2021年3月8日

派遣事務は求人を探している人にとても人気があります。

最近では長期間同じ所で働き続けるというよりは、様々な職種を体験したい方や期間を絞って高い時給で働きたいなんて方も増えてきています。

私は大手派遣会社にてキャリアカウンセラー・コンサルタント(仕事紹介)を5年間担当してきました。

ですので、そんな派遣のおすすめ会社や上手な仕事の選び方について、細かくご説明していきたいと思います。

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(正社員希望の人限定)

派遣事務が人気な理由

まず、なぜ安定の正社員ではなく派遣で事務仕事をしたいのか…不思議ですよね?

なぜなら、正社員になれば毎月のお給料も安定していますし、社会保険にも加入させてもらえるからです。

そしてなんと言ってもボーナスがあります。

中には将来的に正社員を希望されている方もいますが、なぜ派遣社員で事務仕事を選ぶかと言いますと、一つ目に「残業を多くしなくて良いから」です。

例え残業をしたとしても、きちんと時給が発生します。

正社員ですと、会社の風習や環境にもよりますが当日急に上司から急ぎの仕事をお願いされた場合は断りにくいですし、もしかするとサービス残業になるかもしれません。

それに引き換え派遣社員の立場ですと雇用が決まる前に残業の有無もある程度分かりますし、大まかな残業時間の月平均も提示されていることが多いので、それを踏まえて仕事を選ぶことができます。

「高収入」「やりがい」等ではなく、「物理的」「精神的」に重たくなく、ある程度納得できるお給料を得ながら仕事ができるからなのですね。

将来的に正社員を希望されている人がなぜ派遣社員に…?と思われる方もいるかもしれません。

実は、一言で「派遣」と言っても、将来的に正社員や契約社員など直接雇用になれる「紹介予定派遣」という仕事もあるのです。

紹介予定派遣は、一定期間仕事をした後に雇用側の会社と派遣されたスタッフ双方の意見が合意した場合は雇用形態を変えることを前提に仕事を進めることができる、という労働者派遣法という法律があります。

これから転職しようと思っている方、特に大きな理由はなかったけど条件が良さそうだから転職してみた方、転職してみて失敗した方など、一度でも転職のご経験がある方なら少しお気持ちが分かるかもしれませんが、できれば一つの会社で長くお勤めしたいと言われる方は多いですし、特別な理由がない限り多くの転職はしたくないと思われている方が多いと思います。

マイナスな転職のご経験がある方なら尚更だと思います。

そんな時、仕事の体験制度があれば少し安心できるのではないでしょうか。

雇用期間が決まっている会社にまず勤務してみて事前に会社の風土や社員の雰囲気を経験することができたら、今後同じ会社に勤め続けたいか判断しやすいかと思います。

そして、その勤務先にご自身が納得した上で直接雇用が決まれば安心して長く勤務ができるかもしれませんし、その可能性も高くなります。

反面、残念ながら直接雇用に至らなかったとしても、「期間満了」で仕事を終了することができれば、ここだけの話、あなたの経歴(履歴書)に傷がつくこともありません。

それが紹介予定派遣なのです。

なんと良い制度なのでしょうか。

先に「期間満了」という言葉を使いましたが、実はここにも素敵な魅力が隠されていることにお気づきでしょうか?

特に女性に多い理由なのですが、「様々な勤務先で様々な職種の仕事をしたい」「長い期間、同じ場所で勤めたくない」「期間を決めて日本で働いて貯金をして、海外へ長期滞在したい」など理由は様々ですが、単純にアルバイトをするよりも派遣事務で働く方が時給が良い場合も多くありますし、期間満了で終了すると派遣会社との間に信頼関係が築け、次に仕事をしたいと思った時に紹介を受けやすいというメリットもあるのです。

尚且つ、大手派遣会社であれば雇用保険にも加入できますので、仕事をしている間は社会的保障もしっかり受けられます。

事務派遣ですと、平均的なパソコンスキルがあれば勤められる企業も多いですので、就業できる可能性はとても高いと思います。

このようにご自身のペースで仕事ができるので、高い人気を得ているのかもしれませんね。

派遣事務の仕事を選ぶ時に見るべきポイントや基準

窓口担当者と人としての信頼関係

10年ほど前、私はほんの3ヶ月の間でしたが派遣社員を経験したことがあります。

事務職と軽作業を共に行う仕事で、そこでは10人ほどのパート社員の方々と、一番奥の席に代表者の女性が座っていました。

その期間コツコツ頑張っていましたが、契約更新時期に派遣会社の担当者から電話があり、「契約更新の話がなかったので、今月末で終了します」とお知らせを聞きました。

正直、戸惑いました。

なぜなら、毎日会社の代表者と顔を合わせていたのに、その女性からではなく時々しか顔を見せなかった担当者から、しかも電話で終了を告げられたからです。

なんとも心の痛む経験でした。

しかし不思議なご縁で、将来的にその派遣元でキャリアコンサルタントとして就職したのです。

ところが残念なことに、その当時の胸の痛みは忘れられなかったのです。

人の心の叫びに傾聴できなければコンサルタントなんて務まりませんし、頼りにもされません。

おかげで私はその経験から、働いてくれているスタッフの気持ちを第一優先に考えるよう心掛けができるようになった気がします。

時給が良ければ良いわけではなく、それはそれで問題は出てきます。

お悩み相談も大小問わず数え切れないほど受けてきました。

ですので、条件と同様、派遣事務の仕事を選ぶ時にはまず企業とスタッフの間に立っている担当者と人としての関係を築けるかが大切だと実感しています。

仕事で使うパソコン情報

事務派遣では、タイピングテストやパソコンスキルを事前に登録するシステムがあるのをご存知でしょうか?

実は企業で使われているパソコンの全てが最新だとは限りません。

パソコンに入っているソフト、仕事で使うバージョンなど、担当者との会話の中でなんとなく聞き出すのも仕事を選ぶポイントの一つです。

単純にOfficeと言っても、15年前のMicrosoft Office XP(2002)が現役で使われている会社もありますし(ごく稀に)、今後最新ソフトを導入したいから2019バージョンを使えないと仕事にならないと言われる場合もあるので、ご自身の得意とするバージョン等も明確にお伝えできれば不安要素も減ると思います。

電話応対の有無

電話応対に関しては、意見が大きく二つに分かれるのではないでしょうか?

正直、私は電話応対はあまり得意ではありません。

しかし、仕事であれば頑張ります。

派遣事務が人気な理由の一つにも入りますが、基本的に派遣スタッフが行う業務は契約書に明記されています。

要は、契約書に明記されていない仕事は派遣先に求められても従う義務はないことになります。

こちらを確認しないまま仕事に就いて、後々派遣スタッフだけが社内の電話応対をし、本来しなければいけない業務に支障が出て、仕事が終わらないけど残業もできないなど悲しい現状も報告・相談されています。

とは言え契約外の仕事でも代表電話に全く出ないわけにはいきませんが、本来の仕事が滞ってしまうのであれば交渉をするべき案件ですし、取り次ぎ程度に対応できれば派遣先での評価に繋がったり職場での人間関係を築くことができますので、柔軟に対応できればベストだと思います。

社会保険の加入条件

事務派遣に限った話ではありませんが、仕事をすると社会保険の加入が義務付けられる場合も出てきます。

仕事を契約する前に、ご自身がどのような形態で仕事をしたいのか明確にしていなければなりません。

扶養範囲内で仕事をしたいのに知識不足で多く働いてしまい強制的に社会保険に加入しなくてはいけなくなったり、反対に加入したいのに条件に満たない仕事を受けてしまい社会保険に入れないという事態になってしまう可能性もあります。

大切なことですので、しっかり質問をして確認しておきましょう。

こちらを曖昧にしてしまう会社は避けたほうが良いと思います。

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派遣事務で働くならおすすめの職種5選

一般事務

部署内のサポートを中心に、ファイリングや来客の対応、パソコンを使用して簡単なデータ入力等の仕事です。

おすすめ理由

一般事務の求められるスキルは「即戦力の為の経験者」と「人材育成の為の未経験者」の二種類がありますが、実はあまり専門性の問われない仕事なのです。

基本的なOAスキルとしてWord、Excel、PowerPoint、インターネットの簡単な操作は必須ですが、簡単なデータ入力などが好きな方には大変おすすめです。

しかし、専門的な知識が求められない反面、状況に応じた対応力やコミュニケーションの能力を求められる場合もあります。

しかし幅の広い業務(経理や労務等のサポート、庶務的な仕事)もありますので、事務職の様々な経験を培えると思います。

総務事務

社内の全スタッフをサポートする事務仕事です。

書類ファイリング、備品整理・管理から福利厚生に関する手続きや社会保険の手続きに関わる事務業務になります。

おすすめ理由

人と接することが好きだけれど営業職はちょっと難しい、と感じる方におすすめの仕事です。

一言で総務事務と言っても実はとても大変で、やりがいのある仕事なのは、あまり知られていないかもしれません。

とにかく人と接することが多いのでコミュニケーションの能力が高い方にはもちろん、これからのスキルとしても培えます。

ビジネスマナー、文章作成能力、社外への問い合わせ、基本的なパソコンスキル、社内への申請等、会社の要と言っても過言ではないくらい大切な部門で、情報処理能力がとても活きる仕事なのです。

また各種保険の内容や経理・労務の知識も大きな強みです。

OA事務

データ管理、データ処理、資料作成等、事務効率アップのためにOA機器を使用します。

おすすめ理由

まず、OAとはなんだろう?と思われた方もいるかもしれませんので簡単に説明しますと、事務所(オフィス)内の事務作業の効率化を図る機材のことを「OA」と呼びます。

主にパソコンやコピー機、FAXなどが含まれます。

一般事務との違いは簡単な操作ばかりではないということです。

OA機器の基礎知識はもちろん、企業独自のデータベースソフトを利用する場合もありますし、時にはAccess(社員名簿や売り上げ台帳のような、それに関連する情報を集めたソフトを言います)の経験を問われることもあります。

しかし、それほど難易度の高すぎるものではないので、未経験でも情報収集や情報発信などコツコツ勉強ができる努力家タイプの方にはおすすめです。

営業事務

営業担当にとっては縁の下の力持ち的存在。

営業活動をスムーズに行えるよう資料作成や請求書・発注書・納品書等の作成、取引先との連絡、事務的サポートをする仕事です。

おすすめ理由

こちらも経験を問われる場合が多くあります。

パソコンスキルはもちろんですが、大切なのはコミュニケーション能力だと私は思います。

社内の営業担当はもちろん社外のお客様に対しての突発的な対応や連絡が必要になりますので、臨機応変さが必須です。

大変な仕事ですが、感謝されることも多いですし、ご自身のスキルアップも目指せますし、もしかするとステキな出会いがあるかもしれません。

営業事務派遣求人を探す時は、こちらの記事を参考に!

受付事務

企業へ訪問されたお客様の接客業務、応接室、会議室、お茶の準備等が主な仕事になります。

おすすめ理由

地域によって求人数はかなり違いますが、デジタル化が進んでいるこの時代でも受付事務を重視する企業は少なくありません。

OAスキルはさほど必要ありませんが、企業の顔としてビジネスマナーや接客力、窓口としての清潔さ、業務の理解度、コミュニケーション能力なども問われます。

常に誰かに見られる仕事ですので、ご自身の身なりを整えたり、常に美しくありたいと思う女性に人気の仕事です。

おすすめの派遣会社2選

スタッフサービス

私がおすすめする一番の理由は、求人数がダントツに多いからです。

一言で「派遣」と言っても、事務派遣に強い会社、製造派遣に強い会社など、各会社で得意とする分野が違うのはご存知でしたでしょうか?

一般事務だけで言うとナンバーワンではないのですが、先ほどご説明した業種(営業事務、総務事務等)を加算しますと求人数は2万件を超えると言われています。

事務派遣業の中では業績も右肩上がりで、事務職の案件に強い会社と言えます。

パーソナルテンプスタッフ

一般事務派遣業だけで言いますと、求人数は8,000件を越えると言われています。

一般事務だけでこの件数はすごい求人数と言えます。

社会貢献活動として障がい者雇用、障がい者アスリート支援、子育て支援などにも力を注がれているので、お子様を持つ女性が活躍しやすい会社だと思います。

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