2020年7月6日

「家庭教師」の仕事は高時給で知られ、人に勉強を教えることが好きな人や教員志望の学生などに人気の職種です。

かつては家庭教師には数少ない成績優秀な人たちしか応募できないようなイメージがありましたが、現在は派遣事業を行っている会社も増え、幅広い年齢層や様々な学力のバックグラウンドを持った方が家庭教師として働いています。

今回はそんな家庭教師の仕事を、募集内容やおすすめ求人のポイントといった観点から簡潔に紹介していきます。

最後に、家庭教師として沢山稼いでいる人の特徴もいくつか挙げておきますので、一度確認してみてください。

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家庭教師の仕事内容

家庭教師はお客様のご家庭に訪問して、生徒と1対1で授業を行います。

通常の塾や個別指導塾との大きな違いは、教える場所がお客様のご家庭であること、また生徒の部屋で二人きりで行うことです。

生徒の緊張をほぐしながら勉強に適した環境を作っていきます。

家庭教師にはどんな種類があるの?

家庭教師の求人募集は、家庭教師を派遣する会社が行っているケースがほとんどで、その雇用形態はアルバイト、正社員、もしくは業務委託契約を結んだ個人事業主という形が多いです。

家庭教師を派遣する会社

家庭教師派遣会社に雇用される場合は、アルバイトもしくは正社員での採用がほとんどです。

どちらの雇用形態がおすすめかは、どれくらいの期間働く予定なのかなどの条件によって異なります。

一般的にはアルバイトとして家庭教師の仕事に従事している人の方が多いようです。

理由としては、学生であれば学業、社会人であれば本業との両立が図りやすいからです。

個人

個人事業主として家庭教師派遣会社と業務委託契約を結んで仕事をするケースも考えられます。

一般的には業務委託の方が単価が高い傾向にありますが、未経験の方がいきなり個人事業主として家庭教師の仕事をすることは少々ハードルが高いでしょう。

ご家庭との間で何かトラブルが発生した際などにも、会社が間に入ってくれる方が良いという方には、個人事業主として働くことはあまりおすすめできません。

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家庭教師でよくある募集内容とは?

ここからは、家庭教師の求人情報でよく掲載されているものをいくつか紹介していきます。

この仕事に興味を抱いている方は一度以下の雇用条件等を確認してみてください。

給与相場

家庭教師は「高時給」な仕事として知られています。

時給は最低でも1,500円くらいからの募集が多く、高度な案件を担当する場合や経験者として採用された場合は3,000円程度の時給も少なくありません。

家庭教師とよく似た職種である「個別指導塾講師」と比較しても時給は高めに設定されています。

ただし、高時給である分、職務に対する責任も非常に大きいことには留意する必要があります。

いくら高時給でも、週に1コマしか授業を担当しない場合には、週当たり、もしくは月給換算すると、他職種よりも収入が少なくなることにも注意が必要です。

勤務時間

ご家庭で授業をする時間に加えて、ご家庭までの往復時間や授業の準備をする時間を勤務時間に含めて考えなければなりません。

家庭教師の仕事は効率的に稼げる仕事、というような話をよく聞きますが、それはあくまでも自宅から近距離のご家庭を担当した場合や、授業の準備に多くの時間を割く必要がない場合に限った話です。

往復で1時間を超えるようなご家庭や、難関校受験などの高レベル案件で授業の準備(プリント・宿題の作成など)に多大な時間がかかるケースはよくあります。

このような場合、時給を実際の勤務時間で割って、本当に効率が良いかを検討する必要があるでしょう。

福利厚生

家庭教師の仕事における福利厚生とは主に「交通費」のことです。

交通費が全額支給されることが理想ですが、必ずしも全ての派遣会社が全額支給しているわけではなく、値段が一律で決まっている会社や上限が定められている会社もありますので、求人検索の際に必ず確認しておくべき事項と言えます。

勤務場所

勤務場所は基本的に担当するご家庭です。

家庭教師の仕事は「直行直帰」が基本であり、雇用主の会社に行かなければならないのは案件の紹介や書類の記入などの事務的な用がある場合に限られます。

授業に使用する教材や参考書などが会社に用意されている場合は、授業準備のために会社を訪ねることもあるでしょう。

自宅から勤務場所への距離や移動手段を優先事項として求人検索をする際は、家庭教師派遣を行っている会社の所在地だけでなく、どのような地域を営業エリアとしているのかも確認する必要があるでしょう。

求められる人物像

家庭教師の仕事に求められている人物像はどのようなものでしょうか。

求人情報や実際に働いている人の特徴をもとに、以下の二つを例として挙げておきます。

社会人としてのマナーを実践できる人

家庭教師が実際に相手をするのは小学生~高校生の生徒が中心ですが、お客様は生徒の親御さんになります。

親御さんからすれば子どもの将来を考えてわざわざ高いお金を払って家庭教師を頼んでいるのですから、家庭教師に対する期待や求めるレベルは非常に高くなります。

学業成績の向上を望んでいるのはもちろんのこと、「良き社会人」の見本としての役割が求められていることも多いので、一挙手一投足がお客様に評価されているという気持ちで従事しなければなりません。

社会人として当たり前のマナーやルールを実践できる人が求められているのです。

挨拶や言葉遣いなどは当然として、スーツやネクタイの着こなしや身だしなみ全般にも気を遣って親御さんからの信頼を得ることができなければ、この仕事を続けることは難しいでしょう。

根気強く優しく指導できる人

家庭教師を志望する人の多くは勉強を教えることが好きな人ですが、単純に教えることが「好き」や「得意」であるだけでは務まりません。

なぜなら、生徒の中には一度教えただけでは理解できない子も多く、根気強くそして何よりも「優しく」指導する姿勢を貫かねばならないからです。

家庭教師を依頼するご家庭の中には、お子様が学校の授業についていけないとか、そもそも勉強にまったく無関心でどうすれば良いか分からないといった悩みを持つケースも多く、家庭教師にはまず勉強する意義や楽しさを生徒に理解させることが求められます。

これはただ単純に問題の解き方を教えるよりもはるかに難しく、お子様の意識レベルから変化を促していかなければなりません。

根気強さやどんなときでも優しく指導できる「プロフェッショナル」な姿勢が求められるのは、このような状況が想定されるためと言えます。

必要なスキルや資格、経験

家庭教師をするにあたって、必須となる資格や経験はありません。

興味があれば誰でも応募できる職種ですが、採用前には面接に加えて簡単な学力テストや適性検査が行われます。

これらのテストであまりにも成績が悪いと不採用となる可能性はありますが、私の経験ではテストの成績で不採用になった人には出会ったことがありません。

それよりも重要視されるのは、先に述べた「求められる人物像」にあてはまるかどうかといった「人間性」に関する評価でしょう。

社会人としての当然のマナーを実践できるかどうかは派遣する会社の評判にも影響を及ぼしますので、厳しく見られていると考えて良いでしょう。

家庭教師のおすすめ求人のポイント

家庭教師の求人は、どの地域においても比較的沢山見つけられます。

ここではおすすめの家庭教師求人のポイントを二つ紹介しておきます。

求人検索の際に参考にしてみてください。

週1日、1教科からOKの求人

家庭教師の仕事は、比較的自分のスケジュールに合わせて働ける職種です。

空き時間に家庭教師の仕事を入れることで、他の仕事やバイトとのWワークをして小遣い稼ぎをしている人は沢山います。

家庭教師の求人を検索する際は、週何日から働くことができるのか、担当科目は1教科だけでも大丈夫なのか、といったことを確認しておくことをおすすめします。

柔軟な働き方ができる職場であれば、空き時間に授業を入れて効率的な稼ぎ方ができるからです。

交通費全額支給等、福利厚生が充実している求人

担当するご家庭の場所によっては、交通費が無視できないところもあります。

車通勤が可能な場合は、交通費としてガソリン代の支給をしてもらいたいところです。

しかし、交通費については会社からではなくご家庭から直接いただく契約であったり、全額支給ではなく上限が定められていたり、一律で設定されていたりする場合があります。

交通費支給の有無など、時給以外の待遇についてもしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

家庭教師の雇用形態による違い

家庭教師の雇用形態としてよくあるのはアルバイト、正社員、もしくは業務委託契約となります。

この仕事に求めるものや、他の仕事をしているか否かなどの条件にもよりますが、全体としては「アルバイト」として働くことが家庭教師の仕事におけるメリットを最大限に享受できると言えます。

この仕事の「高時給」や「効率性」という特徴は、正社員としてフルタイムで働くよりも、他の仕事をしながら効率的に稼げるアルバイトとして捉えた方がメリットが大きいでしょう。

業務委託で家庭教師をしている方も沢山おられますが、未経験から始める方や、いきなり「一人親方」としてやっていく自信がない方には、まずアルバイトとして経験を積んでその後のことをじっくり考える方が無難な選択と言えます。

家庭教師で稼げる人の特徴は?

最後に、家庭教師として沢山稼いでいる人にはどのような特徴があるのかを簡潔に解説しておきます。

ここに挙げた特徴はあくまでも一例に過ぎませんが、参考にしてみてください。

東大・早稲田大学など偏差値の高い大学に通っているor卒業してる人

偏差値の高い大学に通っている、あるいは卒業している人は、授業単価を高めに設定できるので稼ぎも多い傾向にあります。

採用時の学力テストでハイスコアをとったりハイレベルな勉強をしていることを履歴書で示したりすることで、未経験でも高レベル案件を紹介されることがあります。

東大や早稲田大学などの「ブランド」を求めている会社も多く、ご家庭にも良い印象を与える効果がありますので、偏差値が高い大学に通っている人や卒業した人には有利な職場と言えるでしょう。

医学部の人

医学部に在籍している人、もしくはその卒業生も家庭教師の現場では重宝されます。

一般に医学部の人は高学歴であるために、理系科目を中心に幅広い分野で質の高い授業を行うことができると思われています。

実際にそのような能力の高い教師が多いことも事実です。

ご家庭に対する「ブランド価値」的な効果は絶大であり、医学部に在籍しているもしくは出身の方は家庭教師の仕事で稼ぎやすいと言えます。

教育学部の人

医学部と同様に、教育学部に在籍している、もしくは教育学部出身である人は、ご家庭への印象が良く、より稼ぎやすい人たちと言えます。

教育学部に在籍している人は教師の卵であり、ご家庭での授業を自身の将来に備えた「実習」の場と捉えていることも多く、教え方に工夫を凝らし授業そのものの魅力をいかに高めていくかを毎回試行錯誤している人が多いようです。

このような特徴から、ご家庭からの評判も非常に良く、そういった実績が家庭教師派遣会社にとっても、教育学部の人間を必要とする理由になるのでしょう。

ご家庭にとっても会社にとっても、また家庭教師自身にとってもメリットのある仕事になることと思います。

まとめ

家庭教師の仕事は比較的稼ぎやすい職種として知られていますが、多くの求人の中から自分に最も適した会社や勤務形態を見つけないと、この仕事のメリットを充分に享受できないこともあり得ます。

ご自身がこの仕事に求めることをいくつか考え、それらに優先順位をつけてから求人検索に臨むことをおすすめします。

その際に今回紹介したような募集内容や求人情報のポイントなどを参考にしていただければと思います。

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