営業事務の転職理由には何がある?年収・人間関係・身体的なつらさなど。でもやっぱりやりがいはありますよね!
営業事務への転職を考えた時に、どんなことに気を付けたら良いのか分からないと不安ですよね。
「営業事務はどんな仕事なの?」
「活かせるスキルや経験を知りたい」
「営業事務に向いてるタイプは?」
「収入の相場はどのくらい?」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、営業事務の転職で知っておきたい10個のポイントを紹介します。
営業事務とはどのような仕事で、そのために必要とされている能力や適性は何かを理解しておきたいですよね。
営業事務についてよくある疑問にもお答えしていますので、この記事を読んで転職活動を一歩リードしましょう。
目次
閉じる営業事務に転職したいと思ったら
営業事務への転職を考えたら、まずはどのようなことを知っておくと良いのでしょうか。
転職するメリットは様々ありますが、営業事務で身につくスキルや有利な点を考えてみましょう。
また、営業事務の仕事内容や活かせる経験、向き不向きを理解しておくと、自分に当てはめてシミュレーションできるようになります。
営業事務の転職で知っておくべき10個のこと
営業事務で重視されることや適性など、知っておいてほしいことを紹介します。
コミュニケーション能力と正確性が大切
営業事務は営業担当者のサポート役とも言える仕事です。
顧客と電話やメールで対応したり、客先に出向くこともあります。
そのため、営業担当者や顧客とスムーズなやり取りができるコミュニケーション能力は欠かせません。
また、顧客の問い合わせや要望を営業に正しく伝えたり、ミスのない伝票処理や書類管理など正確性が求められるケースが多いのも営業事務の特徴です。
営業と事務を兼務する会社もある
内勤でテレアポをしたり営業活動として外出するなど、営業と事務を兼ねる場合もあります。
初めは事務として業務の流れを学んだ後に、営業の仕事をすることも。
また競争見積りによって受注が決まる場合など、営業活動をあまりしない会社も営業の比重が少ないため、事務と兼務しているようです。
事務に専念した営業事務を希望している方は、面接のときに営業を兼ねるのか質問しておきましょう。
営業事務は営業マンとの相性が大切
希望する会社の離職率や雰囲気を、ネットで確認しておきましょう。
営業に関わる事務を担当するのが営業事務なので、営業マンとの相性が、仕事のしやすさを左右します。
営業マンも、体育会系やデータ派などタイプは様々です。
事前にどのようなタイプの営業マンが多いか、モデルケースを聞いておくと良いでしょう。
また、会社の評判や口コミをサイトで確認しておくと、大体の雰囲気が掴めます。
離職率の高い企業は実力至上主義や仕事量が極端に多い場合もあるため、チェックしておくことをおすすめします。
営業事務は求人数が多いので転職しやすい
営業事務は、比較的安定した量の求人があります。
営業には不可欠な職種であり、多くの会社で必要とされているポジションだからです。
業績が伸びている会社は営業を増やし、それに伴い営業事務も増員しなければなりません。
女性が多い仕事なので、結婚や出産といったライフスタイルの変化で辞めてしまう方が多いことも、求人数が多い理由の一つです。
他の事務業より少し給料が高い
正社員の営業事務で目安となる給与は、月給22万円とされています。
一般事務では月給20万円ですので、営業事務の方がやや高い傾向です。
一般事務に比べて残業が多く、ExcelなどのOAスキルが求められることが要因に挙げられます。
ステップアップ・キャリアチェンジができる
営業事務はOA操作が多く、基本的なOAスキルが身につきます。
人と接する仕事のため、対応力や業務を段取り良く進めていく能力が鍛えられるでしょう。
営業事務で経験を積み、総合職や企画職にステップアップできる可能性もあります。
商品サービスを顧客に提案するいろはを学べるため、営業やコンサルタントへのキャリアチェンジも目指せるのです。
収入が安定している
営業事務は自分の成績を持ちません。
インセンティブや営業成績による給与の増減が無いため、収入は一定です。
安定した収入を得たい方も腰を据えて働けます。
ノルマが無い
営業担当者のようなノルマが無いことも、営業事務の良い点と言えます。
ノルマを達成するために無理をしたり追い詰められてしまうことは無いでしょう。
その分、営業担当者をしっかりとサポートするのが営業事務の役割なのです。
デスクワークだから肉体疲労が無い
営業事務は、パソコンでの請求書作成や受発注といったデスクワークが主になります。
歩き回ったり長い時間立ちっぱなしではないので、肉体的な負担はありません。
体力に自信のない方でも、続けやすい仕事です。
経理の知識も身につくこともある
あまり無いケースではありますが、勤務先によっては、売上高による営業利益と経常利益、粗利益といった数字の管理を任される場合もあります。
営業に関する出金伝票を作成したり、経費の精算が発生します。
営業事務では、このような経理の知識も身につけられることもあります。
営業事務の主な仕事内容
仕事内容が分かると、働くイメージが湧いて志望動機を明確にできます。
営業事務の仕事の内容を詳しく見ていきましょう。
アシスタント業務
営業担当者を支える縁の下の力持ちとして、様々なアシスタント業務があります。
資料・書類作成
顧客への提案資料や契約書、受発注伝票、社内の報告資料などの書類を作成します。
資料はPowerPoint、契約書はWord、受発注伝票はExcelや専用のシステムを使用する場合が多くあります。
提案資料は見た人に伝わりやすいように、分かりやすい内容だと良いでしょう。
勿論、間違いの無い正確な書類であることも大切です。
電話・メール対応
顧客からの問い合わせや注文を電話で受けたり、メールでやり取りする業務です。
営業部全体の電話を取る場合もあり、担当者へ繋ぎます。
最近では、チャットツールを業務連絡に使う企業も増えています。
どの方法でも丁寧さとスピード感をもって対応するよう心がけましょう。
商品の在庫管理(受注・発注)、納期調整
顧客から商品の注文があると、受注処理によって商品を確保します。
在庫が足りない時は、メーカーに発注して在庫管理するのです。
商品そのものを受発注することもあれば、パーツごとに対応しなくてはいけないケースも。
その際は受注伝票と注文を付け合わせて細かく確認をしていく作業が重要です。
その後顧客の希望納期に間に合うようにメーカーや配送業者と連携して納期を調整します。
営業事務の主な雇用形態
営業事務の求人は、雇用形態によって条件や仕事内容が変わります。
雇用形態ごとの特徴はどうなっているのでしょうか。
正社員
正社員での募集の場合、責任のある立場としてチームをまとめていくことを期待されます。
業務の進捗を管理したり、効率化の推進や精度アップ、教育体制の充実など幅広い仕事を任せられるでしょう。
安定して働きたい方やどんどん仕事をこなして経験を積んでいきたい方は正社員の求人を探すと良いでしょう。
派遣社員
派遣社員の営業事務は、未経験でも応募できる求人が多くあります。
求人数も豊富なので、大手企業や有名企業で働けるチャンスも。
派遣社員は担当者の指示を受けて仕事をしていくため、指示をきちんと理解して正確に進めることが大切です。
コツコツとルーティンワークをこなせる方も、派遣社員として活躍できます。
家庭やプライベートを優先したい場合は、時短勤務や週3日といった勤務が選べる派遣社員の求人がおすすめです。
契約社員
契約社員は指示を待つのではなく、自分で判断して進めていく働き方を求められます。
異動や転勤は無いことが正社員と異なる点です。
半年もしくは1年経つと、上司と面談をして契約を更新するか話し合います。
アルバイト・パート
営業事務の求人は、アルバイトやパートといった就業形態でも探せます。
配偶者の扶養内に収めたい方や、時間を調整して働きたい方におすすめです。
営業事務の仕事を探すには?
リクナビNEXTなど、大手の転職サイトでは営業事務の求人募集が出ています。まずはそれをチェックして、いくつか応募してみましょう。
給与の相場
営業事務の給与相場は、就業形態によって異なります。
勤務地や応募者の経験で差がありますが、以下にそれぞれの目安を紹介しますので参考にしてくださいね。
正社員の場合、月給は22万円からが目安とされており、昇給・賞与がある場合も。
派遣社員の営業事務は時給1,400円が目安ですが、働きぶりが評価されると時給もアップしていきます。
ただし交通費が支給されないケースもあるため、勤務地の許容範囲を予め決めておくと良いでしょう。
契約社員は月給22万円程度で、正社員とほぼ同じ金額です。
昇給や賞与の有無は事前に確認しておきましょう。
パート・アルバイトは時給1,000円で、交通費が別途支給されます。
営業事務は一般事務とどう違うの?
営業事務は一般事務と比べて、人と接する仕事が多いのが特徴です。
顧客と電話やメールで連絡を取ったり、営業担当者と様々な打ち合わせを行います。
また、ルーティンワークだけではなく、相手の要望を汲み取って仕事をしていくことも営業事務と一般事務の違いです。
営業部門に関わる業務が多い
営業に付随する様々な仕事を行うため、営業とは密接に関わります。
プレゼン用の資料を作成したり営業成績表の作成や進捗管理も、営業事務の仕事の一つです。
社外の人とやり取りする機会が多い
顧客の問い合わせを受けることも多く、来社したお客様に対応する場合もあるでしょう。
そのため、人とのやり取りをスムーズに進められる方は、営業事務に向いています。
接客業やオペレーターから営業事務に転職するケースも、しばしば見られます。
一般事務よりコミュニケーションを取る機会が多い
営業担当者とのコミュニケーションも、営業事務には欠かせません。
また、チーム内で顧客の情報、業務進捗を共有するミーティングを行います。
任された作業を粛々とこなす一般事務とは異なり、コミュニケーションを取りながら仕事を進めていくのも営業事務の特徴です。
営業事務をやるのに必要なことは?
営業事務は一般事務とは違う特徴があるため、求められる能力も異なります。
どうのようなことが必要なのか、整理しておきましょう。
未経験でもできる?
営業事務の転職では、相手の話をよく聞く姿勢や話しやすさといったその人が持つ雰囲気も重視されます。
特別なスキルより、人柄や適性を評価する企業も多くあるのです。
また、先に述べたように、営業事務は顧客対応やチーム内でコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、未経験でも営業事務に採用される可能性が高いのです。
実際求人サイトでは、営業事務の求人の9割以上が未経験者を歓迎しています。
必要なスキルは?
コミュニケーション能力や気配りの他に、やはりOAスキルは身につけていると有利です。
営業事務ではパソコンで文字入力や表作成をするため、基本的なExcelやWordの使い方は覚えておきたいもの。
どうしても苦手な方は、最低限であるメールやインターネットは使えるようにしておきましょう。
コミュニケーション能力は必要?
人に関わる機会が多い仕事なので、コミュニケーション能力は不可欠です。
とは言え難しいことではありません。
「元気に挨拶をする」
「電話をとった時にスムーズに対応する」
「人の話をきちんと聞く」
といった基本的なことができれば問題ありません。
ビジネスマナーは身についていた方が良い?
営業事務はデスクワークが中心ですが、社外の人と接するケースもしばしばあります。
失礼のないような立ち居振る舞い、敬語を使った丁寧な言葉遣いなどのビジネスマナーが身についているか、面接でもチェックされるポイントです。
営業事務への質問
様々な面から営業事務について解説してきました。
「営業事務をもっと知りたい!」という方のために、よくある疑問にお答えします。
残業はある?あるとしたら残業手当は付く?
営業事務はお客様ありきの仕事なので、急ぎの注文や見積もりを頼まれると残業する場合もあります。
また、受注が増える繁忙期には、残業が続く時期もあるのです。
残業手当がつくかどうかは企業によって異なります。
定時を越えて働いた分が丸々残業代として支給されるケースもあれば、月40時間の残業代を予め基本給に含むことも。
残業の扱いがどうなっているか、求人情報の内容をしっかり確認しておきましょう。
自分の出来高で、賞与や収入がアップすることはない?
営業成績がつかないので、出来高や成績によって収入が変わることはありません。
一定の収入が安定しているということです。
営業ノルマもないので数字に追いつめられる場面はないですが、業務推進の目標を設定して査定する組織もあります。
有給休暇などの休暇は取りやすい環境?
営業事務は、自分で業務の予定を立てて仕事ができるようになると、有給休暇を取りやすくなるようです。
繁忙期はどうしても休みづらいため、他の時期に消化するケースが多く見られます。
営業事務は、営業をサポートする縁の下の力持ち。常に必要とされているので、やりがいがある!
営業事務の仕事は、営業活動に欠かせないものです。
営業に関わる事務を引き受けて営業活動を支えるため、周りから頼りにされる面も多くあります。
そのため、やりがいも大いに感じられるようです。
営業事務に転職したいと思ったら、この記事で紹介したポイントを踏まえて、求人探しをしてみてくださいね。