ニュースや新聞で、ほぼ毎日のようにその働き方や残業の多さについて取り上げられている教員という仕事。

子どもたちを育て導く立場にあるこの職業に就いている人は、多くの悩みを抱えています。

その悩みを自分で解決し、それをバネにして大きく前進できることがほとんどですが、時には辞めてしまいたいほど辛い思いもするものです。

ここでは、教員を辞めたいと思った瞬間やエピソード、その後の流れについて紹介します。

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まずは「教員」の仕事例をチェック

教員が仕事を辞めると決めた3つの瞬間とは?

教員志望の人や、実際に教員として働いている人は、人の役に立ちたいという気持ちが強い人が多いです。

そのため、辞めたいと思う瞬間は、多くの場合自分が原因となって周りに迷惑をかけてしまうと感じたときや、周りの人からの批判や攻撃に耐えかねる時である場合がほとんどです。

その具体的な瞬間は、以下のようなものです。

体力的・精神的にキツい

教員の仕事は体力勝負です。

朝出勤してから退勤するまで、休憩時間はほとんどないと言っても過言ではありません。

休み時間は次の授業の準備、昼は給食指導、放課後は部活動など、常に動いていなければなりません。

ホッと一息つけるのは子どもたちが帰宅した後、ほぼ定時に近いような時間です。

小学校の場合は全教科を一人で教えなければならず、中学校の場合は一人で多くのクラスを受け持ち、放課後も長い時間を部活動に費やす必要があることから、いつでも全力疾走しているくらい体力を使います。

また、子どもたちの学力向上や人間関係、保護者の方からのプレッシャー、自分がこなさなければならない膨大な量の仕事を考えると、精神的に辛くなってきてしまうのです。

この理由で本当に辞めてしまう前にできることは?

教員の仕事量は膨大です。

一人で全てを抱え込んでこなそうとすると、それこそ体力的にも精神的にもすり減ってしまいます。

このような理由で教職を離れてしまう前に、周りの先生たちと協力しながら仕事を進めていくことが大切です。

特に、同じ学年の先生には自分の困っていることや負担に感じていることを話しておいた方が良いです。

学年行事や学力、子ども同士の人間関係など、自分の気づいたことを周りの先生たちと情報を共有しておくと、自分の体力・精神的な負担を減らすことにもなりますし、周りの先生たちにとっても自分たちで気づいていなかったことを知ることができます。

モンスターペアレントからの攻撃

ほとんどの保護者の方は、学校の方針や教員に対してとても協力的ですが、中にはそうでない方もいます。

大切なお子さんをお預かりしている学校としては、保護者の方の意見は尊重されるべきであると考えていますし、そこで働く教員も大事にしていきたいと思っているものです。

しかし、上手く情報が伝わらなかったり、お互いの子どもたちを思う気持ちが噛み合わなかったりしたときは、保護者の方からご意見を頂戴することがあります。

その中でもごく稀に不可能な要求をしてきたり、理不尽な文句を言う保護者の方がいます。

俗に「モンスターペアレント」と呼ばれる存在です。

その要求や文句が一回ならば良いのですが、長期間にわたって続いてくると、自分のやってきたことや自分自身に対しての肯定感を失くしがちになってきてしまうのです。

この理由で本当に辞めてしまう前にできることは?

モンスターペアレントからの文句や要求を乗り切るためには、周りの先生方からのフォローや学校全体としての対応が不可欠です。

モンスターペアレントへの対応をする際は決して一人で行わず、より多くの先生方で情報を共有して解決に向かった方が良いでしょう。

モンスターペアレントと呼ばれる方の多くは、自分のお子さんの話をそのまま鵜呑みにしている傾向が強いです。

そのため、事実の解明や、今度どのような方針を取って行くのかを明確に示して説明することで納得してくれることが多いです。

先輩教員からのパワハラ

教員の世界は、上下関係がとにかく厳しいです。

新しい学校へ赴任したり新採用として働くことになった先生に対して、先輩教員は色々と教えてくれたり困った時には手を差し伸べてくれたりと、助けてくれる瞬間が多々あります。

優しく支えてくれる一方で時には指導してくれたりと、子どもたちを育てていく傍で若手たちの力も伸ばそうとしてくれる方が多いです。

しかし、中には必要以上に厳しく指導したり、他の先生には気づかれないように嫌がらせのようなことをしてくる教員もいます。

子どもたちへの接し方や自分なりの教師観を模索しながら働いている中で、自分に対して愛情の感じられないパワハラのような指導をされてしまうと自信を喪失してしてしまいますし、心の余裕のなさが子どもたちに伝わって悪影響を及ぼしてしまいます。

この理由で本当に辞めてしまう前にできることは?

パワハラを受けていると感じたときは、主幹教諭や副校長、校長などの管理職に相談しましょう。

周りの先生に相談してもまるで悪口を言っているかのような扱いを受けてしまうこともありますし、何よりパワハラ的な指導をしてくるのは年齢も高く教員としての経験年数も長い人が多いです。

そのため、周りの先生方に言った場合は共感をしてくれることはあっても、実質的な解決には至りません。

自分の心を守るためにも、管理職の先生にあるがままを伝えることが大切です。

また、自分の言われたこと、されたことなどの内容を日付とその時刻とともにメモをしておき、相談に行くときにそのメモを読んでもらうと良いでしょう。

校種が合わない

「小学校で働いているのに、中学校が良いかもしれない」「中学校での勤務は合わないのかもしれない」「高校は自分の性質的に違う気がする」など、自分の働いている学校の種類が合っていないと感じてしまうことで、辞めたいと言う思いに繋がってしまうこともあります。

教員と一括りには言うものの、その校種によって業務内容は大きく異なります。

小学校は全教科を担任の先生が教えなければなりませんし、中学校は自分が持っている免許の教科を何クラスかに教えます。

空きコマはありますが、放課後の部活指導があります。

土日は部活動や大会の引率で潰れることが多いので、休日はほとんどない様な状況です。

高校は自分の所持免許の授業運営、顧問をしている場合は放課後や休日の部活動があります。

高校の場合は卒業後についての進路指導や模試、年末年始は将来に関わる大学入学試験に向けての指導が多いことも特徴です。

それぞれの校種ごとに大変なことがあり、自分に合わないことから辞めたいと思ってしまうこともあります。

この理由で本当に辞めてしまう前にできることは?

教員は年度末に人事異動があるので、その異動に向けて自分の勤務している校種とは別の校種にしたい旨を伝えましょう。

別校種にできるとは言え、きちんとその希望する校種の免許を持っていなければなりません。

また、他校種に異動できたとしても、自分に合うかどうかは実際に働いてみないと分かりません。

異動した後に「やっぱり前の校種の方が自分に合っていた」と感じても、次に別の学校や校種への異動が叶うのは早くて2年〜3年後です。

1年で異動できることもありますが、ほとんどの場合は希望を出してもすぐには通らないことが多いです。

後悔をしないためにも、しっかりと考えてから自分の道を決めましょう。

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周りの教員仲間や私が教員を辞めたいと思ったエピソード

先輩教員からのパワハラ

これは筆者自身の場合なのですが、一緒に学年を組んでいた先生にパワハラを受け、結果として教職を離れることになりました。

その先生自身は若手である教員に対し指導をしているつもりだったようですが、指導されていた方にとっては本当に辛いものでした。

子どもたちが帰ってから、その日に行った授業内容について毎日1時間以上叱責され続けました。

職員室に戻ると周りの先生方の前では仲良くやっているように見せ、自分の気に入らないことがあると後で教室に来るように言われまた叱責されると言う毎日でした。

校外学習の際は「一緒に来ないで」と言われ、少し時間をずらして出発したこともありました。

自分の不甲斐なさが原因でこのようになっているのだと思い誰にも相談することもできない日々が続きましたが、ふとした瞬間にその先生が筆者の体をどついたところを子どもたちが見てしまい、その子どもたちが担任の先生に報告したことでやっと明るみに出たのでした。

管理職の先生にも相談しましたが、立場上の問題から直接的な解決には至らず、泣き寝入りの形で退職しました。

その後もその先生は、校長からの指導はあったものの、教員として教壇に立ち続けています。

モンスターペアレントからの攻撃

顧問として部活動運営をしていた際、子ども同士で暴力沙汰のトラブルが起こった時のことでした。

前々から学校に対して不信感を持っていた保護者の方だったので、自分の子どもが言っていることを全て鵜呑みにされ、事あるごとに部活動以外でも学級のことや普段の友人との関わり方についてもご意見をくださっていました。

その子どもも事実を伝えてくれるのならば全く問題ないのですが、自分の都合の良いように物事を歪曲して親御さんに話すので、事実とは全く異なった情報になってしまっていました。

トラブルの事実を伝えようにも聞く耳を持ってもらえなかったり、完全に頭に血が上った状態で夜遅くに電話してきたり、SNSで教員に対しての悪口を不特定多数の方々に拡散されたりなど、頭を悩ませられることが多く嫌な思いをしましたが、辞めることなく乗り切ることができました。

なぜなら、自分一人で抱え込まず、どのようなことが起こっているのかを学校全体の問題として取り上げ、管理職からも話をしてもらうことでその保護者の方に納得してもらうことができたからです。

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教員を辞めてしまった人は、どんな仕事に転職している?

教員を辞めてしまった人は、その後塾講師になったり、雇用形態を変えて臨時講師として再び教壇に立つことがあります。

塾講師

子どもたちに授業で一斉指導していた経験を生かして、塾講師として働く道を選ぶ人もいます。

部活指導や生活指導がない分、学力を向上させるために全力を注ぐことができるのが良いと感じる人もいるようです。

個別指導はもちろん、斉指導にも慣れていますし、学校で働いていたという経験が塾に通わせてくる保護者の方々にとっては安心材料になるようです。

臨時講師

正規雇用である教諭を辞めて、1年間の契約である臨時講師として教壇に立つことになる人もいます。

学力だけではなく、子どもたちと関わる中でその人間性を一緒に高めていくことができるのが、学校で勤務することの魅力です。

一度教壇に立って子どもたちと過ごす経験をすると、また子どもたちと一緒に自分を高めていきたいと感じるものです。

一つの学校に長くいられないのは講師の短所ではありますが、その分多くの学校で勤務し、沢山の子どもたちに出会うことができるのが強みです。

辞めるときの注意点、その後スムーズに就職、転職する方法とは?

辞めたいという気持ちが固まったのならば、管理職の先生に相談しましょう。

なぜ辞めたいのか、その辞めたい理由を解決したら教員として働き続ける選択はあるのかを訊かれますし、絶対に引き止められます。

狭き門である教員採用試験を突破して教諭になったのだから、引き止められて当然です。

辞めると心が決まっているのならば、しっかりとその旨を伝え、いつ辞めたいのかも明確にしましょう。

教員を辞めるのは、特別な理由がない限りは年度末になったり学期の区切りとなることが多いです。

学期の区切り目や途中で退職することになった場合は、その穴を埋める臨時講師を見つけなければならないと言う理由からすぐには辞めることはできません。

また、次の職探しも退職後から始めることになるでしょう。

教員だった経験を活かして塾でアルバイトをしながら次の職を探す人も多いです。

まとめ

教員は子どもたちの成長の力になりたい想いを持ちつつ、周りの先生方との関わり合いに気を配りながら保護者の方々からの思いにも寄り添って日々を過ごしています。

どの仕事に就いたとしても悩みは尽きないものですが、多方面からの厳しい目がある教員は精神的にも肉体的にも疲労が溜まりがちです。

狭き門である教員採用試験を突破して教諭となったのですから、辞めたいと思っても一歩踏みとどまって考えてみることが大事なのではないでしょうか。

周りの先生方との連携を図ったり、管理職に相談したり、できることは手を尽くしましょう。

子どもたちを導く立場としてのプレッシャーは計り知れないものです。

教員の心身の充実が子どもたちの健やかな成長に繋がります。

自分自身を大切にして働きましょう。

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