現代日本では進学率が高まっており、専門学校への進学者も増加しています。

また、社会人になってから勉強をしたいと考えている人も多く存在しており、専門学校の存在価値は高まっていると言えます。

そんな専門学校で学生を指導する立場に置かれている職種として専門学校講師がいますが、仕事内容の詳細については知られていない事も多いと思います。

今回は専門学校講師バイトの仕事内容と仕事の面白さについて、解説していきます。

専門学校講師ってどんな仕事をするの?

まずは、専門学校講師の仕事内容について簡単に述べていきます。

専門学校講師は専門学校に通う学生に、専門知識や技術を教える事や学期末の試験対応などが主な仕事となります。

その他にも学校行事の企画や次年度の学生確保のための広報活動、クラス運営制の専門学校であればクラス担任業務なども担当します。

学生の保護者対応も主にそのクラスの担任が担う事になります。

資格を取得するために外部に実習に出る場合などの外部企業とのやりとりも専門学校講師の仕事となります。

総じて学生が学校内で必要な知識・技術を得られるよう、また卒業してから学生が希望する職業に就けるようサポートする事が専門学校講師の仕事と言えます。

専門学校講師の仕事の面白さ、醍醐味とは?

専門学校講師は学生の授業を担当するだけではなく、色々な仕事を担当しており、多忙な職業と言えます。

様々な仕事を担う専門学校講師ですが、その中でも仕事の面白さや醍醐味が存在します。

ここでは専門学校講師の仕事の面白さ、醍醐味について述べていきたいと思います。

学生の成長を間近で見られる

まず第一に挙げられる事は、学生の成長を間近で見られる事です。

専門学校に入学してくる学生は、その専門学校で取得できる資格や得られる知識・技術を活かした職業に就きたいと思って入学してきます。

しかし、入学した当初は、学生はその分野の仕事に憧れは持っていても、知識・技術は全く持っていない状態です。

そんなまっさらの状態から、少しずつ知識・技術を付けて学生は成長していきます。

時には挫折したり迷ったりする学生をサポートし、学生が目指す仕事に就く事が出来た時には自分の事のように嬉しくなります。

学生の成長を間近で見られる事は、専門学校講師の仕事の醍醐味と言えるでしょう。

自分の後進を育てる事ができる

次に挙げられる事は、自分の後進を育てる事が出来るという事です。

小学校や中学校の教員になるためには、四年制大学で教員免許取得を取得するためのカリキュラムを履修する必要がありますが、専門学校講師になれる講師要件は履修できる資格によって異なります。

専門学校講師に必要な要件としては、「その資格を活かして働いた実務経験が規定年数以上ある事」という物が多く見られます。

そのため、専門学校講師となる方は学生が目指す資格を持っているのみならず、同じ業界で働き続ける熱意を持った方が多いと言えます。

当然その仕事にかける思いも強く持っている方が多いため、その直接伝え、その思いを受け継いでくれる後進を育てる事が出来る事も、専門学校講師の仕事の醍醐味と言えるでしょう。

学生の変化を間近で見られる

学生の変化を間近で見られる事も専門学校講師の仕事の醍醐味・面白さと言えます。

専門学校に入学してくる学生の多くは、自分が将来就きたい職業を高校時代に決め、それを目指して頑張っています。

しかし、中には学力が不足していて大学に行けなかった学生や経済的な理由で進学できなかった学生、特にやりたい事はなかったが周囲の勧めがあって入学してきた学生など、様々な事情を抱えて入学してくる学生もいます。

そのような学生は周囲とは熱意が異なり、目指す職業に憧れを持つ事が出来ず違和感を抱えたまま日々を過ごしている事も少なくありません。

そのような学生に専門学校講師が寄り添い、不安を解消したり、やる気を持てるように動機づけを行っていくなど、学生が自然と周囲が目指す職業に向けて歩んでいけるようにする事も仕事の一つとなります。

そうして時間をかけて学生を教育する事で、学生が変化する様子を間近で見る事が出来る事も専門学校講師の仕事の醍醐味であり、やりがいとも言えます。

学生に憧れを持ってもらえる

学生自身に憧れを持ってもらえる事も、専門学校講師の仕事の醍醐味です。

高校卒業後の進路として進学を選ぶ人は増えていますが、それに伴い専門学校の数も増加しています。

また、四年制大学や短大への進学率も増加しているため、少子化である現代日本では学生の確保も重要です。

学生を確保するためにはオープンキャンパスの開催を含めた広報活動も大切になりますが、広報専門の職員がいる学校ばかりではありません。

広報担当職員がいない学校では専門学校講師自らがオープンキャンパスや出前授業などを行う事があります。

そこで出会った高校生と、自分の経験や職業について話をさせてもらったり、実際専門学校で行っている授業を実施する事で、その職業や専門学校に興味を持ってくれる事も多いです。

広報活動を通して担当した専門学校講師に憧れを持ち、その教員に教えてもらいたいと思って貰える事も、専門学校講師としての仕事の醍醐味と言えます。

専門学校講師の仕事のあるある5選

専門学校講師の仕事は多岐にわたり、授業以外にも行う業務はたくさんあります。

学生と過ごす時間も四年制大学や短大の教授など比較すると多くあるため、学生のプライベートについても知る機会が多い仕事と言えます。

今回は専門学校講師として働いている中で、よくある出来事や応対する機会が多いという事がいくつか存在しますので、この項目で紹介していきたいと思います。

一般常識の教育が必要な学生に会う事が多い

まず初めに挙げられる事が、一般常識の教育が必要な学生に会う事が多いという事です。

一般常識を教える役割を担うのは保護者ですが、保護者にあまり目を向けてもらえず、それを教えてもらう機会を逸してきている学生が多く存在します。

一般的な知識の不足も問題ながら、目上の人間に対しての接し方なども学んでおらず、失礼な態度を取っている事がある事も問題となります。

学生の多くは専門学校を卒業した後に社会に出て働き始めます。

いくら資格や知識を持って就職したとしても、普段の振る舞いや言葉遣い等が一般社会に適応できないレベルであれば、職場に居続ける事が困難となってしまいます。

専門学校講師として自分が担当する学生が目指す職場で働き続けられるように、一般常識の教育を施した上で社会に出られるよう支援する事が求められます。

プライベートの相談を受ける機会が多い

次に挙げられる事は、学生のプライベートの事について相談を受ける機会が多いという事です。

専門学校に進学してくる学生の多くは高等学校を卒業し、そのまま進学してきます。

そのため、学生の年齢は18歳~20歳と若く、気持ちに不安定な部分を持っている学生も少なくありません。

学校生活の悩み事だけではなく、友人関係や保護者との関係など様々な事に対しての相談を専門学校講師にする学生も多いです。

中でも多い相談は恋愛相談です。

彼氏・彼女と上手くいかないなどという悩みは日常茶飯事でありました。

しかし、学生の相談はけしてバカにできません。

学生はちょっとした事でも傷付き、学校に来なくなってしまう事もあります。

学生が学校生活を継続できるように支援する事が専門学校講師の大切な仕事となりますので、一つひとつ親身になって対応する事が重要になります。

専門学校講師は友達同士で解決できない相談事や、友達に相談できないようなプライベートの相談を受ける事は、専門学校講師の仕事のなかではあるあるの事だと考えます。

保護者の対応をする事が多い

保護者対応をする事が多い事も専門学校講師の仕事でよくある事です。

現代日本は少子化しており、一人っ子の子どもは珍しい時代ではなくなりました。

保護者の方が子どもにかける思いは昔と比べて強くなっている傾向にあります。

学校生活は保護者の方の目が届きにくい場所であり、自分の子どもの様子を家で見て少しでも異変を感じると学校に電話をしてきたり、学校に訪問する保護者もいます。

反面、学生の事に関心が非常に薄い保護者の方がいる事も事実です。

学生が学校生活で悩みを抱えていたり、学校に出席してこず進学が危ぶまれる時などは、学校側から保護者に連絡を取る事もあります。

しかし、「子どもの人生は子どもの人生。退学もやむなし」と、話し合いのテーブルについてもらえない保護者の方も若干ながら存在します。

学生自身の指導もさることながら、子どもに対して様々な価値観を持つ保護者の対応は、専門学校講師であれば必ずぶつかる壁であり、それは避けて通れない仕事であると言えます。

出席状況の確認が必要

意外と多く行う仕事の一つに学生の出席状況確認があります。

専門学校は四年制大学や短大と異なり、その資格を取得する事に特化した学校となります。

四年制大学や短大とは違い、専門学校のカリキュラムには一般教養科目と呼ばれる科目がほとんどなく、資格取得に必要な科目が詰め込まれているような状態です。

それらの単位を認定するためには試験に合格する事もさることながら、最低限出席していなければならない出席数という物が存在します。

既定の出席数を満たしていなければ、単位認定はおろか、期末の試験を受けさせる事すら出来ない場合があります。

学生自身には入学した当初にその説明をしてありますが、話をきちんと聞いていなかったり四年制大学や短大等に通っている友人と情報交換をする中で、そちらのルールと同じであると勝手に判断してしまう学生も少数ながら存在するのです。

その勘違いを放置してしまうと出席日数が足りなくなってしまい、必要な試験が受けられなかったり、科目履修が認められない場合が出てきてしまいます。

専門学校で組まれているカリキュラムは、資格取得のために必須であることがほとんどであるため、一科目履修できなかっただけでも資格取得が出来なくなってしまう事も少なくありません。

また、専門学校の多くは1~3年程度の修業年数が定められていますが、その年数内で履修できるぎりぎりの授業設定をしているため、進級した後に一年後輩の学生と一緒にその科目を再履修する事は非常に困難です。

そのため、学生は一科目でも履修できなかった場合は留年を余儀なくされてしまう状態になるのです。

本来、出欠席の管理については原則自己責任となりますが、出席数が足りなくなる可能性があった場合に学生や保護者へその事実を通達しなかったとすれば、学校に対する責任の追及が発生してしまう場合が考えられます。

また、専門学校で行われる授業は外部講師に依頼している場合も多いため、出席状況を定期的に確認しなければ欠席回数が多い学生に気付く事が出来ない場合もあるのです。

学生・保護者からのクレームを避け、学生が無事資格取得できるように支援するためには、授業の出席状況についてこまめに確認する事は専門学校講師の大切な仕事の一つであると言えます。

学生同士の結婚・出産報告

学生同士の結婚・出産の報告は、専門学校講師が受ける報告あるあるです。

結婚のきっかけとして学生時代に同級生だったという人は多いと思います。

専門学校では特に同じ資格を取得し、同じ業界に就職する事が多いため、社会人になっても繋がりを持っている学生も多く存在します。

そのため、卒業してから交際を始めたり、学生時代から交際をしていた人も比較的長く交際が続く事が多く、そのまま結婚に至るケースも少なくありません。

そのため学生同士が結婚したり、子どもが出来たタイミングで、「幸せのおすそ分け」とばかりに出会うきっかけとなった専門学校にその報告に来てくれる事も多いです。

学生同士の結婚・出産報告を聞く事は専門学校講師の仕事を行っているとよくある事であると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

専門学校講師はただ勉強を教えるだけでなく、学生が夢をかなえられるよう過ごしやすい環境を作る事も仕事となるため、業務は多岐にわたり忙しい仕事と言えます。

しかし、学生が卒業した後に活躍する姿を見た時には、喜びを感じる事が出来、次の学生を育てる意欲に繋がっていきます。

人を育成する事は苦労と同時に大きなやりがいを感じられます。

そんな専門学校講師の仕事に少しでも興味を持ち、専門学校講師を目指して頂ける方が少しでも増えたら幸いです。


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