2020年7月6日

転職サイト等を見ていると、「求人広告の営業マンの募集をよく見かけるけれど、大変なんでしょう?」と思っている方が多いと思います。

実際に大変なところは多くあります。

求人広告だけではなく、営業は基本的に大変です。

けれども、大変な分だけ得られるものも沢山あります。

決して大変なだけではありません。

また、営業=男性というイメージもあると思います。

しかし、実際には女性も大勢活躍しています。

営業職を探している方はもちろん、全く違う職種を探している方にも少しでも求人広告営業に興味を持ってもらえるよう紹介したいと思います。

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求人広告営業は大きく分けて2種類あります

自社で求人媒体を運営している会社

求人媒体を発行したり求人サイトを運営している会社のことです。

例を挙げると、リクルートが該当します。

自社で媒体を発行し、その媒体を売る営業部隊もあります。

メリット

媒体の知名度が高いので、営業する場合も認知してもらいやすい、クライアントに覚えてもらいやすい等のメリットがあります。

他にもクライアント自身から直接掲載依頼を受ける場合も多いのが自社で求人媒体を運営している会社のメリットです。

代理店

求人媒体を運営している会社から販売などの業務委託を受けた会社が代理店です。

ただ仕事内容としては、求人媒体を運営している会社とほとんど変わりはありません。

メリット

代理店の中には、決まった媒体を専属に扱っている代理店と、どの媒体も扱っている代理店があります。

決まった媒体を専属に扱っている代理店というのは比較的長い歴史と強みを持っており、特定の媒体の取り扱いについてはどの媒体でも扱っている代理店よりも優位に立つことが多いのです。

一方どの媒体も扱っている代理店には、クライアントのニーズに合わせて様々な提案ができるというメリットがあります。

謂わば専門店と百貨店のような違いで、それぞれの代理店に特有のメリットがあります。

詳しい仕事内容を見てみましょう

アポイントを取る

まずは電話をかけてアポイントを取ります。

いつも求人を出している店舗や企業ばかりではありません。

「この地域の担当になりました。」という挨拶をするだけのアポイントでもい良いのです。

いざ、求人をかける時に「あの人に頼もう」と思い出してもらえるようにするのが主な狙いです。

また直接訪問してアポイントを取り、後日再び訪問するという場合もあります。

求人広告の企画・提案

求人活動するのは何故か、採用で困っていることは何か、これからお店や企業がどうなっていきたいか等、採用の背景を長期的なスパンでヒアリングしていきます。

それを基に採用の計画を立て、クライアントに提案していきます。

時には企画書と共に仮の原稿を作成して提案する場合もあります。

広告の原稿作成

クライアントに企画・提案したことを基に取材をします。

カメラ撮影はほとんど営業マン自身で行います。

そして、その取材を基に原稿作成を行います。

求人広告には紙媒体とWEB媒体があります。

どちらも多種多様なサイズがあり、ある程度の大きさまでは営業マン自身で作成することもあるでしょう。

原稿作成で一番大切なのは、採用のターゲットを絞ることです。

曖昧な文章やキャッチコピーなどでは仕事を探している人の心に届かないことが多くなっています。

そのため、しっかりと取材することがとても大切になります。

広告制作の指示

ある程度サイズが大きな求人広告原稿は、制作担当に依頼します。

ここでは、クライアントからヒアリングした内容を基にどのような原稿にしたいか等をきちんと制作担当に伝えることが重要です。

クライアントのところへ取材やヒアリングに行く時は、できるだけ制作担当と同行するように心掛けましょう。

制作した求人広告の反響確認

求人広告を出してもらった後にクライアントの元に反響を確認しに伺います。

そして、どの位の応募があったのか、実際に採用はできたのかということを確認します。

もし採用できた場合は、採用された人に実際見た求人広告原稿のどこに魅力を感じて応募したのかなどを訊けると大変参考になります。

もちろん、採用に至らなかった、応募さえもなかったということもあります。

採用ができなかった後のフォロー

求人広告を出したからと言って、必ず採用できるとは限りません。

採用できなかった際のフォローはとても重要です。

今後のクライアントとの関係にも影響するからです。

なぜ、採用できなかったのか、一緒に掲載していた同じような業種の応募状況はどうだったか、掲載した時の人の動きはどうだったか等を調べて、今後はどのような採用活動を行ったら良いかなどを提案しつつフォローしていきます。

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求人広告会社を選ぶ時のコツ

まずは、どんな会社で働きたいかを考えてみる

求人広告を扱っている会社は数多くあります。

特に代理店はかなりの数存在します。

その中でその会社がどんな求人媒体を扱っているのかを調べたり、条件面などを複数の会社と比較して自分に合う会社を探すことをおすすめします。

営業の仕事は楽しいことばかりではなく、辛いことの方が多いのが正直な感想です。

その中で、一緒に働く人はどんな人達なのかということもとても重要だと思います。

そのため、職場の雰囲気も会社を選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。

勤務条件や職場環境など、妥協できる点とできない点を整理してみる

給与や年収

給与に関しては、月給制の会社や年俸制の会社などがあります。

同じ会社内でも、雇用形態等により分かれていることもあります。

未経験や新卒では月給20万円~24万円位のところが多いのですが、自分が最低限希望している金額と経験や能力を考慮して応募する会社を選ぶと良いでしょう。

勤務地

都心を営業担当として廻る所もあれば、車を使わないと営業に行けない所など様々な勤務地があります。

もちろん、入社してから担当エリアは決まるので一概には言えませんが、その会社がどんなエリアを営業担当しているのか、どこに本社や支店があるかを予めチェックしておくことも必要かもしれません。

また、全国展開している会社ではもちろん転勤の可能性もありますので、応募前に問い合わせしておくと安心です。

待遇、福利厚生

基本的な待遇、福利厚生の面は会社によって大きく異なるということはほとんどありません。

また、この業界は年間休日は比較的多い業界だと思います。

会社によってはその会社ならではの待遇や福利厚生を整えている場合もあるので、その辺りは自分の希望に沿って決めると良いでしょう。

キャリアアップは図れるか

年齢などに関係することなく、どこの会社でもキャリアアップは図れます。

一例を挙げると、チームリーダー→支店長→マネージャーというようにステップアップすることが可能です(会社によっては名前や制度が変わることもあります)。

求人広告営業マンのメリットとして挙げられるものの中に、様々な職種に携われるということがあります。

”人”というのはどこの企業や店舗、どんな職種でも必ず必要になりますので、当然のことながら求人のニーズは常に求められます。

そのため、求人広告営業はクライアントの業種には限りがありません。

また、経営者と話をできる機会も多くあります。

そこで出会った人に声を掛けられて、異なる業界や職種に興味が湧いて転職した人や、独立して会社を設立した人もいます。

ステップアップするために、自分の夢を叶えるために、求人広告営業マンをするという人も少なくありません。

大規模な会社なのか、小規模でアットホームな会社なのか

大規模な会社、小規模でアットホームな会社、それぞれにメリット・デメリットがあると思います。

一概にどちらが良いというわけではなく、自分に合った会社、一緒に働く人を見てこの人達と一緒に働いてみたいと思える会社を選ぶべきだと思います。

求人媒体を運営している会社か代理店か

初めに挙げたように、求人媒体を運営している会社か代理店かで仕事内容がガラリと変わることはありません。

ただ、求人媒体を運営している会社は知名度がある所も多いので、新規でクライアントの所を廻る際の認知度には、若干違いがあるかもしれません。

特にこだわりがなければ、自分の興味やその他の条件面から自分に合いそうな会社を選ぶと良いでしょう。

未経験者は、エージェントを利用するのもおすすめ

未経験者で求人広告営業に興味はあるがなかなか踏み出せないという人は、エージェントを利用してみると良いと思います。

自分に本当にできるのか、自分に合った会社はどこなのか、第三者に介入してもらって相談し、アドバイスしてもらうことによって自分に合った会社を見つけやすくなります。

求人広告営業初心者の素朴な疑問

未経験でもチャレンジできる?

もちろん未経験からのチャレンジもできます。

むしろ、未経験からの人が圧倒的に多いのがこの業界の特徴だと思います。

特別なスキルや経験は全く必要ありません。

平均年齢も20代後半~30代後半と言われています。

同じ年代の人が多く働いている業界だと思って下さい。

飛び込み営業はあるの?

飛び込み営業はあります。

新卒や中途採用で入社した人は特に、自分のクライアントを増やすために飛び込み営業をする機会が多いでしょう。

営業の中でも一番辛いと感じる人が多いのが飛び込み営業です。

煙たがられたり無下な扱いをされることも少なくありません。

ただ、時には親切な訪問先に巡り会えたり、優しくお茶を出してくれる所に出会えたりと嬉しいこともあります。

最初の頃は怖かったり緊張もしますが、毎日のルーティンワークになってくるので必ず慣れてくると思います。

残業は多い?

残業は正直多いです。

しかし、時間に関しては人それぞれです。

定時の時刻が過ぎれば、後は個人の自由になります。

早く帰りたいと思えば、決められた時間内に効率良く仕事を終えれば良いのです。

ただし、クライアントが関わってくるので仕方がないこともあります。

急な掲載依頼や呼び出し、原稿の修正依頼が入ってくることもあります。

そのような時は、自分でメリハリをしっかりつけることが肝心です。

ただ仕事の性質上どうしても締切がありますので、締切の前日は4時間~5時間程度の残業があると思った方が良いでしょう。

ノルマはあるの?

ノルマというより目標はあります。

営業職には数字が付きものです。

受注件数だったり受注金額だったり新規獲得件数だったり…様々な目標があります。

もちろんプレッシャーもあります。

それでも私の経験上、目標に達成しなかったからと言って厳しく叱責されたりしたことはありませんでした。

目標があることによって、自分自身で数字を構築したり先の売上を読む力(スキルと言っても良いでしょう)が身につきます。

給与の相場はどの位?

未経験や新卒だと月収20万円~24万円位だと思います。

能力や経験によってはもう少し多いかもしれません。

会社によっては、新規案件の獲得によってインセンティブが付いたりする会社もあります。

年功序列という制度がほぼないので、能力(目標達成等)によって昇給も変わってくると思います。

女性も活躍したり長く働いたりできる業界なの?

もちろん女性でも活躍できます。

会社によっては女性の営業の方が多いという所もあります。

求人はなくなるということがありませんので、一つの店舗や企業と長く付き合うことになります。

そのためクライアントにとっても、頻繁に担当が変わるより一人と長く付き合うことが理想です。

女性が結婚や出産を機に辞めるというのではなくまた復帰を目指せるように、産休制度や勤務時間をフレキシブルにする制度を設けたりして女性が場学活躍できるように配慮している会社もあります。

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まとめ

求人広告営業マンは、正直なところ、ライバルが大勢います。

同じ媒体を扱っている他の代理店の営業マンだったり、違う媒体を扱っている営業マンだったり…。

クライアントからすると同じ媒体を扱っていて掲載料も同じ場合、何が違うの?と言いたくなります。

その中で如何に自分を売り込んで採用を任せてもらえるかが、とても重要な仕事の一つになります。

求人媒体を売るのではなく、自分自身を売るということです。

数字のプレッシャーやクライアントからの無理難題等大変なことがとても多いのですが、そんな中で採用に関して「あなたにお願いするわ」「あなたが言うからそうする」、そして「任せて良かった」などとクライアントから言われた時の充実感は、他ではなかなか味わえない経験です。

そういう経験を積み重ねていけば、キャリアアップも必ず図れます。

また、営業マンは「数字で成果を出してなんぼ」というところもあります。

個人はもちろんですが、チームでの目標、支店での目標、全社での目標を社員一丸となって追いかけていく中で、きっと一生モノの人間関係が築けるでしょう。

そんな経験ができる仕事なので、もし応募をためらっている方がいれば、是非チャレンジしてみてほしいと思います。



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