皆さんは、小さい頃に塾に通った経験はありますか?

塾の先生は学校の先生とは違って、成績重視、学習重視だったと思いますが、進学指導にも長けていて、もしかしたら憧れを抱いた方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな「学習塾講師」の仕事に焦点を当てて、求人の募集内容でどこがポイントなのかなどについて紹介していきたいと思います。

学習塾講師のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

学習塾の講師のおおまかな仕事は以下の通りです。

  • 個別授業、グループ授業
  • 保護者を交えての三者面談
  • 広報活動
  • 受講生へのフォローアップ電話
  • 試験監督
  • 教室整備(掃除等)
  • 授業の準備
  • 勉強合宿

塾講師の仕事内容は、こちらの記事も参考に!

学習塾講師はどういう役割を求められる?

授業中や三者面談、試験監督などの時は「先生」としての役割がもちろん必要ですし、広報活動の時には学習塾の経営に関わる一員としての役割も求められます。

学習塾講師の求人にはどんな種類があるの?

学習塾講師の求人は、社員とアルバイトのおおまかに2つですが、学習塾の事業形態によって、お給料や求められることも変わってきます。

さっそく見ていきましょう。

学習塾講師の募集でよくある事業形態のパターン

個人経営の学習塾

教員経験や塾講師経験者の方が個人で開業されている学習塾で、大手の学習塾に比べて地域密着型でアットホームな雰囲気があるところが多いです。

塾長である経営者が変わることがないので、通っている子どもと教師陣の信頼関係が厚いのも特徴の一つです。

親会社があっての学習塾

大手の教育関連企業が経営している学習塾で、日本全国に展開していることによる情報網の広さが売りといっていいでしょう。

また、CMや広告などを活用しての広報活動も頻繁に行っているため、多くの人々に認知されていることも特徴の一つです。

どういう事業形態が良いか決まっていますか?

明確にどこがいいとは言えません。

学習塾講師を目指すその人個人によると思います。

子どもたちとの関係性に重心を置くのであれば、個人経営の塾が合っているところが多いと思いますし、子どもたちの成績を伸ばすことに重心を置きたいのであれば、大手企業には多くのノウハウがあります。

学習塾講師の求人でよくある募集内容とは?

学習塾講師の求人は、アルバイトと社員の両方があります。

アルバイトは現役大学生が働いている場合が多いです。

給与相場

アルバイトの場合は、時給950~2500円と幅が広いですが、大体1500円前後のところが多いです。

また、時給ではなく1コマ計算で給料を出しているところもあり、その場合は1コマが90分ということもあるので、自分で計算してみる必要がありそうです。

また、指導体制が個別か集団かでも変わってきます。

概して集団授業の方が給料が高いです。

社員の場合は、月給19万~30万円の幅で変わってきます。

また、様々な手当も出ます。

研修手当や、上の立場になってくると室長手当やブロック長手当なども出ます。

特に、大手の学習塾であれば高い給料と手当が期待できます。

ただ、その分激務であることも理解しておく必要があるでしょう。

勤務時間や休日、残業

アルバイトの場合は、大抵「週1日から可能」と書いてある募集が多いですが、実際のところ週3日は入らなければいけないと思っておいたほうがいいでしょう。

残業はありますが、残業手当は基本的に出ません。

時給やコマで示されている給料は、あくまで授業をしている時の時間であり、その授業前後の準備や掃除、生徒へのフォローアップ時間や電話対応などは給料に含まれないことが多いです。

ゆえに、アルバイト勤務の場合は「いかに効率よく、一つのことばかりに時間をかけすぎずに仕事がこなせるか」ということも大切になってきます。

勤務時間は、自分の授業が始まる1時間~30分前には必ず出社している必要があります。

タイムカードを押す必要があるのと、生徒を迎える準備も必要だからです。

社員はアルバイトよりもさらに激務であり、週休2日などと書いてあっても実質週休1日、最悪の場合休みが全くない場合もあります。

大手の学習塾だと、よりそのような状態になります。

なぜなら、例えば日曜日に学習塾自体が休業していて休みであったとしても、社員は各地域に存在する学習塾支社に赴き、研修や会議などに参加しなくてはいけないからです。

また、勤務時間が14時~23時と夜遅いため、朝が苦手な人にはいいですが、昼夜逆転の生活になりそうです。

福利厚生

アルバイトの場合は、交通費支給がされるところが多いです。

また、研修も充実しており、未経験者でも応募可能です。

社員の場合は福利厚生は充実しています。

  • 賞与
  • 社会保険
  • 交通費支給
  • 時間外勤務手当
  • 定期健康診断
  • 役職者登用制度

などが主なものですが、中には住宅手当や家族手当などを出してくれるところもあります。

勤務場所

個人経営塾の場合は、小学校や中学校の近くの住宅地の中にあることが多いです。

環境的には一軒家をリフォームした塾も多いので、アットホームな雰囲気でしょう。

大手の学習塾の場合は、駅前の高層ビル内(その地域の支社であることが多い)や、バス停や駅近くの小規模ビルの一角にあることが多いです。

環境は、オフィスで働く人と大差ないような状態ですが、掃除は自分たちで行うので、常に整理整頓・清潔を保っておく必要があります。

求められる人物像

学習塾講師は、「教える」という点に関して言えば学校教員とそれほど変わらないのですが、広報活動や勉強合宿などもあることを考えると、学校教員とは全く異なる職種であり、求められるスキル・性格も違います。

いくつか挙げてみましょう。

教えることが好き、得意である

講師ですので教えることが仕事になります。

そのため「教えることが苦にならない人」でなければなりません。

また、教えることが得意というのは、生徒がつまづいている箇所を的確に理解し、その問題を解決するためのサポートがうまいということです。

もちろんそのような能力は初めから備わっているものではなく、多くは経験からくるものであるため、できないことを苦に思う必要はありませんが、少なくとも生徒のことをわかろうとする気持ちと、教えることが楽しいと思える性格は必要です。

人を助けたいという気持ちがある

先にも述べたように、講師は生徒の悩みに気づき、対処する必要があります。

その際求められるのは、「人を助けたいと思う気持ち」です。

塾に通う生徒はそれなりの理由があります。

「成績を伸ばしたい」とか「勉強が好き」というような前向きな気持ちを最初から持って来る子は少なく、むしろ「勉強が苦手」「わからないところがたくさんありすぎてどうしていいかわからない」という子がほとんどです。

講師は、どんな子に対しても「助けてあげたい」という気持ちで臨む必要があります。

人をおもてなしすることが好きである

これは塾講師の仕事のうちの、いわゆる広報分野で求められる性格です。

塾はあくまでも企業ですので、生徒やその保護者はお客様にあたります。

お客様対応がおろそかになっていると他の塾に移ってしまう可能性がありますし、生徒を常に増やしていかないと、生徒が卒業していくたびに人数は減っていきます。

広報活動の要は「おもてなしの心」です。

「うちの塾に通うメリットはこれです!」と説明しつつ、お客様である生徒が求めていることを汲み取って、入塾につなげる必要があるのです。

常に効率よく、かつ丁寧に仕事をしていこうという意識がある

先にも述べたように、塾の仕事は激務であり、アルバイトの場合は教えている時間しか給料が出ない場合が多いです。

そのため、教える時間以外の別の仕事に関しては、長い時間をかけることなく効率よく、しかし丁寧な仕事を心がけなければなりません。

時間に正確で、ルールを重んじる性格である

遅刻は厳禁です。

また、入社した学習塾の持つポリシーや規範を守る人間でないと、塾の質を下げていると判断されかねません。

アルバイトで採用された場合は特に注意が必要です。

自分の能力を過信せず、常に経験を積もうという姿勢がある

講師という立場は常に人に教えているため、いつの間にか自分の能力を過信していることがよくあります。

しかしこれはとても危ないことです。

なぜなら教育現場は常に進化していて、受験レベルや受験方法なども毎年変わってくるため、もし自身を過信して新しいことに耳を貸さないような状態だと、明らかに塾の中で戦力外になってしまうからです。

講師は常に新しいこと・新しい学びに注視し、自分の能力をさらに高めるよう努力していく必要があります。

周囲の人間とうまくやっていこうという協調性がある

学習塾では一緒に働く人々とのコミュニケーションもとても大切です。

生徒情報や受験情報の共有は、絶対にできていなければならないことです。

学習塾業界は正直、供給過多の状態で、どこも生徒を集めるのに必死になっています。

そんな中で、一つの学習塾の中でチームワークがうまくいかない状態だと、企業としてはかなりよくありません。

小さいながらも一つの学習塾の中で良い人間関係が築けており、情報共有がうまくできていれば、講師同士でサポートもしあえますし、生徒も安心して通うことができます。

必要なスキルや資格、経験

短期大学卒業資格(在学資格)もしくは四年制大学卒業資格(在籍資格)は必須であることが多いです。

あとは、講師経験や教員経験があれば社員の場合は優遇されますし、他にも英語技能等の資格があれば喜ばれます。

学習塾講師のおすすめ求人のポイント

では、学習塾講師の求人のどこに注目すればいいのでしょうか。

確認していきましょう。

給料体系と、給料の変動の有無

働く上で給料体系は必ずチェックしなければならないポイントです。

特にアルバイトの場合、1コマ計算の場合もあるので、時給に換算してみてより給料のいいところを選ぶことも大切ですし、最初にもし試用期間の給料が特別設定されていないのであれば、就業期間が長くなれば給料も上がるかどうか確認する必要があるでしょう。

福利厚生の種類

交通費支給はどこの学習塾も設定しているものなので、確認するべきポイントです。

その他にどんなことが福利厚生として設定されているかチェックしましょう。

「未経験者のためのサポートはどうなっているのか」とか、社員の場合は「健康保険の種類や補助負担の有無」、「産休の有無」などを確認しましょう。

教える生徒の年齢層と授業形態

教える生徒の学年によって、教える科目やレベルも大きく異なってきます。

塾講師は必ずしも自分の得意分野だけを教えられるわけではないので、「小学生だったらほぼ教えられる」とか「中学生だったら3科目なら可能」などと、自分の教えられる科目とレベルを理解した上で、生徒の年齢層を把握し、応募する必要があるでしょう。

学習塾講師の求人についてよくある疑問

ここでは、学習塾講師の求人に関して、よくある疑問にお答えしていこうと思います。

応募方法はどんな方法があるの?

応募方法は、インターネットの募集を見て、そのサイトを経由し応募する方法が主です。

あとは、お仕事掲載の雑誌などにも載っているので、その場合は電話で直接学習塾に応募することもあります。

面接ではどのようなことが聞かれるの?

聞かれることは以下の項目が多いです。

  • なぜ応募しようと思ったのか
  • 自分の長所と短所を述べよ
  • 教えることについて自分は適性だと思うか
  • 得意科目は何か。他に何が教えられるのか
  • 集団授業と個別授業のメリットとデメリットは何だと考えるか。そのデメリットにどう対処するつもりか
  • 生徒が「わからないけれど何がわからないのか自分でもわからない」と言ったらどうするか

塾講師はモチベーションがないと続けられない仕事のため、面接を通して教育職に対する想いを確認されることが多いです。

答えを自分の中で準備しておくと、スムーズに答えられますよ。

未経験でも大丈夫?資格は必要?

個別授業であれば、未経験でも基本的に問題はありません。

教える時の時間配分が難しいとは思いますが、研修ややっていくうちにわかってくるものなので、心配する必要はありません。

集団授業は、正直経験を積まないと難しいかもしれません。

人の前に立つことで緊張することもありますし、個別と違い、多種多様な生徒に対応しなければいけない点、また、板書の仕方も練習が必要になります。

そういう点では、教員免許を持っていたり、現在教育学部に所属しているという人は有利かもしれません。

生徒はどんな子がいるの?

様々な生徒がいます。

勉強が嫌いで学校の授業中はずっと机に伏せている子。

いじめられて不登校になってしまい、そのまま学校の勉強についていけないという子。

勉強は嫌いじゃないのに勉強の仕方が間違っていて、なかなか成績が上がらない子。

もともと成績は悪くなくて、でも部活が始まって家で勉強する時間がないから塾にきて予習復習を兼ねている子。

どの子にも誠実に対応することが塾講師には求められます。

給料は上がるの?

上がっていきます。

上がり方は塾によって様々ですが、仕事内容と比較した時に、必ずしも満足のいくお給料がもらえるとは限りません。

教える以外に重要な仕事って何?

特に重要なのは、保護者も交えての三者面談です。

保護者も様々なタイプがいます。

学習塾からのアドバイスを受け入れてくれる親もいれば、全く受け入れず、塾への不満を爆発させる親もいます。

正直大変な業務になることもありますが、とてもいい人生経験にはなります。

特にアルバイトで塾講師を考えており、将来的に別の職業に進もうと考えている人にとっては、インターンシップの一貫のような経験になるでしょう。

服装はどんな感じ?

学習塾にもよりますが、基本的にはスーツです。

男性はネクタイ着用義務がありますし、女性はパンツスーツでなければ必ずストッキング着用義務があります。

髪の毛の色も細かく指定されているはずです。

生徒に教える手前、遊びに来ているような格好では示しがつきませんもんね。

これも、社会に出る前の練習だと思って受け入れることができれば、何の苦でもありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

学習塾講師は業務が多岐にわたり、しかも勤務時間がほぼ夕方から夜中なので、激務であることがわかったと思います。

しかし、「人に教え、理解され、感謝されること」というのは、実は何にも代え難い喜びなのです。

もし少しでも塾講師という仕事に興味があるのだったら、一度経験してみるといいかもしれませんね。


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