キッチンスタッフの仕事内容をここでは経験者の私が紹介します!

そもそも皆さんはキッチンの仕事は料理作るだけだと思っていませんか?

そんなことないんですよ!

実はキッチンスタッフはもっと細かい業務がたくさんあるんです。

それでは、キッチンスタッフとはどのような役割や業務を任されているのかを解説していきましょう。

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キッチンスタッフの仕事は大きく3個の役割に分けられる

ディシャップ担当

ディシャップは「ディッシュアップ」という言葉の略です。

調理場から調理が終わり盛り付けられた料理を、ホール担当者に渡す場所のことを指します。

調理場担当

調理場はホールが取ってきたオーダーを確認し、それぞれの持ち場の担当が調理するところになります。

ドリンカー担当

ドリンカーも調理場と同じでホールが取ってきたオーダーに合わせて飲み物を提供します。

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ディシャップの4個の業務

調理された料理の最終チェック

ディシャップの仕事の一つとして料理の最終チェックがあります。

「最終チェックなんてする必要あるの?」と思うかもしれませんが、かなり大事です。

もし、お客さんの中に苦手なものがあって予めホールスタッフに伝えていた場合、ホールスタッフもチェックをしますがディシャップが確認しないと大変な失礼に値します。

また、もしその食べ物がアレルギーだった場合かなり危険なので、細心の注意を払う必要があります。

各調理場のコントロール

様々なジャンルの料理を提供しているレストランであれば、時間帯や季節によっては一つの調理場にオーダーが集中してしまうことがあります。

その時はディシャップがヘルプに入ったり代用できる料理があれば他の調理場の人にヘルプを頼んだりとコントロールするのもディシャップの役割です。

オーダーの指示出し

夕飯時やランチ時にオーダーの調和をはかるために、何を優先して提供すれば良いのか、あの料理とあの料理は一緒に提供した方が良いからこの順番は逆にしよう、など、優先順位を考えながらスムーズに料理が提供できるように整えていくのもディシャップの仕事です。

暇なら洗い場を回すことも

各調理場で判断できる状態なのであればディシャップはあまり役目がないので、洗い場や食材の仕込みなどに回ります。

また忙しくなれば、ディシャップとしての役目に徹します。

この繰り返しでしょう。

調理場の4個の業務

各調理場の料理の仕込み

仕込みが必要な料理に関しては営業時間前に仕込みをしておきます。

季節の料理などは仕込みが必要なものが多いのでフェアの時期などは仕込みの段階で忙しいことも考えられます。

ただ仕込みさえしてしまえば、そこまで忙しさを感じることはないでしょう。

オーダー通りの調理

ホールスタッフが取ってきたオーダーに対して、オーダー通りに調理をして料理を提供するのが調理場の業務の一つになります。

間違えてしまうと最悪の場合作り直しになってしまうので、気をつける必要があります。

調理場の掃除

常に洗い物や掃除をしながらの調理になります。

カルボナーラを作ったフライパンでハンバーグを焼いたりするのは当然あり得ないことなので、1回使うごとに必ず洗います。

またある程度ピークの時間が過ぎたら調理場ごとに掃除をします。

掃除をすることで清潔感を保ち、衛生的な安全も守られます。

洗い場を回す

特に忙しくなければ、洗い場を回しながら調理をするという役をこなすときもあります。

特に揚げ物を担当しているフライヤーのスタッフは揚げている時間は特にすることがないので、洗い場を回しながらということが多いでしょう。

ピーク時は食器がなくなってしまったりすることもあるので常に回せるのが理想です。

ドリンカーの3個の業務

オーダー通りにドリンクを作る

オーダー通りにドリンクを作るのは一見簡単そうに見えて、中には難しいメニューもあります。

私の経験上、クリームメロンソーダがあるお店は、ドリンカー初心者の人にはかなり苦戦を強いられます。

炭酸ドリンクに普通にアイスを乗せると溢れてしまうため、コツが必要です。

コツを覚えれば誰でも作れるようになりますよ。

また居酒屋のドリンカーの場合は、お酒の名前と何を混ぜているのかを把握しないといけません。

デザートを同時に担当することもある

ドリンクのオーダーがあまりなく暇な場合はデザートを同時に担当する場合もあります。

それでもまだ暇な場合は各調理場のヘルプに入ることもあるので、柔軟な対応が必要です。

ドリンカーの掃除と樽の交換

ドリンカーが詰まってしまうとドリンクの提供が難しくなるので、ドリンカーは常に万全の状態にしておく必要があります。

具体的にはドリンクを作るカウンターの整理やグラスの洗浄、ストックの補充などです。

お酒を提供するお店ではビール樽の交換も必要になります。

決まった手順があるので、その手順通りにやればそこまで難しいものではありません。

キッチンスタッフの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

キッチンの仕事はいったいどこにやりがい感じるのでしょうか?

慣れてしまうと単純作業になってしまう業務ですが、意外とやりがいを感じることも多いんですよ!

お客さんに直接美味しかったと言われたとき

「美味しかった」の言葉は、例えチェーン店の作り置きがしてある料理を提供していたとしても言われれば嬉しい一言ですよね。

あなたの作った料理がお客さんの口に合って喜ばせることができたのですから、やりがいを感じるのではないでしょうか。

仕事の優先順位がスムーズになってきた

キッチンで働く上で大事なのは優先順位の決定です。

最初はディシャップに言われるがまま、先輩に言われるがままに動くのですが、段々慣れてくると耳で聞いたオーダーを自分の頭の中で組み立てて優先順位を構築できるようになります。

また、それを先輩スタッフに認められた時は、かなりやりがいを感じるのではないでしょうか?

日常生活でも料理が作れるようになったとき

キッチンとして働く前は料理なんか全くできなかった人が、キッチンとして働いて料理を作り続けることで自宅でも料理を作れるようになるとやりがいを感じるでしょう。

料理は一朝一夕でできるようになるものではありません。

できるようになるにはそれなりの努力が必要になるので、やってて良かったと思えます。

ソフトクリームがキレイに巻けたとき

キッチンをしたことがあるほとんどの人が経験しているであろうソフトクリーム巻き。

簡単そうに見えて意外と難しいのです。

私は恐らく何百回と言っても言い過ぎではないくらい失敗を重ねてようやく身につけました…。

面白いポイント

キッチンの業務で面白ポイントはどういうところなのでしょうか?

ホールスタッフとはまた違った面白さが実はキッチンにもあるのです!

他の調理場のスタッフとの会話

ホールスタッフはお客さんの前に立っていることが多いのであまり話したりすることはできないのですが、キッチンはあまり大きい声でなければ他の調理場のスタッフと話しながら仕事をしているところが多いです。

私もキッチンで働いているときは、先輩と恋愛の話や高校大学の話などをしながら働いていました。

間違えて作ってしまったものは…

本当はやってはいけないことなのでしょうが、間違いは誰にでもあります。

ただもう作ってしまったものを取っておいて他の人に提供するわけにはいきません。

ロス伝票というものを書いて、あとは…頂きます!

きれいに残さずがポイントです!

料理の提供時間が早くなる

これはやりがいにも繋がるのですが、料理に慣れてくるとコツが分かってくるので、オーダーから提供までの時間が早くなります。

その実感が自分から湧いてくると「お、楽しくなってきたかも!」と思えるようになります。

そのような成長が見られると、前述したように先輩と話しながら調理をすることができたりと余裕が生まれます。

仕込みの大切さが分かる

調理をするうえで必要な仕込み。

その仕込みの良し悪しで料理の味や質が変わってきます。

最初は慣れない仕込みの作業でやらされている感が出てしまうのですが、慣れてくるとこの仕込みの仕方や仕込みの順番は本当に質が良い仕込みなのか?と考えられるようになります。

特に肉料理は、焼き加減はもちろん、事前にどれだけしっかり下ごしらえが質良くできたかどうかがカギになってきます。

業務に慣れてきてそのような細かい部分に目を向けられるようになると、更にキッチンの仕事が面白くなるでしょう。

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キッチンスタッフの仕事はこんな人にはおすすめ!

料理を作ることが好きな人

大前提中の大前提です。

料理を作ることに全く面白みを感じない人には向いていない仕事です。

ただし、最初は面白さを感じていなくても続けていく内にだんだんと面白くなってきてしまう人がほとんどなので、最初の段階で1%でも興味があるならやってみることをオススメしたいです。

私も最初はあまり興味がなく、自分で作ったものは自分で食べたいと考えている人でした。

しかし、やりがいの項目にも書いた通り、お客さんに美味しいと言われたり調理の手順が考えられるようになってきたときに、気づいたら楽しくなっていました。

最後はキッチン全てをコントロールするディシャップにも挑戦することができて本当に楽しかったことを覚えています。

協力することが好きな人

ホールも含めスタッフ含め全員仲間です。

仕事中だけでもなるべく言い合いや喧嘩は避けたいところ。

そんな平和な職場を作るカギは「協調性」だと私は考えます。

誰かが困っていればそこに少しでもヘルプに入ったり、逆に忙しいときはヘルプを求めたりと、一人で抱え込ませないようにすることが大事です。

同じような考えを持っている人がキッチンの業務に携われると最高ですね!

掃除や後片付けがこまめにできる人

一つの料理を作ったら、一度場を整えてある程度きれいにしてから次の調理を始める。

これはキッチン業務の鉄則に近いものなのですが、それができない人がなかなか多いのも現状です。

そのため本来その料理に提供されるはずのない具材(コーンが多いです…)が1粒入っていたりということがあります。

お客さんにとっては不思議な現象ですし、場合によってはクレームに繋がりかねます。

その様なことがないように一回一回掃除や後片付けができる人はキッチンの仕事はオススメです!

相手の立場になって物事を考えられる人

いまホールの現状はどうなのか?

他のキッチンのスタッフの現状はどうなのか?

そのように周りのことを考えたり相手の立場になって物事を考えたり伝えたりすることができる人は、優しいキッチンスタッフになれます。

ディシャップに向いていますよ!

ディシャップが怖い人や口調が荒くなる人だと、委縮していつも通りの仕事ができなくなってパフォーマンスが落ちるアルバイトもいます。

ただ怖い人や口調が荒い人は、今すぐそれを変えてと言ってもまず無理でしょう。

相手が何に困っているのか、何に大変さを感じているのかを親身になって考えてあげられる人にはオススメですよ!

手先が器用な人

具材を均等に切る作業や量をはかってお皿に乗せる作業などは、手先が器用な人が行うと作業効率がかなり上がります。

ただ、器用ではなくても慣れてくれば重さに関しては大体これくらいだろうなというのが感覚で分かってくるので、これはあくまで備わっていると良いなという程度です。

実際に私も手先は器用ではありませんでしたが、慣れることでカバーできました。

お酒が好きな人

ぜひドリンカーになってください!

居酒屋のキッチンでは即戦力でドリンカーになってくれる人が欲しいはずです!

今はドリンカーの前に作る種類や手順が書かれているところも多いのですが、焼酎や日本酒などは種類も多く覚えるのが難しいので、お酒が好きな人にはぜひドリンカー専門として働いてほしいです。

美的センスのある人

デザートを作るときに必要なスキルなのですが、例えば店で誕生日プレートを作成しないといけないときは、美的センスがある人がいる方が絶対に良いですよね?

私の職場はそういうことはしなかったのですが、グランドメニューの中にどうしても美的センスが必要なデザートが存在しており、しかもそれはソフトクリームを巻かないといけないものでした。

私は、デザート担当をしていたときが一番苦労しました…。

多重課題に柔軟な人

オーダーはいつなんどきどれだけの量が入ってくるか分かりません!

自分の担当しているところだけにドバっとオーダーが入ってくることもあります。

そのような時にストレスにならずに柔軟に対応できる人であれば、かなり重宝されるでしょう!

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まとめ

キッチンスタッフの仕事内容を経験者が紹介しました!

キッチンの仕事は簡単そうで意外と大変なことも多く、協力する姿勢が大事だということが分かっていただけましたか?

キッチンは一つずつ丁寧に業務をこなせば絶対に楽しい仕事なので、これから始めようかなと思っている人も、今続けているけどつまらないなと思ってしまっている人も、自分なりの楽しさを探しながら働いてみてください!

きっともっと楽しく働くことができますよ!

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