DTPオペレーターは、1つのミスで全工程がやり直しになることもあるような、責任重大な役割を担っています。

印刷物のデザインをするデザイナーと違い、世に認識されづらいポジションではありますが、印刷業界を陰ながら支える仕事です。

まさに縁の下の力持ちと言えるかっこいい仕事でしょう。

しかし時には、辞めることを選択する方も居ます。

今回は、その理由をいくつかご紹介していきたいと思います。

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まずは「DTP」の仕事例をチェック

基本的なDTPオペレーターの仕事内容

InDesign(インデザイン)、Illustrator(イラストレーター)、Photoshop(フォトショップ)などのDTPソフトを使い、デザイナーやクライアントから受けた原案を、実際の印刷物として出力できるデータの状態にまで仕上げる仕事です。

文章の誤字や配置をチェックすることから、画像の修正や加工処理までを行います。

一つのミスが刷り直しや発行の遅延に繋がることもあるため、集中力と判断力、そして根気の要る作業です。

DTPオペレーターを辞めたいと思うの5個の理由とは?

責任重大で、とてもやりがいのあるDTPオペレーター。

しかし仕事を続けていく中で、ふと「辞めてしまおうか」と考える瞬間があります。

それにはどんな理由があるのでしょうか?

では、見ていきましょう。

1、DTPオペレーターそのものが合っていない

この仕事は、好きでないと続けられません。

働き初めてみたものの、パソコンの前でひたすらコツコツと印刷用データを作り上げていく地道な作業に、思い描いていたものと違った、と感じる人は多いようです。

コツコツと繰り返す作業が退屈であったり、自ら何かを作り上げたいと思い始めた場合は、DTPオペレーターという仕事が合っていないのかもしれません。

パソコンに向かっていることが好きな人や、黙々と作業をすることを得意とする方が向いています。

2、業務過多による精神疲労

DTPオペレーターの仕事は、常に納期との戦いです。

指示書や画像データなどが、最初から全て揃っているとは限りません。

作業がスムーズに進まなかったり、工程作業を把握していない営業が最短の納期を設定したために残業が続く、といったことがあります。

定期的に気分転換などをしてリフレッシュすると良いのですが、次々やってくる納期に間に合わせることを考えると、なかなかそう簡単にはいかないのが現実です。

心身共に疲労してしまい、会社を辞めざるを得なくなるケースは珍しくありません。

会社によっては電話応対や別件の処理応援など、担当する仕事以外も任されることがあるため、DTPオペレーターの仕事に一日中集中できないといった点で辞めたいと感じる人もいるようです。

3、給料が少ない

一般的にDTPオペレーターは下請け業にあたるため、仕事量が多く残業ばかりなのに対して給料が安いという理由も挙げられるでしょう。

勤続年数が長くなり、経験を積んだベテランになれば年収アップも見込めますが、そうなるには相当の根気が必要だと言われています。

DTPオペレーターに憧れて会社に入っても、いつまでも同じ給料だとモチベーションも上がりませんよね。

4、職場環境の悪さ

作業する部屋に印刷機が置いてある会社もあります。

その場合、夏は印刷機が熱を持って動かなくなってしまうのを防ぐために、冬は部屋が温まらないと印刷機が動かないために、四六時中エアコンを稼働させています。

そのため夏・冬共に気温差が激しく、体調を崩す人がいます。

機械のためとは言え、他の事務所や外へ出る際に気温差が激しいと身体にも悪いですよね。

そういった健康面に悪い影響が出る部屋で作業をするという会社も少なくないです。

5、将来性への不安

若いころは身体も健康で丈夫だったのでガツガツ仕事に取り組んでいたけれど、年齢を重ねるにつれて辛くなってきたという声もしばしば聞こえてきます。

平日は遅くまで残業し、休日は疲れているので一日寝て過ごしてしまうと、自分の時間がないのはもちろん、家族との時間も思うようにとれません。

そうなると周りの身近な人たちからも、辞めたほうが良いのではないかと心配されることが増えます。

またWEB業界が台頭する昨今、DTP業界は斜陽産業なのではないかと気にする人も増えてきました。

加えて、DTPオペレーターの仕事は常に新しいことをするといった職種ではないため、一生携わっていくにはモチベーションが続かないという人もいます。

30歳前後になるとDTPオペレーターからデザイナーへと転身する人も多いのは、これらが大きな要因を占めていることが多いようです。

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経験者が語る!辞めたいと思っている人に考えてみてほしいこと

DTPオペレーターの仕事に携わっていると、この仕事を続けるべきかどうかを考える時期が、ふとやってくることもあるでしょう。

そんなときにはすぐに辞めてしまうのではなく、まずはじっくりと自分と向き合ってみてください。

一時的な感情による原因なのか、またはずっと模索してきた末の決断なのかによって、答えや改善点が変わってきます。

参考までに、私自身が経験してきたからこそ提案する、「考えてみてほしいこと」をご紹介します。

辞めないと解決できない問題なのか

辞めたい理由は、会社の社内環境が悪いことでしょうか。

それとも、人間関係が上手くいかないからなのでしょうか。

まずは辞めたい具体的な理由を全て挙げてみることが大事です。

その中で自分が最も辞めたい理由として挙げた答えこそが、辞めたら解決するか否かの答えになります。

例えば、仕事が忙しくて鬱もしくはノイローゼ気味になってしまい健康を害するにまで至ってしまった場合は、辞めることで解決する可能性もあるでしょう。

しかし、ただ単に「疲れたから結婚をして寿退社したい」というような理由の人は、周囲の人の意見も聞くなどして再度よく考えてみてください。

または今の職場が自分に合っているか、こちらから相談してみると良いでしょう。

成長の一環として考えられないか

DTPオペレーターは、DTPソフトを扱える実践的なスキルが身につきます。

手に職があるということは転職にとても有利です。

更に、日頃からプロの様々なデザインを目にしていることや改良方法を多く蓄えていることなど、経験したからこそ使える知識は自分にとっても会社にとっても大きな強みになるでしょう。

将来はこうなりたいという目標がまだなくても、この業界に携わることがしたいということであれば、キャリアアップ成長の一環として見ても良いと思います。

ターニングポイントを決める

ずっとDTPオペレーターとして働いていくのは体力的にも難しいと言われていて、歳をとってからいざデザイナーをやりたいと思っても、若い人たちに囲まれつつ1から始めるのは少し勇気がいります。

そこで自分のターニングポイントを予め決めておくということをお勧めします。

あと一年で転身、または転職を考えているから全ての力を出し切ろうという気力が起きれば仕事にメリハリがつくようになり、ひいては成長速度も著しくアップするでしょう。

なにより毎日、辞めたいなぁと思いながら仕事をすることが無くなります。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

自分にじっくり向き合って出した答えは見つかりましたか?

辞めたいと感じることは、もしかすると自分が大きく成長する第一歩なのかもしれません。

辞めて自分はこうしたいんだ!という強い意志や、思いっきって違う道へと進んでいくという考えが人それぞれ出てくると思います。

ただ、どの道を選んだとしても、DTPオレペーターとして働いてきたことは決して無駄にはなりません。

印刷ができる状態にするまでの行程や知識があるだけで他の仕事に生かすことも可能ですし、その忍耐力や責任ある仕事をこなす力は、どの仕事に就いてもきっと生かすことができるでしょう。



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