教員免許を仕事で活かすにはどのような職種があるのでしょうか?

皆さんは教員免許状にどのようなイメージを持ちますか。

多くの人が学校の先生を思い浮かべるのではないかと思います。

ここでは、教員免許状とはどのようなものなのか、どのような種類があるのかについて触れながら、教員免許を生かした仕事やその探し方について紹介していきます。

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教員免許の制度ってどういう制度?

教員免許状は、学校の教員になるための資格があることを証明する重要なものです。

日本では「相当免許状主義」を採用しています。

この相当免許状主義とは、大きく分けて以下のような4つの内容にわかれています。

①幼稚園から小学校、中学校、そして高校までの各学校の種類において教員として勤務する場合は、自分が採用される学校の種類の免許状が必要になります。

その中の中学校と高校においては、専門とする教科の免許状を取得しておかなければなりません。

②中等教育学校で勤務する場合は、中学校か高校、どちらか一方の免許状だけではなく、自分の専門の教科の中学校教諭免許状と高等学校教諭免許状の二種類が必要となります。(中等教育学校とは、中高一貫校のことです。中学校は前期中等教育学校、高校は後期中等教育学校です。この二つをまとめているので、中等教育学校としています。)

③特別支援学校で勤務する場合は、特別支援学校教諭免許状が必須な他、幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭の内のいずれかの免許状が必要です。

これは、特別支援学校が幼稚部から高等部まであるため、それに相当する知識が求められるためです。

④保健室の先生である養護教諭として勤務する場合は、養護教諭免許状(養護助教諭免許状)が必須です。

また、給食などを通して子どもたちの栄養を管理したり指導することになる栄養教諭になる場合は、栄養教諭免許状を取得していなければなりません。

教員免許状は発行されたら永久に自分のものとなるわけではなく、取得してから10年後には必ず更新手続きをする必要があるので、忘れないようにしましょう。

教員免許の種類とは?

教員免許は、普通免許、特別免許、臨時免許の3つの種類に分かれます。

ここでは、各学校種の免許について触れながら、その3つの種類の違いについて説明します。

普通免許

世間一般で言われる教員免許状としてもっとも普遍的なもので、教諭や養護教諭、栄養教諭になるための免許状です。

大学で必要な授業を受けて単位を得たり教育実習へ行ったりすることで免許を取得するための要件をクリアし、必要な書類を添付して申請することで得ることができます。

それぞれの学校の種類ごとに1種、2種があります。

大学卒業相当で1種免許状、短大卒業相当で2種免許状を取得することができますが、各学校の規定によって大学を卒業したとしても1種ではなく2種となることがあるので、自分で確認しながら大学の授業を履修する必要があります。

また、それ以外にも専修免許というものあり、これは大学院修了相当で得ることができます。

同じ普通免許の中でも1種、2種、専修という3つに分かれますが、指導可能な範囲に大きな違いはありません。

普通免許状は取得した後、10年間、全国の学校で適用することができます。

取得から10年が経つと免許の更新が必要です。

幼稚園教諭免許状

幼稚園で勤務するために必要な免許状です。

教育学部、特に初等教育の授業を履修することで取得することができます。

大学によっては、特別講義など普通の授業以外の時間を設けることで取得する機会を与えている場合もあります。

小学校教諭免許状

小学校の教員として勤務するために必要な免許状です。

初等教育の授業を履修することで取得することができます。

小学校の教員はほぼ全ての教科を自分一人で教えることになるので、その分大学で履修する教科の種類も増えます。

同じ国語科の中でも教科指導法から書道の基礎、読み聞かせのやり方など多岐にわたります。

また、体育や音楽などの実技教科も多く、実際に自分が体を動かしたりピアノを弾いたりする機会も授業内にある場合があります。

中学校教諭免許状

中学校の教員として勤務するために必要な免許状です。

小学校教諭免許状とは異なり、自分の専門の教科についての指導法や知識をより深めていくための授業が多いです。

免許状も小学校のものとは違い、「中学校教諭1種免許状(国語)」や「中学校教諭2種免許状(音楽)」など教科ごとでの取得となります。

高等学校教諭免許状

高校の教員になるために必要な免許状です。

中学校の免許状と同じく、各教科ごとでの免許取得となります。

高校の場合は主要5教科や実技教科だけではなく、商業や工業、農業など更に専門的な分野があります。

特別支援学校教諭免許状

特別支援学校で勤務するために必要な免許状です。

特別支援学校は幼稚部、初等部、中等部、高等部に分かれており、各部に相当する学校種の免許状を持っている必要があります(初等部で勤務するためには特別支援学校教諭免許状と、小学校教諭免許状が必要ということです)。

特別免許状

普通教員免許状を取得していなくても、社会人としての経験がある場合に、教育職員検定に合格することで授与される免許です。

社会人として得た専門的な知識を持っていることはもちろん、社会的な信頼感、教員として勤務することに対して熱意と責任感を持っていることが求められます。

この特別免許状を授与してもらうためには、任命または雇用しようとする人からの推薦が必要です。

普通免許状は全国の学校に適応されるものですが、特別免許状は授与された都道府県内のみでの適用となり、その有効期間は10年間です。

また、小学校から高等学校までの特別免許状は授与することができますが、幼稚園教諭の特別免許状は無いので注意が必要です。

臨時免許状

助教諭や養護助教諭になるために発行される免許状です。

普通免許を持っていない人を採用しなければならない場合に、その採用されることになっている人が教職員検定を受験し、合格することで発行されるものです。

特別免許状と同じく、適用は発行された都道府県内のみとなっています。

適用期間は短く、3年間となっています。

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教員免許の取得方法とは?

学校の教員として働くために必須となる教員免許状ですが、どのような手順を踏むことで取得することができるのでしょう。

ここでは、その方法を3つ紹介します。

大学の教育学部を卒業する

教員免許状を取得したい場合は、高校卒業後に教育系の大学や、大学の教育学部に入学するのが最も近道です。

卒業条件を満たすための単位取得や教育実習を経ることで、卒業と同時に必要な書類を揃えて申請すると教員免許状を取得することができます。

学部の中でも更に細分化して学校種や教科ごとのコースに分かれることになるので、自分の学びたいことを決めておく必要があります。

自分が所属している学校種や教科の教員免許状以外にも、希望してより多くの授業を履修したり教育実習に行ったりすることで、複数の教員免許を取得することも可能です。

教育学部以外の学部において教職を希望する

教員免許状を取得するためには、教育学系の大学や学部に行くことが最も近道になると記述しましたが、それ以外の学部でも教員免許状を取得することができます。

小学校や中学校の各教科を希望する場合は、自分の所属している学部の授業を履修した他に、教職の授業を履修しなければなりません。

この場合、教職の授業は単位に含まれません。

教育学部の場合は教育実習の実習先の学校についての斡旋や手続きについて学生を集めてまとめて説明をしてくれますが、他学部からの教職志望では実習先への連絡や手続きを自分でやらなければならない場合もあるので、よく調べておく必要があります。

高等学校の教員免許状取得を目指している場合は、主要教科以外にも、「工業」「農業」「商業」などの更に専門的な免許を取得することができます。

このような専門的な教科は、逆に教育学部では取得することができないことが多いので、取得したい場合は各大学の定める要件をよく理解しておきましょう。

特別免許状を発行してもらう

すでに大学を卒業していたり、長年勤務していたことによって専門的な知識や技術を身につけることができている場合には、特別免許状を発行してもらうことが可能です。

希望すれば誰でも発行してもらえるわけではなく、各都道府県の規定を満たした上で、教職検定試験に合格しなければなりません。

都道府県によっては、教員採用試験の先行枠の一つとして社会人枠やスポーツ推薦枠というものを設けている場合もあるので、現在教員免許を持っていないが教員になりたいと考えている人にもチャンスはあります。

もし興味があるならば、各教育委員会に問い合わせてみるのが早いでしょう。

教員免許を生かせる仕事にはどんなものがあるの?

幼稚園や小学校、中学校、高校の教員

教員免許を最大限に生かすことができる職業は、ズバリ各学校の教員です。

大学では様々な教育法や子どもたちの指導法を学び、教育実習では実際に教壇に立つことによって子どもたちと接する楽しさや難しさを身を以て知ることができます。

教育実習でも「先生」として子どもたちと接することはできますが、大学を卒業して一人の社会人として「先生」として接するのとは全く感覚が違うのです。

更に、教育実習は数週間という限られた期間でも子どもたちと過ごすことで多くのことを学び体感しますが、仕事として子どもたちと過ごすということには常に責任が伴います。

簡単なことではありませんが、勉強だけではなく子どもたち一人一人の人間性を育てていくという面でも自分が今まで学んできたことや実体験を生かすことできるはずです。

塾講師

学校で学んだことについて更に理解を深めたり、分からないことを質問したり、他の人よりも一歩リードして先の分野を予習したりなど、塾での学習は様々です。

また、一斉授業形態や個人指導など、その指導方法は各塾での方針によって決まっています。

教員免許を持っていることで、塾講師として教科を指導する際に子どもたちやその親御さんから信頼感を得られることは多いようです。

筆者の友人も教員免許状を取得したのち塾に就職した人が何人かいますが、一斉指導を行う場合に教員免許を取得しているという事実が活きていると話していました。

教員免許を生かせる仕事の探し方とは?

教員免許を生かすことのできる仕事を見つけるためには、どのように行動すれば良いのでしょう。

ここでは、教員免許を生かせる仕事の探し方を3つ紹介します。

教育委員会に講師登録をしたり、直接問い合わせる

学校の先生として勤務することが、最も教員免許を生かした形だと上記で述べましたが、大学を卒業と同時に教員免許状を取得した全員が正採用である教諭になることは不可能です。

教員採用試験を受験したとしても、突破することができない人も数多くいるのです。

そのような場合に、各都道府県や市町村に講師登録をすることで、契約社員のような形で学校に勤務する機会を得られます。

講師登録をする際は、正採用の教諭と同じような勤務時間と内容である常勤講師と、限られた時間内で勤務することになる非常勤講師という形態のどちらかを、自分の状況に合わせて希望することができます。

また、自分の住んでいる場所から通勤可能な学校への配属をしてくれる場合がほとんどです。

ただし、講師登録をしたからといって、必ずしもその話が来るとは限りません。

教員採用試験を受験する

教員採用試験を突破することで、正採用の教諭として学校で勤務することができます。

教員採用試験の日程は各都道府県や、市町村によって様々です。

複数県の教員採用試験を受験することも可能ですが、日程が被ってしまっている場合はどちらを受けるのかを選択する必要があります(例えば、東北地方の場合は6県が同じ日に教員採用試験を実施するので、6つのうち1つだけを選ばなければならないということになります)。

また、各都道府県によってその試験区分も様々です。

更に、社会人枠やスポーツ推薦枠、小学校と中学校、高校の3つの学校種の免許を取得している人のための3校種枠など、特定の人のみが受験可能な場合もあります。

教員採用試験は多くが毎年7月に実施されているので、自分の受験したい都道府県や市町村の情報をよく確認しておくと良いです。

ハローワークを活用する

教員免許を活かせる仕事を探しているという条件を付けて、ハローワークで求職登録することで何かしらの仕事を見つけることができる場合もあります。

教員採用試験は公立学校の教諭を採用するための試験ですが、私立の学校はハローワークに求人を出していることもあるので、タイミングが合えば免許を生かした仕事に就ける可能性もあります。

ハローワークに求職登録をすると、一緒に仕事を探してくれたり相談に乗ってくれたりする存在ができるので、心強いという利点もあります。

まとめ

教員免許状と一口に言っても、種類があったり、自分が今教員免許を持っていなかったとしても取得できる可能性があることなど、調べてみなければ分からないこともあったかと思います。

もし将来学校の先生になりたい、もしくは迷っているという人は、自分の可能性を広げるためにも教員免許状取得について考えてみてはいかがでしょうか。

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