データ入力の仕事についてご紹介!仕事の流れや大変なことやりがいなどすべて丸わかり!
アルバイト募集の情報誌やサイトに掲載されている“データ入力”の仕事を目にしたことはありませんか?
データ入力の仕事とはどのような業務をしているのでしょうか。
具体的には分からないけれど、パソコンで文字を入力するだけの簡単な仕事だという印象があると思います。
働く前の私も、誰でもすぐにできる簡単で楽な仕事だというイメージがありました。
そこで、私が実際働いた経験を交えながら、データ入力の仕事内容をご紹介していきます。
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目次
閉じる私はこんなところでデータ入力のアルバイトをやりました
まず、データ入力の仕事を探した理由は「電話対応をしたくない」ということからでした。
独身時代はあまり電話対応のない仕事をしていましたが、結婚後に地元を離れて新天地へ引っ越したため、新しく仕事を探さなくてはいけませんでした。
派遣会社に登録をして一般の会社に配属されましたが、新人の私は業務をこなしながら電話対応を積極的に行うよう指示されました。
初めて来た土地ですので、取引先の人と地元ネタの世間話ができなくて困ったことが多々あり、その土地独特の雰囲気があったりと慣れないことが多くて疲れ切ってしまいました。
次の仕事を探す時の条件は、電話対応がなく黙々と業務に取り組める仕事を探すことにしました。
ネットで求人募集を見ていた時に見つけたのがデータ入力の仕事でした。
契約終了日が元々決められた仕事だったので、次の職場はタイミング良く募集のあった短期のデータ入力の仕事を始めました。
派遣先に出勤し、一日中パソコンに向かい合って古い帳票をデータ化する作業を行っていました。
社員がミスチェックのシステムを組み、入力したデータのミスを一覧で出してくれて修正をしていました。
その仕事が終了した後もデータ入力の仕事を探し、次の職場は様々な種類の内容を専門のソフトウェアに入力する仕事に就きました。
月一、週一、季節、突発、毎日と入力する仕事があり、入力する仕事の種類が沢山ありました。
その仕事毎に入力するルールが違うため、リーダーからルールや気を付けるところなどが記入された説明書を見ながら解説してもらいます。
その後、どれだけ理解できているかデモ帳票を使用してテストを受け、テストに合格してから初めて業務に取り組むことができました。
また、私は一般に使われているキーボードではなくデータ入力用のキーボードを与えられました。
データ入力専門のキーボードは、より早く文字が入力できるように二つの文字で漢字が表示される【連想入力方式】ができるようになっています。
“やま”と打つと“山”と入力されるように、“ルス”と打つと居留守を連想した漢字から“居”の文字が表示されます。
その暗号のような連想コードを一文字ずつ覚えていく作業と、一文字でひらがなが打てる“かな入力”にも慣れなくてはいけませんでした。
前の職場は一種類の帳票をデータ化するのが目的だったのですが、後の職場はキーパンチャーのプロが仕事するデータ入力専門の会社でした。
とてもやりがいがあり学ぶことが楽しかったのですが、途中でシステム運営に異動したためデータ入力の仕事から退いてしまいました。
データ入力アルバイトの仕事内容ってどんな内容?
取引先から入力する帳票や用紙、データを受け取った直後からパソコンに入力ができるわけではありません。
入力する前や入力している最中、入力後にも様々な業務があります。
直接データ入力のアルバイトに関係ない業務もありますが、データ入力するためには必要な業務です。
仕事を受け取り、データを送るまでの流れを解説していきます。
データ入力する帳票やデータを仕分けする
入力する項目や内容が書かれた帳票やデータを取引先から受け取り、管理しやすく入力しやすいように仕分けやナンバリングをします。
帳票やデータと一緒に取引先からルール、こうしてほしいなどのお願い事を伝えられるので、データ入力する人たちに伝えます。
この作業はデータ入力を専門として仕事をしている人は行わない場合が多いです。
エントリー入力をする
仕分けされた帳票やデータを、ルールに従って入力していきます。
エントリー入力とは最初に入力する時に“エントリー”と呼んでいます。
この業務は新人からベテランの人まで入力していきます。
入力の際に不明点や不備なども見つけて、速めに取引先へ問い合わせを入れます。
ベリファイ入力をする
エントリー入力された帳票やデータを二度入力していく“ベリファイ”と呼ばれる作業をします。
ベリファイをすることによって、エントリー時に入力された内容とベリファイ入力された内容が違うと知らせてくれます。
そこで納品前にミスを見つけることができます。
このベリファイ入力の作業はベテランの人が行います。
ベリファイ入力を任されるようになれば一人前と言われるようです。
ミスや問い合わせ内容を反映・修正する
ベリファイ入力をしてミスを見つけた場合は、エントリー入力した人かリーダーに知らせてルールの再確認やエントリー担当者に修正をしてもらいます。
取引先に問い合わせた不備や不明な点の回答が返ってきたら即座に反映します。
大幅にルールや仕様が変更された場合は全体に声をかけて修正をします。
データを出力し、納品する
入力し終えた帳票を、最初に取引先から受け取った時の状態に戻します。
束ねてある輪ゴムの位置や数、袋への入れ方まで復元するので、最初に開封した人はメモを残しておかなくてはいけません。
入力したデータをExcel仕様に変換したりCDに焼いたりなど、取引先の希望の出力方法に変換して納品します。
この作業はシステム運営担当の人が行います。
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データ入力アルバイトの時給相場は?
地方や会社によってまちまちですが、短期の仕事は長期よりも高いです。
私が働いた長期の会社は、都道府県の最低賃金と同じでした。
データ入力は1件につき何円と決まっており、働き始めは会社に貢献できるほど入力できません。
入力ペースが早くミスの割合が低くなってくるにつれて時給は上がり、最終的には成果報酬型になります。
社員は成果報酬型になり、単価の高い仕事から優先的に取り組んで給料を貰っていました。
データ入力アルバイトをやっていて良かったこと
基本的に一人で黙々と入力作業をする仕事です。
そんなデータ入力アルバイトで棚からぼた餅的な良いことがありましたので、紹介していきます。
入力スピードがぐんぐん上がる!
毎日ひたすらデータを入力していくので、自然と入力スピードが上がっていきます。
ゆっくりでもタイピングができると採用されることが多いので、最初はベテランの人の入力スピードに度肝を抜かれますが、自分も徐々に成長していくので焦らずに仕事に取り組んでほしいです。
タイピングはどの仕事でも必要ですから、もし転職することになっても強みになります。
知らない漢字に出会える!
入力する帳票やデータにもよりますが、初めて見る漢字に出会うことがあります。
辞書で読み方を調べたり、それでも分からない場合はリーダーに問い合わせます。
機密情報や個人情報を扱っているので、携帯電話の持ち込みは禁止、パソコンも情報漏洩防止のためオフラインです。
その為、分からないことはアナログな方法で調べていきます。
そこで調べた漢字は意外と覚えているものですよ。
他人の意見を垣間見れる!
個人情報や機密情報を預かって入力しているので他言無用なのですが、頭の中では自由ですよね。
アンケート入力などでエピソードが書かれていると、そんな考えがあるんだな…と気付かされることもよくあります。
また知らない業界の内容が書かれていると、新しく知ることも多いです。
他言無用なので、もし他人に話して損害など出てしまったら罰則もありますので、必ず個人で留めておいてくださいね。
ミス率が下がった時の喜び
仕事を始めたばかりの頃はタイプミスやルールの理解不足でミスが多く気にすることがありますが、月日を追うごとに確実に成長していきます。
月ごとにリーダーや上司が入力スピードや入力した文字数、ミス率を一覧にした表を張り出して、自身の仕事ぶりを確認します。
ミス率が下がり、入力するスピードが上がってくれば任せられる仕事も増えて、給料アップに繋がっていきますよ。
難解な文字が読めるようになる!
手書きの帳票だと達筆な字や子供の字などで書かれており、難解な文章を読み解くのに時間がかかります。
そのような帳票を見ていると、自然と読めるようになってきます。
意外と生活に役立つ力だなと思うことが多々ありますよ。
データ入力アルバイトに向いているのは?
一般事務のようなオールマイティーな業務が多くあるわけではなく、専用的なことを多く求められるのがデータ入力の仕事です。
少し特殊な業務内容のデータ入力の仕事はどのような人に向いているかを紹介していきます。
黙ってコツコツする作業が好きな人
基本的に私語は禁止です。
入力する手を止めさせて仕事の邪魔をしていまいますので、質問も禁止されています。
会社の人と気を遣いながら接したり世間話をするのが苦手な人には向いている仕事と言えます。
労働基準法で定められた小休憩時間がありますが、精一杯の能力を使ってデータ入力していますのできちんと休んでいます。
仲良くなった人以外は世間話をしなくてはならない雰囲気はありませんでした。
また同じような内容を繰り返し入力することが多いので、コツコツと作業できる人に向いているでしょう。
仕事の中で楽しみを見つけられる人
ただただ文字を打ち込んでいるだけだと飽きてしまいますし、時間が経つのも遅く感じてしまいますよね。
実際、このやってもやっても終わらない文字を打つ仕事が嫌だと辞めてしまう人もいました。
そんな文字を打つ仕事の中で、楽しみを見つけられると仕事が楽しく続けられます。
上記で紹介したように、入力する内容を読んで様々なことを思ったり感じたりしても良いですし、目と手はデータ入力しつつ自分の世界に入ってしまうという手もあります。
私が働いていた職場では音楽が流れていましたが、音楽だけに意識を持っていると飽きてくるのも早く、音楽が辛く感じることさえありました。
あらゆる角度や事柄から仕事中に楽しみを見つけられると良いですね。
入力スピードが速い人
これは言わずもがなですが、データ入力アルバイトで必要なのは入力の正確さとスピードです。
データ入力の仕事をし始めた時に「正しくゆっくり入力するのは誰でもできる。多少ミスが増えてもスピードを上げるように意識して」とリーダーに言われたことがあります。
入力が遅くても勤められますが、早いに越したことはありません。
入力処理が早ければ早いほど給料アップに繋がるので、入力スピードをフルに活かせる仕事と言えます。
細かいところに気付くことができる人
重箱の隅を楊枝でほじくる…までのレベルではありませんが、細かいところに目を配ることができるとデータ入力の仕事に役立ちます。
ただ入力すれば良いわけではない仕事なので、明記された事柄が違う、ルールと当てはまらない、誤字脱字など気が付くことができるとミスが減ります。
仕事によっては誤字脱字を正しく補って入力する場合と、見たそのままを入力する場合がありますので、細かいルールや文字の異変さに気が付くことができる人は職場で重宝されます。
物事を素直に捉えられる人
複雑なルールのもとでデータ入力をしていると、この場合はどのルールが適用されるかという壁に当たります。
新人の頃はリーダーに訊きに行けますが、何度も同じようなことを質問していると仕事の能率が下がってしまいます。
そんな時は複雑に考えてしまうとミスを呼び寄せてしまうので、素直に捉えられてルールに従って淡々と業務をこなすのが理想です。
ルールの捉え方を間違えてしまいミスをして注意されたとしても、素直に受け止めて次に活かそうと思えると良いですね。
言葉や物事の裏を考えてしまうとドツボにはまってしまい、なかなか気持ちが抜け出せずに仕事が嫌になってしまうかもしれません。
ある程度は気楽的に、深く考え込まず素直に業務を行えると仕事が長続きできるような気がします。
データ入力アルバイトはこんな人におすすめです!
仕事をしていく中で、プラスアルファで技術や特技を習得できたら願ったり叶ったりですよね。
また、生活スタイルや条件が自分の希望とマッチングすれば更に働きやすくなります。
データ入力の仕事ではどのようなことが身につくことがあるのでしょうか。
また、働く人にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
データ入力の仕事をおすすめしたい人はこんな条件を求めている人たちです。
家庭や育児を大切にしたい人
データ入力の仕事はある程度代えの利く仕事です。
まとまって何人も休まれてしまうと仕事がこなせず皺寄せが発生して残業になる場合もありますが、基本的には事情があるなら突発的に休めます。
私が勤めていた職場もママさんが沢山働いていました。
通院や介護をしながらなどそれぞれの事情を汲んでくれ、ある程度休みの融通が利きます。
家庭事情などがネックになっている人でも働きやすい仕事の一つです。
なるべく人と関わらずに仕事がしたい人
私のように電話対応の業務が苦手な人にはもってこいの仕事だと思います。
休憩時間でおしゃべりしている人もいますが、静かに過ごして仕事を終えたら真っ直ぐ帰宅するという人も沢山いました。
だからと言って仲間外れという雰囲気もなく、言い方が悪いかもしれませんがドライな環境の職場と言えますね。
最低限のコミュニケーション、挨拶やお礼、謝罪、相談などができれば、人と密に接しなくても成り立つ仕事です。
人間関係に疲れてしまった人にもぴったりな仕事と言えますね。
自分の世界に入り込める人
データを入力するということだけを捉えていると、実に単純な作業の繰り返しで飽きてしまいます。
飽きるだけなら良いのですが、仕事のやりがいがないように思えて、仕事自体を辞めてしまいたくなるようです。
そこで、仕事をしながらも少し意識を違うところに持っていける人、自分の世界に入り込んで仕事ができると、難なく業務をこなしていけます。
データ入力業務に支障が出ない程度にですが、打ち込むデータの内容を楽しむのも良し、自分の好きなことを考えながらでも良し、息抜きをしながら働ける人が好ましいですね。
自分の好きなスタイルを貫きたい人
データ入力の仕事はお客様が来社して直接会ってする仕事ではありません。
会社の方針にもよりますが、服装や髪形、髪の色など自由が利く職場が多くあります。
髪の毛の色を変えたくない、個性的な服装が好きな人には適している仕事場だと思います。
しかし、職場の人の迷惑にならない程度には押さえておく方が良いですね。
露出の多い服や奇抜すぎる色の服装や髪の毛ですと気が散ってしまう人が出てくるので、規則が緩いとは言え常識的な範囲内の身だしなみは必要です。
データ入力アルバイトのおすすめの選び方
世間ではブラック企業で働かされている人が多いと聞きます。
データ入力の仕事でも、選び方を間違えると苦労することもあるかもしれません。
仕事を探す上で押さえてほしいポイントを紹介していきます。
入力するデータの内容を書いてある求人
10年以上前に初めてデータ入力の仕事を探していた時、どのような内容を入力するか明記していない仕事に応募したことがありました。
時給が良かったので連絡を取って面接に行ったのですが、薄暗いビルでオフィスという感じではない部屋に通されました。
そこで対応した人から「出会い系サイトのサクラ(出会い系サイトの利用者を騙す)の仕事です」と明かされて丁重に断った経験があります。
申込用紙やアンケートなどの一般的なデータ入力の仕事をしたい人は、ざっくりでも仕事内容が明記してある求人に応募することをおすすめします。
また、データ入力の仕事をしたくても、入力能力や過去の職務経験によっては帳票の仕分けやシステム運営へ回されてしまうことがあります。
そのような部署の求人が同時に出ていると可能性が高まりますので、データ入力だけの仕事したい人はチェックすると良いでしょう。
能力給?成果報酬型?時給?給料の計算方法
給料の計算方法は会社によって様々です。
時給制だと慣れない内は良いですが、ベテランの域になると損していることが多くなってきます。
とは言え、最初から成果報酬型ですとお小遣いにもならない程度の賃金になってしまいます。
そこは会社が考慮してくれるかもしれませんが、給料の心配をしないためにも最初から納得した給料形態の求人を探しましょう。
ノルマはあるのか
ノルマがあるとやる気が出て頑張れる人もいますが、慣れない内は気になってしまって無理をしてしまいがちです。
データ入力の仕事は慣れるまでは、先輩方の入力文字数の多さに度肝を抜かれます。
会社が規定したノルマをこなしていくと、自席で好きな音楽が聴けたり広いスペースを与えられたりと待遇が良くなるケースもあります。
ノルマを達成できない時のペナルティなど、自分の働き方に合っているか納得してから応募することをおすすめします。
繰り返し求人が出ていないか
どの仕事でも言えますが、何度も求人が出ている職場は離職率が高い可能性があるということです。
データ入力は働き始めてすぐに向いていないと分かりやすい仕事なので、多少離職率は高いのかもしれませんが、それを汲んだ上でそれでも離職してしまう人が多い職場は要注意です。
私が働いていた職場も離職率が高かったのですが、リーダーが仕事にストイックすぎて新人に強く注意する場面が多く見受けられ、働きたい心が折れて辞めてしまう人が大半でした。
住めば都というように、強く注意されても向上心を持って働いている人も多くいます。
ご自身の気持ちや性格を考慮して応募するかどうか、検討するのも良いかもしれませんね。
まとめ
データ入力アルバイトについて深く掘り下げて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
漠然としたイメージを持っていたデータ入力の仕事内容が少しでも具体的になると嬉しいです。
データ入力の仕事は簡単で気軽にできる仕事だと思われる人が多いためか、悪徳業者が募集をかけている場合が多いのも事実です。
スターターキットが必要だからと金銭を要求した後、連絡が取れずに騙されたというケースを聞いたこともあります。
騙されないためにも、きちんとした会社か、実績があるのか、どのような取引先やデータを入力しているかなど、しっかりと確認してから求人に応募して頂きたいと思います。
紹介した事柄を踏まえて、働きやすいご自分に合った環境でデータ入力アルバイトができる職場に出会えることを心から願っています。
データ入力求人についてもっと深堀りした情報を見る
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