大学生のアルバイトとして人気の高い家庭教師。

私もやってました。

とにかく時給が高いわりに重労働でもなく、今まで自分がやってきた勉強の焼き直しにもなるので、かなりおいしい仕事です。

ただ、思っていたより難しいこともあるので、改めて家庭教師の仕事とはなんぞや、というのを見ておきましょう。

合わせて、家庭教師になるにはどうすればいいかや、仕事の探し方もご紹介します。

家庭教師になるには?

家庭教師になるには2つの方法があります。

まずは、一般的な家庭教師派遣企業に登録して出向く方法です。

家庭教師の〇〇〇あたりが有名ですね。

企業に登録しておくと、既にそのお子さんの悩みや、何を目的として学びたいのかといった資料があるので便利です。

それによって何を教えるかが変わるので対策を立てやすくなります。

2つ目の方法は個人で請け負うことです。

これだと企業側にマージンをとられず自分で時給を設定できるのでかなり美味しいです。

もちろん生徒募集は大変ですが、請け負えればこんなにおすすめな方法はありません。

私の場合はどちらもやっていました。

忙しくない大学1~2年あたりで個人、忙しくなった3~4年で企業に所属していました。

並行させなかったのは、企業側に生徒を横取りしたなどの疑念を持たれたくなかったからです。

家庭教師になるためにやっておくべきことは?

企業所属と個人請負でやっておくべきことが異なるので、それぞれについてご紹介します。

企業に所属する場合はテストがある!

TOEICなどの点数も見られますが、所属前にテストが行われます。

教師になるくせに勉強ができないのでは話にならないからです。

大体5教科の総合テストで、その結果をもとに任せてもらえる教科や生徒の年齢が決められます。

私の場合は高校の現代文や英語の読み書き、中学生の5教科全般が可能という結果でした。

有名大学に通っていたわけでもないので、まずまずかなぁ…と思いました。

中学受験経験がなかったので、小学生の担当は外されてましたね。

それはさておき、受験経験とテストの結果で生徒の範囲が決まるので、この範囲が狭いと登録できても生徒がつかないことがあります。

自信のない方は、家庭教師に応募する前に勉強しなおしてからテストに挑みましょう。

個人請負なら事前の面談をしっかりやろう

個人請負の場合は、契約する前に親御さんと生徒さんとしっかり面談をしておくことをおすすめします。

難易度の高い高校の受験を控えている生徒さんに対して教えられるか、あるいは内申点をアップさせたいという生徒さんに対してできることがあるかなどを把握し、仕事を請けて迷惑にならないかどうかを見極める必要があるからです。

過信して請け負うと責任をとれなくなります。

企業とは違って資料をもらえない分、自分でマネジメントしましょう。

自分の頃と変わっている状況を理解しておく

学校で教えられることや受験の範囲は年々変わっています。

自分のときは足りていたことが、今の生徒には足りないということも大いに考えられるので、何が変わっているかを把握しておきましょう。

最近では歴史の教科書から坂本竜馬が消えるだの何だの話題になっていますが、まぁそういうことです。

歴史は結構変わるので要注意です。

身だしなみを整えておく(喫煙者も注意)

見た目って結構大事です。

めちゃくちゃチャラチャラした人がやってきたら、親御さんが不安になってしまうからです。

仮にベロピアスをしている場合、家庭教師中は外しましょう。

金髪や派手すぎる服も不安にさせます。

どんなに教え方が上手くてもクレームが入ったら終わりなので、仕事をするんだという意識を持つようにしてください。

また、爪先などが汚れているのもマズイです。

家庭教師は手元をよく見られるので、生徒さんが不快にならないようにケアしておきましょう。

それとはちょっとズレますが、私の場合は長時間のシフトのときにタバコを我慢するのが大変でした…。

一般的なアルバイトと違って休憩も喫煙所がないので…。

あと、臭いがしたら申し訳ないと思っていたので、家庭教師先に行く前は吸わないようにしてました。

家庭教師の仕事の探し方は?

家庭教師の仕事の探し方は、有名な家庭教師派遣企業に応募するのが一般的です。

そのほかに個人でも2つの方法があるので、それぞれ確認してみましょう。

家庭教師派遣会社に登録

家庭教師派遣会社は常々教師の募集をしていますから、そこに応募します。

だいたい応募してから数日後にテストを受けてくださいと言われるので、ネット上か事務所に出向いてテストを受け、その結果に応じて登録内容が変わります。

時給なども会社に決められ、生徒の選定もやってもらえるので楽ちんです。

また、生徒が選定されても絶対行かなきゃならないわけでもなく「こんな依頼がありますよ、どうしますか」と提示してもらえるので、教える自信がある生徒さんだけを選ぶことができます。

ただし、会社によっては使う教材を指定されてしまうことがあるので、自分でもそれを読み込まなければならないという負担があることも。

教材は希望したらくれるけど、希望を出さなければ何もない、という会社がおすすめです。

なぜなら、自身で読み込む負担もありますが、それよりもその教材費を払う親御さんの負担が大きくなればなるほど、契約を打ち切られる恐れがあるからです。

ネットで個人家庭教師の募集情報を見る

個人の家庭教師契約サービスを利用する方法です。

派遣会社とは違って自分で時給を決められるケースが多く、教材の斡旋などもありません。

ネットの掲示板のような形式で運営されているタイプや、運営側が理想の教師を選定するタイプなどがあります。

基本的にはサイト側に親御さんが紹介料を払うだけの違いで、あとは個人請負と変わらない契約がスタートします。

自分で募集をかける

大変だけど一番時給を高く設定できるのはこれです。

私の場合は、知り合いの親御さんから子供の家庭教師を頼まれることが多くて楽でしたが、自分でサイトを開設したり、地域の掲示板にチラシを貼らせてもらったり、SNSを活用している同期もいました。

家庭教師の募集が多くなる時期は?

企業に所属する場合は年がら年中、募集が行われていますが、登録ボーナスが出やすい時期というのがあります。

また、個人請負の場合は契約成立に至りやすい時期があります。

どちらも似たような時期なのでチェックしてみましょう。

新年度

新年度は多いです。

4月からのスタートが多いものの、新学期に向けてということで2月~3月にその年度のおさらいから教えてほしいという依頼もあります。

この時期の求人の特徴と応募時の注意点

いよいよ受験だ!となる人が増えたり、去年の内申点はヤバすぎたから今年から本気出す、という人が増えます。

あるいは、前年度まで塾に通っていたものの、契約の更新タイミングで塾を辞めて、家庭教師に切り替えたいという人もいます。

注意点は特にありませんが、年間計画の提示を求められることもあるので、事前準備の時間をとられるかもしれません。

その事前準備を自宅で行うなら、時給が発生しないのでちょっと大変です。

個人請負なら交渉によってはもらえることもあります。

テスト前

学校の定期テスト(7月、9~10月、12月頃)の直前1カ月あたりも多いです。

とりあえず今度のテストに向けてなんとかしたい、ということで短期の依頼です。

その結果が良ければ続行したいというケースが多くみられます。

この時期の求人の特徴と応募時の注意点

これはとても大変です。

学校によって定期テストを出す先生の癖が異なっているので、それまでに先生が出したテストの傾向を洗い出さないと結果を出してあげられません。

また、生徒さん自体は思いっきりやる気がなくて、学校でノートを取っていないとなると、それはもう勘で出そうなものを叩きこんであげるしかなく、結果につながるかは微妙なところです。

学校の長期休暇期間

中学高校の長期休暇と大学の長期休暇はだいたい重なっているので、募集も応募も多くなる時期です。

短期集中補習型が多く、長期休暇中に前学期のおさらいをどれだけできるかで、継続の判断をされることが多いです。

また、受験に向けて「夏休みにやるべきこと」の選定からして欲しいという依頼も増えます。

この時期の求人の特徴と応募時の注意点

基本的には上記の通りですが、中学3年生や高校3年生の春休みはちょっと傾向が異なっています。

もう受験も終わっていて遊びたい気持ちは山々だけど、進学先でついていけないと困るので、3年間のおさらいをしておきたい、というケースです。

人生の先輩として、おさらいしておいたり事前に勉強を進めておいたほうが役に立つことの指南も求められます。

家庭教師の転職事情

プロ家庭教師の場合に限った話ですが、前職では全然違う仕事をしていながら、勉強が好きになって家庭教師になるという人もいれば、大学卒業と同時に家庭教師の会社に就職する人もいます。

あるいは、教員免許は取得できたけど学校の教師からは漏れてしまったので、待機期間のうちは家庭教師になるという人もいます。

ただ、家庭教師から別の仕事に就こうというのは結構大変です。

特殊な仕事ですし、子供相手でもあることから、一般的な社会人としての経験を買われることがないので、別の資格を取得するなり、転職しても即戦力になれる要素を持っておく必要があります。

経験者が語る!できる家庭教師はこんな人

教師っぽくない人

ご家庭が何故家庭教師を募集しているのかってことを考えたらわかると思います。

黒板に向かって大勢を相手に教えてくれる場所でも勉強ができるなら、塾の方がはるかに安くて家に人を上げる負担もないのに、なぜ家庭教師なのかと言えば、そういう教育方法がお子さんに合っていないからなのです。

つまり、教師っぽく淡々と教科書を読み上げ、一般的な解説をするような人はできる家庭教師ではありません。

お子さんそれぞれにフィットする教え方をしましょう。

私の場合は生徒ごとに話し方や話す内容まで変えていました。

歴史が大嫌いだという生徒に対しては、わざと脱線した歴史の小噺を面白おかしく披露します。

例えば、おしゃれに興味がある子には歴史にも興味を持ってもらうために、時代のファッションの違いや流行った顔の違いなどから教えました。

導入で興味さえ持たせれば、ついてきてくれます。

あるいは数学が大嫌いだという生徒には、フィボナッチ数列の面白さなどの解説から始めて興味を持たせました。

結果として不一致で替えられたことはなく、「勉強って結構楽しいんですね」と言われたので、良かったなぁと思ってます。

あとは、集中力が切れる前に雑談タイムを小まめに差し挟んで、人間関係を構築することもやっていました。

学校の悩みを聞いたり、趣味のことを聞いたりします。

その雑談から「じゃあここまで頑張ったら、好きな動画見ていい休憩時間にしよう」とか、「目標の高校は部活に入ることが必須じゃないから、趣味に没頭できるね」とかモチベーションを上げることにつなげることができました。

勉強が苦手な人

意外だと思うかもしれませんが、勉強ができちゃう人はそもそも教師全般に向いていません。

だって、相手が何がわからないかがわからないでしょう。

また、勉強大好き人間だと、相手のモチベーションが上がらない意味もわからないので、失敗しやすいです。

だから学校の勉強ってわかりづらいことが多いのですよ。

大学を出てそのまま教師になる人は勉強が好きな人が多いですからね…。

勉強が苦手で嫌いな人ほど、自分が克服できた方法を知っているので、教えやすくなっています。

自分とは躓き方が違っても「あぁ、この子はここで引っかかるんだなぁ、なるほどね」と許容できることが重要です。

割り切って教えられる人

受験勉強用なのか内申点を上げるため用なのかで、教え方はガラッと変わります。

内申点用なら、とりあえず定期テスト前にガンガン詰め込む短期記憶の教え方、受験勉強なら長期記憶の教え方になるからです。

また、教える範囲の限定度合も変わります。

定期テストは細かいところもたくさん出ますが、受験勉強は傾向と対策によって判断します。

教科書を丸暗記させようとするのは意味がありません。

また、その割り切りを生徒にも納得させることが大切です。

教えた結果、生徒が勉強に興味を持って、掘り下げたいという欲求が出てきてくれることがあります。

でも目的に照らすと、掘り下げている時間の猶予がないことも多いです。

そのため「とりあえず今はこれを頭に叩き込もう。将来役に立つ知識かどうかなんてわからないが、とりあえずテストの点を取るには役立つ。で、今君に必要なのはそのことだ。結果が出た上で、気になることは掘り下げるのを手伝う」と伝えて結果を出してもらわなければなりません。

生徒に好かれることはもちろん重要ですが、目的に合わせてお金を出しているのは親御さんということをお忘れなく。

家庭教師の仕事に興味がある方へ(まとめ)

家庭教師は大学に入っているか出身者なら、おそらく誰でも仕事にはなるでしょう。

ただし、学歴が重視される世界でもありますし、テストの結果や教えた相手からの評価によって受けられる仕事量が大きく変わってくるため、全て自分だけの責任で仕事をしなければならないことを自覚することが大切です。

それありきでの高収入ですから、生徒1人1人の進路に責任をもつ身として、充実した授業内容とコミュニケーションをとりましょう。


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