介護の現場ではたくさんの介護の職種があります。

介護の現場も様々な特徴があり、認知症の介護を主に行う「グループホーム」や「介護度が低い人が主に入所する「介護付き高齢者住宅」も介護の仕事の現場です。

ここでは、介護度が高い人が入所する「特別養護老人ホーム」の仕事内容についてご紹介します。

特別養護老人ホームの5個の業務

バイタルチェック

バイタルのチェックは、看護師の仕事なのではないかと感じる人も多いでしょう。

しかし老人ホームでは介護者がバイタルサインをチェックする事はざらにあります。

看護師がバイタルサインをチェックする施設のほうが少ないかもしれません。

介護者がバイタルを測る事で、要介護者の体調を把握する事が出来ます。

特別養護老人ホームの看護師は内服や処置をする事が多く、介護者が測ったバイタルを確認し、把握する事が業務となります。

食事介助

特別養護老人ホームの要介護者は基本的に介護度が3以上の人が多く、食事に関しても食事を飲み込む際に肺に入らないように考慮する事が大切になります。

その為、要介護者に合わせてゆっくり介助をしなければならない人や、時間をおいて介助する人もいらっしゃるでしょう。

人に合わせて介助する事を基本姿勢として頭に入れておきましょう。

口腔ケア

食事の後は、歯を磨く作業を行います。

特別養護老人ホームではほとんどの人が義歯を使用しているでしょう。

義歯を洗う事は、肺への感染症を防ぐ意味でも大切な事です。

また、歯磨き粉にはほとんど全部に「研磨剤」が入っています。

この研磨剤は義歯を傷つけ、義歯に細菌が繁殖する原因にもなります。

その為義歯を洗う時は流水で洗う事を忘れないでおきましょう。

トイレ介助やオムツ交換

車椅子の人や歩行器を使用する人のトイレ介助や寝たきりの要介護者のオムツ交換は、食事と同じように重要な事です。

しかしこのオムツ交換に慣れる事が出来ずに介護を辞めてしまう人が多い事も現実です。

トイレ介助では、高齢者は基本的に膀胱内にたくさんの尿をためる事が出来ない為、回数が多くなります。

トイレの介助も何度も行う事になりますので、めんどくさいと思う人は特別養護老人ホームの介護が辛くなってしまうでしょう。

入浴介助

毎日ではありませんが入居者の入浴介助を基本的に全員行う事が原則です。

どんなに寝たきりで、感染症があっても入浴の介助は入らなければなりません。

これは入居している要介護者にとって当たり前に保障される事でもある為です。

もちろん入浴する事自体大変になりますが、自分の体に置き換えて考えると、入浴したいと思う事が普通だと感じるでしょう。

他の介護施設との仕事内容の違い

他の介護施設との1番の違いは、介護度が高い事から、生活の援助が主な仕事内容になる事です。

介護度が低い介護施設では、レクレーションやリハビリ等の援助もたくさん行う事が出来ますが、特別養護老人ホームでは、トイレの介助や食事の介助等の一般的に「もっとも必要な身体介助」が主になる為、介護者は、介護する時間も長く、自分の体にかかる負担の大きくなります。

特別養護老人ホームの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

特別養護老人ホームは「大変で辛い」事も多いですが、介護者にとってのやりがいも大きいものになります。

ここでは私が体験した特別養護老人ホームでのやりがいをご紹介します。

自分の介護能力が上がる

オムツ交換や食事介助等の介護能力が他の老人ホームと比較しても格段に短期間で上がります。

介護度が高い人が多いという事は毎日高度な介護に直面するという事です。

毎日高度な介護をする事によって自分が気付かないうちに高度な介護が自分のものになります。

長期間特別養護老人ホームに勤める事で介護のプロフェッショナルになる事が出来るでしょう。

自分の担当の要介護者と親密な関係が気付ける

自分の担当の要介護者と介護の他に家族との関係や、本人の好きな事も自分で把握する事が大切になります。

自分が担当の要介護者の全てを管理する事ではありませんが、要介護者の好きな事、今まで大切にしてきた事等を、自分を通して介護する事で、終の住処にいる要介護者の最後の援助も出来るようになります。

人生の最後に自分の力で、要介護者に楽しい思いを残す事が出来る職業は介護や看護の世界だけでしょう。

面白いポイント

やりがいを感じる事も面白いポイントですが、介護以外にも面白いポイントがあります。

ここでは特別養護老人ホームで楽しかった事や面白かった事を私の体験からご紹介します。

要介護者の笑顔が見られる①

私が介護の道を進むきっかけとなった事は小学校時代にありました。

田舎の小学校の為、道徳の時間に近くの特別養護老人ホームに招かれる事がありました。

音楽を披露したり、ただ会話をしたり簡単な事しか出来ませんでしたが、要介護者からはたくさんの笑顔を貰う事ができました。

手を握ってありがとうと言われる事が嬉しくて、要介護者と会う事が楽しみになっていました。

要介護者から貰う笑顔はやりがいでもあり、楽しいものです。

要介護者の笑顔が見られる②

高校を出て介護福祉士となって最初に勤務したのは特別養護老人ホームでした。

自分の担当は13人程いましたが、状態の把握をする事が精一杯でした。

その人の為に何かイベントを企画する事も出来ず、毎日を過ごしていましたが、担当の要介護者が病院に入院する事になった時、私に「毎日ありがとう」と言ってくれました。

その人は病院から帰っては気ませんでしたが、その毎日の介護だけにありがとうといって貰えた事は自分の介護をしていく上での高いモチベーションを保つ事に繋がっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

特別養護老人ホームに入所している要介護者は口がきけない人も多くいらっしゃいます。

介護は身体的なオムツ交換や入浴の介助だけではありません。

入所している要介護者の心の介助をする事が大切です。

特別養護老人ホームに入所している要介護者はほとんどが終の住処としてそこで暮らしています。

人生の最後を楽しく過ごせるかどうかは介護者にかかっていると言っても過言ではありません。

自分の介護能力を上げたくさんの人を幸せにする事が出来る職業が「介護」です。

たくさんの経験をし自分の介護を磨いていきましょう。