2020年7月6日

雑誌やフリーペーパー、印刷物など、形に残る仕事にはクリエイティブな憧れがありますよね。

出版社の営業求人は最近ではよく見かけるようになりましたが、仕事量が多くて帰れない、休みがない、などブラック企業のイメージが強いかと思います。

しかし、最近では働き方改革に着手する企業も多く、ホワイトな会社も増えてきました。

実際のところどうなの?と悩まれる方も多いかと思いますので、このページでは「出版社営業求人」でよくある内容やおすすめ求人のポイント、気になる疑問について解説いたします。

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出版社営業のおおまかな仕事内容

出版社の営業には大きく分けて2パターンあります。

一つは、出版物を販売店や無料設置の場合の設置店舗に営業する、物販営業。

新規出版物で有料のものの場合、その出版物の価値を伝えることのできる営業マンが求められます。

もう一つは、出版物の中に広告を出しませんか?という広告営業です。

営業の他に、広告制作というクリエイティブな面も必要となってきます。

出版社営業でよくある募集内容とは?

ざっくりとご説明しましたが、気になるのが募集内容ですよね。

未経験者歓迎、学歴不問などの募集内容が目につきますが、実際のところどうなのか解説していきます。

給与相場

新卒入社で月21万円~25万円。

みなし残業で、営業手当込みの給料です。

勤務時間や休日、残業

勤務時間は9:00~18:00、残業は日によってあります。

例えば、締切の前などは立て込んで23時頃帰宅することもあります。

しかし、出版業界がブラックだと言われていた頃は「できるまでやる」、が当たり前だったので、徹夜は日常茶飯事だったそうです。

それに比べれば、随分と職場環境が向上していると言えます。

一部では、夜20時以降は全室消灯で強制退社、土・日・祝日は、会社携帯を社内に置いて帰らせる会社もあるそうです。

休日はカレンダー通り。

土・日・祝日が休みというのが一般的です。

こちらも締切に自身の制作が間に合っているかどうかで、休日出勤を余儀なくされている人もいます。

福利厚生

一般的に、各種社会保険を完備しているところは多いです(健康、厚生年金、労災、雇用)。

その他、定期健康診断 、確定拠出年金制度、 携帯電話貸与(営業職のみ)、企業によっては寮を完備する会社もあるようです。

勤務場所

本社がメインの職場になるかと思います。

編集部、デザイン制作部と連携しながら仕事を進めていきます。

ただ、営業職ですので、基本は外勤としてクライアントの店舗をまわることがほとんどです。

制作期間の段階で1週間ほど社内でパソコンと向き合い、原稿制作に集中することもあります。

求められる人物像

明るく、人と話すのが好きな人で、コミュニケーション能力の高い人が求められています。

また、身だしなみには気を遣い、清潔感があり第一印象が良い人は採用されやすいでしょう。

必要なスキルや資格、経験

会話のキャッチボールができる人、飲食店のホールなどの接客の仕事の経験がある人は即戦力になり得る存在です。

また、文章構成力が必要になってくるので、読書の習慣がある人は表現力、語彙力という点からも非常に役に立ちます。

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出版社営業のおすすめポイント

やることが沢山あり大変そうに見える出版社営業ですが、営業のコツをつかみ原稿の本数を仕上げていく内に原稿の精度が上がっていくので、続ければ続けるほど自分の力となって返ってきます。

そんな出版社営業のおすすめポイントを紹介します。

時間の融通がきく

出版社の広告営業は、毎月決められたノルマ目標を達成するために、毎日営業に出ています。

逆に言えば、月の始めにノルマ目標を達成した営業社員は当月の残り期間は制作と翌月の営業に充てられます。

そうやって時間を節約していくと自由に使える時間が増え、時間の融通がきくようになります。

空いた時間を子供の送り迎えや、私用で使う営業社員も多いです。

情報の集約者になる

出版社の広告営業は「営業先のジャンルが絞られない」点で広い知識を持ち、情報の発信者として世間から一目置かれることが多いです。

勉強する範囲が広いという点で大変なことが多いですが、その分好奇心のまま向き合える仕事でもあります。

成果が形に残る

広告営業として、ご出稿いただいたクライアントの広告を制作します。

制作した広告はチラシ、雑誌、フリーペーパーなど、どんな形であれ、世間への認知拡大のためのツールとして発信されます。

自身が制作した成果物が形となって実績に残る達成感は人一倍感じられます。

出版社営業の仕事についてよくある疑問

さて、出版社営業について書いてきましたが、ご興味を持っていただけましたでしょうか?

それでもまだまだ不安に感じている方に向けて、ここからは出版社営業の仕事についてよくある疑問にお答えします。

定時で帰れないのでしょうか?

締切前や印刷物の納期前になると、どうしても時間がいくらあっても足りない時があります。

そのような日はやむを得ず残業をして帰りますが、日常的に残業をしているわけではありません。

営業職は自身の成績ノルマと広告制作物をスケジュールを守って進めていけば良いので、定時で帰ると決めて仕事に取り組む人がほとんどです。

クライアントに振り回されることはある?

クライアントに振り回される要因の一つとして、制作スケジュールがタイトになってしまう点が挙げられます。

クライアントも自社の仕事があるので、広告制作に全面的に協力できる場合とできない場合があります。

お互いの制作スケジュールを密に確認しながら、制作を協力的に進めていけるかどうかは営業マンの気遣い次第です。

どのような点が大変でしょうか?

締切前の最後の追い込みが大変かと思います。

というのも、締切前になると営業も追い込みがかかってくるので、広告制作と営業を同時進行で進めなければなりません。

加えて、来月の目標を達成するための営業期間にも入ってくるので、イメージとしてはトリプル進行になります。

入社して数ヶ月はこのトリプル進行に辟易とする時期もありますが、慣れれば、いかに自分のスケジュールをコントロールしながら先の計画を立てていくか、仕事をこなしていくかという点で楽しくなってきます。

まとめ

出版社の営業は一般的に言えば「大変な方」かもしれません。

しかし、様々なジャンルのクライアントとの出会いを経て、自分の知識量や許容範囲をどんどん更新していくことで、楽しさも倍以上になります。

やる気と根性には自信がある、という方にはぜひともチャレンジしてみてほしいと思います。

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