呉服屋辞めたいと思っている方はぜひ最後までご覧ください。

呉服屋さんの仕事をしていると様々な理由から辞めたくなったり、他の仕事に転職したくなる時があります。

そんな辞めたくなる原因とはいったいなんなのでしょうか?

今回は5つの辞めたくなる理由とその乗り越え方、転職で呉服屋を辞めたい方にはおすすめな別の職種もご紹介します。

ご一読いただき、参考にしていただけたらと思います。

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呉服屋の大まかな仕事内容

一見すると呉服屋さんの仕事は退屈そうに思えます。

一番の理由は、敷居の高さから、ふらっと立ち寄ってウィンドウショッピングするような感じではないからです。

しかし、そこは仕事ですからやらなければいけない事は当然有ります。

ここからは呉服屋さの仕事の内容について、分かり易く紹介させていただきます。

商品のディスプレイ

問屋さんから仕入れたり委託している商品を、季節に合わせて柄を選び、商品を展示する時に使う撞木に、着物や帯を掛て店内にディスプレイします。

お店の企画によっては、お勧めの商品や、お値打ちの商品を並べたり、来店予約のお客様がいらっしゃる時は事前にリサーチしたお客様のお好みやご年齢に合わせて、着物や帯、小物なども見栄え良く並べます。

行事や式典に合わせてお勧めする

呉服屋さんでは、着物や帯を着る時に、付属する帯締め等の商品を成人式や結婚式などの式典に合わせて最適な組み合わせに成る様に、お客様の年齢やお好みから選び、呉服の商品お勧めします。

アフターフォロー

呉服屋さんの仕事では、お客様が商品をお買い上げ頂いてそれで終わりではありません。

商品をお買い上げ頂いたその後も、着付けなどのアフターフォローをお世話させていただくくのが呉服屋さんの仕事です。

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呉服屋の仕事については、こちらの記事を参考に!

呉服屋を辞めたいと感じる5個の理由と乗り越え方 

仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれあります。

ここからは呉服屋さんの仕事を辞めたい理由を具体的に紹介し、その「辞めたい」と思ってしまう理由を、どのように乗り越えたらいいのか丁寧に紹介させていただきます。

正座が辛い

呉服屋さんの仕事では、長時間の接客も珍しくありません。

ご淑女様との楽しい会話を何時間も正座をしながらこなさなければいけません。

取引先とのやり取りでも当然正座ですし、お客様を待っている間などの時間も、畳の上では正座です。

慣れてくれば気にならなくなりますが、始めのうちは辛く足が強烈に痺れます。

涼しい顔で正座をこなしている呉服屋さんを見た時、人はプロらしさを感じます。

それが営業トークにも説得力を持たせてくれます。

細かい体重移動

正座している両方の足にかかる体重の比率を、左右で違う負荷にしておきます。

そうして細かく体重移動して足の感覚が無くなる迄足が痺れるのを防ぎます。

また、少し腰を浮かして体重が足にかかるのをいくらか軽減しておくと血流の流れが遮られずにすみますから、立つ時にすっと立てます。

呉服屋の仕事に興味はあるけど、自分に向いているか心配な人はこちらから相談してみると良いでしょう。

お客様の嫌味

男性のお客様もいらっしゃいますが、お客様の殆どが女性のお客様です。

平均年齢も高くなりますから、ご機嫌を損ねてしまうと嫌味攻撃の洗礼を浴びてしまいます。

最初は愛想の具合が悪いとか、掃除が行き届いていないとか、笑顔が無いとか、次々と出てきます。

たちの悪いのが、社長に告げ口されてしまう事です。

社長も最初は気にしていませんが、あまりに告げ口してくるので、実際にそうなのかと社長からの評価も下がります。

するとどうでしょう。

入社した時にはあれほどあった仕事への情熱ややる気がだんだんとそがれてしまうのです。

気持ちを顔に出さない

決して嫌な顔をしてはいけません。

口ごたえをしたり誤解を解こうとしたりしない事です。

すべては試されているのです。

ただひたすらにお客様の為になるように日々励むだけです。

どうしても頭に血が昇ってしまう人も中にはいるでしょう。

そんな人は心臓の鼓動が早くなっていたり、本脳的に体に力が入っていますから、意識的に呼吸を深く取り、心拍数を安定させて下さい。

そうすれば常に冷静な気持ちでいられます。

貴方の一生懸命な姿を見せていれば、時間と共にお客様の信頼を得る事が出来ます。

売り上げが伸びない

営業の仕事で、中々お買い上げ頂けなくて売り上げが伸びない、話しすら聞いてもらえず、まるっきり営業にならない。

どれほど頑張っても売れなくては営業としてはやっていけない等の問題が、非常に重く伸し掛かってきて、辞めたくなってしまう人も多くいます。

着物は高価な商品ですし、日常的に誰しもが着て歩く衣服ではありません。

呉服の営業では成り立たないような気になり、仕事を続ける意欲が失われてゆきます。

お客様の利益を最優先する

まずは売ろうとしない事です。

最初は徹底的にお客様が得する事だけに、専念します。

儲ける事よりも、どれだけお客様が得した気分でいられるかの勝負です。

お客様に、「私の為に良くやってくれてる」「この社員を利用すれば安く買う事が出来る」と思って頂く事によって、貴方の存在価値が出てきます。

嫌な上司がいる

失敗すれば当然ながら、しつこく怒られ嫌味を言われ、うまく仕事をしてもさほど褒められず、立場を利用してこれでもかと注意してくる。

そんな上司はあちこちにいます。

家族に相談しても、頑張れと言われるばかりで相談も出来ません。

唯一相談出来るのは、仲の良い友人と食事している時だけで、話を聞いてもらえればその場はすっきりもしますが、ただのその場しのぎにしかなりません。

根本的な解決にはならなく、たまるストレスに耐えられなくなって、呉服屋さんの仕事を辞めてしまいたくなります。

現実を把握する

一番答えるのが気持ちを分かってもらえない事です。

共感してくれるのは、仲の良い友達だけですから辛くなります。

やる気が足りない、辛抱が足りない、これでは抽象的で何のアドバイスでもありません。

まずは貴方の実力の無さを強く自覚する事です。

極端な事を言えば、集客力、販売力、この力が貴方に有ればほぼ怒られません。

さらに言えば、人脈力、又は強力な権力が有る親戚だとか、親が大きな会社の社長さんだとか、親の七光りとも呼ばれる力です。

それも含めてすべてが貴方の実力なのです。

この現実を把握出来れば、おのずと努力の仕方が分かるはずです。

今までガテンのいかない事も理解出来て、心が楽になります。

独立したくなった

呉服屋さんでよく有りがちなのが、ある程度仕事を覚えて自分で集客から販売迄出来る様になると、独立心が芽生えてきます。

呉服商品の高額な利益をまの当たりにしていると、自分で呉服屋を立ち上げて、収入面や、女性関係からお酒迄、豪遊しながら稼いで楽しい生活を送りたいと、欲が沸き上がってきます。

事実、呉服屋さんの仕事は女性相手ですし、夜にお勤めのお姉さまがお客様として多く来店しますし、お店のママがお客様にいらっしゃれば、当然のお付き合いでお店にも飲みに行きます。

お茶の生徒さんからお花の生徒さん迄、数多くの女性とお酒に囲まれる嬉しい機会があるのも事実ですが、反面、耐え難い努力も積まなければいけません。

仕事の良い所だけしか見ていなくて、人に使われるのが嫌になってくるのです。

経営力を試してみる

簡単に自分の経営力を試す方法が有ります。

それは公営ギャンブルです。

自分が会社を興して、やっていけるのかどうか、競馬でも、ボートでも、競輪でも、公営ギャンブルでお金を増やす事が出来るか出来ないか、試してみる事です。

一年間やってみてトントンなら大したもんです。

無論、トントンのままでは起業をする事は、お勧めできません。

呉服屋の仕事を通して身につく力

呉服屋さんの仕事をしていると、様々なスキルが身に付いてきます。

社長を見たり、話をしたりしているうちに身に付いてきます。

来店して下さるお客様の中には、自営で仕事をしていたり、お茶の先生や生け花の先生と、お稽古事の師範代の人もいらっしゃいますから接客している間に、色々な知識を教わる機会が多く、とても為になり自分の財産になります。

ここからは呉服屋さんで働いていて、身に付く力とはどんな力なのか、具体的に紹介させていただきます。

社交力

どんなに内気な人でも、呉服屋さんに努めているうちに、社交性が身に付いてくるものです。

それは営業の仕事だけに限らず、表舞台に立たない、事務の仕事をしていても変わりません。

何故なら、呉服屋の社長さんの社交力が強力ですから、同じ職場で働いているだけで、周りの人もつられて社交力が向上してゆきます。

気配り

様々なお客様のご機嫌をうかがいながら、最高の商品と出会えるように接客させていただきます。

気に入って下さっていらっしゃるのか、別の商品がお好みなのではないか、敏感に感じ取って仕事をしているうちに、気配りの力が身に付いてきます。

人としての魅力

人間的魅力が無ければ、お客様は離れていきますから呉服屋さんで仕事をしているうちに、知らず知らず人としての魅力が身に付いてきます。

仕事の出来る呉服屋さんの従業員は、お客様だけでなく、取引先や親戚友人、また、学生時代の同級生にもとても好かれていることが多いのです。

上記を読んで呉服屋で働きたいと思った人は、こちらから求人を出して貰うと良いでしょう。

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呉服屋からはどんな仕事に転職している?

呉服屋さんに勤めている人は、呉服屋さんで培ったスキルを活かして他の職業に転職する人も少なくありません。

呉服屋さんに勤めていた人が、一体どんな理由で転職するのか、分かり易く紹介させていただきます。

宝石店に転職

呉服屋さんの仕事は呉服商品を販売する事ですが、同時に毛皮や宝石、バッグ等も販売しています。

やはり女性の人は、宝石に目が有りませんから、着物より宝石に興味が移り、呉服屋さんから宝石店に転職する人がいます。

宝石の方が営業しやすく、持ち運びも楽ですから、フットワーク軽く次々と営業出来ます。

世界的一流ブランド店に転職

呉服商品の他にも扱うバッグや宝石には、シャネルやグッチなどの世界的一流ブランドも多く扱います。

着物は日本の伝統的ファッションですから、販売対象も基本的には日本人のお客様が販売対象ですが、シャネルやグッチ等は世界中の人たちを販売対象に出来ますから、ブランド商品に強く興味を抱き、転職する人が多くいます。

アパレル業界に転職

呉服商品は中々販売に至るまで困難です。

毛皮などの販売経験からもう少し日常の販売がしやすい、アパレル業界に転職希望する人がいます。

若い女性は特にその傾向が強く、着物から入って毛皮やブランド商品と扱っていくうちに、徐々に流行の先端の商品を販売しているアパレルへと、興味が移行してしまうのは仕方のないところです。

事実、呉服屋さんは男性の社長さんが多く、昔から呉服屋の若旦那という言葉が有る位ですから。

もし、アパレルへの転職を考えているのなら、こちらからアパレルの仕事が自分が向いているか相談してみると良いでしょう。

まとめ

かつては、仕事と言えば1度自分の選んだ会社に就職したのなら、定年退職するその日迄、無遅刻無欠勤で勤めあげるのが、日本の社会人としての美学でした。

途中で仕事を辞めようものなら、「お前は辛抱が足りない、どこに行っても同じだ」とののしられていました。

ですが現在では企業の景気の浮き沈みも激しく、自分の在籍している会社が何時つぶれてしまうのか分からない時代ですし、仮につぶれなかったとしても、出店から1年で撤退してしまう企業も随分と有ります。

そんな時代の流れに対応するには良い会社に素早く転職する能力が、とても大事になります。

仕事を退職するその日迄、楽しくやりがいをもって出来ればそれに越したことは有りませんが、なかなかその様なワークライフを送れないものです。

現在では同じ仕事をやり続ける人は珍しく、多くの人が複数の仕事の経験をしています。

まさに時代は転職の時代です。

海外では複数の仕事を経験するのが当たり前で、以前の日本人の様に一つの会社を勤め上げる国は他には有りません。

同じ職場に居続けられるのは、ある意味日本人が戦後の高度成長の波に乗って経済成長し続け、恵まれていたと言えます。

現在の転職が当たり前の時代では、在籍している職場でどれだけ仕事のスキルを身につけられるのか、自分自身でどれだけスキルアップすべく学習するのかで、転職後の有利不利が如実に出てきます。

情報とスピードの時代ですから、どれだけ有力な情報を獲得するのか、どれだけ素早く行動出来るのかでも、全然違います。

多種多様に有る業種の中から、今回は呉服屋さんに焦点を絞って記事を書いてみました。

参考にしていただいて、ぜひ素敵なワークライフを送って下さい。



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