皆さんは自分が小学生だったときにお世話になった先生のことを覚えていますか。

授業でたくさんの知識をつけてくれたり、休み時間には一緒に遊んでくれたりなど、思い出のある方もいるのではないでしょうか。

ここでは、小学校で働く先生方の仕事内容や面白いポイント、中学校の先生との違いを取り上げあながら紹介します。

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小学校教員の仕事は大きく2個の役割に分けられる

学級担任

小学校では、ほとんどの先生が担任として自分の学級を持っています。

年齢や経験年数に関係なく、管理職でない限りは担任を持つことになるので、子どもたちと関わるにあたって体力が必要です。

学級担任以外

管理職である校長と副校長や、保健室で子どもたちのお世話をする養護教諭、理科や音楽などの決められた教科のみを教える専科の教諭がいます。

学級担任は持っていませんが、学校全体の子どもたちと広く関わることになります。

学級担任の大まかな3個の業務

学級運営

学級目標や係活動・学級委員を決めたり、子どもたち一人一人に学級での役割を与え、その活動を学級全体で確認しながら進めていきます。

低学年の場合は先生が主体となって子どもたちを指導していくことが多いですが、学年が上がるにつれて、子どもたちが主体となって学級をより良い方向に作り上げて行くための手助けをする必要があります。

毎日の子どもたちとの関わり合いの中で、より成長を促すような声かけをしたり、時には見守ったりします。

授業

小学校では、基本的に担任の先生がすべての教科を担当することになっています。

国語や算数などの座学をはじめとして、音楽や体育などの実技教科も自分で計画を立てて行います。

授業の準備から実際に授業を行い、終わった後は子どもたち一人一人の評価をします。

子どもたちにとってわかりやすい授業を行うためにも、事前準備はとても大切です。

保護者との関わり合い

学級担任をすると、長期休暇中の保護者面談や家庭訪問、PTA行事など頻繁ではありませんが、保護者の方々と関わる機会があります。

面談や家庭訪問の連絡と日程の調整は担任が自分で行います。

また、毎日の連絡帳のやりとりでは子どもたち自身が宿題や持ち物の確認をするだけではなく、保護者の皆さんにも目を通していただいて、子どもたちが何をするべきなのかを把握していただくという意味があります。

学級担任以外のそれぞれの業務

管理職:校長・副校長

教職員の管理

管理職である校長と副校長は、職員一人一人が力を発揮しながら気持ち良く働けるような環境を作る役割があります。

体調不良や出産の関係で長期で学校を離れる職員がいる場合は、各教育委員会に申請して臨時講師を申請します。

授業中に校内を巡視することによって、職員の授業の様子を見ます。

養護教諭

体調不良の児童のケア

保健室に訪れる子どもたちのお世話をします。

腹痛などのちょっとした体調不良からアレルギーの対応などの命に関わる重大なことまで、処置にも様々なものがあります。

精神的なことから体調を崩してしまう児童もいるので、そのような場合は保健室登校を進めるなどの対応が必要なときもあります。

いつどのような要件で児童が保健室を利用したのかを毎日記録し、まとめておきます。

また、保健室の利用状況を各学級担任と共有しておくことが大切です。

お便りの作成

全校に配布するための保健室からのお便りを作成することも、養護教諭の仕事の一つです。

インフルエンザなどの各季節ごとに流行する感染症や、風邪の予防方法などの注意喚起をします。

保護者の方々に向けての保健室からの情報発信源となります。

専科教員

担当教科の授業

小学校においては、基本的に学級担任の先生が各教科を一人で教えて行くことになっていますが、理科や音楽などの実験やスキルが求められる授業の場合や、学年が上がるにつれて知識に専門性が問われるような教科は、その学校の方針に応じて専科の教員が授業をすることもあります。

専科の教員は自分の担当する教科の授業の準備から評価までを行います。

専科教員の場合は、一つの学級だけでなく学年を跨いで授業を持つことになる場合が多いです。

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中学校教員との仕事内容の違い

同じ教員という括りでまとめられるとしても、小学校と中学校の教員では仕事内容に大きな違いがあります。

ここでは、その中でも3つの大きな違いについて記述します。

授業の持ち方

中学校の授業は各教科を学級担任ではなく、それぞれの教科担任が行います。

一人の先生が一つの学年分の一定の教科の授業を行います。

学級数が多い場合は一人ではなく、複数人での分割性になります。

テストは各教科担任が作成し、模範解答も先生が作ります。

一方で、小学校では各教科を学級担任が一人で教えて行きます。

テストは学級担任が作るものではなく、既に作られたものを使用します。

部活動の有無

中学校では授業が終わった後、放課後に部活動をします。

基本的にほぼ全員の中学校教員は顧問として各部活動に割り振りをされているので、生徒たちと一緒に活動場所で時間いっぱい指導することになります。

小学校は希望している児童のみが部活動に所属しているので、全員の先生が顧問となっているわけではありません。

部活動がない代わりと言っては何ですが、高学年の児童が所属するクラブ活動を運営する必要があります。

進路指導

小学校から中学校へ入学する際は、私立の受験をする児童以外は公立の中学校へ行くことになるため、進路指導を行う必要はありません。

一方で、中学校では高校進学がありますので、3年間を通して進路実現に向けた指導が必要となってきます。

小学校教員の仕事の良いところ

面白いポイントとやりがい

毎日の忙しさに追われて、心に余裕がなくなってしまいそうになる小学校教員としての仕事ですが、子どもたちとの生活は本当に楽しいことに溢れています。

ここでは、その面白さの中から二つを取り上げます。

予想外の連続

小学生の子どもたちは、いつも小学校教員の想像の斜め上を行くような予想外なことをしてくれます。

授業においては、質問に対する答えが子どもたちにしか思い浮かばないような切り口であったり、毎日の遊びの中でも大人では考えつかないようなルールや動きを見せてくれます。

あまりの予想外の動きに振り回されてしまうことも多いですが、その分一緒に生活していて飽きることがありません。

真っ直ぐすぎる子どもたち

小学生の子どもたちは低学年になればなるほどに、自分の思ったことを直球に伝えてきます。

授業中に回答を間違えてしまったり誤字脱字があった場合は、もはや集中砲火で指摘される場合もあります。

思ったことがすぐに言葉に出てくることが多いので、あまりにもまっすぐ過ぎて傷つくこともありますが、反面、嬉しい言葉もたくさん聞くことができるのが面白くもあり、やりがいにもなります。

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まとめ

小学校の先生は算数などの座学から、体育などの実技教科までを基本的に一人でこなしている、まるでスーパーマンのような存在です。

仕事量が多く、体力的にも精神的にも大変であることは間違いはないですが、子どもたちの笑顔や成長を見守ることのできる小学校教員の仕事は、責任感のある人にはもってこいです。

小学校教員に興味のある方や、免許を持っている方は、小学校で教員として働いてみるという道を考えてみてはいかがでしょうか。