教師を目指しているので腕試しに、教員免許を持っているけれど教師は荷が重い、夜に働きたい等、様々な理由で塾講師という職業が気になっている方がいらっしゃるかと思います。

今回は、塾講師の仕事内容や、塾講師として働くことのメリットやデメリット、塾講師のやりがいを感じる瞬間や塾講師に向いている人についてご紹介します。

塾講師の仕事とはどんな仕事なの?

塾講師の仕事は、夕方から夜にかけて学習塾にて、小学生から高校生の、主には受験のための勉強を教える仕事です。

教師とは違い、子どもに社会で生きる力を身に着けさせるのではなく、学業の面のみを伸ばしていくことが業務となります。

だいたい学校が終わった18時くらいから塾の授業はスタートしますので、13時くらいに出勤し、本日の授業の準備をします。

子どもたちが揃って時間になったら1コマ1時間程度の授業を受け持ちます。

多くて1日4コマの授業をし、次回の準備をして終了です。

複数人のクラスを受けもつ場合、複数人向けに黒板を使って授業をし、質問を受けます。

個別塾の場合、1コマの間に1人から3人の子どもに課題を出し、個別に質問を受けます。

また、夏季講習や冬季講習等、子どもたちが長期休暇に入っている間は、通常通りではなく、午前中から出勤し、一日中授業をします。

塾講師の仕事内容は、こちらの記事を参考に!

塾講師として働くメリット

塾講師として働く際のメリットは複数あります。

以下にまとめました。

得意なことを生かすことができる

大学受験をした経験がある方は、その時に身に着けた学力をどこかで発揮したいと考えたことがありますよね。

ぜひ、塾講師の仕事をして欲しいです。

今まで身に着けた学力が如何なく発揮できます。

特に高校生は、大学受験に悩む当事者です。

先輩の体験はぜひ聞いてみたいと思っていますし、身になった学習法を知りたいと思っています。

自分が大変な思いをして身に着けてきたことを、困っている人に教えてあげることができ、それがその人のためになればとても嬉しいものです。

得意な教科というものが誰しもあるかと思いますが、塾では自分の好きな教科を教えることができます。

もし大学の時に専攻していたものや、高校の時に特に得意だったものがあれば、それを教える機会ができます。

子どもに尊敬される

世の中には「先生」と呼ばれる仕事がいくつかあります。

教師や政治家等、人をよい道へ導く人が「先生」と呼ばれますよね。

塾講師はその一つです。

一生懸命、子どもの身になって授業をすると、必ず子どもは答えてくれますし、感謝をしてくれます。

接し方次第では、子どもの人生に大きな影響を与えることもあります。

人に何かを教え、尊敬させる職業はなかなかないものです。

自分で授業を作ることができる

塾講師の仕事は基本的に自分で自由にしていい仕事です。

テキストは用意されていますし、塾長からの指示を受けることはありますが、授業の内容を作るのは、自分の匙加減です。

そこにおもしろさがあります。

現在教室に在籍する子どもたちに沿った内容の授業を自分で組み立てていくということは、とても難しいことですが、やりがいがあります。

特に教師を目指している方にとっては、十分に肩慣らしになる状況です。(教師が教える勉強と塾の勉強はやり方に大きな差がありますが)

塾講師をしていたことが人前で授業ができるという自信につながります。

臨時収入がある

こちらは全ての塾に当てはまることではありませんが、大手の塾に勤めていると、模試の採点という契約外の業務を頼まれることがあります。

いつもの塾ではなく、県内で一番大きな本部に呼ばれ、模試の採点をします。

この時は時給が発生し、わりと多い額がもらえます。

一日拘束されますが、割のいいアルバイトになります。

朝が早くない

塾講師の就業時間は13時から21時くらいの時間が多いです。(夏季講習、冬季講習を除く)

これは子どもの学校が終わった後の時間を設定してあるからです。

残業は人によってはけっこう多いので、夜遅くまで仕事をすることになりますが、朝はゆっくり起きて用事を済ませて出勤する余裕があります。

夜型人間にはいい職場です。

スキルアップできる

職員同士で授業のやり方を教えあったり、指摘し合う時間が設けられていますし、研修制度も充実していますので、現在の自分よりスキルアップすることが可能です。

人気の講師になれれば昇給できることもあります。

逆に塾講師の大変なところは?

毎日複数の子どもと接する塾講師。

もちろん大変なことも多いです。

子どもへの接し方にコツがいる

一言に子どもといっても、素直な子、頑固な子、元気な子、おとなしい子、と十人十色です。

よってこちら側も子どもによって接し方を変える必要があります。

元気な子ほどフランクに接しすぎると、先生ではなく友人のように思われてしまいますし、おとなしい子だからと他の元気な子にばかり振り回されていると、いつの間にか塾長にクレームを入れられていた、そんなこともあります。

対価をもらって仕事をしていますから、全員に平等に接していかなくてはなりません。

学校と違って子どもたちはあくまでもお客さんということを忘れてはいけません。

しかし、これはけっこう難しいことです。

子どもたちとの距離を開け過ぎず、近づき過ぎず、ほどよい距離感を保つには、神経を使います。

慣れないうちは大変でしょう。

教材研究に時間がかかる

先生なので、子どもたちに教えられるよう、事前に誰よりも詳しく学習しておく必要があります。

教材を研究して、どう教えるか考えておかねばなりません。

1日4コマ持つためには、とてもたくさんの教材を研究しなければならないため、大きく時間が削られます。

効率よく進めることができるようになるまで手間取ります。

残業が多い

塾講師はほとんど毎日残業をします。

なぜかと言うと、まず授業が終わった後に子どもの質問に答える時間があるからです。

迎えを待つ子どもも多くおりますから、それだけで1時間ほど経過します。

子どもたちが帰ってしまった後、教室の掃除をし、今日教えた子どもたちのひとりひとりの学習記録をつけます。

今日どこまで進み、何につまずいていたのか、次は何をするのかを記録するのです。

それを塾長に申し送りしてから帰宅するため、大人数クラスを持てば持つほど時間がかかります。

慣れれば残業も気になりませんが、塾講師はだいたい固定給なので、少しわりに合わない気持ちになります。

塾講師をしていてやりがいや面白さを感じたエピソードは?

大変だけど楽しい職業である塾講師。

それはなぜかと言うと、このようなやりがいがあるからです。

子どもの学力を確実に伸ばすことができた

塾に来る子どもは、学力も人それぞれです。

苦手教科も各々にあります。

子どもに合った指導法をそれぞれ考えるのはとても難しいですが、それが結果となって現れると非常に嬉しく思います。

以前、国語が苦手な男の子に、国語を好きになれるよう1年間尽力し、時間をさいて国語のおもしろさを語り、勉強法を伝えました。

その子は段々と国語の、特に古典のおもしろさに惹かれていき、高校受験の際に国語だけ満点をとることができました。

本当に国語だけが全然できない子どもだったので、とても驚きました。

そのことによって、記念受験かと思っていた県内トップ2の難関校に合格することができたのです。

この時、自分の関わり方に自信を持つことができ、塾講師という仕事のやりがいを感じましたし、自分の仕事の責任の重さを知ることができました。

子どもの成長を感じた

塾講師は悩める思春期の子どもたちの側で生活するため、普段では見られない子どもたちのリアルな成長を見ることができます。

初めて会った時にはまだ幼い子どもだったのに、精いっぱい学業に取り組み、自分で結果を出していくなかで、人としてもグンと成長し、いつの間にかお兄さんお姉さんになっていきます。

特に、今まで学校で勉強について行けず、劣等感からひねくれていた子どもが、塾で勉強との向き合い方を覚えたことによって、学校の勉強も理解できるようになり、自信を取り戻して明るくなっていくところなど、見ていてとても気持ちのいいものです。

これを見ることができるのは、塾講師の特権ではないかと思います。

一緒に受験戦争を戦った

塾に通う子どもたちのほとんどが、受験で志望校に合格することを最終目標としています。

特に高校受験や大学受験を控えている子どもたちは、人生の大きな節目に向けて、メラメラと燃えています。

塾講師の職につく人間は、大半が自分も受験を経験していますから、子どもたちの必死さがひしひしと伝わってきます。

この時、塾講師は自分の経験を活かし、切羽詰まった子どもたちを、学力の面からも精神的な面からも支えていくことができます。

自分が頼りにされているということは嬉しいことですよね。

受験が終わると、合格の喜びを子どもたちと共に分かち合うことができるというのも、素敵なことです。

塾講師の仕事をこんな人におすすめします!

塾講師は責任が多く大変な仕事ですが、やりがいのある仕事です。

この仕事をおすすめしたいのは、以下のような人です。

教員を目指している方

教育学部に通っている、教員試験にトライしているという方は、一度塾講師をしてみて欲しいです。

学校と塾では教え方のメソッドが大きく異なりますが、だからこそ一度やってみて欲しいのです。

学校は社会で生きる力を伸ばしますが、塾ではテストで点数を取ることができる方法を教えます。

学校にいる子どもの中に、塾には行けないけれど、塾のメソッドを必要としている子どもは確実にいます。

両方のやり方を知って、いいところを学校教育に生かして欲しいと思います。

また、教員採用試験では、必ず模擬授業をしますが、塾の講師の仕事は模擬授業の良い練習になります。

教壇に立った経験のあるなしは大きいですし、何度も立ったことがあれば、自信を持って試験に臨むことができます。

実際の子どもたちの姿をリアルタイムで見ることができることも大きいでしょう。

今教育の世界に求められているものは何なのか、子どもたちは何を考えどこにつまずくのか、考えるきっかけになると思います。

教員を目指していない方

教員免許を取得したけれど、教師にはなりたくない、そう思っている人は多いはずです。

そう思う理由は、教師は子どもの将来に責任を負わねばならず、影響力が大きすぎることを知っていらっしゃるからでしょう。

また、核家族化が進む現代では、生活のことについても家族でなく教師が教える時代になってしまっています。

わりに合いませんよね。

そんな中、塾の講師は、今まで学んできた教育学を生かし、子どもたちの学習の面だけに責任を負い、よりよい方向へと導いてあげられる職業なのです。

おっくうな部活動もありません。

教員免許を持っているということは塾では重宝されますので、心持ちもいいです。

ぜひ、教員免許を持て余している現状にありましたら、塾の講師を視野に入れてみてください。

夜に強い方

朝が早くない代わりに夜が遅い塾講師の仕事。

夜型人間に最適です。

朝は遅くまで寝ていたいけれど、夜はとにかく何時でも起きていられる、という夜が好きな方は塾講師に向いています。

遅くまで子どもたちのために頭を働かせないとならないので、22時には眠くなってしまう人では務まりません。

夜が自分の時間だと思っている方にはぜひおすすめしたいです。

子どもが好きな方

塾講師は子どもとちょうどいい距離感で接することができます。

学校の先生には聞けないことも塾の先生であれば話せるという子どももいますが、それは塾講師が教師より身近な大人であるからかもしれません。

子どもの生活面まで見なくていいので、教師より厳しくせずに、普段の自分で接することができます。

だから何もしなくても大方子どもに好かれるのです。

今学校で流行っていることを教えてくれたり、悩みを相談されることもあります。

そういった現状なので、子どもが好きなひとは、とても楽しく仕事ができると思います。

しかし、子どもが苦手な人はかなりつらいです。

絶対に向いていません。

子どもの目線に立って、どこがわからないのか考える必要があるため、ある程度子どもと話ができ、考え方を知ることができないといけません。

子ども好きな人は会話の中でその子の人となりを理解し、よりよい授業ができると思います。

まとめ

今回は、塾講師の仕事内容や塾講師として働くメリットとデメリット、塾講師のやりがいや、塾講師に向いている人についてご紹介いたしました。

塾講師の仕事内容について興味がでてきた方、教員採用試験まで時間がある方等、ぜひ塾講師の求人に応募してみてください。

やりがいのある充実した仕事をすることができますよ。


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