不動産賃貸営業の仕事内容を皆さんはご存知ですか?

「賃貸営業はきついんじゃないの?」なんて思っている方も中にはいらっしゃいますよね。

そもそも不動産関係の求人を探すとまず目につくのが「不動産賃貸営業」が多く、不動産業界未経験でも応募可能で、給与が一部歩合制になっていることが多いのもこの職種の特徴です。

今回は、その不動産賃貸営業の仕事内容や向いている人の特徴などをご紹介します。

興味のある方は賃貸営業の求人にぜひ応募をしてみてはいかがでしょうか?

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不動産賃貸営業の仕事はどんな仕事?

不動産会社に来店すると、営業スタッフが部屋の紹介や気になった部屋の案内をしてくれます。

その他にも、契約書の作成や、保証会社が必要な場合はその申し込み手続き、部屋情報のチラシ・雑誌などへの掲載も不動産賃貸営業の仕事です。

不動産賃貸営業の大まかな仕事内容

ここからは詳しく不動産賃貸営業の仕事内容をご紹介します。

部屋の紹介・案内

来店やメールで問い合わせのあったお客様の要望に合う部屋を紹介し、実際にその部屋に案内します。

入居までの段取り

お客様が部屋を決められたら、部屋の簡易清掃や設備の異常確認など入居までの段取りをします。

賃貸借契約書、重要事項説明書の作成・説明

賃貸借契約書や重要事項説明書を作成し、お客様に説明した後、記名・捺印してもらいます。

契約書は不動産オーナーの記名・捺印も必要となります。

重要事項説明書とは、契約の重要な事柄を不動産会社がお客様にきちんと説明するための書類で、その説明は、基本的に宅地建物取引士がお客様と対面・口頭で行う必要があります。

なお、2017年10月にインターネットを活用した重要事項説明が解禁となりましたので、パソコンやタブレットを使用してオンラインでの重要事項説明が増加すると思われます。

火災保険への加入契約の案内

通常、賃貸の部屋に住む際は火災保険に入っていなければならないので、もしお客様が未加入の場合は案内することになります。

家賃保証会社の申込、契約手続き

家賃滞納や退去時の原状回復費の未払いに備えて、家賃保証会社への申込と契約をお客様にお願いする場合があります。

書式は不動産会社が提携している保証会社が用意してくれるため、所定の用紙をお客様に記載していただくことになります。

通常は契約前に保証会社へ申込書と身分証明書をFAXなどで送付して事前審査をしてもらい、審査を通ったら本契約という流れになります。

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不動産賃貸営業の仕事はどんな人に向いている?向いている人の5つの特徴とは?

ここでは、不動産賃貸営業の仕事に向いている人の特徴をご紹介します。

話し好きな人

部屋の紹介や案内など、基本的にはお客様と話すことが仕事のため、話し好きの人は向いているでしょう。

お客様にとっては、長く生活する場所を決める機会であり、また支払う金額も決して小さくないため、慎重になると共に多少の緊張もあります。

お客様の緊張をほぐして気軽に希望の条件を話せるようにするためにも、適度に世間話などの会話ができる人が向いているでしょう。

切り替え上手な人

営業スタッフは日々多くのお客様に対応するため、時にはミスすることもありますが、引きずってしまうと次の接客に影響が出てしまうので、気持ちの切り替えが上手な人が向いています。

また、売上ノルマのプレッシャーや上司からの注意などで落ち込み、接客態度が暗くなったり積極性がなくなると悪循環に陥ってしまいますが、さっと切り替えのできる人はリカバリーもしやすいでしょう。

パソコンが得意な人

契約書や重要事項説明書などパソコンで書類を作る機会が多いです。

また、部屋情報サイトや自社ホームページへの空き部屋登録、間取りの作成もパソコンで行うため、操作に慣れている人は仕事に慣れやすいでしょう。

仕事が丁寧な人

どんな職種でも仕事が丁寧な人は喜ばれますが、不動産賃貸営業の仕事でもそうです。

契約書や重要事項説明書などの重要書類を扱う機会が多く、ミスがあった際は後に大きなトラブルに発展することがありますので、セルフチェックを忘れないなど丁寧な仕事が求められます。

伝え上手な人

お客様をはじめ、不動産オーナーや清掃業者、修理業者、保証会社など、一つの契約を結ぶだけでも多々周囲とのコミュニケーションが必要となります。

やり取りが多くなるとどうしても伝達ミスによるトラブルが多くなってしまいますが、伝え上手な営業スタッフはそうしたミスがない、もしくは起こりにくく、結果的に契約までスムーズに仕事が進みます。

伝え下手な営業スタッフは、日程の再調整やリカバリーのため、忙しい時期をより自分で忙しくしてしまいます。

この伝達ミスによる影響は結構大きく、清掃業者との清掃範囲日程の伝達ミス、修理業者との修理箇所・日程の伝達ミスは、どちらもお客様の入居日に影響を与えます。

また、必要書類の記入箇所や記載内容の伝達ミスは、書類を郵送でやり取りしている場合、長ければ往復で1週間以上かかってしまい、こちらも入居日の遅れにつながります。

入居日の遅れは、場合によっては契約解除の原因となり、お客様はもちろん、不動産オーナーからの印象も悪くなります。

自分で伝え下手かもしれないと思っている方は口頭での連絡の後に確認メールをするだけでも大分違いますので、試してみてください。

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不動産賃貸営業の仕事で活かせる経験

ここでは、不動産賃貸営業の仕事に就職を考える際に活かせる経験やスキルをご紹介します。

他の不動産関係の仕事

不動産売買営業や不動産管理など他の不動産に関わる仕事の経験は、不動産賃貸営業に活用しやすいです。

不動産売買営業の経験があれば、不動産の賃貸に関する法律や契約書の条文に対する理解は早いでしょう。

不動産管理の経験があれば、入居後にお客様が不満に思いやすい点に気づきやすいため相談に乗りやすく、また入居後のサポートもしっかりとできるでしょう。

個人客への訪問営業

飛込の訪問営業の仕事は、会社にもよりますが、カウンターセールスである不動産賃貸営業以上に営業スタッフに対する売上ノルマが厳しいところがあるため、不動産賃貸営業の仕事を長く続けやすいでしょう。

特に、お客様が自ら来店されるため、訪問営業で押し売りになっていないか気になっていた方は働きやすいと感じるかもしれません。

IT、ウェブマーケティングの関係の仕事

部屋情報をポータルサイトや自社ホームページに掲載して集客する不動産会社が多くなったため、インターネットに強い人は歓迎されるでしょう。

特に近年、インターネット上の集客の重要性が増してきました。

大手不動産会社は自社ホームページでの集客とお客様の囲い込みに積極的なので、SEO対策などの知識を活用する場面は多いでしょう。

また、インターネットでの重要事項説明(IT重説)も解禁されていますので、外注でシステム構築するとしても折衝役としてそうした技術に詳しい人の需要は一定数あると思われます。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

社内もしくは他の不動産会社で不動産売買営業の仕事が一番目指しやすい道でしょう。

取引額や歩合割合がより多くなりますので、もっと稼ぎたいという方におすすめです。

また、不動産管理の仕事も選択肢として挙げられます。

特にお客様に部屋を勧める、売り込むことが苦手という方は、賃貸営業で得た不動産の知識を活かしつつ、長くお客様の生活のサポートをする不動産管理の仕事が良いかもしれません。

ただし、設備の故障などクレーム対応をするため、営業スタッフとは別の苦労があります。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

営業職の中でも売上ノルマがあり、接客数や接客時間の長い不動産賃貸営業なので、営業力はしっかりと身につきます。

そのため、他業界の営業職でしたら比較的馴染みやすいでしょう。

ただし、せっかく身につけた不動産の知識は他業界ではなかなか活かしにくいため、結局は不動産関連の営業職が一番その経験を活かせると思います。

まとめ

以上、不動産賃貸営業の仕事内容や向いている人の特徴、活かせる経験などをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

キツいとも言われる不動産賃貸営業ですが、その分得られる知識や経験は多いです。

興味のある方は求人サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。