登録ヘルパー求人の募集内容や雇用形態について解説。通常のヘルパーとの違いも
ヘルパー仕事についてをここでは詳しく解説していきたいと思います。
求人数も多いとされるヘルパーの仕事に転職を考えてる人も多いでしょう。
ここではそんな人向けに、ヘルパーに向いてる人についてや上手な求人の選び方まで様々な情報をまとめました。
高齢化が進む中、ヘルパーの人材は不足しています。
これからの日本のためにも、ぜひヘルパーにやりがいを持って働いてみませんか?
この機会に少しでもこの職業に興味を持っていただける方が増えればと思います。
「ヘルパーの仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →
目次
閉じるヘルパーはどんな仕事?
ヘルパーは正式にはホームヘルパーと言います。
ヘルパーが担うホームヘルプサービスには、要介護者向けの「訪問介護」と、要支援者向けの「介護予防訪問介護」があります。
また、老人福祉施設やデイサービスで介護員として就業可能で全国で活躍しています。
さらに身体障害者・発達障害者向けの日常生活の支援を担います。
ヘルパーの大まかな仕事内容
ヘルパーの大まかな仕事は、身体介護サービスと家事援助サービスです。
身体介護は食事・入浴・排泄・おむつ交換・更衣介助・移動介助の支援です。
家事援助サービスは、調理・洗濯・掃除・買物などの支援や代行を担います。
また、身体障害者・発達障害者への介護サービスも同様に支援をしますが、通学・通園・通院・外出の移動介助も担います。
ヘルパー職は指示書に基づき業務を行います。
ヘルパーは介護指示書に基づき、効率的に指示された業務を実施します。
例えば、身体介護である入浴介助を30分、生活援助の食事の用意と身体介護の食事介助で25分、業務日誌起票5分で合計60分の介護サービスを実施するハードなケースがある一方、身体介護の移動介助で買物55分、業務日誌起票5分で合計60分のソフトなケースがあります。
ご利用者様の介護度で介護サービスする内容が決まります。
ハード・ソフトな介護サービスがありますが、介護指示書に記載されている介助サービス以外の用件を実施できません。
仕事上の役割とは?
政府は、介護保険制度改正で老人福祉施設での介護していた要介護者・要支援者入所者を在宅で介護して高齢者の自立を目標にしています。
訪問医師・訪問看護師・ヘルパーと共に地域ボランティアや民生委員・町内会の支援などに介護支援をすすめています。
訪問医師・訪問看護師・ヘルパーの役割・責任が益々高くなっていきます。
ヘルパーの仕事はどんな人に向いている?
ペルパーの職種で必要な事は、要介護高齢者・身体障害者・発達障害者(ご利用者様)と関わる事を楽しめる事が重要です。
ご利用者様と穏やかな気持ちで接することが可能で、対処可能な方が適任と言われています。
また、細やかな気配り・ご利用者様の小さな変化の気付きが出来る方も適任です。
ご利用者様の生命に関する業務を担うケースが多くあります。
危機意識が高くて、責任感が高い方が一流のヘルパーです。
細かな気配り・小さいことや変化に気付ける人
サービス提供責任者が決めたサービスの5分単位のタイムスケジュールで業務をこなします。
ご利用者様の具合を観察することは重要ですが、タイムスケジュール以外の細かいことをしてはいけない規則になっています。
急用以外でご利用者様の変化をサービス提供責任者やケアマネジャーに報告することは大切な役割です。
また、サービス記録に観察結果を記載することも重要です。
気配り・小さいことをサービスしたい気持ちは理解できますが、タイムスケジュール以外の事はあまりしません。
理由は、ご利用者様へ介護サービスするヘルパーは複数いる事です。
ヘルパーによって介護サービス内容の変化を生じる事が規則違反になります。
しかし、小さな気付きや改善点があれば、サービス提供責任者やケアマネジャーに報告・相談する事が重要です。
落ち込んだりしない・前向きな人
ヘルパーは、要介護高齢者・身体障害者・発達障害者(ご利用者様)と接遇して介護サービスを提供します。
ご利用者様にはヘルパーに対して罵声を浴びせたり、訳も分からず叱責したり、決められた介護サービス以外の用件を求めてくるケースが多くあります。
ご利用者様は独居で人とも関わりが希少になり、上記を求められる場合があります。
ヘルパーはご利用者様の言葉を聞くことも業務です。
叱責されても落ち込まず傾聴する事が重要です。
発せられた言葉は、業務報告書に記載する・サービス提供責任者やケアマネジャーに報告して改善する前向きな対応をしましょう。
「ヘルパーの仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →
ヘルパーの仕事で活かせる経験
ヘルパー業務を継続的に実施して活かせる経験は何でしょうか?タスク管理が身に付く事と時間管理が身に付きます。
介護サービスの身体介護・生活援助は要支援高齢者・身体障害者・発達障害者のご利用者様によって介護サービス手順が変異します。
しかし、ヘルパーは、一定の時間帯内に定められた業務を段取り良く消化する事が身に付きます。
ヘルパー業界で就業した人は、タスク管理・時間管理が取得出来るようになっています。
接客業の経験
ヘルパーは専門職でありながら、サービス提供業界の職種でもあります。
要介護高齢者・身体障害者・発達障害者のご利用者様がお客様ですので、介護サービスは専門的な技術を保有した接客業とも言えます。
看護師も同様に専門職でありながら接客業でもあります。
看護師は医療業界ですので、サービス提供業界とは異なります。
また、一般的なアンケートなどでヘルパーの職種は福祉や介護の分類の業種ですが、選択項目が無いケースがあります。
その際は、専門職・技術職やその他サービス業を選択するケースが多いようです。
ヘルパーからヘルパー以外に転職する際は、営業職やショップ店員、スーパーマーケットの店員の職種へ就くケースも多いようです。
マネジメント経験
マネジメント経験者がヘルパー職ではなく、管理指導役のサービス提供責任者職があります。
介護サービス計画・立案・指示書作成を経て、一般のヘルパー担当職に指導可能です。
今までの経験を活かして管理監督業務を担うことが出来ます。
サービス提供責任者は、国家資格である介護福祉士や旧ホームヘルパー1級資格を保有している方が活躍しています。
ヘルパーで働くメリットとは?
介護の知識・技術が学べる
ヘルパーは座学と演習と、学校の先生を目指す大学生と同様に教育実習制度があります。
介護サービスに必要な基本姿勢、コンプライアンス、個人情報保護、エビデンスの提出などの講座あります。
加えて身体介護サービスを実施する際は演習が主になり、就業した際には即戦力として活躍可能です。
生活援助サービスは家事援助が多いので主婦業(主夫業)を経験された方は、容易に即戦力になります。
コミュニケーション能力が身に付く
ヘルパー職は、要介護高齢者・身体障害者・発達障害者のご利用者様がお客様です。
介護福祉施設・障害者支援施設での就業者でも、訪問介護を主としたヘルパー職もご利用者様のお客様との挨拶から始まり、挨拶で終わります。
また、ヘルパー職の専門的な技術にご利用者様との傾聴があります。
世間話を行うことはもちろんですが、ご利用者様の目線に合わせた接遇が重要です。
傾聴に関しては、資格取得において繰り返し表記されますので、自然と脳裏に焼き付きます。
傾聴は介護サービス専門の技術です。
傾聴を繰り返す事でコミュケーション能力が高くなります。
ヘルパー職は社会人の基本が身に付く
ヘルパー職は、時間厳守が原則です。
サービス提供責任者から指示された開始時刻前には就業先に到着する事が大前提です。
介護福祉施設・障害者支援施設・訪問介護でご利用者様に介護サービスを実施する場合、時間厳守が基本です。
社会人として当たり前ですが、ご利用者様の服薬時刻、通院する時刻、後続のヘルパーに引き継ぐ事が多く、生命に関わる介護サービスを担っている事を肝に命じましょう。
当たり前ですが、介護サービスのクオリティーよりも時間厳守が最も重要な任務です。
「ヘルパーの仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →
その後のキャリアについて
この仕事についた後のキャリアアップの道は?
ヘルパー職に就いてからは、介護支援専門員職に挑戦可能です。
介護支援専門員はケアマネージャーとも称されます。
ヘルパー職の実務経験が6年以上ある方に受験資格があります。
都道府県知事が認定する資格です。
3年毎に介護保険報酬の改定対応や地方自治体主催の講習会への参加があるハードワークな職種です。
介護支援専門員は5年毎に資格の更新があります。
35名~40名のご利用者様を担当します。
ご利用者様に急なトラブルを生じた際は、24時間365日の対応を要します。
月収平均は、25万円~30万円と日本国全産業の報酬と相違がありませんが、拘束時間に昼夜休祝日が無いことを覚えておきましょう。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
ヘルパー職を退任した際に、ヘルパー職で経験した介護サービスは他の業界では有効な技術ではありません。
しかし、ヘルパー職養成スクールの講師役や介護福祉の情報誌編纂やWebサイトの編纂業務が可能です。
また、ご家族に要支援介護者や要介護者が同居または別居されている場合は、経験した介護サービス技術が役に立ちます。
人生100年の時代ですので、需要は高いです。
社福業界はヘルパー職以外にもあります。
ヘルパー職を経験してからキャリアアップするには、多くの国家資格があります。
①介護福祉士です。
高等学校の専門課程履修者、大学の社会福祉学部や短期大学、全日制の専門学校に通い、受験資格を得て国家資格の介護福祉士を受験する事です。
上記の教育を受けずともヘルパー職を3年以上経験していれば、受験資格が資格を得ることが可能です。
②社会福祉士です。
介護福祉士同様に国家資格です。
ソーシャルワーカーとも称されます。
受験資格は介護福祉士同様に学校で履修する事です。
学校で履修せずに実務経験だけの場合は、実務経験4年以上+社会福祉士養成施設で1年間の研修が必要です。
③他に精神保健衛生士、聴覚障害。
言語聴覚士。
作業療法士、理学療法士などの国家資格に挑戦可能です。
④民間資格では、介護福祉用具員があり、介護用品レンタル企業で活躍しています。
他に福祉住環境コーディネーター資格がありますが。
前記資格を保有しているだけでの求人は皆無です。
自分にあったヘルパーの求人の選び方や注意点
ヘルパー職の有効求人倍率は非常に高いです。
都市部の求人倍率は3を超えています。
フルタイムで就業可能であれば、介護老人施設・障害者支援施設での就業が多いようです。
介護老人施設・障害者支援施設は24時間365日営業していますので、夜間勤務があります。
少数のスタッフでご利用者様を見守る施設が多いようです。
また、平日の昼間に就業したい方は、デイサービスセンター・デイケアセンターで就業する事をお勧めします。
但し、早番勤務や遅番勤務がある施設があります。
さらに、就業時間帯に都合があるケースは訪問介護サービスがお勧めです。
朝食・昼食・夕食の準備や食事介助が多くあります。
【選び方①】雇用形態から探す
フルタイムで就業可能であれば、介護サービス職全般で求人があります。
正規雇用社員を募集している施設が多くあります。
正規雇用社員での雇用になれば、健康保険・厚生年金・雇用保険の社会保険に加入出来ます。(但し国会で『働き方改革』が審議されています。正規雇用社員での雇用で無くとも社会保険に加入出来るようになるかもしれません)中高年齢層でも正規雇用社員の求人があります。
また、出勤日に制約があるケース、時間帯に制約があるケースも、介護サービス職全般で求人があります。
雇用形態は時間給のパート社員や登録型の雇用社員で就業可能です。
【選び方②】職種から探す
介護老人施設・障害者支援施設・デイサービスセンター・デイケアサービスセンター・訪問介護事業所・地域包括支援センターなどの職種があります。
ヘルパー職は上記のどの施設・事業所で就業が可能です。
24時間365日就業可能であれば、介護老人施設・障害者支援施設・訪問介護事業所での就業が可能です。
24時間365日就業に制限があっても上記の施設・事業所で就業可能です。
【選び方③】会社の業態から考える
ヘルパーの就業先の施設や事業所は、社会福祉法人(保険者からの補助・助成があり認定基準が厳しい法人)・特定非営利活動法人(NPO法人)・株式会社・有限会社が経営・運営されています。
株式会社が運営する介護老人施設は、若い年齢層を求人しているケースが多く見受けられます。
中高年齢層は、社会福祉法人・NPO法人での求人があります。
都市部では有効求人倍率が3を超えています。
多くの法人がヘルパーを募集しています。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
ヘルパー職の給与面は、正規雇用社員は月額18万円~22万円程度です。
日本国全産業の平均月収より10万円低位です。
2018年の介護保険報酬の改定がありますが、日本国全産業の平均月収との乖離は改善されないようです。
非正規雇用社員やパートタイムで介護老人施設・障害者支援施設・デイサービスセンター・デイケアサービスセンターで就業する場合は時給制になります。
東京都は東京都最低賃金958円です。
東京都の施設勤務時給は1,000円~1.050円が殆どです。
また、訪問介護事業所で就業する場合は、30分単位の時給計算です。
生活援助サービスが1,400円前後、身体介護サービスが1,800円前後の報酬になります。
【選び方⑤】エリアから考える
ヘルパー職の就業先は可能な限り自宅から近い施設や事業所をお勧めします。
早番や遅番、急な対応を必要とする場合は移動に関わる時間が無駄になります。
近隣の施設・事業所勤務をお勧めします。
また、社会福祉法人・株式会社が経営・運営する施設・事業所は複数の施設を運営しているケースがあります。
そのため転勤する事があります。
大手の社会福祉法人・株式会社での就業は、勤務先が変更される可能性があります。
【選び方⑥】好きなブランドから考える
ヘルパー職に好きなブランドを選択するには、大手株式会社が運営する介護老人施設・障害者支援施設になります。
例えば「ニチイ学館」「ベネッセホールディングス」「レオパレスグループ」「ツクイクループ」などが代表的です。
大手の企業ですから、複数の施設運営をしていますので、転勤がある事を意識して、企業ブランドを選択しましょう。
まとめ
アベノミクス効果により有効求人倍率は、47都道府県で1.0以上です。
1980年代に大繁栄したバブル景気を遥かに超える売り手市場の状況です。
「介護」業界は都市部3倍と人手不足が顕著です。
2025年には団塊世代の高齢者が後期高齢者(75歳以上)に達します。
また、医学の進歩により、人生100年の時代となりつつあります。
ヘルパー職は低賃金で法人・企業の求人が過多で、応募する人材が希少ですが、ヘルパー職は介護福祉業界の底辺を支えています。
介護福祉施設やデイサービスセンターで就業するヘルパーはお客様であるご利用者様から「あんたは嫌いだ」「わたしの世話をしないで」など叱責をいただくケースがあります。
介護福祉施設やデイサービスセンターは、他に職員がいるので叱責されても相互フォローが可能です。
しかし、訪問介護を担うヘルパー職は、ご利用者様と介護サービス時間帯は常時接遇しています。
対人関係を良好に保てる方が有効です。
対人関係が苦手な方は、介護福祉施設やデイサービスセンターでの就業をお勧めします。
2018年の介護報酬改定でデイサービスセンターは厳しい経営になると予想されていますので、人員不足の介護福祉施設や障害者支援施設での就業が良いでしょう。
ヘルパー求人についてもっと深堀りした情報を見る
登録ヘルパー求人の募集内容や雇用形態について解説。通常のヘルパーとの違いも
登録ヘルパー求人について今回は詳しくお話しさせていただきます。訪問介護事業所のほとんどに「登録ヘルパー募集中」という求人が出されています。さて、この登録ヘルパーとはどのような募集内容や業務内容なのでしょうか?ここでは、登録ヘルパーの雇用形態やよくある疑問についてご紹介させていただきます。ぜひご一読いただき、登録ヘルパーの働き方を知るきっかけとなれば幸いです。登録ヘルパーのおおまかな仕事内容おおまかな仕事内容要介護者や要支援者のお宅に訪問し、掃除や洗濯、調理等の家事や、トイレ、食事、入浴等の介助を行うのが仕事です。基本的に、「これをしないと一般的な生活ができない」事に対する介助を行います。ですの
ヘルパーとはどんな仕事?その仕事内容や介護においての役割、やりがいなど詳しく解説します!
ヘルパーという呼び方は様々な場面で使われ、介護職の総称のようなところもありますが、一般的にはホームヘルパー、つまり訪問介護事業所で働く「訪問介護員」のことを指します。ここでは、その訪問介護員のことをお話します。また、このヘルパーにも介護保険、障害の保険と種類がありますが、ここではより需要や求人の多い介護保険のヘルパーについて説明していきます。また、障害の居宅介護の訪問介護員もほぼ内容は変わらないので、参考にして頂けると思います。在宅生活を支える上で最も大切なポジションと言っても過言ではないヘルパー、一つずつ噛み砕いて解説していきましょう。ヘルパーとはどんな仕事?ヘルパーの仕事の原則は「利用者の