2020年7月6日

「看護大学教員」は少しイメージしづらい職業ですよね。

看護師を養成する際、以前は専門学校での教育が殆どでしたが、現在は大学での看護師養成が主流になってきています。

そのため看護大学教員の需要も増え、現在は様々な大学が「看護学科」を新たに創設し、教員の募集を行っています。

看護師のキャリア形成の一つとして選択肢に挙がりやすくなってきた「看護大学教員」について、その募集内容や求人のポイントについて解説していきます。

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看護大学教員のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

看護大学とは、看護師の養成を大学の教育過程で行う場のことを言います。

看護師の養成課程には、主に大学での「講義」と現場での「実習」があり、これは看護師の国家資格を管理する厚生労働省が定めているものです。

看護大学教員は「講義」と「実習」の教育を担当します。

またその他に、「研究」と「大学運営」にも携わります。

「研究」はその名のとおり、研究をして論文作成及び研究発表を行います。

「大学運営」とは入試や学生対策、地域との連携や学生の国家試験対策など、委員会やプロジェクトチームなどに属し、役職に応じて運営に関わっていく仕事のことです。

看護大学教員は大学でどういう役割を求められる?

「大学教員」というのは一般的に「教育職員免許状」、いわゆる教員免許を持っている必要がありません。

つまり多くの大学教員は「教員」として採用されているわけでなく、「研究者」として大学に採用されています。

看護大学教員はまず看護に関する「研究成果」を上げていくという役割が大学から求められ、その「研究成果」により大学の知名度や社会への貢献度に寄与していく役割が期待されています。

その上で自身の研究や研究テーマに根差しつつ、学生に対して「講義」や「実習」を行い、看護師を養成していく役割を担っています。

看護大学教員求人にはどんな種類があるの?

看護大学教員の求人の特徴は、「常勤」と「非常勤」に分けての募集が多いことです。

一般的な企業と同様に、「常勤」と「非常勤」とでは求められる業務や給与面など待遇が異なります。

その上で「職位」と「専門領域」の2種類の求人募集があります。

「職位」とは、教授、准教授、講師など、一般的な大学教員の組織における地位にあたるものです。

基本的にどの職位にも、常勤・非常勤があります。

働き方(待遇や給与面)が異なるだけなので、例えば教授で非常勤の方もごく稀にいます。

しかし、研究領域のトップが非常勤というのは信頼等に関わりますので、基本的に「教授」「准教授」「講師」や、大学運営も担う方々はほぼ常勤で働いているようです。

一方「助教」「助手」といったいわゆる実働が多い若手教員については、「大学側の金銭的あるいは教員数の都合」や「個人の実績が足りない」などの理由で、非常勤の方も多くいます。

結果的に非常勤の求人は、「助教」か「助手」の職位での募集が多いです。

また「専門領域」には、「基礎看護学」や「急性期看護学」「小児看護学」などの領域があり、各領域により求人の募集があります。

看護大学教員求人の募集でよくある職位

看護大学教員の求人は、基本的に「紹介・スカウト」が多い業界です。

特に教授や准教授などの高い職位はあまり求人募集に載ることはなく、一般的に求人募集に載るのは助教や助手、あるいは非常勤の募集が多くなります。

その他人手が必要であったり新たに創設されたりした「専門領域」は、比較的募集が多い傾向にあります。

例えば、採血や点滴などの基本的な手技を学習する「基礎看護学」や、昨今注目されている在宅医療の分野である「在宅看護学」などの領域が当てはまります。

参考までに、看護大学教員の各職位について以下で簡単に解説します。

教授

「基礎看護学」や「急性期看護学」「小児看護学」などといった各専門領域でそのトップを務める職位で、一般的に一つの領域に教授は一人しかいません。

大学運営にも深く関わり、「教授会」といった大学や学科の意思決定を行う会議のメンバーでもあります。

教授になるには、大学院で「博士過程」を修了していること、(大学によって異なりますが)論文を5本~10本以上発表していることなどが必要になってきます。

准教授

教授に次ぎ、領域のナンバー2を務める職位です。

教授が大学や学科全体運営に携わるのに対して、准教授は領域運営の中を担うことが多く、例えば実習先との契約や交渉、講義のスケジュールの作成などを担当します。

ポスト教授といった立場で、教授に向けての準備期間のような職位でもあり、准教授になるには教授とほぼ同様の条件が必要になります。

講師

准教授がいない領域では、講師が准教授の役割を担う場合が多いです。

准教授になるための条件(大学院の「博士過程」の修了、(大学によって異なりますが)論文の5本~10本以上の発表等)は整っていないが、着実にその達成に向けて実績を積んでいる人などが講師の職位に就くことが多いです。

助教

教授、准教授、講師のサポートを自律的に行う役割がある職位です。

看護大学教員の「若手」といったところで、講義や実習の担当の他に、教授等の指示のもと領域運営の実働を行います。

助教になるためには一般的に大学院の「修士課程」の修了と、(大学によって異なりますが)最低1本以上の論文発表が必要です。

助手

教授、准教授、講師、助教のサポートを行う役割がある職位です。

場合によっては、実習や講義を担当することもあります。

助教になるための条件(大学院の「修士課程」の修了、(大学によって異なりますが)最低1本の論文発表)は整っていないが、病院などでの豊富な実践経験などが評価されて助手になる人が多いです。

非常勤教員

常勤の看護大学教員のサポートを行う役割がある職種です。

仕事の内容は助手とほぼ同様の内容で、場合によっては実習や講義を担当することもあります。

大学や領域の運営に関わることは少なく、責任を負わされるような業務は少ない分雇用形態は時期毎の契約となるので、不安定な部分もあります。

国立大学と私立大学による違い

看護大学教員は、職種だけでなく働く場の種類でも違いが出てきます。

一般的な国立大学と私立大学の大きな違いは「大学教員の数」です。

国立大学は私立大学に比べて大学教員の数が少なく、その分一人の大学教員が担わなければならない役割が多い傾向にあります。

大いにして看護大学においては、国立大学の方が「研究」に、私立大学の方が「教育」に費やす時間が多いようです。

「研究」をとるか「教育」をとるか、自分が特に力を注ぎたいことを実践できる勤務先を選択することが、看護大学教員の求人募集へ応募する際に必要になってくると思います。

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看護大学教員求人でよくある募集内容とは?

給与相場

給与は、先に解説した「職位」によって相場が異なってきますが、一般的に看護大学教員の給与は「前職の給与を担保する」ことが多いです。

例えば、病院勤務や他の大学での勤務等前職の年間給与が600万円であった場合、看護大学教員になった際の年間給与が600万より低く設定されることは少ない傾向にあります。

これは、「紹介」や「スカウト」が多い大学業界において、大学教員を確保するための仕組みの一つでもあると言えます。

参考までに、各職位の年間給与の平均を以下に挙げます。

教授

平均1000万円〜1200万円前後

准教授

平均800万円~900万円前後

講師

平均600万円~700万円前後

助教

平均500万円~600万円前後

助手

平均400万円~500万円前後

非常勤教員

時給1,500円~2,000円前後

勤務時間や休日、残業

看護大学教員は基本的に暦通りの勤務・休日となりますが、勤務した大学の講義や実習の仕方によっては土日や祝日の出勤もあります。

また、看護大学教員の特徴的な働き方の一つとして、「裁量労働制」があります。

「裁量労働制」とは、簡単に言えば「働くペースを自分で決める」働き方です。

例えば、9時が出社時間で17時が定時の終業時刻である、といったような実労働時間で働くのではなく、忙しい時は終電近く、あるいは泊まり込みで仕事をするが、比較的仕事が落ち着いているときは早めに帰宅する、といった働き方を指します。

これは、様々な時間帯や時期、場所で行う「研究」を主な仕事の一つとしている大学教員ならではの働き方であります。

一見、「仕事のペースを自分で決められるなんて自由で良い!」と思うかも知れませんが、明確な出退勤時間が無くなる分、実労働時間に応じた残業代が発生しないため、働いている時間に対して給料が見合わない、といった問題も生じることがあります。

柔軟に働き方を変えられる一方で、仕事の配分や効率性を考えないとワーカホリックに陥りやすいリスクもある働き方であると思います。

また、実習期間中などは実習時間に合わせて出勤する必要があるため、年間を通して自由に出退勤時間を調整できるわけではありません。

福利厚生

福利厚生も勤務する大学によりますが、大学は保養所や関連施設を有している場合が多く、その施設を使用できるメリットがあります。

また、夏休みなど学生が休みで講義がない期間は比較的勤務時間が調整しやすいので、このような期間には有給休暇が取りやすい職種です。

勤務場所

「講義」の際は大学、「実習」の際は実習病院や施設、「研究」の際は研究施設、など看護大学教員が勤務する場所は仕事の内容によって様々ですが、基本的な勤務の拠点は「大学」になります。

看護大学教員が扱う仕事の内容はパソコンで処理するものが多く、且つ個人情報が含まれているものが多いです。

そのため、外部で仕事をするよりは主な仕事は大学のデスク、あるいは研究室で行うことになります。

求められる人物像

自分が「やりたいこと、探求したいこと」がはっきりしている人

看護大学教員は「研究」が主な仕事になっていきます。

故に、科学的、論理的な思考はもちろんですが、何より探究心や看護に対する熱意といった仕事に対するエネルギーを秘めていることが大切です。

自分の意見を伝えられる人

多くの看護大学教員は、それぞれに自分の大切にしていることや考え方を持っています。

周りの意見に同調することでは評価が得られにくいため、自分の意見を主張できることが重要です。

必要なスキルや資格、経験

看護大学教員に必要なのは、看護の「実務経験」と「研究能力」です。

一般的に「実務経験」は、病院などの現場で3年~5年以上の勤務経験が必要とされることが多いです。

「研究能力」は大学院の「修士課程」の修了が最低限求められます。

教授、准教授などの高い職位は「博士課程」の修了が必須となってきます。

看護大学教員の求人に関するおすすめポイント

「職位」に見合った募集内容であること

看護大学教員の業界は、なり手が不足している傾向にあります。

一方で国は看護師養成に力を注いでおり、看護大学は年々増加している傾向にありますので、「なりふり構わない」求人も散見されます。

例えば、「准教授」の求人であるのに「博士課程」の修了を求めていない内容や、「助手」の求人で「実務経験」が1年や2年でも良いと記載されているような求人は、相当の人手不足が生じている大学である可能性があります。

そのような大学に勤務した場合、想定以上の仕事量を任されてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

求人を出している大学の該当領域に、教授が在任していること

トップがいない領域は、相応の混乱が予想されます。

求人への応募を考える際は、その該当領域に適した上司がいるかどうか調べるようにしましょう。

また、教授、准教授、講師・・・、といったように一つの領域で、様々な職位の応募が出ている求人は注意が必要です。

その領域が新設でない場合には、教授を筆頭にまるまる全員退職している可能性があり、故に混乱が予想される職場である可能性が高いので、自分が希望する職位以外の求人もよく見ることが重要です。

自分に合った看護大学教員の求人の選び方や注意点

【選び方①】雇用形態から探す

先にも述べましたが、常勤、非常勤の雇用形態で待遇や給与は大きく変わってきます。

一般的に非常勤での雇用は、常勤のサポート役となる場合が多く、「看護大学教員としての実務経験」としてカウントされない場合も多いです。

生涯の職業として看護大学教員を目指す場合、常勤の求人をおすすめします。

【選び方②】職位から探す

自分の「実務経験」と「研究能力」を考慮しながら、目指せる職位を選び、求人を探すようにしましょう。

【選び方③】担当領域から考える

自分が経験してきた「実務経験」や「研究のテーマ」などから担当領域を考え、求人を選ぶようにしましょう。

例えば、実務経験として小児看護を実践してきた場合、「小児看護学領域」が応募しやすい求人になります。

【選び方④】エリアから考える

主な勤務地は大学となりますが、実習などでは遠方のエリアに出勤する可能性がでてきます。

大学の場所だけでなく、どのようなエリアにて実習をしているかも注意しながら求人を探すことをおすすめします。

看護大学教員求人についてよくある疑問

看護大学教員についての疑問にお答えします。

応募方法は?

基本的には「紹介」や「スカウト」が多い業界ではありますが、求人サイトなどに掲載されている場合もあります。

「紹介」や「スカウト」は、大学院の在籍中にその機会があることが多いです。

面接でよく聞かれることは?

面接で多く聞かれることは、「研究」についてです。

研究成果が出世にも関わってくる職種ですので、研究テーマについてや現在の研究の実績などについての内容を多く聞かれます。

未経験でもできる?

「助手」や「助教」といった職位なら、未経験から始めることができます。

講義や実習などの教育については、就職後に経験し力をつけていくことを期待されることが多いです。

一方研究については、大学院の修了や在籍中でその能力を養っていることを求められることが多いです。

まとめ

以上、看護大学教員について、その仕事内容や、求人の募集内容、求人のポイントについて解説しました。

一見「教育」に重きがありそうな職種ですが、その仕事内容の主なものは「研究」になります。

そして「頭の良さ」を求められそうな職種のイメージもあるかと思いますが、一番重要なのは看護に対する探究心や好奇心、教育などへの「熱意」を持っていることだと思います。

その「熱意」は、研究をする上でも重要なエネルギーになります。

社会的にも必要とされている職種の一つだと思いますので、多くの方が仕事に就けることを願っております。

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誰もが子どもの頃は学校に通い、沢山の先生に出会ってきたはずです。それ故、学校の先生という仕事は多くの人にとってイメージのしやすい職業なのではないでしょうか。しかし教員は、自身が学校に通っていた時には想像もできないほどの仕事の量に日々追われています。ここでは、教員の仕事内容をその与えられた役割ごとに解説し、そのやりがいや面白い点、向いている人・向いていない人の特徴について紹介します。教員の仕事は大きく3つの役割に分けられます担任を持つ先生学校の先生と言ったら、担任の先生をイメージする人が多いのではないでしょうか。担任の先生とは文字の通り、自分の学級を持って学級経営をする先生のことです。授業や部活

教員辞めると決めた3つの瞬間。その後スムーズに退職・転職する方法とは?

ニュースや新聞で、ほぼ毎日のようにその働き方や残業の多さについて取り上げられている教員という仕事。子どもたちを育て導く立場にあるこの職業に就いている人は、多くの悩みを抱えています。その悩みを自分で解決し、それをバネにして大きく前進できることがほとんどですが、時には辞めてしまいたいほど辛い思いもするものです。ここでは、教員を辞めたいと思った瞬間やエピソード、その後の流れについて紹介します。教員が仕事を辞めると決めた3つの瞬間とは?教員志望の人や、実際に教員として働いている人は、人の役に立ちたいという気持ちが強い人が多いです。そのため、辞めたいと思う瞬間は、多くの場合自分が原因となって周りに迷惑を

教師の転職はどうしたら良い?よくある転職先や、成功させるためにやるべき3個のことと上手な転職方法を解説します

教師で転職したいとお考えの方は必見です!「もう先生なんて辞める」と思っている人は少なくありません。私もその一人ですし、周囲には早期退職、あるいは20~30歳代で早々に辞めていく人もいます。さて辞めるにしても、何の準備もなく突然というのはあまりにも無計画というもの。以下に教師の転職マニュアルを書いてみます。教員を辞めて転職を成功させるためにこの記事を参考にしていただけたらと思います。教師をしている人で転職する人は多い?体調不良という理由で1週間、2週間と休む。そして、その内病気休暇でしばらく休むことになり、そのまま退職という人は小中高を合わせれば非常に増えています。大体は精神系、つまり「うつ病」