炎天下の中、外での作業はとても辛くてきついものです。

今回は、花木や樹木の手入れを手掛ける造園業で仕事をする際に、これはきつくて大変だと思った事を紹介し、どのように乗り越えたらいいのかを、分かり易く紹介させていただきます。

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造園の大まかな仕事内容

庭木の選定

一般のご家庭にある、お庭の花木や樹木等が、春から夏にかけて枝葉を成長させます。

青々と葉っぱを成長させて綺麗な花を咲かせ楽しませてくれますが、グングンと伸びた枝葉は、時に邪魔になります。

それだけではなく、隣のお宅にまで、境界線を越えて伸びてしまうと、揉め事の火ダネになってしまいますし、道路にまで伸びてしまえば、役所からお叱りを受けてしまいます。

更に、電信柱の電線に、枝葉が掛かると、強風で枝葉が電線に擦れて、ショートしてしまいます。

ショートすれば、火花が散り、火災の危険性も十分考えられます。

そうならない為にも、伸びすぎた枝葉を剪定するのが、造園業のお仕事です。

公共施設や公園の整備

病院には外来で訪れる方々の、不安な気持ちを少しでも和らげる為に、お庭を設けて、花木や樹木を植えています。

又、入院患者さんの、心のケアーの観点から、病院内にも中庭を設けて、自然を感じられる様に、花木や樹木を植えています。

学校では、生徒さんが、気持ち良く学業に取り組める様、校内に中庭を設けて、花木や樹木を植えていますし、グランドで運動や部活動に励む子供達が体を休める様に、大きな花木や樹木を植えて木陰を作っています。

冬囲い

秋も深まり、広葉樹が深く色ずいて一年の終わりが近ずいてきているのを感じさせてくれます。

常緑樹は通年緑の色を保っていますが、青々としていた緑も色深くなり、11月にもなると、お庭に植えてある花木や樹木に必ずしなければいけない作業があります。

それが、雪の重さから花木や樹木の枝を保護する為の作業、雪囲いです。

花木や樹木の枝は、雪が積もってくるとその重さに耐える事が出来なくなり折れてしまいます。

冬の寒さから枝野しなりも悪くなりますから、雪を弾き飛ばすことが出来なくて折れてしまうのです。

それを防ぐために毎年雪囲いに使っている木の板を古屋から出して、花木や樹木の周りを釘で板どうし打ち付け保護してあげるのですが、釘を打つ際にコツが有って、抜きやすい様に釘を最後まで打ち付けないで、半分だけ打ち付けておきます。

造園の仕事内容は、こちらの記事も参考に!

造園の仕事がきついと言われる5個の理由

同級会などの集まりで、久し振りに会った同級生に、今は何の仕事をしてるのと聞かれ、造園の仕事をしていると教えると、「造園の仕事をしてるんだ~大変そうだね、かなりきついんじゃない?」と、心配されたりしましたが、確かに造園の仕事は外での肉体労働ですから、決して楽な仕事ではありません。

ここからは、造園業の仕事のどんなところが大変なのかを、具体的に紹介させていただきます。

飛び交う花粉

シーズン初め、造園業の仕事でお庭に植えてある花木や樹木を、雪の重さから保護する為に雪囲いした板をほごしていると、どうしようもなく耐えがたい症状に襲われてしまう人がいます。

その症状が起きると、くしゃみと鼻水が止まらず、充血した目がかゆくなり、それらの症状が慢性的に襲ってきますから、仕事が手に付きません。

そうです、皆さんご存知の花粉症です。

何度も何度もくしゃみが止まらず、苦しく辛い、それもそのはずです、お庭に植えてある樹木の中には松の木などの、花粉を大量にまき散らす植物がありますから、もろに花粉を吸い込んでしまう事になります。

そんな訳ですから苦しいのも当然です。

花粉対策

花粉で苦しんでいる時には、くしゃみと鼻水が止まらなくなりますから、幾ら鼻をかんでもきりがありません。

ここは、仕事関係者しかいませんから思い切って、ティッシュを鼻に詰めてしまいましょう。

片方と言わずに両方の鼻の穴にティッシュを詰めてしまえば、くしゃみと鼻水も気になりません。

どうしても恥ずかしい人は、防塵マスクをすれば万全です。

炎天下での作業

近年では、6月にもなれば30度近い高温になってしまいますから、外で作業するのが仕事の造園業は灼熱のもとで働かなくてはいけません。

暑いからと言ってTシャツに半ズボンで仕事をする訳にも行きません。

花木や樹木に寄り添っての仕事ですから、虫や蜂、かぶれなどから肌を守らなくてはいけませんし、長そでに作業ズボンで、しっかりとした服装をして働かなくてはいけません。

汗がだらだらと流れてきますし、風が吹いていない時などは更に辛くなります。

危険なのは、体が痺れてきて倒れてしまう事態になる、熱中症にかかってしまう事です。

こまめな水分補給と樹木の利用

熱中症にかかってしまえば、死の危険性もありますから、仕事場の環境を上手に利用して、自分の身を守らなければいけません。

ずっと灼熱の日差しを浴びていては、誰でも耐える事は出来ませんから上手に周りの環境を利用しましょう。

お客様のお庭には、何かしらの花木や樹木が植えられていますから、それらを利用して涼みを取ります。

午前中は、東の方角から太陽が昇ってきますから、樹木の西側が日陰になる訳です。

つまりは、午前中の作業をする時に、樹木の西側を選んで仕事をすれば、日陰で作業する事が出来ます。

強烈な日差しを避ける事が出来れば、かなりの高温の日でも涼しく仕事が出来ます。

蜂の被害

蜂といえば、花の蜜を集めるミツバチが代表的で、幼虫を育てる為と、餌の無くなる冬場を乗り越える為に、猛暑の中一生懸命に飛び回っています。

彼らが働いてくれなければ、花実の受粉が成り立ちません。

何故ならミツバチ達が、花の蜜を集める際に、自分の体に花の中の花粉が体に付着し、花から花へと渡り飛んでいるうちに花粉が運ばれて、植物を受粉させてくれるからです。

風に吹かれることで花粉が飛び散り受粉もしますが、しっかりと確実に植物が受粉する為には、ミツバチ達の働きが必ず必要です。

しかしながら、蜂の種類はそれだけではありません。

そうです、とても凶暴なスズメバチがいます。

彼らも蜜を吸いますが、それだけではなく、他の小さい蜂や、イモムシ類も食べるのです。

作業中にスズメバチに刺されると非常に危険で、死に至る事もありますから、花木や樹木の中で働く造園業の職人さん達は、とても、きつい思いで仕事をしている事でしょう。

親方の経験を学ぶ

長年、造園業の職人として働いてきた親方の経験から学ぶ事はとても多く、必ず造園業の仕事をして行くうえで、参考になります。

スズメバチについても同様で、スズメバチの行動パターンや潜んでいる場所、避け方などの多くの事が勉強になります。

万が一にも、スズメバチに刺される事態になったとしても、対処の仕方も親方は知っていますから、よく話を聞かせてもらって勉強する事で、スズメバチの被害に対応出来ます。

毛虫などのけぎらいされる害虫

沢山の、植物が植えられている日本風庭園ですから様々な動物や昆虫がやって来ます。

一番気を付けなくてはいけないのがスズメバチなどの、キケン昆虫ですが、人によってはさほど気快な昆虫でなくても、その存在がとても気になって仕事が手に付かなくて困ってしまいます。

中でも毛虫はほとんどの人が苦手な虫の代表格で、体にふっついて、モソモソと動かれる様なことがあれば、気持ち悪い事この上ありません。

脚立を使っての高所作業中ですと、パニックのあまり落下事故にもつながるますから笑ってもいらません。

服装に気を付ける

直接肌に触れなければ特別問題はないですから、気にしないのが一番です。

毛虫の他に、クモなどもしょっちゅう体に付いてしまいますが、慌てる事はありません。

彼らも人間の体にいつまでもふっついていてもしょうがないので、だまっておけば自分から離れていきますので安心して下さい。

対処としては、なるべくツルツルとした生地の服装にする事です。

高所作業が怖い

造園業の仕事では、花木や樹木の手入れをする為に、脚立をかけて樹木の高い個所の選定をしますから、高い所が苦手な人、高所恐怖症の人にはとてもキツイ作業になります。

状況にも大きく左右されて、晴天無風の日でも高所作業が怖いのに、雨風に吹かれての作業ですと、更に恐怖心がわいてきますし、台風が来れば仕事は休みになりますが、台風が接近してくるだけでも強風になりますから、度胸と技術が必要になります。

それだけではなく、避けようのない事態も起こります。

それは地震です。

台風と違い、事前に来るのが分かりませから、脚立に上がっての高所作業中に巨大地震が起こる可能性も常にあります。

資格を取る

造園業などの、高所で作業をしなければいけない仕事には、資格がありますから、講習を受けて安全に高所作業出来る様に、スキルを学んで、きちんとした資格を取りましょう。

資格を取る事で自信も付き、高所での作業もこなせるようになります。

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造園の仕事を通して身につく力

植物の知識

日本のお庭には様々な種類の植物が植えられてありますから、豊富な植物の知識を学ぶ事が出来ます。

花木や樹木の種類はとても沢山あり、サルスベリや椿、ツツジやサトウカエデと、幾種類もの花木や樹木を扱っています。

花木や樹木の治療

花木や樹木の枝を剪定した後に切り口に薬を塗らないと、花木や樹木が病気になってしまいます。

ですから、造園業の仕事をする職人さんたちは、花木や樹木を病気から守る為に、植物を治療するための知識を学んで資格を取ります。

資格を取れる

造園業の仕事は、高所での選定作業などがありますから、安全な仕事をする為に、高所作業の公的資格を獲得します。

高所作業が出来る人なら、造園業の仕事以外でも塗装業だとか、とび職、電気設備、橋の点検と、多様に役立足せる事が出来ます。

造園仕事を続けるメリット

日本伝統の仕事

造園業の仕事は、日本庭園を手掛ける仕事ですから、その技術を手にする事は、仕事の需要として永続性が見込めます。

日本で生活する上での大きなメリットになります。

植物と触れ合う

植物と触れ合う事は、健康にも精神的にも、とても良い影響を受けるとされていますから、環境の悪い職場で働いている人よりも健康的でいられますから、とてもメリットがあると言えます。

老後に活躍できる

老後になれば、地域住民として公民館の整備や地元の公園の手入れなどをしたりします。

地域の老人会などに参加すれば、老人会の活動に草むしりや植物の管理などがありますし、老人ホームや施設に入る人でも、施設内の庭の手入れなどがありますから造園業で働いていた経験がとても活かせます。

造園の仕事からはどんな仕事に転職している?

造園業の仕事で、花木や樹木の手入れ、公園の整備、高所作業等の仕事を経験しているうちに、他の業種や関連業界に転職する人も少なくありません。

ここからは、どんな仕事に転職しているのか、具体的に紹介させていただきます。

花屋に転職

造園業の仕事で培った知識を生かして、花屋さんに転職する人もいます。

女性の職人さんがやはり多くて、花木を手入れしているうちに、花の魅力に夢中になってしまい、ついには花屋さんへと転職してしまうのです。

西洋の造園業に転職

不思議な事に、日本庭園の仕事をしているはずが、いつの間にか西洋の庭作りに興味が移り、日本とは違った華やかな庭作りに憧れて外国の造園会社に就職する為に、海外へ旅立つ人もいます。

塗装業に転職

造園業の仕事をしている人には大手企業から中小企業まで、それぞれ大小の造園会社がありますが、小規模の会社で働いている職人さんは、仕事量が少なくなる時があります。

そのような暇な時期には、高所作業の経験を生かせる住宅屋根の塗装をする仕事をすることがあります。

塗装業が肌に合うと思った職人さんは、そちらの仕事に転職していきます。

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まとめ

ここまで、造園業の仕事の際に、これはきつくて大変だと思った事から、それを乗り越える方法を紹介してきました。

近年では気温の上がり下がりがとても激しく、外で仕事をしなければいけない造園業の職人さん達は、益々仕事がきつくなりますが、その分、長寿高齢化社会の日本では、造園業の経験がとても役に立ちますし、様々な職業に転職する事も出来ます。

是非ともこの記事を参考にしていただければ、幸いです。


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