2020年7月6日

助産師のデメリットについて今回は注目していきたいと思います。

助産師って赤ちゃん誕生に立ち会える魅力的な職業ですし、やりがいのある仕事でもあります。

しかし、助産師はしんどいことがあるのも事実なんです。

働くということはいつも楽しい訳ではないのですが、命に携わる職業は精神的に苦痛を伴うことはあると思っておいてください。

今回はそんなデメリットをお伝えした上で、それでも頑張れる助産師やりがいやメリットについてもお話しさせていただきます。

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助産師大まかなの仕事内容とは

助産師の仕事は妊婦、産後のお母さん、そして新生児の健康管理などを行います。

一般的に知られているのは分娩などのアシスタントですね。

他には妊娠中や産後の食事管理、母乳や乳児への指導を行います。

まさに生命の誕生に関わる仕事でしょう。

助産師として働くデメリットとは?

助産師として働くデメリットは結構あります。

もちろんメリットはあるのですが、助産師はどういう仕事なのか?という所から知って頂けると理解が出来るでしょう。

出産は昼夜問わず行われる、妊娠中は不安定になってしまう人のケアを行います。

命の誕生に関われる仕事でもあるのですが、厄介なのは無事に生まれるかどうかにも関わってきますよ。

常に緊張感をもって仕事をしていないといけない仕事なので、反動が酷いんですよね。

夜勤が必然的にある

結婚や妊娠、子供がいる人以外は夜勤が必然的にあるものです。

助産師は基本的に夜勤は必須です。

理由としては子供がいつ出産になるか分からないので、フルに動けるようにしておかないといけないのです。

その辺はデメリットと言っても過言ではないでしょう。

毎日夜勤があるという訳ではないのですが、1週間に2回くらいでしょうか?

夜勤は生活習慣が変わりやすくなるので、体調的にしんどくなることも多いんですよ。

夜勤の影響で太りやすくなる

夜勤の影響で太りやすくなると聞いたことはありませんか?

何故夜勤の影響で太りやすくなってしまうのかというと、夜が最もカロリーや栄養を吸収してしまう時間帯であると言われているからです。

22時以降から何も食べない方が良いという話があるのですが、夜勤をしている人にとっては苦難でしょう。

普通に起きている時でも飲み食いは当たり前にしますし、しかも助産師という職業的に常に体調をキープしておかないといけないので、食べ物を摂取しなければ集中力が持ちません。

夜勤を経験した看護師から聞いたことがあるのですが、ナースステーションにはお菓子や食べ物が置かれているため、夜は特にお腹が空くから食べてしまうのだそうです。

それを考えたらものを食べるなと言われると厳しいですよね。

5㎏くらい普通に太ったという方は多いですよ。

普通のコミュニケーション以上に難易度が高い

普通のコミュニケーション以上に難易度は高いかもしれません。

医療系の仕事は基本的にコミュニケーションは必須になってくるのですが、産婦人科に来院される患者さんは全員女性ばかりです。

不妊治療の患者を相手にすることもあるので、結構デリケートな対応が必要となってきます。

それゆえに対応を失敗してしまうと非常に危険だったりするんですよね。

不妊治療というのは自然で出来ない方が行うものなのですが、精神的に余裕のない方が多いのです。

また妊娠中や産後は体力的にも疲弊されるので、通常以上に精神が安定していません。

中には助産師やスタッフに八つ当たりしてくるような方もいます。

コミュニケーションが上手な方であれば上手く行くのですが、中にはクレーマーもいるので厄介だったりしますね。

実例としては患者本人ではなく、付き添いの家族がうるさく口を出すということもありました。

妊娠適齢期ではなく、高校生や大学生で妊娠されてしまう人もいるため、そういう人は保護者が付いてくるケースも多いんですよ。

非常にわがままな患者もいるので、本当に扱いに気を付けないと面倒くさいのです。

精神的に苦しくなる

精神的に苦痛を感じるというのはよくある話です。

医療系に勤めていると科によっては多いんですよ。

どういうことかと言いますと、幸せな人間ばかりが子供を作っている訳ではないと思ってください。

中には不倫で子供を作ってしまった、それが原因で揉めたというケースもあります。

それ以外に親が注意していなくて子供が病気を持って生まれてしまったということもあるのです。

更にはせっかく生まれたけど、親が虐待して殺してしまったなんてケースも最近はよく見られます。

このようなケースを聞いていると、本当に悲しくて仕方がありません。

親の気持ちも分かるのは分かるのですが、分娩を手伝った人間としてはとてもやるせない気持ちになってしまうのです。

しかし助産師の立場から言えば、関係者ではないため何も言うことは出来ません。

仕事終わりの反動がひどい

医療系の仕事全てに当てはまることではあるのですが、仕事終わりの反動が酷いかもしれませんね。

理由としては常に緊張していたりするので、仕事が終わって家に帰ってくると何もできなくなってしまうような方が非常に多いのです。

こういう人は結構いますよ。

体ががちがちに固まってしまっているので、疲れがたまり眠たくなってしまうのです。

夜勤とかある所は特にそうですね。

若い人であればリカバリーは出来るのですが、最近はある程度年齢層が上の人で助産師に転職されるかたもいます。

仕事終わりの反動が酷いと、精神的に疲れやすくなり休みの日が何もできなくなってしまうことが多いです。

常に緊張感から抜け出せない

分娩室担当の人は常に緊張の連続にさらされます。

大体どこの産婦人科もローテーションによってその日の担当業務が変わりますね。

毎日同じだと業務の幅が狭くなってしまうので、今日は外来担当で明日は分娩室担当に回されるというのもよくある話なんですよ。

もちろん他の仕事も緊張していないといけない仕事ではあるのですが、分娩室は赤ちゃんが生まれてくる時間帯が正確ではなく狂う時もあります。

更には状況によって母体や子供の容態が急変してしまうこともあるため、一瞬でも気を抜いてしまうと

現実とのギャップ

テレビやドラマの影響で助産師を目指すという方は非常に多いとされています。

結構医療系のドラマは感動されることが多いので、影響を受けてしまうような方が非常にたくさんいるようですね。

ドラマの影響を受けて助産師を志すのは良いことではあるのですが、現実とは大きなギャップがあると思っておいた方が良いでしょう。

何故なら現実との差があまりにもありすぎるからです。

ドラマなんてそもそもフィクション傾向が強いし、医療の処置なんて適当にされているのでありえないことばかりですよ。

筆者も医療系の仕事に就いていたのでその辺は理解していますが、やっぱり現実とのギャップというか、嫌な目はたくさん見てきました。

特に産婦人科は恵まれた環境で生まれてくる子供ばかりではなく、生まれながらに捨てられてしまったり、父親がいないシングルマザーとかも多いです。

これ結構よくある話なんですよね。

『透明なゆりかご』という漫画をご存知ですか?

以前ドラマ化されていたことがあるのですが、これが産婦人科の現状や現在の子供の事情などに関する状態と言っても良いかもしれません。

看護技術が低下

助産師にしかできない業務があるため、そちらを優先しなければいけません。

妊婦や新生児に対しての指導や分娩などですね。

看護師には出来ない業務でもあるため、注射や点滴などの業務は看護師が主に担当します。

元々助産師は看護免許を取得していないと出来ない資格なので、看護業務は出来るのは出来るのです。

ただずっとやっていないと忘れてしまうため、自然と看護技術が低下してしまうということはよくある話なんですよ。

助産師優先の仕事もあるため仕方がないのですが、いざという時に看護業務をしなければいけないという時、失敗してしまう可能性は考えられます。

時間が不規則

出産というのは本当に不規則であるため、休憩時間がない時もあります。

予定日と言うのはあくまでも予定日なので、自然分娩ではほぼ難しいですね。

自然分娩では予定通りは厳しいですが、カイザーなど場合は産婦人科医がお腹を切って取り出すため、ほぼ予定通りになることが多いです。

ほぼ予定通りであれば問題はないのですが、助産師でも困るというのが早産かもしれません。

早産というのは未熟児の状態で生まれてしまうことがあるので、子供の状態が悪くなってしまうこともあります。

無事に生まれたとしても産後は予断を許さない状況でもあるので、とても怖いんですよ。

分娩室担当の時はこのような傾向があるので、常に緊張状態でしんどいという人もいます。

何故か分からないのですが、忙しい時に限って出産が続くということはよくある話ですからね。

ある程度覚悟をしておかないといけないのですが、精神的にも体力的にへろへろになってしまいます。

年配者からの認識が低い

現在では助産師という言い方ですが、昔は産婆という言い方をされていました。

正直産婆という認識を持っているのは古い人間だけかもしれませんね。

今はテレビなどでも産婦人科のことを取り上げられているので、若い年齢の人やテレビを見る人であれば助産師という言葉は知っているようです。

しかし助産師の仕事ってなに?というと大概分娩しかないのでは?という認識しかないみたいですね。

助産師だけに限らず、全ての仕事についてふわっとしているものもあるので仕方ないのかもしれませんね。

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これがあるから頑張れる、助産師のやりがい、嬉しいこととは?

助産師のやりがいや嬉しいことは多いですよ。

人間は嫌なことにはすぐに目が付いてしまう生き物ではあるのですが、良い所を意識して探して見ると簡単に見つかりますよ。

いつも出産が上手く行くとは限りませんが、元気に生まれてきてくれた時や誰かの役に立てるのが一番うれしかったりします。

必要とされていると感じられると、頑張れるものなんですよ。

元気に産まれてきてくれた時

やっぱり助産師のやりがいって元気に生まれてきてくれたということではないでしょうか?

一番しんどいのは出産時に激痛を味わっているお母さんではあるのですが、しんどいのは産婦人科医と助産師です。

長時間中腰で赤ちゃんがまだか?と思って構えていなければいけませんし、誰だって元気に生まれてきてほしいと祈っています。

せっかく生まれてくる命なのに、奇形児で生まれろなんて考えているような人はいません。

苦しい中頑張って生まれてきた子供を見ると本当に良かったと思えるので、分娩の手伝いが出来て嬉しいという気持ちでいっぱいなんですよね。

反対に奇形児で生まれて来たり、死産だったりするとスタッフ達も悲しくなります。

妊婦さんと産婦人科の先生や助産師は1年弱ほどの付き合いでもあるので、段々仲良くなってくることが多いのです。

特別な関係という訳ではないのですが、やっぱり長期間診ていると上手く行ってほしいと考えてしまうんですよ。

だからこそ元気に生まれてきてくれて良かったという気持ちが強いんですよね。

誰かの役に立てること

医療系の仕事というのは基本的に誰かの役に立てる仕事です。

筆者も医療系で働いていたので理解が出来るのですが、誰かの役に立てるというのは良いなと実感しました。

感謝してもらったり、どんなに忙しくても患者がスムーズに治療を受けれたらと思うとしんどさなんてどっか行ってしまうんですよね。

はじめは実感なんて湧きませんが、次第に嬉しく感じるのです。

助産師を誇りに思う

自分の仕事を頑張っている人間は、自分の仕事に誇りを持っている方が非常に多いです。

仕事にプライドを持つというのは、自分の活力になってくれるんですよ。

実際助産師という仕事は看護師と異なり、日本では女性しかなれません。

女性限定の仕事と言っても過言ではないでしょう。

女性の独占仕事でもあるため、自分自身に誇りを持てるのです。

また誰に言っても恥ずかしくない仕事ですし、反対に凄いと褒めてもらえる職業でもあります。

助産師というのはそれほど凄い仕事であるため、自分に自信を付けることが出来ますよ。

まとめ

助産師のメリットって改めて考えると多いんですよね。

ただデメリットの部分のみで考えてしまうと、仕事なんてどれも出来ません。

デメリットはいくつかあげさせていただきましたが、それをデメリットと感じるのは当人次第でもあります。

またデメリットに対してどうやって対処していくのか?

その方法を考え出すとそこまでデメリットとは感じなくなるでしょう。

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