように料理の質と時間を気にしながら作っていきます。

もちろん、料理を間違えないようにするのもキッチンの仕事です。

キッチンの大まかな仕事内容

ではキッチンの仕事内容を見ていきましょう。

どんな仕事があるのでしょうか?

料理を作るだけと思っている人はこれを見て「そんな仕事もあるのか!」と思っていただきたいです。

キッチンの仕事は料理を作ることだけではないのです!

調理

調理はキッチンのメインの仕事であり、キッチンの仕事を目指す人の大半が調理をしたいと思いその道に入ってきます。

調理は簡単なものから前日から仕込みが必要なものまで幅広くありますが、どちらも共通しているのは料理には作り手の気持ちや思いが出やすいものということ。

作り手が適当に作った料理は、それを食べる側として、美味しいと感じることはないでしょう。

それくらい繊細な仕事なのです。

調理器具の掃除、メンテナンス

調理器具は使っていく内に古くなります。

しかし、高級なレストランや調理器具にこだわるお店は、高級な器具で揃えていることが多いため古くなったからと言って簡単には買い換えることができません。

そのため、調理器具を毎日丁寧に手入れします。

食材の管理

調理は食材がないと始まりません。

また食材があっても、管理がしっかりされていないとお客さんに提供できません。

そのため、食材それぞれ適切な保存方法でしっかり管理しないといけません。

昨今ではノロウィルスをはじめとした食中毒問題で数々の店が閉店まで追い込まれています。

管理者はシビアになる必要がありますね。

食材の仕込み

調理において一番大事とされるのは仕込みです。

この仕込み一つで料理の味が変わるとい言われています。

そのため、あまり新人の内は任せてもらえない領域かもしれません。

食材の仕込みは前日に行うものや、継ぎ足して作るものまで様々あります。

その食材や調理方法、料理に合わせて作るため、とても繊細な技術や経験が必要です。

食材の仕入れ

食材の仕入れは新人ではあまりやらせてもらえません。

しかし、同行する機会があればどのような基準で選んでいるかを勉強することができます。

また食材は仕入れ先と良好な関係を作ることで良いものが手に入ることもあります。

更に仕入れ作業は、鮮度やその食材特有の見分け方を熟知していないと難しいです。

食器洗い

キッチンの仕事の最初と言えば〝皿洗い〟ですよね。

入社して初めて任される仕事が皿洗いです。

皿洗いを退屈だと思わずにいかに効率良く食洗機にかけ、お皿が足りなくならないようにするかなど学べることも多いです。

料理担当への指示出し

俗に言うディシャップという立場なのですが、このディシャップが機能しているかどうかで作業の効率が異なります。

ディシャップは仕事としては主に指示出しがメインです。

しかし場合によっては偏りすぎているオーダーの持ち場にヘルプに行くこともあります。

そのため、全ての調理場での経験が豊富でヘルプができる立場の人が行います。

またホールとの兼ね合いも気にしながら料理の出し時を考えたり、食材の個数なども把握しストップをかけるタイミングなども考えないといけないので、ある意味一番頭を使うポジションかもしれませんね。

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キッチンの仕事はどんな人に向いている?向いている人の4個の特徴とは?

キッチンの仕事はどんな人に向いているのでしょう?

その特徴を紹介していくのですが、正直なことを言うと前述した通り特徴が一つでもあるなと思えれば、あなたはキッチンの仕事に向いていると思います。

もし万が一、一つも当てあはまらなかった人はこれから身につけられる特徴もあるので、あまり気にしないようにしましょう。

料理が好きな人

まずなんと言っても、料理が好きな人はキッチンスタッフの仕事に向いています。

更に強調すると「人に料理を食べさせたり、作ることに喜びを感じる人」であれば、よりキッチンの仕事に向いているでしょう。

実家にいる時はほとんどの人が親に作ってもらっていたのではないでしょうか。

料理は自分で作ろうと思わないと作る機会がないと思いますが、料理を始めてみて好きだなと感じた人は、ぜひキッチンの仕事に就いてみてはいかかでしょうか?

もの作りが好きな人

料理が好きな人だけがキッチンスタッフの仕事に向いているというわけではありません。

料理ではなくても「ものを作ることが好き」というだけでもキッチンの仕事に向いていると言えるでしょう。

料理も一つの作品として考えて作ることができれば、質の高い料理ができるはずです。

協力してなにかをこなすことが好きな人

キッチンスタッフの仕事はそれぞれの調理の持ち場同士で協力して行うものです。

そのため、個人プレイなどはキッチンスタッフの仕事には好まれません。

キッチンスタッフの仕事をしっかりこなすには互いの調理場の作業スピードなどをコミュニケーションを取りつつ確認することが必要です。

協力してなにかをこなすことが好きな人は、キッチンスタッフに向いていると思います。

コミュニケーションを取ることが得意な人

どの仕事にも「報告」「連絡」「相談」が必要です。

つまりコミュニケーションが必要ということです。

黙々と作業することも料理の過程にはあるのですが、そのような場合でもコミュニケーションを取らないといけない時はあります。

その時にも周りを気遣えるコミュニケーションを取れる人は、キッチンだけではなくどこの仕事に就いても重宝されるでしょう。

また、コミュニケーションを積み重ねることはキッチンのスタッフ同士の絆も深めてくれます。

絆が深まると他のスタッフが今どのような状況でどのようなことを考えなが仕事をしているのかが少しずつ分かってきて、キッチンの仕事がよりやりやすくなります。

そのような利点を手に入れるためにもコミュニケーション能力は磨いた方が良いでしょう。

逆にキッチンスタッフの仕事に向いていない人の特徴は?

先にキッチンスタッフの仕事に向いている人の特徴を紹介しましたが、今回はキッチンスタッフの仕事に向いていない人の特徴を紹介します。

一人でコツコツ仕事をしたい人

前述した通り、キッチンスタッフの仕事はコミュニケーションを取ることが大事です。

そのため一人でコツコツとした仕事をしたい人は、キッチンのスタッフとし働くことは難しいかもしれません・・・。

もしこの特徴に当てはまったとしても、キッチンスタッフの仕事を希望するのであれば、しっかりとコミュニケーションを取りましょう!

汚いものを触れない人

キッチンスタッフの仕事は繊細な食材などを触るだけではありません。

汚れたキッチン用具や、排水溝に残っている食材の残りものにも触らないといけません。

特に調理場周りはヌメヌメしていることが多いのですが、それを触るのが嫌だという人もいるでしょう。

潔癖症などの場合は仕方ないことなのですが、グローブをつけるなどの対処法もあるので、もしキッチンスタッフの仕事に就く場合は自分に合った対処法を見つけましょう。

料理を作ることが嫌いな人

そもそも料理をすることが「苦手」なのではなく「嫌い」という人は正直言って向いていません。

嫌いな理由は様々ですが、料理を作ることが嫌いなのであればまずキッチンスタッフの仕事は選ばないでしょう。

ただし、苦手だという人に関しては話が違います。

もし少しでも興味があるなら、是非やってみてはいかがでしょうか?

苦手だったことが得意になることもよくあるので、チャンスかもしれませんよ!

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キッチンの仕事で活かせる経験

キッチンの仕事で活かせる経験とはどんなものでしょうか?

意外とこんな経験も活かせるのか!と思うこともあるでしょう。

自宅での調理経験

調理経験は働いている場所のみではなく、自宅でも活かすことができます。

キッチンの腕は磨けば磨くほど良いものになるので、ぜひ家でも調理の練習をすると良いでしょう。

また、もし他の人に自分の料理を食べてもらう機会があれば、ぜひ食べてもらって感想をもらいましょう。

料理を食べる側の感想はなかなか聞けるものではありません。

優先順位判断能力

キッチンの仕事では自分の持ち場の優先順位をしっかり考える必要があります。

予め優先順位を決めておくと、順位を決めずに調理をするよりも格段に作業効率が上がります!

また順位を決めておくことで、余裕ができるのはどこの作業の時なのかが分かるようになります。

そうすることで新しく追加された作業も、自分の余裕がある時に組み込めるようになります。

キッチンで働くメリットとは?

優先順位判断能力が育つ

キッチンの仕事だけではなく、他の仕事でも優先順位の判断能力は必要になります。

キッチンでは限られた時間で早く且つ正確に優先順位を決めないといけないという点もあり、この能力を磨くにはもってこいの仕事でしょう。

また多重課題と呼ばれる同じ時間に違う工程の作業を行わないといけない場面も多いので、頭を常に使うという意識も身につきます。

家で作る料理の腕が上がる!

家族がいる人、恋人がいる人、よくホームパーティなどをする人は「もっと上手く料理ができればな…」と思ったことはありませんか?

レストランによっては家で作るには難しいメニューもありますが、調理の技術や手際の良さなどは家でも活かせますし、メリットになるでしょう。

私が特に活かせたと感じたのは、オムライスを友達に振る舞った時でした。

ふわふわとろとろのオムライスを作るレストランで働いていたので、自宅でも同じような要領でつくったところ、とても高評価をもらえ今では得意料理になりました。

キッチンで働いたメリットを活かしましょう!

その後のキャリアについて

この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?

どんな料理を作っていたかにもよりますが、和食(山菜、海鮮類など)のキッチンで働いていた人はそのまま創作料理店で働く道を選ぶ人もいるでしょう。

洋風(パスタやピザなど)のレストランで働いていた人であれば、海外のレストランで働いたり、ミシュランの本に載るようなお店を開業したりとキャリアアップの道は様々です。

「いつかは自分の店を持ちたい」と考えている人にも有効ですから、キャリアアップは積極的に目指しても良いと思います。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

キッチンでの調理の経験は他の仕事で活かせないことの方が多いです。

もし活かせるとしてもホテルや宿の料理人として働くくらいなのでしょうが、そのような職場には決まった調理方法やしきたりなどが強いので、自分の経験を活かしたいと考えても自分の思い通りにはならないでしょう。

就職以外でのキャリアアップを目指すのであれば、やはり自分の店を持つことを最終目標にするのはいかがでしょうか。

まとめ

以上がキッチンの仕事はどんな人に向いているのか、得意な人の4個の特徴やキャリアについての解説でした。

キッチンスタッフの仕事は専門職です。

料理に関する専門知識はもちろん栄養や調理器具などの性質、アレルギー食材について、調味料の配分など色々な勉強をしないと一人前にはなれません。

そのため、料理人はどれだけ歳を重ねても勉強を続けていく必要がある仕事。

いつまでも飽きることのない探求心を持って、一人前の料理人になれると良いですね。




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